はじめに:タワーディフェンスの世界へようこそ!キミも神ゲーの作り手になれる!

タワーディフェンスゲーム、大好きだよね?道にそってやってくる敵を、タワーを建ててやっつける…あのドキドキと、うまく防げたときの「やった!」っていう気持ち、たまらないよね。でも、こう思ったことはないかな?「こんなに面白いゲーム、自分でも作れたら最高なのに!」って。
実は、キミにも作れるんだ!それを可能にするのが「スクラッチ(Scratch)」という魔法のツール。これは、世界で一番有名な工科大学のひとつ、マサチューセッツ工科大学(MIT)が作った、子供たちのためのプログラミング言語なんだ 。まるでレゴブロックを組み合わせるみたいに、カラフルなブロックをつなげていくだけで、本格的なゲームやアニメが作れちゃうんだよ。世界中の何千万人もの子供たちが、このスクラッチで自分のアイデアを形にしているんだ 。
でも、ひとつ問題がある。インターネットで「スクラッチ タワーディフェンス」と探しても、スマホアプリの広告ばかりが出てきて、本当にスクラッチで作られた面白いゲームを見つけるのはすごく大変なんだ 。せっかく「やってみたい!」と思っても、どれで遊べばいいのか、どれを参考にすればいいのか分からないよね。
だから、この記事ではゲームとプログラミングのプロである私たちが、山のようにあるスクラッチのプロジェクトを片っ端から遊び、その中から「これは本当に面白い!」「プログラミングの勉強にもなる!」と心から感動した「神ゲーム」だけを5つ、厳選して紹介するよ。
私たちが一番大切にした評価ポイントは、なんといっても「面白さ」。でも、それだけじゃない。「完成度(かんせいど)」や、もし元ネタがあるならどれだけそっくりに作られているかの「再現度(さいげんど)」、そして何より、キミが未来のゲームクリエイターになるためのヒントが詰まっているか、つまり「ゲームづくりの勉強になるか」という視点でも、プロの目でしっかり評価した。この記事を読めば、最高のタワーディフェンスゲームで遊べるだけじゃなく、キミ自身のゲーム作りの冒険を始めるための、最高の地図が手に入るはずだよ!
ろぼてく戦略ゲームの王道「タワーディフェンス」!
- 現役エンジニア
- スクラッチ歴4年


100種類以上のスクラッチゲームをあいうえお順で紹介


スクラッチのおススメゲームをジャンル別で紹介


スクラッチの神ゲーTOP10を紹介


スクラッチ・タワーディフェンス究極(きゅうきょく)ランキング TOP 5


さあ、いよいよランキングの発表だ!ワクワクする気持ちをおさえながら、カウントダウン形式で見ていこう。キミのお気に入りは見つかるかな?
第5位:にゃんこ大戦争っぽいタワーディフェンス
キャッチコピー:「お金をためてネコを出撃!敵の城を落とす、横スクロールタワーディフェンスの傑作(けっさく)!」
まず紹介するのは、スマホで超大人気の「にゃんこ大戦争」の面白さを見事にスクラッチで再現したこの作品だ 。普通のタワーディフェンスが、決められた道にタワーを「置く」のに対して、このゲームは自分のお城からキャラクターを「出撃」させて、敵のお城を攻め落とす「ライン型」と呼ばれるタイプ。ルールはとってもシンプル。時間とともにお金がたまっていくから、そのお金を使って個性的なネコたちを呼び出し、敵の軍団を押し返していくんだ。
プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/290698625/
制作者: hpiano さん
評価テーブル
| 評価項目 (Evaluation) | レーティング (Rating) |
| 面白さ (Fun) | ★★★★☆ |
| 完成度 (かんせいど) (Polish) | ★★★★☆ |
| 再現度 (さいげんど) (Faithfulness) | ★★★★★ |
| ゲームづくりの勉強になる (Educational Value) | ★★★★☆ |
| 総合おススメ度 (Overall Recommendation) | ★★★★☆ |
ここが面白い!
このゲームの面白さの秘密は、ただキャラクターを出すだけじゃない、深い「戦略性」にある。どのネコを、どのタイミングで出すか?お金をためて一気に強いキャラを出すか、それとも安いキャラをたくさん出して数で押すか?その判断が勝敗を分けるんだ。まるで本物の将軍になったみたいに、戦況を読んで最適な一手を見つけ出す楽しさがある。
ここがスゴい!
このゲームがただの「そっくりさん」で終わらないのは、ゲーム全体のテンポの良さにある。お金がたまるスピード、キャラクターの動き、そして耳に残る音楽。これらが絶妙なバランスで組み合わさっていて、遊んでいてすごく気持ちがいいんだ。制作者の hpiano さんは、ピアノや音楽に関連する活動をされているようで、その音楽的なセンスがゲームの心地よさにつながっているのかもしれないね 。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームから学べる一番大事なことは、「すでにある面白いゲームを真似て作ってみる」ことのすごさだ。ゼロから新しいゲームを考えるのはとても大変だけど、「にゃんこ大戦争」というお手本があれば、「どうやったらあんな動きを再現できるだろう?」と、ゴールがはっきりする。これはプログラミングを学ぶ上で、とても効果的な方法なんだ。
- キャラクターを「クローン」で生み出す: 出撃ボタンを押すと、ネコがポンっと現れるよね。これは「クローン」という機能を使っているんだ。一つのスプライト(キャラクター)を元にして、そのコピーをたくさん作ることができる。キミがゲームを作る時も、敵や味方、弾などをたくさん登場させたいときに絶対に役立つテクニックだ。
- 「変数」で管理するお金のシステム: ゲームの要である「お金」。これは「お金」という名前の「変数(へんすう)」、つまり数字を入れておく箱を用意することで実現している。「時間がたったらお金を1増やす」「ボタンが押されたらキャラクターの値段分だけお金を減らす」というシンプルな命令で、ゲームの経済システムが作られているんだ。
第4位:ピクミンのタワーディフェンス
キャッチコピー:「ピクミンを配置して、原生生物(げんせいせいぶつ)の侵攻(しんこう)を食い止めろ!原作愛あふれるユニークTD!」
次に紹介するのは、大人気ゲーム「ピクミン」の世界を舞台にした、とってもユニークなタワーディフェンスだ。普通のタワーの代わりに、オリマーやルーイ、そして色とりどりのピクミンたちを配置して、おなじみの原生生物たちから拠点を守るんだ 。ピクミンファンなら、キャラクターたちの特徴がしっかり再現されていることに感動するはず!
プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/15966818
制作者: computerboy101 さん
評価テーブル
| 評価項目 (Evaluation) | レーティング (Rating) |
| 面白さ (Fun) | ★★★★☆ |
| 完成度 (かんせいど) (Polish) | ★★★★☆ |
| 再現度 (さいげんど) (Faithfulness) | ★★★★☆ |
| ゲームづくりの勉強になる (Educational Value) | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 (Overall Recommendation) | ★★★★☆ |
ここが面白い!
このゲームの戦略のキモは、「適材適所」。それぞれのキャラクターが、原作通りユニークな能力を持っているんだ 。例えば、空を飛ぶ敵には範囲攻撃が得意なルーイを、硬い敵には攻撃力の高い黄ピクミンを、というように、敵の種類を見極めて、どのキャラクターをどこに配置するかが重要になる。敵の弱点をつく戦略がピタッとはまった時の爽快感は格別だ。
ここがスゴい!
このゲームで技術的に最も驚かされるのは、敵がリアルタイムでルートを変える「賢いAI」だ 。普通、敵は決められた一本道を進むだけ。でもこのゲームでは、キミがピクミンを置くと、それが「壁」になって、敵はその壁を避けるように、瞬時に新しいルートを見つけ出して進み始めるんだ。これは、まるで敵一体一体がカーナビを持っているようなもの。スクラッチでこれほど高度なAIを実現しているのは、本当にすごいの一言に尽きる。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームは、ゲーム作りの奥深さ、特に「敵のAI(人工知能)」について学ぶ絶好の教材だ。
- 敵の「経路探索(けいろたんさく)」をのぞいてみよう: なぜ敵はかしこく回り道できるんだろう?「中を見る」ボタンを押して、敵キャラクターのプログラムをのぞいてみてほしい。おそらく、ゲームのマップを目に見えないマス目(グリッド)で管理していて、敵は常にゴールまでの最短ルートを計算しているはずだ。ピクミンを置くと、そのマスが「通れない」と判断され、敵は即座に別のルートを再計算する。これは「A*(エースター)アルゴリズム」のような、大学で学ぶような高度なプログラミングの考え方に通じるもの。全部は理解できなくても、「こうやって賢い敵は作られているんだ!」と感じるだけでも、大きな一歩になるよ。
第3位:Scratch Bloons TD
キャッチコピー:「サルを配置して、風船を割れ!あの大人気ゲームをスクラッチで完全再現(かんぜんさいげん)!」
世界中で大ヒットしているタワーディフェンスゲーム「Bloons TD(ブルーンズTD)」を、信じられないほどのクオリティでスクラッチ上に再現したのがこの作品だ。様々な能力を持つサルのタワーを配置して、次々とやってくる風船を割っていく。シンプルなルールながら、タワーのアップグレードは複雑で奥深く、風船にも様々な種類があって、飽きることがない。コミュニティでも、その再現度の高さは絶賛されている 。
プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/318213127/
制作者: ggenije さん
評価テーブル
| 評価項目 (Evaluation) | レーティング (Rating) |
| 面白さ (Fun) | ★★★★★ |
| 完成度 (かんせいど) (Polish) | ★★★★☆ |
| 再現度 (さいげんど) (Faithfulness) | ★★★★★ |
| ゲームづくりの勉強になる (Educational Value) | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 (Overall Recommendation) | ★★★★★ |
ここが面白い!
このゲームの最大の魅力は、タワーを育てて「最強の防衛ライン」を築き上げていく達成感にある。最初はただのダーツを投げるだけだったサルが、アップグレードを重ねることで、レーザーを放ったり、忍者のようになったり、最後には画面を埋め尽くすほどの攻撃で、硬い飛行船タイプの風船(MOAB)を一掃する。その成長と破壊の快感は、一度味わうとやみつきになる。
ここがスゴい!
制作者の ggenije さんは、スクラッチで3Dゲームを作るなど、常に限界に挑戦し続ける天才プログラマーとして知られている 。本家「Bloons TD」の複雑なアップグレードシステムや、たくさんの種類の風船の能力を、スクラッチのブロックだけでここまで正確に再現するのは、まさに神業。このゲームは、
ggenije さんの技術力の高さを証明する傑作だ。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームは、複雑なシステムをどうやって整理して作るか、という「設計」の考え方を学ぶ最高の教科書だ。
- 「変数」を使った複雑なアップグレード管理: 何十種類もあるアップグレードを、どうやってプログラムしているんだろう?実は、タワーのスプライトは一つでも、その中に「攻撃力」「速さ」「範囲」といったたくさんの「変数」が用意されているんだ。アップグレードを買うと、それらの変数の値が変化する。そして、プログラムは常にその変数の値を見て、「このレベルならこの見た目にしよう」「このダメージを与えよう」と判断している。この方法なら、スッキリとしたプログラムで、無限に近いアップグレードを作ることができる。
- 「リスト」で敵のウェーブを作る: 次から次へと、絶妙なタイミングで出てくる敵の風船たち。これは「リスト」という機能で作られている 。リストは、たくさんの命令を順番にしまっておける引き出しのようなもの。「赤い風船を作る、1秒待つ、青い風船を作る、0.5秒待つ…」といった命令をリストに書き込んでおけば、あとはそれを順番に実行するだけで、複雑で手ごわい敵の波(ウェーブ)をデザインできるんだ。
第2位:Will_Wam Tower Defense 2
キャッチコピー:「圧倒的(あっとうてき)な完成度と爽快感(そうかいかん)!スクラッチTDのもう一つの王様!」
スクラッチの世界には「王様」と呼ばれる伝説的なクリエイターが二人いる。その一人が、このゲームの制作者である Will_Wam さんだ。彼はスクラッチで2番目に多くのフォロワーを持つ超有名人で、その作品はどれもプロが作ったかのような完成度を誇る 。この「Will_Wam Tower Defense 2」も例外ではなく、もはやスクラッチの作品というより、一つの「製品」と呼ぶべきクオリティ。遊んでいてストレスが全くなく、ただただ楽しい、洗練されたゲーム体験がここにある 。
プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/187139359/
制作者: Will_Wam さん
評価テーブル
| 評価項目 (Evaluation) | レーティング (Rating) |
| 面白さ (Fun) | ★★★★★ |
| 完成度 (かんせいど) (Polish) | ★★★★★ |
| 再現度 (さいげんど) (Faithfulness) | N/A (Original) |
| ゲームづくりの勉強になる (Educational Value) | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 (Overall Recommendation) | ★★★★★ |
ここが面白い!
このゲームの面白さは、完璧に設計された「難易度(なんいど)のカーブ」にある。簡単すぎず、難しすぎず、プレイヤーが「もうちょっとでクリアできそう!」と思える絶妙なバランスが続く。新しい敵やタワーがちょうど良いタイミングで登場し、プレイヤーを飽きさせない。自分のタワーがどんどん強くなって、以前は苦戦した敵を楽に倒せるようになる成長の実感は、最高の喜びを与えてくれる。
ここがスゴい!
このゲームを語る上で欠かせないのが、圧倒的な「完成度の高さ(Polish)」だ。ゲームにおける「完成度」とは何か?それは、スムーズなアニメーション、分かりやすくてきれいなボタン配置(UI)、タワーを置いた時の「ドン!」という気持ちのいい効果音、敵をやっつけた時の爆発エフェクト、そしてバグ(プログラムのミス)がほとんどないこと。これら全ての要素が、このゲームでは完璧に近いレベルで作りこまれている。スクラッチで「完成したゲーム」のお手本がここにある 。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームからは、プログラムのロジックだけでなく、プレイヤーに「気持ちよく遊んでもらう」ための工夫、つまり「UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)」の重要性が学べる。
- ゲームの「触り心地」をデザインする: なぜこのゲームは遊んでいてこんなに楽しいんだろう?と考えてみよう。それは、タワーを買うボタンにマウスを乗せるとフワッと光ったり、弾が敵に当たった時に小気味よい音が鳴ったり、細かい部分まで丁寧に作られているからだ。良いゲームは、正しいプログラムが書かれているだけじゃない。プレイヤーがどう感じるかを想像して、音や見た目をデザインすることが、面白さに直結するんだ。このゲームを遊びながら、「自分ならどんな音やエフェクトを入れるかな?」と考えてみるだけで、キミのゲーム作りは格段にレベルアップするはずだ。
第1位:Griffpatch’s Tower Defence v1.0
キャッチコピー:「すべてのスクラッチTDはここから始まった。面白さ、奥深さ、学び、すべてが詰まった伝説の神ゲー!」
栄えある第1位は、このゲームをおいて他にないだろう。「スクラッチの王様」と呼ばれ、世界で最も多くのフォロワーを持つ伝説のクリエイター、griffpatch さんが作ったタワーディフェンスだ 。この作品は、スクラッチにおけるタワーディフェンスゲームの「教科書」とも言える存在。何千ものリミックス作品が作られていることからも、いかに多くの人がこのゲームで遊び、そしてプログラミングを学んだかが分かる 。ルールは「タワーを置いて、敵の通り道(迷路)を作り、ゴールさせない」とシンプルだが、その戦略は無限大だ。
プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/15200040
制作者: griffpatch さん
評価テーブル
| 評価項目 (Evaluation) | レーティング (Rating) |
| 面白さ (Fun) | ★★★★★ |
| 完成度 (かんせいど) (Polish) | ★★★★★ |
| 再現度 (さいげんど) (Faithfulness) | N/A (Original) |
| ゲームづくりの勉強になる (Educational Value) | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 (Overall Recommendation) | ★★★★★ |
ここが面白い!
このゲームが他のタワーディフェンスと一線を画すのは、プレイヤー自身が「迷路を作る」という戦略性にある 。道が決まっているゲームと違い、タワーの置き方次第で、敵をものすごく長い距離歩かせることができる。強力なタワーが並ぶ「キルゾーン」を、敵が何度も通るように、くねくねと曲がりくねった道を作れた時の達成感は、まさに脳汁があふれる面白さだ。最高の迷路を設計するパズルのような楽しさが、このゲームの真髄だ。
ここがスゴい!
このゲームの真のすごさは、その「歴史的な価値」にある。griffpatch さんは、世界中の子供たちにプログラミングの楽しさを教える教育者でもある 。彼の作るゲームは、ただ面白いだけでなく、「中を見る」ことで多くのことが学べるように、非常にきれいで分かりやすいプログラムで書かれている。このプロジェクトは非常に有名ですが、その人気ゆえか、時々スクラッチのサイト上で見つけにくくなることがあるようです 。それでも、このゲームがスクラッチコミュニティ全体にタワーディフェンスの作り方を教え、数えきれないほどのクリエイターを育ててきたことは間違いない。まさに「伝説」と呼ぶにふさわしいプロジェクトだ。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームは、タワーディフェンスの基本的なプログラムが、最もエレガントで効率的に書かれている、最高の学習教材だ。
- タワーの「ターゲティング」の仕組み: タワーはどうやって一番近い敵を見つけて狙っているんだろう?その仕組みはこうだ。「タワーは、常に全ての敵クローンとの『距離』をチェックし続けている。もし、ある敵との距離が自分の『攻撃範囲』という変数の値より小さくなったら、その敵の方向を向いて、『弾』のクローンを作り始める」。このシンプルなロジックを理解すれば、どんなシューティングゲームにも応用できる。
- 「クローン」を使った効率的なプログラミング: 画面に10個のタワーがあったら、10個分のプログラムが必要だと思うかい?
griffpatchさんのコードは違う。たった一つのタワーのマスタープログラムがあって、全てのタワーはそのクローンとして動いているんだ。これにより、プログラムは非常にスッキリし、管理しやすくなる。これは、良いプログラマーになるための非常に重要な考え方だ。
さあ、君もゲームクリエイターだ!タワーディフェンスの作り方入門
すごいゲームの数々、どうだったかな?「自分には無理かも…」なんて思わないで。スクラッチを使えば、キミにも必ず作れる。ここからは、タワーディフェンスゲーム作りの第一歩を、簡単に紹介するよ。
- ステップ1:コースを作ろう まずは背景エディターで、敵が通る道を描いてみよう。スタートとゴールが分かるように、色を変えたり印をつけたりするといいね。
- ステップ2:敵を作って動かそう 敵キャラクターのスプライトを作ろう。そして、「〇歩動かす」「〇度回す」といった簡単なブロックを組み合わせて、道に沿って動くようにプログラムしてみよう 。最初はカクカクでも大丈夫!
- ステップ3:タワーを建てよう 次にタワーのスプライトを作ろう。画面の端にタワーのアイコンを置いておき、それをドラッグ&ドロップでコースの脇に置けるようにしてみよう。
- ステップ4:弾を発射させよう タワーが敵に向かって弾を撃つようにしよう。これは「クローン」機能の出番だ。タワーが「弾」のスプライトのクローンを作って、敵の方向へ飛ばすように命令するんだ。
- ステップ5:敵のウェーブを作ろう ゲームを面白くするために、敵が波のように押し寄せる「ウェーブ」を作ろう。ランキング3位のゲームでも紹介したように、「リスト」機能を使って、「どんな敵を、どのタイミングで出すか」を記録しておくと、本格的なゲームになるよ 。
もっと詳しく知りたいキミのために、プロの先生たちが作ってくれた、とても分かりやすいビデオ講座もある。これらを見ながら一緒に作れば、迷うことなく完成させられるはずだ。
- Fuelvinさんの作り方講座(全13本):((https://www.youtube.com/playlist?list=PLYXukbXFJeKtr_EFxDK0Ofa7OoR4kjjWa))
- ShiftClickLearnさんの作り方講座(全10本):((https://www.youtube.com/playlist?list=PLH9SXvJQHkMRtd3jYNlvrJanuUY6gRstU))
おわりに:君の冒険は、今ここから始まる!


ここまで、スクラッチで作られた最高のタワーディフェンスゲーム5選と、その作り方の第一歩を紹介してきた。どのゲームも、ただ面白いだけでなく、作った人の工夫やアイデア、そしてプログラミングの素晴らしいテクニックが詰まっていたね。
さあ、次はキミの番だ。
まずは、今日紹介したゲームを思いっきり遊んでみよう。そして、勇気を出して右上の「中を見る」ボタンをクリックして、プロたちのプログラムをのぞいてみよう。最初は呪文のように見えても、この記事で学んだことをヒントにすれば、少しずつ意味が分かってくるはずだ。
そして、気に入ったプロジェクトを「リミックス」して、自分だけのタワーや敵を追加してみるのもいい。それが、キミが「ゲームクリエイター」になる、最高にエキサイティングな冒険の始まりだ。
私たちは、いつかキミが作った「神ゲー」が、世界中の人々を驚かせる日を楽しみに待っているよ!
おススメのスクラッチ参考書
私も参考にしているスクラッチ参考書を紹介します。どちらもとてもわかりやすいです。



私の場合は、図書館で借りて試し読みして、分かりやすかったものを購入しています。試し読みは必須です。
手元にずっと置いておき、いつでも参照できるようにすることも重要です。
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私が最もおススメするプログラミング教室は、「QUREOプログラミング教室」です。
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