【実食レビュー】名古屋「和久楽」の濃厚海老つけ麺は本物か?名店「つけ麺 丸和」の遺伝子を受け継ぐ、石鍋で味わう灼熱の海老つけ麺を徹底解剖!

目次

はじめに:お店の立地、おススメのラーメン

名古屋駅周辺は、絶えず新しい美食が生まれるラーメン激戦区。その中で、2023年3月4日に彗星のごとく現れ、早くもラーメン通たちの間で話題沸騰となっているお店があります。それが、今回ご紹介する「濃厚海老つけ麺 和久楽(わくら)」です 。  

お店はJR名古屋駅から徒歩約6分、地下鉄東山線の亀島駅からはわずか3分というアクセス抜群の立地 。大通りから一本入った路地にひっそりと佇むその姿は、まさに「隠れ家レストラン」と呼ぶにふさわしい風格を漂わせています 。  

今回、実食したのは店の名を冠した看板メニュー「濃厚海老つけ麺」 。その味わいは、海老の旨味を極限まで引き出した、唯一無二の体験でした。  

しかし、この「和久楽」を語る上で絶対に外せないのが、その出自です。実はこのお店、東海エリアを代表するつけ麺の名店「つけ麺 丸和」グループが手掛ける新業態なのです 。もともとこの場所は「つけ麺 丸和 名駅西分店」として営業していましたが、海老の旨味を極限まで追求する専門店「和久楽」として生まれ変わりました 。単なる新店ではなく、名店の確かなDNAを受け継ぐ正統進化。その期待を胸に、暖簾をくぐりました。  

この記事を書いた人
  • 愛知在住
  • 週1回以上ラーメンを継続中
  • 鶏白湯&豚骨好き
ろぼてく

評価

『濃厚海老つけ麺』の評価です。

項目評価
スープ海老感は少し弱いか?しかしおいしい。石鍋は魅力的
もちもちな中太麺
トッピング特徴的なものはなし
総合美味しいが、他に埋もれる可能性がある海老ラーメン

お店に入店した瞬間に感じる雰囲気

大通りから少し奥まった路地を進むと、控えめながらも存在感を放つ「和久楽」の看板が見えてきます。特に夜は居酒屋が軒を連ねる中にあり、一見するとラーメン店とは気づかないかもしれません 。この隠れ家感が、これから出会う一杯への期待を一層高めてくれます。  

扉を開けた瞬間、まず鼻腔を突き抜けるのは、芳醇で香ばしい海老の香り 。店内に充満するこの匂いこそが、この店のアイデンティティを何よりも雄弁に物語っています。食欲を刺激するこのアロマは、最高のプロローグと言えるでしょう。  

店内はカウンター9席のみという、こぢんまりとしながらも機能的な空間 。清潔感にあふれ、ラーメン作りに集中する店主の姿を間近に感じられるライブ感があります 。入店してすぐ左手にある券売機で食券を購入し、席に着くという、ラーメン専門店ではおなじみのスムーズなスタイルです 。  

この限られた席数と券売機システムは、少数精鋭のスタッフで効率的に最高のパフォーマンスを発揮するための、計算され尽くした設計思想の表れです。これは、多くのファンに支持される「丸和」グループが培ってきたオペレーションの粋を集めたもの。客は注文の煩わしさから解放され、ただひたすらに目の前の一杯と向き合うことに集中できます。口コミで「お店の雰囲気と接客もすごく良かった」との声があるように、この効率性が、決して無機質な空間を生むのではなく、むしろ心地よい緊張感と温かみのある雰囲気を作り出しているのです 。  

食べたつけ麺全体感

今回注文したのは、看板メニューである「濃厚海老つけ麺」 。ある口コミでは「海老の旨味がつまった新しいつけ麺」と評されていましたが、まさにその言葉がぴったりの一杯でした 。  

つけ汁、麺、具材。そのすべてが「海老の旨味を最大化する」という一つの目的に向かって完璧に調和しており、一杯の丼の中に完成された世界が広がっていました。

つけ汁

このつけ麺の主役であり、魂であるつけ汁。最大の特徴は、グツグツと煮立った石鍋で提供されることです 。この演出により、麺をつけ終える最後までつけ汁が冷めることなく、常に最高の熱々の状態で味わうことができます 。  

つけ汁の正体は、豚骨をベースにした動物系の出汁と、海老のエッセンスを長時間煮込んで融合させた、濃厚な「Wスープ」 。豚骨がもたらす重厚なコクと深みが、海老の持つ甲殻類特有の甘みと香りをしっかりと支え、増幅させています。  

一口麺を浸してすすると、まずガツンと来るのは海老の圧倒的な旨味と香ばしさ 。舌にわずかに感じる良い意味でのざらつきは、海老の殻ごと旨味を抽出している証拠であり、本物の海老を丸ごと味わっているかのような「エビ感」を演出しています 。濃厚という名に恥じない、パンチがありながらも最後まで飽きさせない計算され尽くした味のバランスは、まさに職人技です。  

この強烈な個性を持つつけ汁を受け止める麺もまた、尋常ではありません。「丸和さんといえばこのムチムチの美味しい麺!」と評される、グループの伝統を受け継いだ自家製麺が使われています 。  

艶やかで美しい極太麺は、口に運ぶと、モチッとした力強い弾力と、噛みしめるほどに広がる小麦の豊かな風味が感じられます 。  

この麺の選択は、極めて戦略的です。もしこの濃厚なつけ汁に一般的な細麺を合わせれば、麺はつけ汁に負けてしまい、その存在感はかき消されてしまうでしょう。しかし、「和久楽」ではパワフルな自家製太麺を採用することで、「強いつけ汁」と「強い麺」を正面からぶつけ合っています。結果として、麺はつけ汁の旨味をその表面にたっぷりと纏いながらも、自らの食感と風味を一切失うことなく、完璧な一体感を生み出しているのです 。これは、麺とスープの相性を知り尽くした名店だからこそ可能な、究極のペアリングと言えるでしょう。  

具材

主役であるつけ汁と麺を脇から固める具材も、一切の妥協がありません。

麺の上には、しっとりと柔らかく仕上げられた大判のチャーシューと、存在感のある太切りメンマが添えられています 。チャーシューは肉の旨味をしっかりと感じさせつつも、主役である海老の風味を邪魔しない絶妙な味付け 。メンマのシャキシャキとした食感が、濃厚なつけ麺の中で心地よいアクセントになっています。  

一部の情報では、「全部のせ」などを選ぶと、麺の上にレアチャーシュー、つけ汁の中に煮豚と、2種類のチャーシューが楽しめることもあるようです 。その他、券売機では味玉、台湾ミンチ、ピリ辛ネギといったトッピングも用意されており 、自分好みの一杯にカスタマイズする楽しみも残されています。  

良いサービス

「和久楽」の魅力は、その味だけにとどまりません。訪れる客を笑顔にする、太っ腹なサービスも特筆すべき点です。

その筆頭が「麺の大盛り無料」サービス 。つけ麺の場合、並盛り(200g)と大盛り(300g)が同料金で選択可能です 。このサービスは、お腹を空かせた学生やサラリーマンにとって、この上なく嬉しいポイントでしょう。  

さらに、ランチタイムには「ライス一杯無料」という、これまた素晴らしいサービスが提供されます 。これは単なるおまけではありません。麺を食べ終えた後、残った濃厚な海老のつけ汁にご飯を投入し、即席の「海老リゾット」として楽しむための、お店からの粋な提案なのです 。「最後の一滴まで楽しめる」という言葉通り、海老の旨味が凝縮されたつけ汁を余すことなく堪能できます 。  

これらの無料サービスは、単なる販促ではなく、客に心ゆくまで満足してほしいという「丸和」グループ共通の哲学の表れです。高い満足度とコストパフォーマンスが、リピーターを確実に増やしていく要因となっています。

他メニュー

今回いただいた「濃厚海老つけ麺」の他にも、「和久楽」には魅力的なメニューが揃っています。つけ麺は醤油味と塩味から選ぶことができ、異なる味わいを楽しめます 。  

つけ麺と双璧をなすのが「濃厚海老らーめん」。こちらもつけ麺同様に海老の濃厚な旨味と香りが楽しめる一杯で、ラーメンとしては太めの麺が濃厚スープとよく絡みます 。  

また、名古屋メシの代表格である「まぜそば」のラインナップも充実。「海老塩台湾まぜそば」や「海老塩まぜそば」といった、海老の風味を活かした汁なし麺も用意されており、その日の気分で選べるのが嬉しいポイントです 。  

価格帯は、メインのつけ麺やラーメンが900円台からと、そのクオリティを考えれば非常に良心的です 。  

その他特徴

「和久楽」を深く理解するためには、その背景にある物語を知ることが不可欠です。この店の最大の特徴は、名古屋のつけ麺文化を牽引してきた名店「つけ麺 丸和」の正統な後継者であるという点にあります 。  

「丸和」の店主は、「スープは店主が自らの手で、想いを込めて」という職人気質の哲学を貫いています 。その哲学は、常に最高の味を追求する姿勢に表れており、つけ汁が冷めないように石鍋で提供するという画期的なアイデアも、客への想いから生まれた革新でした 。  

「丸和」が豚骨魚介という王道を極めたブランドであるのに対し、「和久楽」は「海老」という一つの食材に特化して新たな高みを目指す挑戦です。これは、一つのブランドイメージに安住せず、常に新しい味の可能性を追求し続ける「丸和」グループの進化の証と言えるでしょう。

路地裏の隠れ家というロケーションも、知る人ぞ知る本物の味を求める食通たちの探求心をくすぐります 。この一杯には、単なるつけ麺以上の、名店の歴史と革新の物語が詰まっているのです。  

お店情報

実際に訪れる際に役立つ、店舗の基本情報をまとめました。

混雑度

ランチタイムは平日・休日を問わず満席になることが多い人気店です 。特にピーク時には行列ができることも覚悟しておいた方が良いでしょう 。時間を少しずらして訪問するのが賢明かもしれません。  

店内はカウンター席が9席のみです 。テーブル席や個室はないため、一人または少人数での利用に適しています 。  

清潔感

多くの口コミで店内が清潔に保たれていることが言及されており、気持ちよく食事を楽しめる環境です 。  

駐車場

店舗専用の駐車場はありません 。車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングを利用する必要があります。  

支払い方法(特に知りたいことは現金以外が使えるか)

ユーザーが特に気にされる支払い方法ですが、現金に加えてQRコード決済のPayPayが利用可能です 。一方で、  

クレジットカードやPayPay以外の電子マネーは利用できないため、注意が必要です 。  

項目詳細
店名濃厚海老つけ麺 和久楽 (のうこうえびつけめん わくら)
住所愛知県名古屋市中村区亀島2-11-1 日興ビル 1F
アクセスJR名古屋駅 徒歩6分、地下鉄東山線 亀島駅 徒歩3分
電話番号052-446-6866
営業時間11:00 – 14:00, 17:30 – 20:45 (月〜土)
定休日日曜日、第3月曜日
支払い方法現金, PayPay (QRコード決済) ※クレジットカード・電子マネー不可
席数9席 (カウンター席のみ)
駐車場無 (近隣のコインパーキングを利用)
禁煙・喫煙全席禁煙
予約予約不可
公式情報Instagram アカウントあり

まとめ

名古屋駅近くに誕生した「濃厚海老つけ麺 和久楽」。それは単なる新進気鋭のつけ麺店ではありませんでした。名店「つけ麺 丸和」の確かな技術と哲学を土台に、「海老」というテーマで新たな境地を切り拓いた、正統進化の結晶です。

今回いただいた「濃厚海老つけ麺」は、その実力を遺憾なく発揮した一杯でした。最後まで熱々の状態で提供される石鍋のつけ汁、豚骨の深いコクと海老の芳醇な旨味が織りなす重層的なWスープ、そしてその力強い味わいに一歩も引けを取らない、自家製の極太モチモチ麺。すべてが完璧なバランスで成り立っています。

大盛り無料やランチタイムのライス無料といった嬉しいサービスも、この店の価値をさらに高めています。

一杯の丼の中に、伝統と革新、そして客への想いが凝縮された「和久楽」のつけ麺。海老好きはもちろん、本物の味を求めるすべてのつけ麺ファンに、自信をもってお勧めします。名古屋を訪れた際には、ぜひこの究極の海老つけ麺を体験してみてください。その一口が、あなたのつけ麺観を新たなステージへと引き上げてくれるはずです。

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この記事を書いた人

現役エンジニア 歴12年。
仕事でプログラミングをやっています。
長女がスクラッチ(学習用プログラミング)にハマったのをきっかけに、スクラッチを一緒に学習開始。
このサイトではスクラッチ/プログラミング学習、エンジニアの生態、エンジニアによる生活改善について全力で解説していきます!

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