二代目白神　岐阜県｜関市　岐阜最強クラス豚骨

2025 6/15

2025年6月15日 2025年6月15日

【実食レビュー】岐阜・関市の最強豚骨！「二代目白神」の絶品ラーメンを徹底解説（駐車場・混雑情報も）

はじめに：お店の立地、おススメのラーメン

刃物の町として世界にその名を知られる岐阜県関市。実はこの地が、ハイレベルなラーメン店がしのぎを削る激戦区でもあることをご存知でしょうか。今回ご紹介するのは、そんな関市でひときわ強い輝きを放つ名店「二代目白神」です。

このお店はただのラーメン店ではありません。東海地方のラーメン界を牽引する伝説的な存在、「白神グループ」の総本山の一角を担う実力店です。グループの総本山である「麺屋白神」が「えびそば」で名を馳せるのに対し、「二代目白神」は本格的な博多豚骨ラーメンを専門としています。このグループ戦略は見事で、本店は「えびそば」、二代目は「豚骨」、三号店の「爆王」は「ガツ盛り辛味噌」と、各店が異なるジャンルの頂点を目指すことで、地域全体のラーメンファンの多様なニーズに応えています。これにより、顧客は「白神」というブランドへの信頼を基に、その日の気分で異なる一杯を選べるという、強力なラーメン・エコシステムが関市に築かれているのです。

その実力は数々の受賞歴が証明しており、「ミシュランガイド」への掲載や「東海ウォーカー」「ぴあ究極のラーメン」でのグランプリ受賞など、枚挙にいとまがありません。

店の外壁には「岐阜県最強豚骨」という大胆な宣言が掲げられています。その看板メニューである「博多ラーメン」は、「ぴあ究極のラーメン東海地区豚骨部門1位」を実に4度も獲得するほどの逸品。有名ラーメンYouTuber「SUSURU TV.」も訪れ絶賛したというこの一杯は、果たしてその看板に偽りない実力を持つのか。無料の替え玉やランチサービスといった驚きのコストパフォーマンスにも触れながら、その魅力を徹底的に解き明かしていきます。

この記事を書いた人

愛知在住
週１回以上ラーメンを継続中
鶏白湯＆豚骨好き

評価

『豚骨ラーメン』の評価です。

項目	評価
スープ		岐阜屈指の豚骨スープ！旨い！
麺		湯切りもグッド
トッピング		具材は普通。
総合		岐阜屈指の豚骨

お店に入店した瞬間に感じる雰囲気

一軒家レストランの佇まいを見せる「二代目白神」に近づくと、まず出迎えてくれるのは、店の中から漏れ聞こえる活気と、食欲を掻き立てる芳醇な豚骨スープの香りです。豚骨特有の臭みは一切なく、ただただ純粋な旨味の凝縮を予感させる、上質な香りが漂います。

店内は常に賑わっており、カウンター席もテーブル席も多くのお客さんで埋まっていますが、その雰囲気は実に心地よいものです。若いスタッフたちがキビキビと、そして見事な連携で調理と接客をこなしており、その無駄のない動きは見ていて気持ちが良いほどです。ある口コミでは、女優の貫地谷しほりさんに似た女性店員の心温まる接客に感動したという声もあり、効率だけでなく、人情味あふれるサービスが店の魅力を一層高めています。

人気店ゆえに行列は必至ですが、その対策も万全。店内には長い待ち合いベンチが用意されており、悪天候の日でも快適に待つことができます。さらに、待ち列の途中には「この辺から約〇分待ち」といった案内表示があり、客のストレスを軽減しようという細やかな配慮が感じられます。この顧客目線の姿勢こそが、多くのリピーターを生む秘訣なのでしょう。

食べたラーメン全体感

いよいよ、この店の真髄である「博多ラーメン」の実食レビューです。スープ、麺、具材の三位一体となった完成度は、まさに「最強」を名乗るにふさわしいものでした。

スープ：丼の魂

この店のスープ作りの根幹をなすのは、伝統的な「呼び戻し」製法です。古いスープに新しいスープを継ぎ足し続けることで、決して途切れることのない深みと複雑さを生み出しています。そのこだわりは素材選びにも表れており、1杯のラーメンのために国産豚骨を実に1kgも使用し、丸一日かけてじっくりと炊き上げています。この圧倒的な物量が、他では味わえない濃厚な旨味の源泉となっているのです。

口に含むと、まず感じるのはそのクリーミーでなめらかな舌触り。きめ細かく泡立ったスープは「エスプーマのよう」と評されることもあり、豚骨の力強いコクと旨味がありながら、後味は驚くほどすっきりしています。そして特筆すべきは、豚骨ラーメンが苦手な人でも楽しめるであろう、臭みの全くない洗練された味わい。丁寧な下処理によって豚の旨味だけを完璧に抽出し、絶妙な塩梅の醤油ダレと融合させることで、濃厚でありながら毎日でも食べたくなるような、奇跡的なバランスのスープが完成しています。

麺：完璧な相棒

スープを支える麺もまた、主役級の存在感を放ちます。もちろん、店内で作る自家製麺。素材には高品質な北海道産小麦を100%使用しており、小麦本来の豊かな風味を存分に楽しむことができます。

形状は、博多ラーメンの王道である「極細ストレート麺」。この細さが濃厚なスープを余すことなく持ち上げ、啜るたびに口の中で一体となります。博多ラーメンの醍醐味である麺の硬さも、「やわらかめ・ふつう・かため・バリカタ」の4段階から選択可能。自分の好みに合わせて食感をカスタマイズできるのも、ファンにはたまらないポイントです。

具材：至高の仕上げ

一杯の丼を彩る具材も、一切の妥協がありません。

チャーシュー：薄切りながらも存在感のある豚バラチャーシューは、箸で持つと崩れてしまいそうなほど柔らかく、口に入れるととろけるような食感が楽しめます。一部のレビューでは、看板の写真と実際の見た目が異なるとの正直な意見もありましたが、その味わいは確かです。
キクラゲ：クリーミーなスープと柔らかな麺の中で、「コリコリ」としたキクラゲの食感は最高のアクセント。この対比が、食べ進める楽しさを増幅させます。
全部のせ：より贅沢に味わいたいなら「全部のせ」がおすすめです。とろりとした黄身が絶妙な「味玉」や、博多ラーメンならではのトッピング「明太子」が加わります。この明太子がスープに徐々に溶け出すことで、ピリッとした辛味と塩味が加わり、味の奥行きがさらに深まります。まさに「博多つながり」の最高の組み合わせです。
その他：新鮮な青ネギと風味豊かな海苔が、丼全体の完成度をさらに高めています。

他メニュー

「二代目白神」の魅力は、看板の豚骨ラーメンだけにとどまりません。

つけ麺：豚骨ラーメンと人気を二分するのが、このつけ麺です。特筆すべきは、その麺。美しく艶やかな「ビラビラ平打ち麺」は、もちもちとした弾力とつるりとした喉越しが特徴で、濃厚な豚骨魚介のつけ汁と見事に絡み合います。ラーメンとは全く異なるアプローチで、麺の美味しさをダイレクトに堪能できる一杯です。
博多ひと口餃子：ラーメンのお供に最適なサイドメニュー。小ぶりながらも餡の味がしっかりしているため、タレなしでも美味しくいただけます。持ち帰り用に冷凍販売もされています。
限定メニュー：この店の真骨頂とも言えるのが、定期的に登場する限定メニューです。常連客を飽きさせないその独創性は、まさに圧巻の一言。過去には「子持ち鮎とフカヒレの白湯」といった高級食材を惜しげもなく使った一杯や、「牡蠣白湯塩つけ麺」、「カニ醤油ラーメン」など、ラーメンの常識を覆すようなクリエイティブなメニューが次々と生み出されてきました。この店が、伝統的な博多ラーメンを完璧に再現する技術を持ちながら、同時に前衛的な挑戦を続ける姿勢は驚嘆に値します。盤石な基礎があるからこそ、こうした革新的な一杯が生まれ、ファンを惹きつけてやまないのです。
お持ち帰り：自宅でも店の味を楽しめるよう、冷凍ラーメンのテイクアウトも充実しています。「博多焼豚麺」は替え玉用の麺が2玉とチャーシュー6枚が入った豪華仕様。本店の「特製えびそば」や「一口餃子」も購入可能です。

その他特徴

「二代目白神」が多くのファンに愛される理由は、ラーメンの味だけではありません。その卓越したサービス精神にあります。

「味変」の楽しみ：卓上には、味の変化を楽しむための調味料が豊富に用意されています。紅生姜、すりごま、ラーメンだれ、そしておろしにんにく。中でも特筆すべきは、オリジナルの辛味調味料「爆醤（ばくじゃん）」です。ニンニクを効かせた辛味噌で、スープに溶かすとパンチの効いた悪魔的な味わいに変化します。あるファンのおすすめの食べ方は、まず一杯目をそのまま味わい、替え玉の際に爆醤とにんにくを投入するというもの。一杯で何度も美味しい、まさに味のエンターテインメントです。
圧倒的なコストパフォーマンス：この店のサービスは、他の追随を許しません。「今どきこんな嬉しいサービスを続けているお店は少ない」とレビュアーが感嘆するのも当然です。
- 替え玉1玉無料：終日、誰でも替え玉が1玉無料という、信じられないほど太っ腹なサービスです。
- 黒ウーロン茶サービス：さらに驚くべきは、替え玉が不要な客には、代わりに黒ウーロン茶を無料で提供してくれるという心遣い。この細やかな配慮は、客一人ひとりへの思いやりを感じさせます。
- 平日ランチサービス：平日のランチタイムには、ご飯とキムチがおかわり自由。残ったスープをご飯にかけて「スープごはん」にするのが、ファンの間で人気の締め方です。

これらのサービスは、単なる販促ではなく、店の哲学そのものです。最高品質のラーメンを提供しながら、誰もが心ゆくまで満足できる圧倒的な価値も同時に提供する。この「高級」と「高価値」の両立こそが、「二代目白神」を唯一無二の存在たらしめ、絶え間ない行列を生み出す原動力となっているのです。

お店情報

訪問を計画されている方のために、実用的な情報をまとめました。

混雑度：非常に人気が高く、昼食時や夕食のピークタイムには行列ができることが常です。店の外まで列が伸びることも珍しくありません。ただし、特筆すべきは客の回転の速さです。10人程度の待ちであれば10分ほどで着席できることも多く、見た目ほど待つことはありません。平日は仕事中の客が多く回転が速いですが、休日は家族連れなどで少しゆっくりになる傾向があります。
席：全20席。一人でも気兼ねなく利用できるカウンターが14席と、家族やグループに最適な6人掛けの半個室風テーブルが1卓あります。子供連れでも安心して利用できる雰囲気です。
清潔感：店内は常に清潔に保たれており、「小綺麗で活気があった」との口コミ通り、気持ちよく食事を楽しめる空間です。
駐車場：店舗に専用駐車場が10台分用意されています。しかし、店の人気に対して駐車スペースは十分とは言えず、すぐに満車になってしまいます。一部停めにくい場所もあるとの声もあるため、車で訪れる際は早めの到着を強くお勧めします。
支払い方法：これは非常に重要な注意点です。支払いは現金のみとなっています。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済は一切利用できませんので、必ず現金を準備して訪問してください。

項目	情報
店名	二代目白神
住所	〒501-3265 岐阜県関市小瀬2611-1
電話番号	0575-23-9120
営業時間	11:00～14:00, 18:00～21:00 (L.O. 20:30)
定休日	月曜日、第3火曜日
席数	20席（カウンター14席、テーブル6席）
駐車場	有り (10台)
支払い方法	現金のみ
予約	予約不可
公式情報	Ameblo, Instagram

まとめ

冒頭で掲げた「岐阜県最強豚骨」という大胆な宣言。一杯のラーメンと真摯に向き合った結果、その称号に一切の偽りはないと断言できます。

「二代目白神」の強さは、三つの柱に支えられています。第一に、ラーメンそのものの圧倒的な完成度。伝統製法に則って作られた、臭みがなくクリーミーで濃厚なスープ、北海道産小麦の風味豊かな自家製麺、そして考え抜かれた具材。すべてが完璧な一杯です。第二に、常識を覆すほどの価値提供。無料の替え玉やランチサービスは、単なるお得感を超え、客への深い感謝と愛情を感じさせます。そして第三に、飽くなき探求心が生む体験価値。盤石の定番メニューで安心感を与えつつ、創造性あふれる限定メニューで常に新たな驚きを提供し続ける姿勢は、まさにエンターテイナーです。

筋金入りの豚骨ラーメンマニアから、美味しいものが食べたいと願うすべての人まで。「二代目白神」は、その期待を遥かに超える満足を約束してくれる場所です。岐阜を訪れた際には、この伝説的な一杯を味わうためだけに関市へ足を運ぶ価値が間違いなくあります。