
『ドラゴンクエスト』の勇者(ゆうしゃ)みたいに、剣(つるぎ)と魔法(まほう)の世界を冒険(ぼうけん)してみたい?王様にお願いされて、仲間と出会い、強いモンスターを倒して世界を救う…そんな夢(ゆめ)のゲームが、実は『Scratch(スクラッチ)』というツールを使えば、君だけのオリジナルRPGだって作れちゃうんだ!
こんにちは!ゲームやプログラミングの面白さを伝える雑誌で記事を書いている、ゲーム専門家の僕が、スクラッチで作られた最高の『ドラクエ風ゲーム』を探し出してきたよ。たくさんのゲームを遊んで、そのプログラムの『中身』までじっくり見てきたから、自信を持っておすすめできる作品ばかりだ!
スクラッチは、難(むずか)しいコードの代わりにカラフルなブロックをつなげてゲームやアニメを作れる、世界中の子どもたちに大人気の無料プログラミングツールだよ。
この記事では、そんなスクラッチで作られたたくさんのRPGの中から、特に「ドラクエっぽい!」と感じられて、心から「面白い!」と思えるすごい作品をランキング形式で紹介していくね。ゲームを選ぶにあたって、僕が特に注目したのはこんなポイントだ。
- 冒険のワクワク感: 町や広いフィールド、ダンジョンを歩き回る楽しさがあるか。
- ターン制バトル: 「こうげき」や「じゅもん」といったコマンドを選んで戦う、ドラクエらしいバトルがあるか 。
- 成長する主人公: 経験値(けいけんち)をためてレベルアップし、強くなっていく要素があるか。
- 心に残る物語: いろいろなキャラクターと話して、物語が進んでいくか 。
これらのポイントをふまえて、それぞれのゲームを「面白さ」「完成度」「再現度」「ゲームづくりの勉強になる」「総合おススメ度」の5つの項目(こうもく)で星5つで評価(ひょうか)してみたよ。ぜひ、君が次に遊ぶゲーム、そして作るゲームの参考にしてほしい!
ろぼてくRPGの王道「ドラゴンクエスト」!根強い人気があります。
- 現役エンジニア
- スクラッチ歴4年


100種類以上のスクラッチゲームをあいうえお順で紹介


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スクラッチで作られた「ドラクエ」風ゲーム TOP5


さあ、いよいよランキングの発表だ!世界中のクリエイターたちが作った、驚きと発見に満ちたドラクエ風ゲームの世界へ、一緒(いっしょ)に旅立とう!
第5位:『ドラクエみたいなRPG風クリッカーゲーム』
制作者: lucasoanimadorさん プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/554520315
まず紹介するのは、RPGの楽しさをとってもシンプルに体験できるこの作品だ。難しい操作は一切なし!画面に出てくるスライムやドラキーといったおなじみのモンスターを、ひたすらクリックして倒していくんだ 。
モンスターを倒すとゴールドが手に入り、そのゴールドで新しい武器を買うと、一回のクリックで与えるダメージがどんどん増えていく。この「敵を倒す→強くなる→もっと強い敵を倒す」という、RPGの一番おいしい部分だけを抜き出したようなゲームデザインが、この作品の最大の魅力(みりょく)だね。ストーリーやマップの探検はないけれど、そのぶん、すぐに「強くなっていく楽しさ」を味わうことができるんだ。
このゲームは、RPGの複雑(ふくざつ)なシステムを、誰でも楽しめる「クリッカーゲーム」という形にうまく落とし込んでいる。これは、ゲーム作りの素晴らしいヒントになるよ。難しいRPGを作るのが大変なら、まずは一番楽しいと思う部分だけを抜き出して、シンプルなゲームにしてみる。そうすることで、遊ぶ人も作る人も、すぐに楽しさを感じられるんだ。このゲームは、RPGへの入り口として、またゲーム作りの第一歩として、最高の作品の一つと言えるだろう。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームのプログラムを「中を見る」で覗いてみると、ゲーム作りの基本がぎゅっと詰まっているのがわかるよ。特に**変数(へんすう)**の使い方は必見だ。「ゴールド」や「攻撃力(こうげきりょく)」、「敵のHP」といった変数が、クリックするたびにどう変わっていくのかを追いかけるだけで、プログラミングの仕組みがよく理解できるはずだ。
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★☆☆ |
| 完成度 | ★★★★☆ |
| 再現度 | ★★☆☆☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ |
| 総合おススメ度 | ★★★☆☆ |
第4位:『すごろくRPG』
制作者: kazu_papaさん プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/450908126
次に紹介するのは、日本の伝統的(でんとうてき)なボードゲーム「すごろく」とRPGを合体させた、非常に独創的(どくそうてき)な作品だ 。プレイヤーはサイコロを振ってマスを進み、止まったマスによってアイテムが手に入ったり、モンスターとのバトルが発生したりするんだ。
このゲームのすごいところは、そのアイデアの斬新(ざんしん)さだけじゃない。BGMや攻撃エフェクト、アイテムやバトルのシステムなど、細部まで非常に丁寧に作り込まれている点だ 。全て日本語で説明されているから、小学生でも安心して遊ぶことができるよ。
RPGを作るとき、広いマップを自由に歩き回れるようにするのは、実はとても大変な作業なんだ 。このゲームの作者は、その難しい部分を「すごろく」というシンプルなルールに置き換えることで、その分の力をバトルやアイテムといった他の要素を面白くすることに注いだんだ。その結果、移動はシンプルなのに、RPGとしての戦略性(せんりゃくせい)や冒険感はしっかりと感じられる、素晴らしいバランスのゲームが生まれている。これは、「ドラクエそっくり」を目指すだけが正解じゃない、ということを教えてくれる、ゲームデザインのお手本のような作品だ。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームは、リストという機能の最高の教材だ。すごろくのマスにどんなイベントを置くか、お店にどんなアイテムを並べるか、どんなモンスターがどのくらいの確率で出るか。こういったたくさんのデータは、きっとリストを使って整理されているはずだ。リストを使いこなせると、作れるゲームの幅(はば)がぐんと広がるから、ぜひ中身を研究してみてほしい。
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★☆ |
| 完成度 | ★★★★☆ |
| 再現度 | ★★★☆☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ |
第3位:『スーパーマリオRPG(激ヤバ)』
制作者: legobuzz12さん プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/415425391
「え、マリオ?」と思ったかもしれないね。でも、このゲームは見た目こそマリオだけど、中身はまぎれもなく本格的なターン制RPGなんだ 。原作であるスーパーファミコンの名作『スーパーマリオRPG』のバトルシステムを、スクラッチで見事に再現している。
このゲームの一番の魅力は、「アクションコマンド」というシステムだ 。攻撃や防御の時にタイミングよくボタンを押すと、ダメージが増えたり、受けるダメージを減らしたりできる。ただコマンドを選ぶだけのバトルじゃない、プレイヤーの腕(うで)が試されるこの仕組みが、バトルを何倍も面白くしているんだ。
マリオという誰もが知っているキャラクターだからこそ、RPGを遊んだことがない人でもすんなりとその世界に入り込める。そして、遊んでいるうちに、アイテムや魔法を駆使(くし)して戦うRPG本来の楽しさに気づかされる。このゲームは、親しみやすいキャラクターと、奥深いゲームシステムが完璧(かんぺき)に融合(ゆうごう)した奇跡(きせき)のような作品だ。さらに、自分で敵の組み合わせを考えてバトルを作れる「バトルクリエイター」機能までついているから、遊びの幅は無限大だ 。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームから学べる一番のポイントは、タイミングを計るプログラムの作り方だ。アクションコマンドのように、「特定の瞬間にキーが押されたか」をチェックする仕組みは、アクションゲームや音楽ゲームなど、いろいろなゲームに応用できるぞ。また、複数のキャラクターのHPやMP、状態異常(じょうたいいじょう)などを管理する複雑な戦闘の流れを、カスタムブロックを使って整理している点も非常に勉強になる。大きなゲームを作る上での大切なヒントが隠されているはずだ。
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★★ |
| 再現度 | ★★★☆☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ |
第2位:『勇者”ああああ”の冒険』
制作者: Aandcavityさん プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/236099764/
この作品は、もはやただのゲームじゃない。ドラクエへの愛とユーモアにあふれた、一個の芸術作品(げいじゅつさくひん)だ 。タイトルにある「ああああ」という勇者の名前は、昔のドラクエで名前を入力するのが面倒(めんどう)で、多くのプレイヤーがそのまま始めてしまったことに由来する、ファンなら誰もがニヤリとしてしまう最高のジョークなんだ。
ゲームの見た目は、昔のファミコン時代のドラクエそのもの。作者のAandcavityさんは、当時の独特(どくとく)な文字の雰囲気を再現するために、なんとひらがなやカタカナ一文字ずつをコスチュームとして用意し、それを表示させるという、とてつもなく手の込んだ方法でテキストエンジンを自作している 。
このゲームの「面白さ」は、しっかりとしたアクションRPGのシステムの上に、予想の斜め上をいく爆笑(ばくしょう)の連続が待っていることだ 。ドラクエを遊んだことがある人なら、「あるある!」と笑ってしまうネタが満載で、最後までプレイヤーを飽きさせない。このゲームが教えてくれるのは、ゲーム作りにおいて、技術(ぎじゅつ)と同じくらい「遊び心」や「愛情」が大切だということ。ただ真似するだけでなく、その作品の文化やファンが共有する思い出を理解することで、これほどまでに面白く、心に残るゲームが生まれるんだ。
プログラミングの勉強になるポイント
このゲームの自作テキストエンジンは、プログラミング中級者以上にとって最高の教材だ。クローンとコスチューム、リストを駆使して、RPG特有の「一文字ずつ文字が表示される」演出をどうやって作っているのか、その仕組みを解き明かすのは、まるで難しい謎解きに挑戦するようでワクワクするぞ。また、複数のキーの組み合わせで技を出す入力システムも、非常に高度で勉強になる 。
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★☆ |
| 再現度 | ★★★★★ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
第1位:『初代ドラクエの再現(ファミコン版)』
制作者: EX1771さん プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/788744294
そして、栄(は)えある第1位は、その名の通り、1986年に発売された伝説のゲーム『ドラゴンクエスト』を、スクラッチで完全再現してしまった、まさに偉業(いぎょう)と呼ぶにふさわしいこの作品だ 。
「ドラクエ風」ではない。これは、もはや「ドラクエそのもの」だ。ラダトームの城で王様と話すオープニングから、広大なアレフガルドのフィールド、不気味なダンジョン、そして竜王との最終決戦まで、原作のすべてが驚くべき忠実(ちゅうじつ)さで再現されている。
この作品の存在は、「スクラッチでここまでできるのか!」という、プラットフォームの可能性を証明している。かつては簡単なゲームしか作れないと思われていたかもしれないスクラッチが、世界中のクリエイターたちの知識や技術の共有(グリフパッチさんのような有名なスクラッチャーのチュートリアルなど )によって進化し、今やこれほど大規模(だいきぼ)で複雑なゲームさえも作れるツールになった。そのことを、このゲームは何よりも雄弁(ゆうべん)に物語っているんだ。
このゲームは、最高の遊び相手であると同時に、最高の教科書でもある。RPGを作りたいと思った人が持つであろう「広いマップはどうやってスクロールさせるの?」「戦闘の計算はどうなってるの?」「セーブ機能はどう作るの?」といったすべての疑問に、このゲームのプログラムが答えを教えてくれる。まさに、遊んで面白く、中を見てためになる、完璧な作品だ。
プログラミングの勉強になるポイント
このプロジェクトは、RPG作りの全てが詰まった究極の学習リソースだ。
- タイルベースのマップシステム: 膨大なマップデータをどう管理し、スムーズにスクロールさせているか。
- 戦闘システム: 敵のAI、ダメージ計算、呪文の効果、エンカウント率など、戦闘に関するあらゆるロジック。
- データ管理: プレイヤーのステータス、持ち物、倒したモンスターの数など、膨大な情報をリストや変数でどう管理しているか。
- イベントフラグ管理: 「王様と話したか」「鍵を手に入れたか」といった物語の進行状況をどうやって記録しているか。
これら全てを、実際に動くプログラムとして見ることができる。これ以上の教材は、他にはないだろう。
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★★ |
| 再現度 | ★★★★★ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
君も挑戦!ドラクエ風ゲームの作り方
「こんなすごいゲーム、自分には作れないかも…」 ランキングを見て、そう思ったかもしれない。でも大丈夫!どんなすごいクリエイターも、最初は「緑の旗が押されたとき」のブロックを一個置くところから始めたんだ。大きなRPGも、小さな部品の集まりでできている。
- キャラクターを歩かせよう: まずは主人公のスプライトを用意して、「もし右向き矢印キーが押されたなら」のブロックで左右に動かすところから始めてみよう。歩くたびにコスチュームが変わるようにすれば、アニメーションにもなるぞ 。
- 広いマップを作ろう: 主人公は画面の真ん中に固定して、キーが押されたら背景のマップの方を動かしてみよう。「カメラX座標」のような変数を使うと、まるで広い世界を冒険しているように見せることができる 。
- 戦闘シーンを作ろう: フィールドを歩いているときに、乱数を使って時々「戦闘開始!」というメッセージを送るようにしてみよう。そのメッセージを受け取ったら、背景を戦闘画面に切り替えるんだ。HPやMPを変数で作り、攻撃のダメージは乱数で決めると、バトルが盛り上がるぞ 。
- 町の人や王様を登場させよう: NPC(プレイヤー以外のキャラクター)のスプライトを用意して、「もし主人公に触れたなら」をきっかけにセリフを言わせてみよう。これだけで、ゲームに物語が生まれる 。
一人で全部作るのは大変かもしれない。でも、スクラッチには君を助けてくれる先生がたくさんいる。YouTubeで「スクラッチ RPG 作り方」と検索すれば、世界的に有名なgriffpatchさんをはじめ、たくさんの人たちが丁寧(ていねい)な解説動画を公開してくれている 。今日紹介したゲームの「中を見る」ボタンを押して、プロの技を盗んでしまうのも、最高に賢い勉強法だ。
冒険はここから始まる


今回は、スクラッチで作られたドラクエ風ゲームの中から、特に面白くて勉強になる5つの名作を紹介した。原作を完璧に再現した驚きの作品から、笑いにあふれたパロディ、独創的なアイデアが光るものまで、クリエイターたちの無限の創造力(そうぞうりょく)を感じてもらえたかな?
一番すごいゲームは、誰かが作ったものを遊ぶことだけじゃない。君自身が作るゲームだ。スクラッチという最高の道具は、もう君の手の中にある。さあ、次は君が勇者になる番だ。
今日紹介したゲームを遊んでみて、そして「中を見る」ボタンを押して、プログラミングの秘密をのぞいてみよう。君の次の冒険は、ゲームをプレイすることじゃなくて、ゲームを作ることかもしれない!
おススメのスクラッチ参考書
私も参考にしているスクラッチ参考書を紹介します。どちらもとてもわかりやすいです。



私の場合は、図書館で借りて試し読みして、分かりやすかったものを購入しています。試し読みは必須です。
手元にずっと置いておき、いつでも参照できるようにすることも重要です。
【無料体験】【全国に教室多数】おススメのプログラミング教室
私が最もおススメするプログラミング教室は、「QUREOプログラミング教室」です。
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