【2025年最新】ワールド(3612)の株は「買い」か?配当利回り4.2%超&優待拡充!M&Aで変貌するアパレル大手の将来性を徹底分析

【免責事項】 本記事は、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。株式投資は、ご自身の判断と責任において行っていただくようお願いいたします。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いません。

はじめに:今気になる株 ワールド(3612)

「UNTITLED」や「TAKEO KIKUCHI」などの人気ブランドで知られるアパレル大手の株式会社ワールド(東証プライム:3612)。「高配当だし、株主優待も魅力的だけど、実際のところ投資先としてどうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

アパレル業界は市場の縮小やコスト高など、厳しいニュースも耳にします。しかし、現在のワールドは、私たちが抱く「アパレル企業」のイメージを覆す、大きな変革の真っ只中にいます。

この記事では、最新の決算情報やデータを基に、ワールドの投資魅力度を徹底的に分析します。

  • ワールドの今の事業内容と将来性
  • 株価が割安かどうか、競合との比較
  • 配当金や株主優待の具体的なメリット
  • 投資する上で知っておくべきリスク

この記事を読めば、ワールドがあなたのポートフォリオに加えるべき銘柄なのか、自信を持って判断できるようになるでしょう。結論から言うと、ワールドは事業変革に伴うリスクを理解できる中長期投資家にとって、非常に魅力的な投資機会を提供していると考えられます。

ろぼてく

高配当株好き30代・2児父親・サラリーマンのリアルな日本株探索&購入情報をお届けします。

この記事を書いた人
  • 投資歴15年
  • 高配当+インデックス投資好き
ろぼてく

ワールドはどんな会社?もはや「アパレルだけ」じゃない!

ワールドと聞くと、百貨店に並ぶ「UNTITLED」や「OPAQUE.CLIP」といったブランドを思い浮かべる方が多いでしょう 。もちろん、これは今でもワールドの中核事業です。  

しかし、現在のワールドは、自らを「価値創造企業グループ」と位置づけ、以下の3つの事業を柱に、**ファッション産業全体のインフラを担う「プラットフォーマー」**へと大きく舵を切っています 。  

  1. ブランド事業: 「UNTITLED」や「TAKEO KIKUCHI」など、多数のブランドを展開する伝統的な事業です 。近年は気候変動への対応の難しさなどから苦戦しており、立て直しが急務とされています 。  
  2. デジタル事業: 会社の成長を牽引するエンジンです。特に注目は、デザイナーズブランドの古着を扱う**「RAGTAG(ラグタグ)」や、高級バッグのサブスク「Laxus(ラクサス)」**といった二次流通(リユース)事業です 。サステナビリティへの関心の高まりを追い風に急成長しており、タイへの海外進出も果たしました 。  
  3. プラットフォーム事業: ワールドが60年以上かけて培ってきた商品企画、生産、店舗開発、販売代行といったノウハウを、他のアパレル企業などにサービスとして提供する事業です 。2024年に三菱商事ファッション(現:エムシーファッション)を買収したことで、OEM/ODM機能が大幅に強化され、驚異的な成長を遂げています 。  

このように、ワールドはブランド事業の不振を、成長著しいデジタル事業とプラットフォーム事業でカバーし、企業全体の構造転換を図っているのです 。  

なぜ今ワールド株が注目されるのか?3つの好材料

では、具体的にワールド株のどこに投資魅力があるのでしょうか。大きなポイントは3つです。

好材料①:積極的なM&Aで成長が加速!

ワールドの成長戦略の鍵は、大胆なM&Aにあります。

  • ナルミヤ・インターナショナルの完全子会社化 (2025年7月発表) 「プティマイン」などで知られる子供服の最大手ナルミヤを完全子会社化しました 。これにより、ワールドが手薄だった子供服セグメントを一気に強化。新たな顧客層の獲得が期待されます 。  
  • エムシーファッションの買収 (2024年11月発表) 三菱商事グループの生産背景を取り込んだことで、プラットフォーム事業が飛躍的に成長 。これが会社全体の業績を押し上げ、2026年2月期の業績予想は売上収益3,000億円、営業利益195億円へと大幅に上方修正されました 。  

これらのM&Aは、ワールドが単なるアパレル企業から「ファッション総合企業」へと脱皮するための強力なエンジンとなっています。

好材料②:魅力的な株主還元!配当利回り4.2%超+豪華株主優待

ワールドの株主還元の魅力は、個人投資家にとって見逃せないポイントです。

1. 高い配当利回り 2026年2月期の年間配当は、1株あたり106円と予想されており、前期の80円から大幅な増配となります 。現在の株価(2,510円)で計算すると、  

予想配当利回りは約4.22%。これは非常に高い水準です 。  

2. 長期保有でさらにお得になる株主優待 ワールドは、自社グループ店舗やオンラインストアで使える株主優待券を贈呈しています 。この優待制度のポイントは以下の通りです。  

  • 6ヶ月以上の継続保有が条件 。  
  • **長期保有(3年以上)**で優待額がアップする 。  
  • ナルミヤ・インターナショナルの子会社化に伴い、ナルミヤのブランドでも利用可能になり、利便性が大幅に向上 。  

具体的にどれくらいお得なのか、配当と優待を合わせた「総合利回り」を見てみましょう。

保有株式数継続保有期間年間優待額年間総合利回り
100株6ヶ月以上3,000円約5.42%
100株3年以上6,000円約6.61%
300株3年以上20,000円約6.88%
500株3年以上40,000円約7.41%

出典:  

注: 総合利回りは、株価2,510円、年間配当金106円を基に算出。

100株を3年以上保有するだけで、総合利回りは6.6%を超えます。インカムゲインを重視する投資家にとって、これは非常に大きな魅力と言えるでしょう。

好材料③:株価はまだ割安?アナリストも強気評価

これだけの好材料がありながら、ワールドの株価はまだ割安な水準にある可能性があります。企業の収益力に対して株価が割安か割高かを示す「PER(株価収益率)」を競合他社と比較してみましょう。

会社名ワールド (3612)オンワードHD (8016)アダストリア (2685)TSI HD (3608)
PER (会社予想)7.64倍8.08倍11.17倍18.67倍
PBR (実績)1.02倍0.87倍1.74倍0.77倍
配当利回り4.22%5.14%3.11%3.52%

出典:  

ワールドのPERは約7.6倍と、競合の中で最も低い水準です。これは、市場がワールドの事業変革の成功をまだ完全には織り込んでいないことを示唆しています。

実際に、証券アナリストは強気な見方を示しており、目標株価の平均値は3,800円と、現在の株価から約51%の上昇余地があるとされています(2025年7月4日時点)。  

ワールド株の注意点・リスクは?

もちろん、投資にリスクはつきものです。ワールド株を検討する上で、以下の3つの点は必ず押さえておきましょう。

  1. 中核のブランド事業はまだ苦戦中 プラットフォーム事業などが好調な一方で、収益の柱であるべきブランド事業は依然として減収減益が続いています 。この事業の立て直しが成功しなければ、グループ全体の足を引っ張る可能性があります。  
  2. M&Aによる財務リスク 積極的なM&Aは成長の源泉ですが、同時に有利子負債を増加させます。ワールドの自己資本比率は29.7%と、競合他社(47%~76%)に比べて低い水準にあります 。大規模な投資が計画通りの利益を生み出せなかった場合、財務が悪化するリスクは認識しておく必要があります。
  3. アパレル業界全体の課題 少子高齢化による国内市場の縮小や、原材料費・人件費の高騰といったアパレル業界共通の課題も無視できません 。ワールドがこれらの逆風にどう立ち向かっていくか、注視が必要です。  

【結論】ワールド株はどんな投資家におすすめ?

これまでの分析をまとめると、ワールド株は以下のような投資家におすすめできます。

【こんな人におすすめ】企業の変革ストーリーに投資したい人: アパレル企業から「ファッション産業のプラットフォーマー」へと変貌を遂げる、ダイナミックな成長ストーリーに魅力を感じる方。 ✅ 高配当・株主優待を重視する人: 配当と優待を合わせた高い総合利回りを狙うインカムゲイン重視の方。特に長期保有でメリットが大きくなります。 ✅ 割安株(バリュー株)を探している人: 現在の株価が企業の潜在的な価値に比べて割安だと判断し、将来の株価上昇を期待する方。

【慎重になった方がいい人】短期的な値上がりを期待する人: 事業変革には時間がかかり、株価が本格的に評価されるまでには忍耐が必要かもしれません。 ✅ 財務リスクを避けたい安定志向の人: 競合と比べて自己資本比率が低いため、財務の安定性を最優先する方には不向きかもしれません。

まとめ

株式会社ワールドは、ブランド事業の不振という課題を抱えながらも、M&Aを駆使して「プラットフォーム事業」「デジタル事業」を急成長させ、企業構造そのものをダイナミックに変革しようとしている企業です。

その挑戦は、高い財務リスクを伴いますが、成功すれば大きな成長が期待できます。現在の株価は、そのリスクを織り込みつつも、将来の成功をまだ十分に評価していない割安な水準にあると言えるかもしれません。

4.2%を超える高い配当利回りと、ナルミヤも対象に加わった魅力的な株主優待は、株価の下支えとなり、中長期で保有する投資家にとっては心強い味方です。

企業の大きな変革ストーリーに共感し、リスクを理解した上で未来に投資したいと考える方にとって、ワールドはポートフォリオに加えることを検討する価値のある、非常に興味深い銘柄ではないでしょうか。


本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。

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この記事を書いた人

現役エンジニア 歴12年。
仕事でプログラミングをやっています。
長女がスクラッチ(学習用プログラミング)にハマったのをきっかけに、スクラッチを一緒に学習開始。
このサイトではスクラッチ/プログラミング学習、エンジニアの生態、エンジニアによる生活改善について全力で解説していきます!

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