この記事のポイント
オリジナルのスプライトをつくれるようになります。
はじめに
前回の記事で、ピコ君につかまったらゲームオーバーとなるようにプログラムしました。
今回はついに「ろぼてく」をゲームに登場させます。自分の考えたオリジナルキャラクターでゲームをつくれると、もっとプログラミングが楽しくなります。
オリジナルのスプライト(キャラクター)を追加する方法を説明していきます。
前回の記事
前回は「もし」ブロックの使い方を学びました。
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完成作品
ついにこの「ろぼてく」を動かすことができるゲームが完成しました。スプライトキャット君も消すのはもったいないので、追いかける側になってもらいました。
この「ろぼてく」動くぞ…!(ガンダム風)
作成するプログラムはコチラのようになります。
オリジナルのスプライトのつくり方
オリジナルのスプライトのつくり方は3つあります。
- 自分のパソコンにある画像をスプライトとして使う
- 自分でスプライトを描く
- すでに作ったスプライトのファイルを使う
以下で1つづつ説明していきます。
自分のパソコンにある画像をアップロードしてスプライトとして使う
これが一番簡単な方法になります。
コスチューム(画像)のアップロード
まずは以下のように操作してください。
- 「スプライトを選ぶ」にマウスをあてる。
- メニューがでてくるので「描く」をクリック
するとこのような画面が現れます。画面左が「コスチューム」を用意できる画面になります。つづけて以下のように操作してください。
- 「コスチュームを選ぶ」にマウスをあてる
- 「コスチュームをアップロード」をクリック
するとファイル選択するウィンドウが表れますので、アップロードしたいファイルを選択します。今回はコスチュームを4つ追加して「ろぼてく」が歩いているように見せたいと思います。
必要なファイルをすべてアップロードしたら、最初からあった空白の「スプライト1」を削除します。スプライトにマウスをあてると「ゴミ箱」マークがでるので、それをクリックして削除してください。
スプライトの名前を変える
いまの段階では、追加したスプライトが「スプライト1」という名前になっています。この名前では愛着もわかないので、スプライトの名前を変更しましょう。
画面右下のスプライトエリアで「スプライト」の欄に好きな名前を入力します。こんかいは「ろぼてく」と入力します。好きな名前ならなんでもOKです。
これでオリジナルスプライトを追加することができました。
ついでにスクラッチキャット君とピコ君も正しい名前にしておきましょう。
自分でスプライトを描く
今回は使いませんが、スクラッチアプリ上でオリジナルのスプライトを描くことができます。絵が得意な人はチャレンジしてみてください。
ファイルをアップロードする
コスチュームやスクリプト(プログラム)を含んだ形のスプライトを1つのファイルとして使うこともできます。
オリジナルのスプライトファイルを配布しているウェブサイトも多くありますので、それらをダウンロードして使うのも楽しいですよ。
こちらのスクラッチの検索でもフリーの素材を探すことができますので、気になるものがあったら使ってみてください。
プログラミング
ここからプログラミングを始めていきます。
プログラムの組み立て
今回は前回のスクラッチキャット君がしていた動作をろぼてくにさせたいです。
なので、スクラッチキャット君のプログラムをコピーして、ろぼてくに張り付けてあげればよさそうです。
また、スクラッチキャット君はろぼてくをおいかける側になるので、ピコ君のスクリプトをコピーしてスクラッチキャット君に張り付けてあげれればよさそうです。
スクリプト(プログラム)のコピー
スクリプトのコピーの仕方を説明します。
- まず、スクリプトをコピーしたいスプライトをクリックして選びます。
- スクリプトでコピーしたいブロックのかたまりの一番上のブロックを右クリックします。
- メニューがでてくるので、「複製」をクリックします
すると、このようにスクリプト(ブロックのかたまり)がコピーされて動かせるようになります。
この動かせるようになったスクリプトを
- コピーさせたいスプライトまで移動させて、
- コピーさせたいスプライトで「右」クリックします。
「右」クリックすることに注意してください!
すると、さきほどまで空っぽだったろぼてくのスクリプトに、スクラッチキャット君のスクリプトがこのようにコピーされます。
ただしコピーしたスクリプトをそのまま使うと、コピー元のスプライトの設定になっている部分があり、いくつか修正する必要あります。
今回は、コスチュームがコピー元の設定のままになっているので、ろぼてく用のコスチュームをちゃんと設定してあげましょう。
プログラムのコピー&ペーストは、実際の開発でもよくミスを引き起こします。注意して上手く使いましょう。
スクリプトを全部消す
スクラッチキャット君は、ピコ君と同じように追いかける側にしたいと思います。
なので次に、ピコ君のスクリプトをコピーしてスクラッチキャット君に張り付けたいと思います。
まずは、スクラッチキャット君のスクリプトを全部消したいと思います。
- 画面真ん中のスクリプトエリアの空白のところで右クリックします。
- メニューがでてくるので、「〇〇個のブロックを削除」をクリックします。
- 「〇〇個のブロックをすべて削除しますか?」と聞かれますので、「はい」をクリックします。
すると、スクリプトエリアにあったすべてのブロックが消えました。
もう一回コピー&ペースト
次に、ピコ君のスクリプトをスクラッチキャット君へコピーしてあげます。
コピーの操作は先ほどと同じです。
コピーしたことによる変更をしましょう。
- コスチュームをスクラッチキャットのコスチュームに変更する。
- 「〇〇へ向ける」の〇〇を「ろぼてく」に変更する。
- 「〇〇触れた」の〇〇を「ろぼてく」に変更する。
これでスプライト全員分のスクリプトの「大枠」を用意することができました。
さいごの微調整
ただし、これではまだ正しく動きません。最後にいろいろと微調整をする必要があります。
以下のプログラムを見て、各スプライトのスクリプトを変更してあげてください。あと少しです!
ろぼてくのスクリプト(プログラム)の修正
「もし」ブロックをもう一つ増やして、スクラッチキャット君に触れた場合も、プログラムが止まるように変更します。
- 「ずっと」ブロックの中の最後に「もし」ブロックを追加する。
- 追加した「もし」ブロックの条件に「スクラッチキャットに触れた」ブロックをはめる
- 「もし」ブロックの中に「このスクリプトを止める」ブロックを入れる。
ピコ君のスクリプト(プログラム)の修正
もしの条件が、「スクラッチキャットに触れた」になっている場合は、「ろぼてく」に変更してください。
スクラッチキャット君のスクリプト(プログラム)の修正
スクラッチキャット君とピコ君の歩く速さが同じだと、ゲームとして面白くないので、スクラッチキャット君の歩く速さを速くしましょう。「15歩」くらいに設定してみましょう。
これで今回のプログラミングは完了です。
スクラッチキャット君とピコ君がろぼてくを追いかけるようになったと思います。さらに、スクラッチキャット君とピコ君の追いかける速度が異なるので、今までより逃げるのが難しくなったと思います。
このように工夫次第でゲームの難易度をいろいろ変えることができるので、自分でちょっとづつ変えて試してみましょう。
次回 タイマーを使って時間制限をつくる
次回はゲームクリアの条件を追加してよりゲームらしさを加えます。「タイマー」という機能を新しく使います。ぜひお楽しみに!
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