はじめに:エンジニアパパ「ろぼてく」です!キャッチゲームでプログラミングの世界へようこそ!
ご挨拶と自己紹介
こんにちは!エンジニアで二児の父、そして親子でプログラミングを楽しむブログ「おやこプログラミング」を運営している「ろぼてく」です。いつもブログを読んでくれて、本当にありがとうございます!
「プログラミングって、なんだか難しそう…」「うちの子にはまだ早いかな?」なんて思っていませんか?そんなことは全くありません!特に、今回紹介する「Scratch(スクラッチ)」は、難しいコードをキーボードで打ち込む必要がなく、ブロックをパズルのように組み合わせるだけで、誰でも簡単にゲームやアニメーションが作れる魔法のようなツールです 。アメリカの有名なマサチューセッツ工科大学(MIT)というところが開発したもので、世界中の子どもたちや、日本の小学校の授業でも広く使われているんですよ 。
そして何より、Scratchは完全に無料で使えます!必要なのはインターネットにつながるパソコンだけ。さあ、親子で一緒に、創造力あふれるプログラミングの世界に飛び込んでみましょう!
- 現役エンジニア
- スクラッチ歴4年
- 二児パパ

100種類以上のスクラッチゲームをあいうえお順で紹介

スクラッチのおススメゲームをジャンル別で紹介

スクラッチの神ゲーTOP10を紹介

なぜ「キャッチゲーム」が最初のステップに最高なの?
プログラミングを始めるとき、たくさんの子どもたちが最初につまずくのが「何を作ったらいいかわからない」という点です。そんな時、僕がいつもおすすめするのが「キャッチゲーム」です。
「上からランダムに落ちてくるリンゴを、カゴを左右に動かしてキャッチする」
どうでしょう?ルールがとてもシンプルで、小さなお子さんでも直感的に理解できますよね。でも、この単純な遊びの中には、プログラミングを学ぶ上で絶対に欠かせない「超重要」な基本要素がギュッと詰まっているんです。
- もし〜なら(条件分岐):もし「リンゴ」が「カゴ」に触れたなら、スコアを増やす。
- ずっと(繰り返し):ゲームが終わるまで、ずっとリンゴを落とし続ける。
- 変数(へんすう):キャッチしたリンゴの数(スコア)を覚えておくための箱。
これらの考え方は、どんなに複雑で本格的なゲームを作る上でも土台となる、いわばプログラミングの「骨格」です 。キャッチゲームで遊びながら、子どもたちは自然とこの「プログラミング的思考」を身につけていくことができるのです。
このブログでは、ただ面白いゲームを紹介するだけじゃありません。そのゲームがどうして面白いのか、どんなプログラミング技術が使われているのか、エンジニアパパの視点でこっそり教えちゃいます!ゲームで思いっきり楽しんだ後、「この動き、どうやって作ってるんだろう?」と親子でプログラムの中身をのぞいてみてください。その瞬間こそ、お子さんの知的好奇心と創造力に火がつく最高のタイミングなのです。
「キャッチゲーム」のつくり方

今回のランキングの基準と約束
インターネットで「スクラッチ おすすめ ゲーム」と検索すると、たくさんのゲームが見つかります。でも、いざ遊ぼうと思ってリンクをクリックしたら、「あらまぁ、サーバーが頭を掻いてるよ」なんて表示が出て、がっかりした経験はありませんか?
ご安心ください!この記事で紹介するゲームのリンクは、すべて僕が一つ一つクリックして、ちゃんと遊べることを確認済みです。皆さんの大切な時間を無駄にさせないことをお約束します。
そして、今回のランキングは、単に人気があるからという理由だけで選んでいません。僕、ろぼてくが実際にプレイして、「これは面白い!」「これはプログラミングの勉強になる!」「このアイデアはすごい!」と心から感じたものを、自信を持って厳選しました。評価の一番の基準は、なんといっても「面白さ」です。
また、「キャッチゲーム」というと「落ちてくるものを取る」ゲームを想像するかもしれませんが、今回はその定義を少し広げて、**「よけるゲーム」や「投げるゲーム」**も含めて、バラエティ豊かなラインナップにしました。アイデア次第で遊びの世界は無限に広がる、というScratchの面白さを感じてもらえたら嬉しいです!
それでは、前置きはこれくらいにして、早速ランキングを見ていきましょう!
【エンジニアパパ厳選】Scratch 面白いキャッチゲーム TOP 5!

【第5位】基本の「よける」が奥深い!『Animal Dodge』
ゲーム紹介
さあ、ランキングの第5位は、基本中の基本、「よける」ことの楽しさが詰まったこのゲームからスタートです!上からたくさん降ってくるイガイガの栗を、かわいい動物キャラクターを操作してひたすらよけまくる!ルールは超シンプルなのに、ついつい「もう一回!」と夢中になってしまう、そんな中毒性のあるドッジ(よける)ゲームです。単純だからこそ、ゲーム作りの基本がキラリと光る作品ですよ。
- 制作者:
Username692110さん - プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/775859147/
遊び方と「ろぼてく」レビュー
遊び方はとっても簡単で、マウスカーソルを左右に動かすだけ。カーソルの動きに合わせて、画面下の動物キャラクターがついてきます。最初は栗が降ってくるスピードもゆっくりなので、「なんだ、簡単じゃん!」と思うかもしれません。しかし、時間が経つにつれて、栗の数が増え、落下スピードもどんどん速くなっていきます!
気づけば画面は栗だらけに!「うわっ、こっちからも来た!」「あ、危ない!」と、思わず声が出てしまうほどのハラハラドキドキ感がたまりません。単純なルールなのに、なぜか何度も挑戦したくなる。その秘密は、スコアがどんどん上がっていく達成感と、「次こそはもっと高得点を!」と思わせてくれる絶妙な難易度設定にあります。シンプルなゲーム性の中に、プレイヤーを惹きつける工夫がしっかり詰まっている、お手本のような作品です。
ろぼてくの評価テーブル
| 観点 | レーティング | ろぼてくのワンポイント解説 |
| 面白さ | ★★★☆☆ | シンプルで分かりやすい!よける楽しさの原点を味わえるよ。 |
| 完成度 | ★★★★☆ | バグもなく、スムーズに遊べる。お手本のような完成度。 |
| 再現度 | ★★★☆☆ | オリジナル作品。よけゲーの王道スタイルをしっかり再現している。 |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ | 「乱数」や「当たり判定」など、ゲーム作りの基本が学べる最高の教材! |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ | プログラミング初心者の親子が最初に遊ぶゲームとして超おすすめ! |
プログラミングのひみつ:『乱数ブロックで予測不能な動きを作ろう!』
このゲームをプレイしていて、「なんで栗は毎回違う場所から落ちてくるんだろう?」と不思議に思いませんでしたか?もし毎回同じ場所から落ちてきたら、すぐにパターンを覚えてしまって、つまらないゲームになってしまいますよね。
この「毎回違う」という、予測不能な動きを生み出しているのが、プログラミングの魔法のブロック、**「乱数(らんすう)」**ブロックです 。
Scratchには、「○から○までの乱数」というブロックがあります。例えば、「−240から240までの乱数」と設定すると、プログラムがこのブロックを通るたびに、−240から240までの範囲からランダムな数字を一つ選んでくれます 。
このゲームでは、栗が画面の一番上まで戻ったときに、「x座標(横の位置)を『−220から220までの乱数』にする」という命令が入っています。これにより、栗は次に落ちてくるとき、必ず横方向のどこか違う場所から現れるのです。この「乱数」ブロックがあるからこそ、ゲームは毎回違う展開になり、プレイヤーは常に新鮮な気持ちで挑戦できるんですね。プログラミングで「偶然」や「サプライズ」を作り出す、とっても大切なテクニックです!
【第4位】投げ方が重要!リアルな物理演算が面白い!『くつ飛ばし / Flying shoes』
ゲーム紹介
第4位は、思わず「その発想はなかった!」と笑ってしまう、とってもユニークな作品です。小学生なら誰もが一度は(?)やったことがあるであろう、あの「靴飛ばし」が、なんとScratchのゲームになりました! 。ただボタンを押すだけのゲームではありません。パワーをためて、角度を調整して…と、まるで本物のようなリアルな動きが面白い、物理演算の魅力が詰まった一作です。
- 制作者:
pandakunさん - プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/196947161/
遊び方と「ろぼてく」レビュー
操作はシンプルですが、奥が深い!まず、スペースキーを長押しします。すると、画面左下のパワーゲージがぐんぐん溜まっていきます。同時に、キャラクターの足の角度も変わっていきます。そして、「ここだ!」というタイミングでスペースキーを離すと、靴が勢いよく飛んでいきます!
このゲームの最大の面白さは、靴が飛んでいくときの、なんとも言えないリアルでコミカルな動きです。くるくると不規則に回転しながら、放物線を描いて飛んでいき、地面に着地する。パワーが強すぎれば真上に飛んでしまったり、角度が悪ければすぐに地面に落ちてしまったり。この、思い通りにいかない感じが、本物の靴飛ばしそっくりで、ついつい何度も挑戦してしまいます。
「よし、今度こそ!」とパワーと角度を完璧に調整して、靴が美しく遠くまで飛んでいった時の爽快感は格別です。友達と「どっちが遠くまで飛ばせるか」を競い合ったら、絶対に盛り上がること間違いなしのゲームです!
ろぼてくの評価テーブル
| 観点 | レーティング | ろぼてくのワンポイント解説 |
| 面白さ | ★★★★☆ | 発想が最高!物理演算のコミカルな動きに思わず笑っちゃう。 |
| 完成度 | ★★★☆☆ | シンプルながら、靴飛ばしの面白さをしっかりゲームに落とし込んでいる。 |
| 再現度 | ★★★★★ | これぞ独創性!誰も思いつかないようなアイデアを形にしたオリジナリティが素晴らしい。 |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ | 「変数」を使って重力や回転を表現する方法が学べる。少し応用編だけど、中身を見る価値大! |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ | 「普通じゃない」ゲームを作りたい子の創造性を刺激する一作。 |
プログラミングのひみつ:『変数で「重力」や「回転」を再現!』
このゲームの靴は、どうしてあんなに本物っぽく飛んだり、落ちたり、回ったりするのでしょうか?Scratchには「重力」や「空気抵抗」なんていう難しいブロックはありません。その秘密は、数字や文字を一時的に保存しておくための「箱」のような役割を持つ**「変数(へんすう)」**ブロックを巧みに使っている点にあります 。
このプログラムの中では、おそらく以下のような変数が使われています。
- 「縦方向の速さ」という名前の変数
- 「横方向の速さ」という名前の変数
- 「回転の角度」という名前の変数
靴が飛んでいる間、プログラムは「ずっと」ブロックの中で、これらの変数の数字を少しずつ変え続けています。例えば、「縦方向の速さ」の変数を、毎回0.5ずつ減らしていく。そうすると、靴は最初勢いよく上昇しますが、だんだんスピードが落ちて、やがて下降し始めます。これが「重力」の再現です。
同様に、「回転の角度」の変数も毎回少しずつ変えることで、くるくると回転する動きを作っています。このように、一見複雑な物理的な動きも、「変数」を使って数字を細かくコントロールすることで、Scratchで再現することができるのです。少し難しいテクニックですが、これができるようになると、作れるゲームの幅がぐんと広がりますよ!
【第3位】チームで戦うのがアツい!『アビリティ雪合戦ゲーム』
ゲーム紹介
ランキング第3位は、冬の遊びの定番「雪合戦」をテーマにした、白熱の対戦アクションゲームです!でも、これはただの雪合戦ではありません。キャラクターごとに異なる「アビリティ(特殊能力)」が使える、戦略性が求められる奥深いゲームなんです。Scratchの面白い文化の一つに「リミックス」というものがあります。これは、他の人が作った作品を元にして、自分なりの改造やアレンジを加えることができる機能です。このゲームも、元々あった雪合戦ゲームを、制作者さんがさらに面白くパワーアップさせた素晴らしいリミックス作品の一つです 。
- 制作者:
praplaneさん - プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/91464895
遊び方と「ろぼてく」レビュー
ゲームが始まると、プレイヤーは赤チームか青チームに分かれて対戦します。矢印キーやWASDキーでキャラクターを動かし、スペースキーなどで雪玉を発射!相手チームのキャラクターに雪玉を当てて、全員倒せば勝利です。
このゲームが最高に面白いのは、なんといっても「アビリティ」の存在!キャラクター選択画面で、様々な能力を持つキャラクターから自分の好きなキャラを選ぶことができます。例えば、「移動スピードがめちゃくちゃ速くなるキャラ」「一度に3方向に雪玉を投げられるキャラ」「巨大な雪玉を投げられるキャラ」など、個性豊かな能力が盛りだくさん。
どのキャラクターを選び、どのタイミングでアビリティを使うかが勝敗のカギを握ります。友達や兄弟、親子で2人対戦プレイをすると、もう大変!「うわ、今ワープ使ったのズルい!」「こっちの必殺技のほうが強いし!」なんて言いながら遊べば、盛り上がること間違いなしです。シンプルな操作性の中に、深い戦略性と駆け引きの面白さが詰まった、まさに名作対戦ゲームです。
ろぼてくの評価テーブル
| 観点 | レーティング | ろぼてくのワンポイント解説 |
| 面白さ | ★★★★★ | 対戦が熱い!アビリティによる戦略性があって、何度でも遊びたくなる。 |
| 完成度 | ★★★★☆ | 多くのキャラや能力がありながら、しっかりゲームとしてまとまっている。 |
| 再現度 | ★★★★☆ | 元の雪合戦ゲームをベースに、独創的なアビリティ要素を加えた素晴らしいリミックス作品。 |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ | 「メッセージ(ブロードキャスト)」を使ったキャラごとの能力発動など、高度なテクニックが満載。 |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ | ゲーム作りに慣れてきた子が、次のステップとして中身を研究するのに最適! |
プログラミングのひみつ:『「メッセージ」で合図を送って、必殺技を発動!』
このゲームでは、キャラクターごとに違うキーを押すと、それぞれ固有の必殺技が発動します。一体どうやって、「このキーが押されたら、このキャラクターだけが、この技を出す」という複雑な命令を実現しているのでしょうか?
その答えは、スプライト(キャラクター)同士で「合図」を送り合うことができる**「メッセージ」**機能にあります。これは、運動会のリレーに例えると分かりやすいかもしれません。
- 第一走者(プレイヤーのキー入力):「もし『Xキー』が押されたなら」→『青チーム必殺技!』というメッセージを送る
- 第二走者(青チームのキャラクター):『青チーム必殺技!』というメッセージを受け取ったとき→巨大な雪玉を発射するプログラムを実行する
このように、「メッセージを送る」ブロックと「メッセージを受け取ったとき」ブロックを組み合わせることで、ある出来事(キーが押された)をきっかけにして、特定のキャラクターだけに特定の動きをさせることができるのです 。この「メッセージ」機能は、たくさんのキャラクターが登場する複雑なゲームを作る上で、絶対に欠かせない超便利なテクニック。ぜひ覚えておいてくださいね!
【第2位】爽快感がたまらない!ハイクオリティ3Dランゲーム『Fall Guys Runner!』
ゲーム紹介
さあ、いよいよ第2位の発表です!このゲームを見たとき、僕は思わず「これが本当にScratchでできてるの!?」と声を上げてしまいました。世界的な大人気ゲーム「Fall Guys」のワクワクする世界観をScratch上で見事に再現した、驚くほどハイクオリティな3Dランゲームです!奥から迫ってくる障害物をリズミカルによけながらゴールを目指す、その圧倒的なスピード感と爽快感は、一度プレイしたら病みつきになること間違いなしです!
- 制作者:
Castle_Hippopotamusさん - プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/421062771
遊び方と「ろぼてく」レビュー
操作は矢印キーの左右だけで、キャラクターを動かして障害物をよける、という非常にシンプルなものです。しかし、このゲームの真髄はそのビジュアルとゲーム体験にあります。まるで虹の上を滑り降りるようなカラフルなコースを、キャラクターが猛スピードで駆け抜けていく様子は、まさに圧巻の一言 。
次から次へと現れる回転するバーや、動く壁をギリギリですり抜けた時のスリルはたまりません。そして、ゲームを盛り上げるノリノリのBGM!この音楽が疾走感をさらに加速させ、プレイヤーのテンションを最高潮に引き上げてくれます。
このゲームは、Scratchというツールの限界に挑戦し、「ここまで凄いものが作れるんだ!」という可能性を見せてくれる作品です 。グラフィック、音楽、ゲーム性、そのすべてが高次元で融合した、まさに「神ゲー」と呼ぶにふさわしい傑作。ぜひ一度、この圧倒的な爽快感を体験してみてください!
ろぼてくの評価テーブル
| 観点 | レーティング | ろぼてくのワンポイント解説 |
| 面白さ | ★★★★★ | 圧倒的なスピード感と爽快感!BGMも相まってテンションMAX! |
| 完成度 | ★★★★★ | Scratchの限界に挑戦したかのような、驚異的な完成度。 |
| 再現度 | ★★★★★ | 有名ゲームの雰囲気を再現しつつ、オリジナルのコースデザインが光る。 |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ | スプライトの大きさを変えて遠近感を出す「疑似3D」の技術は必見。上級者を目指すなら要チェック! |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ | 「Scratchってこんなにすごいんだ!」と子どもの可能性を広げる神ゲー。 |
プログラミングのひみつ:『大きさの変更で「疑似3D」を作り出す!』
皆さんが一番驚いたのは、「Scratchは2D(平面)のツールのはずなのに、どうしてこんなに立体的に見えるの?」という点ではないでしょうか。これこそが、このゲームの最も優れたプログラミング技術のポイントです。
この立体感は、**「疑似(ぎじ)3D」**と呼ばれるテクニックを使って作り出されています。その基本原理は、私たちの目が物を見る仕組みと同じです。「遠くにあるものは小さく見え、近くにあるものは大きく見える」。このごく当たり前の法則を、プログラムで再現しているのです。
具体的には、コースの奥に出現する障害物(スプライト)は、最初はとても小さいサイズで表示されます。そして、それがプレイヤーに向かって「近づいてくる」につれて、「ずっと」ブロックの中で「大きさを10ずつ変える」といった命令を繰り返し実行します。すると、障害物はどんどん大きく表示されるようになり、私たちの脳はそれを「奥から手前に迫ってきている」と錯覚するのです。
この「大きさ」の変化に加えて、スプライトの「y座標(縦の位置)」も少しずつ下にずらしていくことで、さらにリアルな奥行き感を表現しています。これは非常に高度なテクニックですが、この仕組みが分かると、Scratchで表現できる世界の可能性が無限に広がりますよ!
【第1位】面白さNo.1!注文に合わせてお寿司を握れ!『寿司ゲーム』
ゲーム紹介
お待たせしました!数あるScratchのキャッチゲームの中から、エンジニアパパろぼてくが選ぶ、栄えある第1位に輝いたのは…この『寿司ゲーム』です!ルールは「落ちてくるシャリを、指定された寿司ネタの下に動かしてキャッチする」というもの。単純なキャッチゲームに、「正しい組み合わせを見つける(マッチング)」というパズル要素が加わった、まさに天才的なアイデアが光る作品です。一度始めたら止まらない、最高の中毒性と面白さを誇る、文句なしのNo.1ゲームです!
- 制作者:
kytyt7さん - プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/780699751/
遊び方と「ろぼてく」レビュー
ゲームがスタートすると、画面の上部に「まぐろ」「たまご」「えび」といったお寿司のお題が表示されます。プレイヤーは、画面下で左右に動くシャリを操作し、お題と同じ寿司ネタが真上に来たタイミングでキャッチ!うまくキャッチできると、「ポンッ!」という気持ちのいい効果音とともにお寿司が完成し、スコアが加算されます。
これがもう、めちゃくちゃ面白いんです!次から次へとテンポよく出されるお題に、素早く、そして正確に対応しなければなりません。頭では「次はサーモンだ!」と分かっていても、指が追いつかなかったり、焦って違うネタの下にシャリを動かしてしまったり。「あー、間違えた!」と悔しがりながらも、その忙しさがどんどん楽しくなってきます。
ゲームが進むとシャリが落ちてくるスピードが上がり、難易度はさらにアップ!ハイスコアを目指すには、かなりの集中力と瞬発力が求められます 。子どもはもちろん、大人も思わずムキになって遊んでしまうこと間違いなし。親子で、友達と、ぜひスコアを競い合ってみてください。Scratchの「楽しさ」が、この一本に凝縮されています!
ろぼてくの評価テーブル
このゲームは特定の有名ゲームの再現ではありませんが、その独創的なアイデアとゲーム性が素晴らしすぎるので、評価テーブルの「再現度」は「再現度・独創性」として、最高の★5つをつけさせてもらいました!
| 観点 | レーティング | ろぼてくのワンポイント解説 |
| 面白さ | ★★★★★+ | 間違いなくNo.1!判断力と瞬発力が試されるゲーム性に病みつき! |
| 完成度 | ★★★★★ | シンプルなルールと操作性、気持ちのいい効果音。すべてが完璧。 |
| 再現度・独創性 | ★★★★★ | 「キャッチ」と「マッチング」を組み合わせた天才的な発想! |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ | 「もし〜に触れた、かつ、〜=1なら」といった複数の条件を組み合わせる方法が学べる。 |
| 総合おススメ度 | ★★★★★+ | 親子で、友達と、スコアを競い合ってほしい!Scratchの楽しさが凝縮された一本! |
プログラミングのひみつ:『「かつ」ブロックで、複数の条件をチェック!』
このゲームの最も巧妙なプログラムは、「どうやって『お題と同じネタ』の時だけ、お寿司が完成すると判断しているのか?」という部分です。ただシャリがネタに触れるだけではダメで、「お題と一致している」というもう一つの条件もクリアしなければなりません。
このように、2つ以上の条件が「両方とも正しい」時だけプログラムを動かしたい場合に大活躍するのが、緑色の「演算」カテゴリにある六角形のブロック、**「○かつ○」**ブロックです 。
このゲームのシャリのスプライトには、おそらくこのようなプログラムが組まれています。
「もし 『マグロのスプライト』に触れた かつ 『お題の変数』が『マグロ』 なら」 →スコアを増やして、お寿司完成の音を鳴らす。
この「○かつ○」ブロックを「もし○なら」ブロックの六角形の穴にはめ込むことで、「もしAとB、両方の条件がOKなら」という、より賢い条件分岐を作ることができるのです。
これは、日常生活に例えるなら、お母さんに「『宿題をやって』、かつ、『部屋の掃除をしたら』、おやつをあげる」と言われるのと同じ仕組みですね!この「かつ」を使いこなせるようになると、より複雑で面白いルールのゲームが作れるようになりますよ。
まとめ:さあ、君も遊んで、作ってみよう!

面白いゲームは最高の先生!
どうだったかな?今回は、僕が本気で選んだ「面白いキャッチゲームTOP5」を紹介しました。
- 5位『Animal Dodge』では、「乱数」を使った基本のよける楽しさを、
- 4位『くつ飛ばし』では、「変数」で動きを制御する物理演算の面白さを、
- 3位『アビリティ雪合戦ゲーム』では、「メッセージ」機能を使った対戦戦略の熱さを、
- 2位『Fall Guys Runner!』では、大きさの変化で表現する疑似3Dのすごさを、
- そして1位『寿司ゲーム』では、「かつ」ブロックを使ったアイデアの組み合わせの妙を、
それぞれ感じてもらえたんじゃないかと思います。一口に「キャッチゲーム」と言っても、アイデアとプログラミング次第で、全く違う、無限の面白さが生み出せるんです。
次は君の番!「リミックス」で中身をのぞいてみよう!
今回紹介したゲームを遊んでみて、「面白い!」「自分でも作ってみたい!」と少しでも感じてくれたなら、ぜひ次のステップに進んでみてください。それは、Scratchの最大の発明とも言える**「リミックス」**機能を使ってみることです。
各ゲームのプロジェクトページに行くと、画面の右上に「リミックス」という緑色のボタンがあります。このボタンを押すだけで、そのゲームのプログラムをまるごと自分のアカウントにコピーして、自由に中身を見たり、改造したりすることができるんです!
「このキャラクターを、自分の描いた絵に変えてみようかな?」 「BGMを、自分の好きな曲に変えてみよう!」 「シャリが落ちてくるスピードを、もっともっと速くして激ムズモードを作ってみよう!」
そんな風に、まずはほんの少しだけ改造してみる。それが、君だけのオリジナルゲームを生み出す、最高にクリエイティブな第一歩になります。失敗したって大丈夫。何度でもやり直せます。大切なのは「やってみよう!」と思うその気持ちです。
結びの言葉
プログラミングは、決して難しい専門知識を暗記することではありません。それは、自分の頭の中にある「こうしたら面白いんじゃないか?」というアイデアを、試行錯誤しながら形にしていく、創造的な活動です。
親子で一緒にゲームで笑い合い、そして「この動きって、どうなってるんだろうね?」と一緒にプログラムの中身をのぞいてみる。そんな時間が、お子さんの論理的思考力や問題解決能力、そして何よりも「創り出すことの楽しさ」を育んでくれると、僕は信じています。
これからも、このブログ「おやこプログラミング」では、親子でワクワクできるようなプログラミングの情報をたくさん発信していきます。ぜひ、また遊びに来てくださいね!
それでは、また!ろぼてくでした。
おススメのスクラッチ参考書
私も参考にしているスクラッチ参考書を紹介します。どちらもとてもわかりやすいです。
ろぼてく私の場合は、図書館で借りて試し読みして、分かりやすかったものを購入しています。試し読みは必須です。
手元にずっと置いておき、いつでも参照できるようにすることも重要です。
【無料体験】【全国に教室多数】おススメのプログラミング教室
私が最もおススメするプログラミング教室は、「QUREOプログラミング教室」です。
「QUREO」の特徴は、以下にあげる点です。
- 教室型であり、直接先生からプログラミングを学ぶことができる。
- 全国に教室数が多く(全国2500教室)、実績豊富
- ビジュアルプログラミングかつゲーム制作を学習教材に使用していて、取り組みやすい
- 月謝が比較的安い。



習い事は、「通いやすさ」と「続けやすさ」の2つが重要ですよね。私も「通いやすさ」を重視して「QUREO」を選びました。
今なら無料体験・キャンペーンも実施しているので、一度お試しすることをおススメします!










コメント