
こんにちは!二児の父親で、エンジニアブロガーの「ろぼてく」です。
最近、うちの子どもたちがスマホの戦略ゲームに夢中なんです。特に、自分の基地をちょっとずつ育てて、兵隊さんを送り出して敵の島を攻略する…みたいな『ブームビーチ』がお気に入り。司令官になった気分で、目をキラキラさせながら遊んでいます。
そんな姿を見ていて、ふと思ったんです。「こういう頭を使う面白いゲーム、もしかしてスクラッチでも作れるんじゃない?」って。
そこで、親子でスクラッチの広大な世界を探検して、ブームビーチみたいにワクワクできる戦略ゲームを探す大冒険に出発しました!この記事では、僕たちが見つけた、親子で絶対に熱中できる「面白さ」バツグンの戦略ゲームを、ランキング形式でTOP5まで紹介します!
「ブームビーチ」そっくりなゲームは…なかった!でも大丈夫!
正直に言うと、『ブームビーチ』と全く同じゲームをスクラッチで見つけることはできませんでした。基地を自由に配置して、資源を生産して…という複雑なシステムをスクラッチで再現するのは、かなり難しいんですね。
でも、がっかりしないでください!もっと面白いものを見つけたんです。
それは、スクラッチ、特に日本のコミュニティで大人気の**『大戦争ゲーム』**というジャンルです!
これは、大人気スマホゲーム『にゃんこ大戦争』に影響を受けて、たくさんのクリエイターさんたちが作っているゲーム群のこと 。お金(資源)を貯めて、色々な種類のユニットを生産し、敵の城(拠点)を破壊するという、シンプルながらも奥深い戦略性が魅力です。
この「資源を管理してユニットを送り込み、敵の拠点を攻める」というコアな楽しさは、まさにブームビーチで敵の島に攻め込む時のドキドキ感と同じ! 。むしろ、攻撃と戦略の部分に特化しているので、小学生でもルールが分かりやすく、すぐに夢中になれるんです。
今回は、この『大戦争ゲーム』ジャンルを中心に、ブームビーチのような戦略的な面白さを持つスクラッチゲームを厳選しました。
- 現役エンジニア
- スクラッチ歴4年
- 二児パパ

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ゲームの評価基準

今回は、エンジニアパパ「ろぼてく」として、以下の5つの観点で各ゲームを★5段階で評価しました。親子でゲームを選ぶときの参考にしてくださいね。
- 面白さ (Fun): とにかく遊んでみて、時間を忘れるくらい夢中になれるか!が一番大事なポイントです。
- 完成度 (Completeness): バグが少なくて、ゲームの目的がはっきりしており、最後までしっかりと遊べるか?という視点です。
- 再現度 (Replicability): ブームビーチのような「資源をためてユニットで攻める」という戦略ゲームの楽しさを、どれだけスクラッチで表現できているか?を評価します。
- ゲームづくりの勉強になる (Educational Value): ゲームをリミックスしたり、「中を見る」でプログラムを覗いたりしたときに、プログラミングの仕組みが分かりやすく、勉強になるか?という観点です。
- 総合おススメ度 (Overall Recommendation): パパやママがお子さんと一緒に遊んだり、プログラミング学習の教材として使ったりするのに、どれだけおススメできるか?という総合的な評価です。
それでは、早速ランキングの発表です!まずは第5位から!
【第5位】RTS by Time_Tripper
第5位にランクインしたのは、海外のクリエイターさんが作った、かなり本格的なRTS(リアルタイムストラテジー)ゲームです。RTSとは、その名の通り、リアルタイムで時間が進む中で、兵士に命令を出して戦う戦略ゲームのこと 。まさにブームビーチやクラッシュ・オブ・クランのようなゲームの元祖ともいえるジャンルです。
このゲームは、これまで紹介してきた日本の「大戦争ゲーム」とは少し毛色が違います。ユニットは自動で進むのではなく、プレイヤーがマウスで選択し、移動先を指示して戦います 。マップ上の資源を集めて新しいユニットを生産し、敵の基地を破壊するという、より自由度の高い戦略が楽しめます。
「ろぼてく」の注目ポイント!
このゲームの面白さは、なんといってもその**「自由度の高さ」**にあります。決まった道を進むのではなく、マップ上のどこにでもユニットを動かせるため、「敵の側面から回り込んで攻撃しよう!」とか「おとり部隊で敵を引きつけて、本隊で一気に拠点を叩こう!」といった、より複雑な作戦を考えることができます。まるで本物の司令官になったような気分を味わえるのが、このゲーム最大の魅力です。
プログラミング学習の観点から見ると、このゲームは**「経路探索(けいろたんさく)」*という、非常に高度なテクニックを学ぶ絶好の教材になります。クリックした場所の座標を記憶し、ユニットが障害物を避けながらそこまで移動する仕組みは、プロのゲーム開発でも使われる「A(エースター)アルゴリズム」などの考え方に繋がっています 。
「中を見る」でプログラムを覗いてみると、マウスでクリックしたX座標とY座標を変数に保存し、ユニットのクローンがその座標を目指して「〇歩動かす」を繰り返す、という基本的な仕組みが見えてきます。これを応用すれば、キャラクターを自由に動かすゲームが作れるようになりますよ。
ただ、まだ開発途中の部分もあり、少し動作が不安定だったり、説明が英語だったりするため、完成度としては少し辛口の評価に。しかし、本格的なRTSの仕組みをスクラッチで体験できるという点で、非常に価値のある作品です。
評価テーブル
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★☆☆ |
| 完成度 | ★★☆☆☆ |
| 再現度 | ★★★★☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★☆☆ |
プロジェクト情報
- 制作者: Time_Tripper
- プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/92684045
【第4位】大戦争ゲーム ver.1.0 by brasiltoshi
第4位は、スクラッチの「大戦争ゲーム」というジャンルを語る上で絶対に外せない、brasiltoshiさんによる初期の名作です。この作品があったからこそ、たくさんのフォロワーが生まれ、このジャンルが盛り上がったと言っても過言ではありません 。
ゲームのルールは非常にシンプル。時間とともにお金が貯まっていき、そのお金を使って「剣士」や「魔法使い」「ゴーレム」といったユニットを生産します。生産されたユニットは自動で右に進み、敵の城を攻撃します。敵の城のHPをゼロにすれば勝利!という、王道のタワーディフェンス型ゲームです。
「ろぼてく」の注目ポイント!
このゲームの面白さは、**「リソース管理と戦力増強の駆け引き」**にあります。最初は安い「剣士」をたくさん出して敵の攻撃を食い止めつつ、じっと我慢してお金を貯めて、強力な「ゴーレム」をドーンと出した時の爽快感はたまりません!どのタイミングで、どのユニットを出すか?というシンプルな判断が、勝敗を大きく左右します。この戦略的な面白さは、ブームビーチでどのユニットからアップグレードするか悩む楽しさに通じますね 。
プログラミングのヒントは、ズバリ**「変数」**の基本的な使い方です。このゲームの心臓部である「お金」は、「お金」という名前の「変数(へんすう)」、つまり数字を入れておくための箱を使って管理されています。
- 時間が経つごとに、「お金」変数に1を足す。
- ユニットのボタンが押されたら、「お金」変数がそのユニットの値段以上あるかチェックする。
- もしお金が足りていたら、ユニットのクローンを作り、「お金」変数から値段分を引く。
この「変数を増やし、条件を確認し、変数を減らす」という流れは、お店屋さんゲームやRPGのHP管理など、あらゆるゲーム作りの基本となる超重要なテクニックです。このゲームをリミックスして、変数の数字をいじってみるだけで、プログラミングの面白さが体感できますよ。
評価テーブル
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★☆ |
| 完成度 | ★★★☆☆ |
| 再現度 | ★★★☆☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ |
プロジェクト情報
- 制作者: brasiltoshi
- プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/400817631
【第3位】マイクラ大戦争 by manato4848
第3位は、子どもたちに絶大な人気を誇る『マインクラフト』と『大戦争ゲーム』が夢のフュージョンを果たした作品、『マイクラ大戦争』です! 。
プレイヤーは、マイクラでおなじみの「ゾンビ」や「スケルトン」、そして頼れる「ゴーレム」などを味方ユニットとして召喚し、敵の拠点を攻め落とします。キャラクターのドット絵や背景などがマイクラの世界観で統一されており、マイクラ好きの子どもなら見た瞬間に「やりたい!」となること間違いなしの魅力を持っています。
「ろぼてく」の注目ポイント!
このゲームの面白さの源泉は、やはり**「大好きなキャラクターを戦略的に使う楽しさ」**です。例えば、「ゾンビは体力が多いから壁役として前線に送ろう」「スケルトンは体力が少ないから、ゾンビの後ろから遠距離攻撃させよう」といったように、マイクラで知っているキャラクターの特性を考えながら戦略を組み立てることができます 。自分の好きなものが、新しい遊び方で楽しめるというのは、最高の体験ですよね。
プログラミング学習の観点では、**「ユニットごとの性能差の作り方」**が大きな学びになります。ゾンビとスケルトンでは、なぜ動きや強さが違うのでしょうか?その秘密は、「コスチューム」と「変数」の効果的な組み合わせにあります。
まず、ユニットごとに異なる見た目の「コスチューム」を用意します。そして、クローンが作られる際に、「もしこのコスチュームなら」という条件分岐を使って、ユニットの種類を判別します。その後、ユニットの種類に応じて、「体力」や「攻撃力」「移動スピード」といった、そのクローンだけが持つ変数の初期値を設定するのです。
このテクニックをマスターすれば、たくさんの個性豊かなオリジナルキャラクターをゲームに登場させることができます。自分の描いた絵をキャラクターにして、自分だけの「大戦争ゲーム」を作る第一歩になりますね。
評価テーブル
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★☆ |
| 完成度 | ★★★★☆ |
| 再現度 | ★★★☆☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ |
プロジェクト情報
- 制作者: manato4848
- プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/950451756
【第2位】謎猫大戦争 ver. 2.0 by penginFM444
堂々の第2位は、オリジナリティあふれる世界観と、圧倒的な作り込みが光る『謎猫大戦争 ver. 2.0』です!このゲームは、単なる『にゃんこ大戦争』の模倣ではありません。壮大なオープニングストーリーから始まり、個性的な「謎猫」キャラクターたち、さらには倒した敵の情報が見られる「敵キャラ図鑑」まで完備されています 。作者であるSABATYANNさんの、ゲーム作りに対する並々ならぬ情熱と愛情がひしひしと伝わってくる、素晴らしい作品です。
ゲームを進めていくと、新しいステージや強力な謎猫が解放されていきます。次にどんなキャラクターが使えるようになるんだろう?というワクワク感が、プレイヤーを飽きさせません。
「ろぼてく」の注目ポイント!
このゲームの面白さは、**「成長と発見の喜び」**にあります。ステージをクリアして新しいユニットをアンロックし、その力でさらに難しいステージに挑む…という、ゲームの基本的な面白さのサイクルが非常に高いレベルで実現されています。特に「蒼炎のドラゴン謎猫」のような、見た目も能力もカッコいい上位ユニットを初めて使えた時の感動は格別です 。
プログラミングの観点から学ぶべき最大のポイントは、「クローン」機能の応用です。戦場には何十体もの猫たちが入り乱れますが、これを一体一体スプライトとして作るのは非効率的です。そこで活躍するのが「クローン」機能。
- 元となる猫のスプライト(設計図)を一つだけ用意する。
- ユニット生産ボタンが押されたら、「このスプライトのクローンを作る」という命令を出す。
- 「クローンされたとき」というブロックの下に、そのユニットの動きや攻撃のプログラムを書いておく。
こうすることで、たった一つのスプライトから、たくさんのユニットを効率的に生み出すことができます。この「クローン」は、戦略ゲームやシューティングゲームなど、たくさんのキャラクターが画面に登場するゲームを作る上で、絶対に欠かせないテクニックです。
完成度も非常に高く、個人が作ったとは思えないほどの作り込みです。もちろん、スクラッチ界のレジェンドであるgriffpatchさんのような超絶技巧のプロジェクト と比べれば、まだ洗練の余地はあるかもしれません。しかし、一つのゲームとしてのまとまり、面白さ、そして学習教材としての価値は、スクラッチの中でもトップクラスと言えるでしょう。
評価テーブル
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★☆ |
| 再現度 | ★★★★☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
プロジェクト情報
- 制作者: penginFM444
- プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/647999141
【栄光の第1位】大戦争ゲーム ver2.0 by brasiltoshi
そして、今回僕たち親子が選んだ、最も面白くてブームビーチのような戦略性を楽しめるスクラッチゲーム、栄光の第1位は…!
再びbrasiltoshiさん作の**『大戦争ゲーム ver2.0』**です!
第4位で紹介したver.1.0から、あらゆる面で正統進化したこの作品。ユニットの種類が増え、敵の強さや出現パターンも絶妙に調整されており、ゲームとしての面白さが最高レベルに達しています。ルールはシンプルなのに、何度でも挑戦したくなる中毒性。まさに「面白さ」という評価軸の頂点に立つ、傑作中の傑作です 。
「ろぼてく」の注目ポイント!
このゲームが最高に面白い理由は、その**「完璧に調整されたゲームバランス」**にあります。どのユニットも無駄がなく、それぞれに明確な役割があります。安いユニットで壁を作りながら、後方から強力なユニットで攻撃する…といった、戦略の基本が自然と身につくようにデザインされています。
難易度も絶妙で、簡単すぎず、かといって理不尽に難しすぎることもありません。負けてしまっても「あぁ、あの時あっちのユニットを出していれば…!」「次はこうしてみよう!」と、すぐに「もう一回!」と挑戦したくなる。この「もう一回!」と思わせる力こそが、面白いゲームの証です。
プログラミング学習の観点では、**「ゲームループ」と「勝敗判定」**という、ゲームの根幹をなす仕組みを学ぶのに最適です。
このゲームがなぜこんなにスムーズに動いているのか?それは、「ずっと」ブロックの中に作られた、しっかりした「ゲームループ」があるからです。ループの中では、常に「敵の城のHPは0以下か?」「自分の城のHPは0以下か?」というチェックが行われています。
そして、「もし~なら」という**条件分岐(じょうけんぶんき)**ブロックを使って、勝敗を判定しています。
- もし「敵の城のHP」変数が0以下になったなら、「勝ち!」という背景に切り替えて、すべての動きを止める。
- もし「自分の城のHP」変数が0以下になったなら、「負け…」という背景に切り替えて、すべての動きを止める。
この、ゲームの状況を常に監視し、特定の条件が満たされたら結果を出す、という仕組みは、どんなジャンルのゲームを作る上でも必ず必要になる、プログラムの心臓部です。このゲームのプログラムは非常に整理されていて見やすいので、ぜひ「中を見る」で、プロの技を盗んでみてください。
評価テーブル
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★★ |
| 再現度 | ★★★★☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
プロジェクト情報
- 制作者: brasiltoshi
- プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/483299924
まとめ:プレイヤーから、クリエイターへ!

どうでしたか?スクラッチには、ブームビーチみたいに頭を使う、面白くて奥が深い戦略ゲームがたくさんありましたね!
今回TOP5で見てきたように、
- **「変数」**でお金を管理し、
- **「クローン」**でユニットを増やし、
- **「もし~なら(条件分岐)」**で勝敗を決める…
これらのスクラッチの基本的なテクニックを組み合わせるだけで、こんなにも面白いゲームが作れるんだ、ということが分かってもらえたら嬉しいです。
さあ、今度は君の番です!
もし気になったゲームがあったら、プロジェクトページの右上にある緑色の**「リミックス」**ボタンを押して、自分だけのオリジナルゲームに改造してみましょう!
例えば…
- 一番弱いユニットの「攻撃力」変数を「100」にして、最強ユニットに改造してみたら?
- 自分でキャラクターの絵を描いて、新しい「コスチューム」として追加してみよう!
- 敵の城の「HP」変数を10倍にして、絶対にクリアできない超難関ステージを作ってみるのも面白いかも!
プログラミングは、こうやって「遊ぶ」ことから始まります。まずは真似して、ちょっと変えてみる。その繰り返しが、いつか誰も見たことのないような、君だけのオリジナルゲームを生み出す力になります。
ぜひ親子で、自分たちだけの「大戦争ゲーム」作りに挑戦してみてくださいね。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!エンジニアパパの「ろぼてく」でした!
おススメのスクラッチ参考書
私も参考にしているスクラッチ参考書を紹介します。どちらもとてもわかりやすいです。
ろぼてく私の場合は、図書館で借りて試し読みして、分かりやすかったものを購入しています。試し読みは必須です。
手元にずっと置いておき、いつでも参照できるようにすることも重要です。
【無料体験】【全国に教室多数】おススメのプログラミング教室
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