はじめに:ただのゲームじゃない!キミも作れる、最高のレースゲームの世界へようこそ!

レースゲームは好きかな?すごいスピードでカーブを曲がったり、ライバルと競争したり、ドキドキするよね!でも、もしそのゲームを自分で作れるとしたら、もっと面白くない?
この記事では、世界中の子どもたちが使っているプログラミングの道具、「スクラッチ(Scratch)」で作られた、とびっきり面白いレースゲームを5つ、ランキング形式で紹介するよ。スクラッチは、難しい言葉をキーボードで打ち込むんじゃなくて、まるでレゴブロックみたいにカラフルなブロックを組み合わせてプログラミングができる、魔法のようなツールだ 。しかも、お金は一切かからず無料で使えて、日本の小学校の授業でもたくさん使われているんだ 。
今回紹介するゲームは、ただ遊ぶだけじゃなくて、キミが未来のゲームクリエイターになるためのヒントがたくさん詰まっている。僕たちの専門チームが、世界中にあるスクラッチのレースゲームをたくさん遊んで、「面白さ」を一番の基準に、最高のTOP5を選び抜いた。
それぞれのゲームが「なぜ面白いのか?」という魅力だけじゃなく、「どうやって作られているのか?」というプログラミングの秘密にも迫っていくよ。この記事を読み終わるころには、きっと「自分もこんなゲームを作ってみたい!」ってワクワクしているはずだ。さあ、最高のレースゲームの世界へ、一緒に飛び込もう!

白熱するゲームと言えばレースゲーム!
- 現役エンジニア
- スクラッチ歴4年


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スクラッチ レースゲーム おすすめTOP5 ランキング


【第5位】伝説のクリエイターが作ったマルチプレイの傑作!『Retro Racer (Multiplayer)』
ここが面白い!
まず紹介するのは、スクラッチの世界では知らない人がいないほどの伝説的なクリエイター、griffpatch
さんが作った見下ろし型のレースゲームだ。昔のゲーム機で遊んだような、どこか懐かしい雰囲気がたまらない一作で、スーパーマリオカートのようなクラシックなスタイルが特徴だね 。
このゲームの一番の魅力は、なんといっても「マルチプレイ」に対応していること。つまり、インターネットを通じて、世界中のプレイヤーとリアルタイムでレースができるんだ !コース上には自分以外のプレイヤーの車も表示されて、誰が一番速いか、白熱した競争が楽しめる。
操作も奥が深くて、ただアクセルを踏むだけじゃない。スピードが出ているときにハンドルを切りながらブレーキを少しだけ「ポン」と押すと、「パワースライド(ドリフト)」ができて、急なカーブもかっこよく曲がれるんだ。このテクニックをマスターするのが、すごく気持ちいい 。さらに、見た目や性能が少しずつ違う車を選ぶこともできて、自分に合った一台を見つける楽しみもあるよ 。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームからは、スクラッチのすごい機能を2つも学べるんだ。
一つ目は、「クローン」でコースを描くというテクニック。このゲームの複雑で滑らかなコースは、一枚の大きな絵でできているわけじゃない。実は、「クローンスプライト」という機能を使って、コースの小さな部品をたくさんコピーして、それを並べて作られているんだ 。たくさんの小さなレゴブロックで、大きなお城を組み立てるのを想像してみて。この方法なら、複雑な形のコースも自由に作れるし、車が動いているように見せるのも簡単になるんだ。
二つ目は、「クラウド変数」で世界とつながるという魔法。どうして遠く離れた知らない人の車が、自分の画面に表示されるんだろう?それは、「クラウド変数」という特別な変数を使っているからだ 。これは、インターネット上にある「みんなで使える秘密のメモ帳」みたいなもの。自分のゲームが車の位置情報をそのメモ帳に書き込んで、同時に他の人の車の位置情報を読み取っている。この仕組みのおかげで、世界中のプレイヤーと一緒に遊べるマルチプレイが実現しているんだ。
ゲーム評価
観点 | レーティング |
面白さ | ★★★★★ |
完成度 | ★★★★☆ |
再現度 | ★★★★☆ |
ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
総合おススメ度 | ★★★★★ |
プロジェクト情報
- 制作者:
griffpatch
- プロジェクトURL: https://scratch.mit.edu/projects/27270175/
【第4位】これがスクラッチ!?衝撃の3Dアーケード再現!『Sega Virtua Racing V2』
ここが面白い!
「え、これが本当にスクラッチで作られたの!?」と思わず声が出てしまうほどの、衝撃的な作品がこれだ。1992年にゲームセンターに登場し、そのリアルな3Dグラフィックで世界中を驚かせた伝説のアーケードゲーム『バーチャレーシング』を、スクラッチ上で見事に再現している 。スクラッチというツールの無限の可能性を感じさせてくれる、まさに技術の結晶のようなゲームだ。
このゲームの面白さは、なんといってもその圧倒的な3Dグラフィック。カクカクとした多角形(ポリゴン)で描かれた車やコースが、本物の3Dゲームさながらのスピード感と奥行きを生み出している 。まるでタイムスリップして、昔のゲームセンターで遊んでいるかのような気分になれるんだ。
さらに、レース中にボタン一つで視点を切り替えられる機能も、オリジナルのアーケードゲームの雰囲気を完璧に再現している 。自分のベストラップタイムも記録されるから、「もっと速く走りたい!」と何度も挑戦したくなる。どうすればタイムを縮められるか、自分だけの最適な走行ラインを見つけ出すのがたまらなく面白い 。
プログラミングの勉強になるポイント
2Dの機能しかないはずのスクラッチで、どうやってこんな立体的な3D空間を作り出しているんだろう?その秘密は、「ペン」機能で3Dを描くという驚きのテクニックにある。
このプロジェクトは、絵を描くスプライトを使っているわけじゃない。まず、難しい計算(三角法)を使って、3D空間にある物体の頂点が、2Dの画面上のどこに表示されるべきかをすべて割り出す。そして、スクラッチの「ペン」機能を使い、その頂点同士を結ぶ三角形をものすごい速さで描いて、色を塗りつぶしているんだ 。まるで、超高速で動くアーティストが、1秒間に30回も世界のすべてを描き直しているようなものだね。この驚異的な技術のおかげで、滑らかな3Dグラフィックが実現している。制作者の
Finlay_Cool
さんは、この核となる技術(トライアングルフィラー)を別のクリエイターから借りていることにも言及しており、スクラッチコミュニティの協力の素晴らしさも感じられるね 。
ゲーム評価
観点 | レーティング |
面白さ | ★★★★☆ |
完成度 | ★★★★★ |
再現度 | ★★★★★ |
ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
総合おススメ度 | ★★★★☆ |
プロジェクト情報
- 制作者:
Finlay_Cool
- プロジェクトURL: https://scratch.mit.edu/projects/737998848/
【第3位】運転席からの景色がすごい!没入感MAXの『風を感じるカーレース3D』
ここが面白い!
このゲームが特別なのは、プレイヤーをレースカーの「運転席」に座らせてくれるところだ。これまで紹介したような、車を上や後ろから見る視点とは全く違う、一人称視点が最大の特徴。このおかげで、レースの緊張感やスピード感がダイレクトに伝わってきて、ものすごい没入感を味わえるんだ 。制作者の
RokCoder
さんは、非常に質が高く洗練されたプロジェクトを作ることで有名なクリエイターだ 。
ただレースをするだけでなく、自由にコースをドライブできる「ジャストドライビング」モードや、一人で集中して練習できる「プラクティスラップ」モードなど、複数のゲームモードが用意されているのも嬉しいポイント 。
そして驚くべきは、これだけリアルな3Dグラフィックなのに、ゲームの動きがとてもスムーズなこと。これは、制作者がプログラムを軽くするための工夫(最適化)を徹底している証拠。まさにエキスパートの仕事だね 。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームは、第4位のゲームとはまた違う方法で3D空間を作り出している。その名も**「レイキャスティング」で3D空間を作る**というテクニックだ。
これは、自分の目からたくさんのまっすぐな光線(レイ)が、あらゆる方向に発射されていると想像すると分かりやすい。プログラムは、それぞれの光線が壁にぶつかるまでの距離を測るんだ。壁が近ければ画面に大きな壁を描き、遠ければ小さな壁を描く。この作業を何百本もの光線で一瞬のうちに行うことで、2Dの情報から立体的な3Dの景色を組み立てている。これは、昔の有名な3Dゲームでも使われていた、歴史あるテクニックなんだ。
また、制作者のRokCoder
さんは、プログラムを高速で動かす「最適化」の達人。ゲームがカクカクしないように、計算を簡略化したり、プレイヤーに見えている部分だけを描画したりと、様々な工夫を凝らしているはずだ。プロジェクト内でキーを押すとフレームレート(1秒間に画面が何回更新されるかを示す数値)が表示される機能があることからも、パフォーマンスへの強いこだわりがうかがえる 。素晴らしいプログラミングとは、ただ動くものを作ることではなく、いかに「効率よく」動かすかが重要だという大切な教訓を学べるね。
ゲーム評価
観点 | レーティング |
面白さ | ★★★★☆ |
完成度 | ★★★★★ |
再現度 | ★★★★☆ |
ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ |
総合おススメ度 | ★★★★☆ |
プロジェクト情報
- 制作者:
RokCoder
- プロジェクトURL: https://scratch.mit.edu/projects/358141239/
【第2位】これ1本で遊びつくせる!超多機能な『ニトロ・カーレーシング! (Nitro Racing!)』
ここが面白い!
このゲームは、単なるレースゲームじゃない。一つのプロジェクトの中に、まるで一つの「レースゲームの世界」が丸ごと詰め込まれているような、超大作だ。その圧倒的なボリュームと機能の多さで、多くのプレイヤーから絶賛されている 。
まず驚くのが、ゲームモードの豊富さ。物語を進める「ストーリーモード」、最速タイムを目指す「タイムトライアル」、そして友達とも遊べる「オンラインマルチプレイヤー」まで、遊び尽くせないほどのコンテンツが用意されている 。
さらに、30種類以上の個性的な車を集めるコレクション要素もある。速さを追求した車、ドリフトが得意な車、中にはちょっと笑ってしまうような面白い車もあって、お気に入りの一台を見つけるのが楽しい 。
そして、このゲームの最大の目玉が「コースエディター」機能だ。なんと、プレイヤーが自分で自由にレースコースをデザインして、作れてしまうんだ!作ったコースは特別な「コード」として書き出すことができ、そのコードを友達に教えれば、自分の作ったコースを他の人にも遊んでもらえる。まさに無限に遊べるゲームだね 。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームは、どうやってプレイヤーが手に入れたたくさんの車や、自分で作ったコースの情報を記憶しているんだろう?その秘密は、「変数」と「リスト」でデータを管理するというプログラミングの基本にある。
「変数」は、お金の額など、一つの情報をしまっておく箱だ。一方、「リスト」は、自分が持っている車の名前一覧のように、たくさんの情報を順番にしまっておける棚のようなもの。この二つをうまく使うことで、複雑なゲームの状態を管理しているんだ。
コースエディターの仕組みはさらに賢い。プレイヤーが置いたコース部品の種類や場所、向きといった情報を、すべて長い一つの文字列(テキスト)に変換して保存する。これが、友達と交換できる「コースコード」の正体だ 。他のプレイヤーがそのコードを入力すると、ゲームはその文字列を読み解いて、コースを完璧に元通りに組み立てる。まるで、特別な言葉で書かれた秘密の設計図みたいだね。
ゲーム評価
観点 | レーティング |
面白さ | ★★★★★ |
完成度 | ★★★★★ |
再現度 | N/A |
ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
総合おススメ度 | ★★★★★ |
プロジェクト情報
- 制作者:
alexandretherrien
- プロジェクトURL: https://scratch.mit.edu/projects/400349603/
【第1位】面白さと創造性のチャンピオン!『キャットのバイクレース (Cat Bike Racing)』
ここが面白い!
そして、栄えある第1位に輝いたのは、この『キャットのバイクレース』だ!このゲームは、遊んで楽しい「ゲームプレイの魅力」、プレイヤーの心を掴む「キャラクターの可愛らしさ」、そして「創造性を刺激する自由度の高さ」という、スクラッチの面白さのすべてが完璧なバランスで詰まっている、まさにチャンピオンと呼ぶにふさわしい作品だ 。
まず、主人公がバイクに乗った可愛いネコだというのが最高だね!アニメーションがとても滑らかで、特に転んでしまった時にネコがあわててバイクを起こす姿は、思わず笑ってしまうほど愛らしい 。
バイクの操作感も素晴らしく、まるで生きているかのように弾むような物理演算が楽しい。急にハンドルを切りすぎると転倒してしまったり、ジャンプ台で大ジャンプしたりと、コースを走っているだけでワクワクする 。
このゲームにも、第2位と同じく「コースエディター」機能が搭載されている。しかも、その使い方は非常にシンプルで直感的。障害物やジャンプ台などのアイテムを好きな場所に置いて、自分だけの夢のコースをあっという間に作り、すぐにレースを始めることができるんだ 。
さらに、レースで順位が下がってしまうと、鳥が飛んできて助けになるアイテムを落としてくれるという優しい仕掛けもある。これなら、ゲームが苦手な人でも最後まで楽しく遊べるね 。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームのバイクは、なぜあんなにリアルで楽しそうな動きをするんだろう?その答えは、「物理エンジン」の基本がプログラムされているからだ。
「物理エンジン」とは、現実世界の物理法則を真似た、プログラム上の一連のルールのこと。このゲームでは、バイクを下に引っ張る「重力」、スピードを上げる「加速」、そして壁や地面にぶつかった時の「衝突判定」といったルールが細かく設定されている。ただ「10歩動かす」という命令だけでなく、プレイヤーの操作やコースの状況に応じてバイクがどう反応すべきかをプログラムすることで、あの自然で生き生きとした動きが生まれているんだ。
また、コースエディターの仕組みは、オブジェクト指向の考え方の良いお手本だ。ジャンプ台や障害物といった一つ一つのアイテムは、それぞれが独立した「オブジェクト(スプライト)」として考えられている。エディターは、プレイヤーが置いた各オブジェクトの「場所」と「種類」を記録しているだけ。そして、コースをプレイする時には、その記録を元にオブジェクトを正しい場所に作り出している。この方法は、複雑でカスタマイズ可能なレベルを作る上で、非常に強力な考え方なんだ。
ゲーム評価
観点 | レーティング |
面白さ | ★★★★★+ |
完成度 | ★★★★★ |
再現度 | N/A |
ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
総合おススメ度 | ★★★★★+ |
プロジェクト情報
- 制作者:
praplane
- プロジェクトURL: https://scratch.mit.edu/projects/148347373/
まとめ:さあ、キミもスタートラインに立とう!


今回紹介した、スクラッチで作られた最高のレースゲームTOP5、どうだったかな?
- **第5位『Retro Racer』**は、友達や世界中のライバルと熱いオンライン対戦が楽しめる。
- **第4位『Sega Virtua Racing V2』**は、スクラッチの限界を超える3D技術に誰もが驚く。
- **第3位『風を感じるカーレース3D』**は、運転席からの視点で本物のような没入感を体験できる。
- **第2位『ニトロ・カーレーシング!』**は、遊びきれないほどの機能と、自分でコースを作れる自由さが魅力。
- **そして第1位『キャットのバイクレース』**は、可愛らしさと操作する楽しさ、そして創造性が完璧に融合した最高の逸品だ。
これらのゲームを遊んでみて、もし「すごいな」「面白いな」と感じたら、ぜひやってみてほしいことがある。それは、各ゲームのプロジェクトページにある緑の旗の隣の、**「中を見る」**というボタンを押してみることだ 。
このボタンを押せば、今回紹介したような、ゲームを動かしているプログラムの「設計図」をすべて見ることができる。最初は意味が分からなくても大丈夫。ただ眺めているだけでも、「ああ、このブロックがジャンプの命令なんだな」「このスプライトが敵の車なんだな」といった発見がたくさんあるはずだ。
今日紹介した素晴らしいゲームも、すべてキミが今すぐに無料で使えるスクラッチという同じ道具で作られている 。これらを作ったクリエイターたちも、みんな最初は初心者だったんだ。
キミはもう、何が可能かを知った。そして、プログラミングの秘密のテクニックもいくつか学んだ。次はキミの番だ!キミなら、どんなレースゲームを作ってみたい?空を飛ぶ車?海の中を走る潜水艦レース?想像できるものなら、何だって作れる。
さあ、スタートラインへ向かおう。キミだけの、最高のゲーム作りを始める時間だ!
おススメのスクラッチ参考書
私も参考にしているスクラッチ参考書を紹介します。どちらもとてもわかりやすいです。



私の場合は、図書館で借りて試し読みして、分かりやすかったものを購入しています。試し読みは必須です。
手元にずっと置いておき、いつでも参照できるようにすることも重要です。
【無料体験】【全国に教室多数】おススメのプログラミング教室
私が最もおススメするプログラミング教室は、「QUREOプログラミング教室」です。
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