夏休みの自由研究にぴったり!ロボット制作おススメ TOP 5!【現役エンジニアパパが徹底比較】

目次

はじめに:今年の夏休みは、親子で「未来」を作ってみませんか?

パパさん、ママさん、今年もこの季節がやってきましたね…「夏休みの自由研究、何にしよう?」。毎年、頭を悩ませるご家庭も多いのではないでしょうか。せっかくの長いお休み、子供の記憶に残り、そして未来に繋がるような体験をさせてあげたい。そう思うのが親心ですよね。

こんにちは!当ブログ「おやこプログラミング」を運営している、現役エンジニアで二児の父の「ろぼてく」です 。大手電機メーカーで12年間、ものづくりの最前線にいます。このブログは、長女がプログラミング学習用のソフト「Scratch(スクラッチ)」に夢中になったのをきっかけに、「親子で一緒に学んだらもっと楽しいんじゃないか?」と思って始めました 。  

そんな僕が、エンジニアとしての専門知識と、父親としての実体験の両方から、自信を持っておすすめしたい自由研究のテーマ。それが**「ロボット制作」**です。

「ロボットなんて難しそう…」と感じるかもしれません。でも、安心してください。今のロボットキットは、子供が夢中になれる工夫と、未来を生き抜くために必要な学びが、驚くほどたくさん詰まっているんです。それは単なる工作ではありません。遊びを通して、論理的に考える力や問題解決能力を育む、最高の「学びのツール」です。2030年には79万人ものIT人材が不足すると言われる時代 、ロボット制作は、お子さんの未来の可能性を広げる、最高の投資になるかもしれません。  

何より、親子でああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら一つのものを作り上げる時間は、何物にも代えがたい、最高の夏の思い出になります。この記事が、皆さんの夏休みを最高にクリエイティブで、忘れられないものにするための一助となれば幸いです。

この記事を書いた人
  • 現役エンジニア
  • スクラッチ歴4年
  • 2児パパ
ろぼてく

この記事のポイント:エンジニアパパが選ぶ「最高の学び」はコレ!

忙しいパパさん、ママさんのために、この記事で何がわかるのか、先にポイントをまとめますね 。  

  • 小学生の夏休みの自由研究に最適なロボットキットTOP5を、エンジニア目線父親目線で厳選!
  • 各キットで「どんな技術が」「どのように」身につくのかを、具体的に徹底解説します。
  • 組み立ての難易度、親のサポートはどれくらい必要?など、リアルな注意点も正直にお伝えします。
  • 作ったロボットを最高の自由研究レポートに仕上げるための「まとめ方のコツ」も伝授!

この記事一本で、ロボット選びから自由研究の完成まで、すべてがわかるようになっています。ぜひ最後までお付き合いください!

なぜ「ロボット制作」が自由研究に最強のテーマなのか?

数ある自由研究のテーマの中で、僕がここまで「ロボット制作」を推すのには、明確な理由があります。それは、ロボットキットが、子供の成長に必要な要素を網羅した「学びの玉手箱」だからです。

A. 遊びが「プログラミング的思考」に変わる瞬間

プログラミングと聞くと、黒い画面に謎の文字列を打ち込む姿を想像するかもしれませんが、子供向けのロボットプログラミングは全く違います。まるでパズルを組み合わせるように、「前に進む」「もし壁があったら、右に曲がる」「これを3回繰り返す」といった命令ブロックを繋げていくだけです 。  

これは、プログラミング的思考の基本である「順次処理(順番に実行)」「条件分岐(もし~なら)」「反復(繰り返し)」を、遊びながら自然に体得するプロセスです 。難しい言葉を覚えなくても、「どうすればロボットを思い通りに動かせるか?」を考えること自体が、論理的思考力を鍛える最高のトレーニングになるのです。  

B. 「自分の作ったモノが動く」という、忘れられない感動体験

プログラミング学習には、画面の中だけで完結するものもたくさんあります。それも素晴らしい学びですが、ロボット制作には決定的に違う点があります。それは、**「自分の書いたコードが、現実世界のモノを動かす」**という強烈な成功体験です。

初めて自分が組み立てたロボットが、プログラム通りにウィーンと音を立てて動き出した時の、子供の輝く目。この感動は、何物にも代えがたいものです 。この「魔法のような瞬間」が、「もっとこうしたい!」「次はこんな動きをさせてみたい!」という知的好奇心と探求心の強力なエンジンになります。うまくいかない時の悔しさや、それを乗り越えて成功した時の達成感が、子供を大きく成長させてくれるのです。  

C. 親子の絆を深める「最高の共同プロジェクト」

正直に言うと、ロボット制作には親のサポートが必要な場面も多いです。特にプログラミングの初期段階では、「9割親が担当した…」なんていうレビューもあるくらいです 。また、キットによっては「ブロックが硬くて子供の力では外せない」といった物理的な壁にぶつかることもあります 。  

しかし、僕はこれをデメリットではなく、最高のメリットだと考えています。

これは、子供に丸投げする「宿題」ではなく、親子で挑む「共同プロジェクト」なのです。子供が「ジュニアエンジニア」、親が「シニアエンジニア」となって、一緒に説明書を読み、試行錯誤し、時には頭を抱え、そして一緒に成功を喜び合う。このプロセスを通じて、子供は協力することの大切さや、困った時に助けを求める方法を学びます。そして親は、子供の意外な発想力や集中力に驚かされるかもしれません。ロボット制作は、親子のコミュニケーションを深め、共に成長できる絶好の機会なのです。

【2025年版】現役エンジニアパパが選ぶ!自由研究ロボットキット TOP 5

それでは、いよいよ本題です!数あるロボットキットの中から、僕が「エンジニア目線」と「父親目線」で本気で選び抜いた、夏休みの自由研究にぴったりのTOP5をご紹介します。

ひと目でわかる!おすすめロボットキット比較表

まずは、全体像がわかるように比較表にまとめました。気になるものからチェックしてみてください。

スクロールできます
順位製品名キャッチコピー対象学年(目安)価格帯プログラミングパパ的推しポイント
1LEGO® Education SPIKE™ プライム創造性と本格性を究める王道キット小学校中学年~高校生Scratchベース, Python圧倒的な拡張性と本格的な学び
2Makeblock mBot2AI・IoTへの第一歩を踏み出す優等生小学校中学年~中学生中~高mBlock (Scratch), Python未来の技術に触れられるワクワク感
3アーテックロボ 2.0唯一無二のブロックで発想を形に小学校中学年~中学生中~高Scratchベース, Python斜めにも組めるブロックの自由度
4micro:bit + DFRobot Maqueen Lite低コストで始める本格派モジュール小学校中学年~中学生低~中MakeCode, Pythonコスパ最強!脳と体を分離可能
5エレキット プログラミング・フォロ愛嬌たっぷりなペット感覚ロボット小学校中学年~アイコンベース生き物のような動きと愛着

【第1位】創造性と本格性を究めるなら:LEGO® Education SPIKE™ プライム

項目詳細
対象年齢10歳以上(小学校中学年~高校生)  
価格帯約77,000円  
プログラミングScratchベースの専用アプリ, Python  
必要なものPCまたはタブレット
はんだ付け不要

どんなロボット?

教育用ロボットの「王様」と言っても過言ではないのが、この「LEGO® Education SPIKE™ プライム」です。世界中の教育現場やロボットコンテストで採用されている実績が、その性能と教育効果を物語っています 。誰もが知っているレゴブロックの無限の創造性に、高精度なモーターやセンサーといった本格的な電子部品が融合。子供の「やってみたい!」をどこまでも実現できる、懐の深いキットです。  

エンジニア目線で見る「ここが凄い!」

このキットの凄さは、ハードウェアとソフトウェアの両面にあります。

まずハードウェア。付属するセンサーが本格的です。8色を識別できるカラーセンサー、物との距離を測る距離センサー、押された力や接触を検知するフォースセンサー、そしてロボットの傾きや回転を検知する6軸ジャイロセンサー。これらは実際の産業用ロボットにも使われる技術の基礎です 。6軸ジャイロは、スマホの画面が自動で回転するのと同じ仕組みで、「ロボットが今どんな姿勢か」を正確に把握できるスゴい部品なんだよ、と教えてあげると子供の目も輝きます 。  

そしてソフトウェア。最初はScratchベースのビジュアルプログラミングで直感的に操作を学び、慣れてきたら、AI開発などでも使われる本格的なテキスト言語**「Python」**にシームレスに移行できます 。これは、子供の成長に合わせて学びのステップを無理なく上がっていける、まさに「本物のエンジニアへの道」を示してくれる理想的な学習環境です。  

父親目線で語る「親子の体験談と注意点」

我が家でも、このSPIKEプライム(正確には教材付きのセット)で遊び倒しました。子供が特に夢中になったのは、自分で作ったロボットがカラーセンサーで色を判別して、荷物を仕分けるプログラムを作った時です 。まるで工場の自動化ラインを再現したかのような動きに、「すごい!賢い!」と大興奮でした。  

ただし、正直に言うと、価格は高めです 。そして、特に最初のうちは  

親のサポートが必須。我が家でも、プログラミング部分は9割以上私が担当した時期がありました 。でも、それでいいんです。親子で画面をのぞき込み、「こうじゃない?」「あ、動いた!」と一喜一憂する時間こそが、最高の学びであり、最高の思い出になります。組み立ては設計図さえあれば園児でもサクサク進められるので、役割分担もしやすいですよ 。  

身につく技術・能力

  • 技術:Scratch/Pythonプログラミング、各種センサー制御、機械工学の基礎(ギア、てこ)、データ分析(センサー値の記録・活用)  
  • 思考力:問題解決能力、論理的思考力、創造力、試行錯誤する力

自由研究テーマ例

  • 「自動運転はどんな仕組み?カラーセンサーで道を走るライントレースカーを作ろう!」  
  • 「身の回りの問題を解決!障害物をよけて進む、自動お掃除ロボットの開発」  
  • 「トマトを収穫するロボットアーム!色と天気で収穫するか決めるプログラム」  

【第2位】バランス感覚No.1!AI・IoTへの第一歩:Makeblock mBot2

項目詳細
対象年齢8歳以上(小学校中学年~中学生)  
価格帯約22,000円~  
プログラミングmBlock (Scratchベース), Python  
必要なものPCまたはタブレット、スマホ
はんだ付け不要

どんなロボット?

初代mBotも大人気でしたが、この「mBot2」はさらにパワフルに進化した、まさに「優等生」なロボットカーです。心臓部には「CyberPi」という高性能なマイコンを搭載。これにより、単に動くだけでなく、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった、未来の技術に触れることができるのが最大の特徴です 。組み立てやすさと機能の豊富さのバランスが絶妙で、幅広い子供におすすめできます。  

エンジニア目線で見る「ここが凄い!」

このロボットの核である**「CyberPi」**は、エンジニアから見ても非常に魅力的です。Wi-FiとBluetoothを標準搭載しており、インターネットに接続できるのが大きな強み 。これにより、「Webサイトから天気予報の情報を取得して、晴れなら青、雨なら赤にLEDを光らせる」といった、本格的なIoTプロジェクトが実現可能です。  

また、本体にカラー液晶ディスプレイ、マイク、スピーカー、各種センサーがてんこ盛りな上、さらにセンサーを追加できる拡張ポートも備えています。これは、子供の「もっとこうしたい!」という欲求に応え、長く遊び続けられることを意味します。プログラミング環境の「mBlock」も秀逸で、ブロックプログラミングからPythonへの移行をスムーズにサポートしてくれます 。  

父親目線で語る「親子の体験談と注意点」

子供にとって、AIやIoTは魔法のように感じられる技術です。「mBot、今日の天気は?」と話しかけると、ネットから情報を取得してディスプレイに天気を表示してくれる。こんな未来的な体験に、子供が目を輝かせないわけがありません 。  

ただ、多機能な分、最初は「何から手をつけていいかわからない」と戸惑う可能性もあります。成功の秘訣は、焦らず、基本的な動きから確実にマスターしていくこと。まずは付属のセンサーを使ったライントレースや、超音波センサーでの障害物回避など、シンプルな課題から取り組むのがおすすめです 。一つ一つできることが増えていく達成感が、次の挑戦へのモチベーションになります。  

身につく技術・能力

  • 技術:ブロックプログラミング (mBlock)、Python、AI入門(音声認識など)、IoTの基礎(Wi-Fi通信)、電子工作  
  • 思考力:システム思考(複数の要素の連携を考える)、情報収集・活用能力

自由研究テーマ例

  • 「AIアシスタントを作ろう!音声で操作できるロボット」  
  • 「インターネットとつながる!天気予報でライトの色が変わるIoTロボット」
  • 「mBot2はどれだけ賢い?複数のセンサーを連携させた自律走行プログラム」

【第3位】自由な発想を形に!唯一無二のブロック構造:アーテックロボ 2.0

項目詳細
対象年齢8歳以上(小学校中学年~中学生)  
価格帯約44,000円~(基本セット)  
プログラミングScratchベース, Python  
必要なものPCまたはタブレット
はんだ付け不要  

どんなロボット?

日本の教材メーカー「アーテック」が開発した、非常にユニークなロボットプログラミングキットです。最大の特徴は、縦・横・そして「斜め」にも接続できる特殊なブロック構造 。これにより、レゴブロックでは難しい、曲線的なフォルムや複雑なリンク機構など、子供の自由な発想をダイレクトに形にすることができます。日本の多くの小中学校で教材として採用されている実績も、信頼の証です 。  

エンジニア目線で見る「ここが凄い!」

このブロック構造は、エンジニア的に見ても非常に独創的です。通常のブロックは基本的に直角にしか組めませんが、アーテックブロックは斜め接続が可能なため、デザインの自由度が格段に高い。カニのような多脚歩行ロボットや、鳥が羽ばたくような滑らかな動きも、アイデア次第で実現可能です。

また、モーターやセンサー、基板といった電子部品もすべてブロックとして設計されており、ネジやはんだ付けなしで「差し込むだけ」で組み立てられる手軽さも素晴らしい 。ソフトウェアも、ScratchベースのビジュアルプログラミングからPythonへの発展的な学習に対応しており、教育用ツールとしての完成度が非常に高いです 。  

父親目線で語る「親子の体験談と注意点」

最初はレゴとの違いに戸惑うかもしれませんが、斜めにブロックを差し込んだ時の「カチッ」という感触と、それによって生まれる今まで見たことのない形に、親子で「おおっ!」と声を上げてしまうはずです 。  

一つ、注意点として知っておいてほしいのが、昔のレビューでよく見られた「ブロックが硬くて外しにくい」という声です。これ、親としては気になりますよね。でも、安心してください。現行の**「アーテックロボ2.0」には、専用の「ブロックリムーバー」が標準で付属**しています 。てこの原理で簡単にブロックを外せるので、小さなお子さんでも安心して試行錯誤できます。これは、ユーザーの声に耳を傾けた、素晴らしい改善点だと思います。  

身につく技術・能力

  • 技術:Scratch/Pythonプログラミング、空間認識能力、独自機構の設計、IoT/AI連携  
  • 思考力:発想力、構造的理解力、デザイン思考

自由研究テーマ例

  • 「生き物の動きを再現!カニやクモのような多脚歩行ロボットの仕組み」
  • 「斜めブロックを活かしたオリジナル楽器の制作とプログラミング演奏会」
  • 「身の回りの自動化!人を検知してフタが開くスマートゴミ箱」

【第4位】低コストで始める本格派!拡張性が魅力:micro:bit + DFRobot Maqueen Lite

項目詳細
対象年齢8歳以上(小学校中学年~中学生)  
価格帯約10,000円~(micro:bitとMaqueen Liteの合計)  
プログラミングMakeCode (ブロック/JavaScript), Python  
必要なものPC
はんだ付け不要

どんなロボット?

これは、1位~3位とは少し毛色の違う、「合体型」のロボットです。「頭脳」となるのは、イギリスのBBCが開発した教育用マイコンボード「micro:bit(マイクロビット)」。「体」となるのが、そのmicro:bitを搭載するために作られたロボットカーシャーシ**「Maqueen Lite」**です 。それぞれはシンプルですが、組み合わせることで無限の可能性が生まれます。  

エンジニア目線で見る「ここが凄い!」

この組み合わせの最大の強みは、**「モジュール式」**であることです。ロボットと頭脳が分離できるため、夏休みの自由研究でロボットカーに飽きても、頭脳であるmicro:bitは取り外して、電子工作や別のオリジナルロボット、家の観葉植物に水をやるIoTデバイスなど、無限のプロジェクトに再利用できます。これは非常にコストパフォーマンスが高い考え方です。

micro:bit自体も、小さな基板に加速度・地磁気(コンパス)・光・温度センサー、LEDマトリクス、無線通信機能まで詰め込まれた優れもの 。プログラミング環境の「MakeCode」も直感的で、ブロックプログラミングからJavaScriptやPythonへの移行も簡単です。Maqueen Liteは、そのmicro:bitの能力を手軽に引き出すための、必要十分なモーターやセンサー(ライントレース、超音波)を提供してくれます 。  

父親目線で語る「親子の体験談と注意点」

最初に小さな基板(micro:bit)だけを見ると、「え、これだけ?」と少し不安になるかもしれません。でも、パソコンに繋いで自分で書いたプログラムで基板上のLEDがチカチカと光った瞬間、子供の目が変わります。そして、それをロボットに乗せて、自分の力で走らせた時の達成感は格別です。

注意点としては、micro:bitとMaqueen Lite、それぞれの役割を理解する必要があること。最初は少し戸惑うかもしれませんが、世界中で使われている教材なので、インターネット上に日本語の情報が豊富にあります 。親子で「これってどういう意味だろう?」と調べながら進めること自体が、情報検索能力を養う素晴らしい「探求学習」になりますよ。  

身につく技術・能力

  • 技術:MakeCode (ブロック/JavaScript)、Python、各種センサーの基礎、ハードウェアとソフトウェアの連携、拡張ボードによる機能追加  
  • 思考力:情報検索能力、自律的学習能力、コスト意識

自由研究テーマ例

  • 「micro:bitはどれだけ賢い?内蔵センサー全活用ロボット!」
  • 「リモコンで操縦!赤外線通信でロボットをコントロールしよう」
  • 「ライントレースの精度を上げろ!プログラム改善(デバッグ)の記録」  

【第5位】愛嬌たっぷり!ペット感覚で楽しめる:エレキット プログラミング・フォロ

項目詳細
対象年齢10歳以上  
価格帯約8,000円~  
プログラミングアイコンベースの専用ソフト  
必要なものPC、ドライバー、ニッパーなど
はんだ付け不要  

どんなロボット?

電子工作キットの老舗「エレキット」が送る、愛嬌たっぷりの6足歩行ロボットです 。このキットの魅力は、まるで  

ペットや生き物のような親しみやすさ。赤外線レーダーを搭載し、人の後をちょこちょこついてくる「なかよしモード」や、障害物を自分でよけながら進む「探検モード」があらかじめプログラムされています 。自由な組み立てよりも、「特定のキャラクターを組み立て、プログラミングで魂を吹き込む」という体験に特化しています。  

エンジニア目線で見る「ここが凄い!」

このキットの面白さは、機械的なタスク(物を運ぶなど)ではなく、「振る舞い」をプログラミングする点にあります。人を追跡したり、障害物を回避したりする動きは、AIの基礎である「エージェント(自律的に行動する主体)指向」の考え方に繋がります。どういう条件で、どういう行動を取らせるか。これを考えることは、高度なプログラミングの入り口として非常に優れています。

また、ブロック式と違い、説明書を見ながら部品を一つ一つネジで留めていく**「組み立てる」**という工程そのものが学びになります。ギアがどう噛み合って足が動くのか、モーターの力がどう伝わるのかを体感的に理解できます。はんだ付けが不要なので、安全に電子工作の第一歩を踏み出せるのも良い点です 。  

父親目線で語る「親子の体験談と注意点」

組み立て終わったフォロが、自分の後をついてくる姿は、本当に可愛くて愛着が湧きます 。子供が「フォロ、おいで!」と呼びかけ、フォロが健気に応える(ように見える)姿は、見ている親も思わず笑顔になってしまいます。  

これはレゴのように自由に形を変えるキットではありません。その分、「どう動かすか」というプログラミングに集中できます。目的が「フォロを賢くする」と明確なので、プログラミングが全く初めてのお子さんでも、ゴールを見失わずに取り組みやすいのが大きなメリットです 。  

身につく技術・能力

  • 技術:アイコンベースのプログラミング、センサー(赤外線)の仕組み、ギアとモーターによる動力伝達の理解
  • 思考力:集中力、指示理解力(説明書を読み解く力)、愛着と責任感

自由研究テーマ例

  • 「ロボットペットの生態観察日記 ~フォロの不思議な行動を分析~」
  • 「赤外線センサーの不思議:どうして人や物を見つけられるの?」
  • 「フォロ改造計画!もっと賢く、もっと面白い動きをプログラミングしてみよう」

【番外編】プログラミング無しでもOK!低学年向け&工作好き向けキット

「いきなりプログラミングはハードルが高いかも…」というご家庭や、もっと工作そのものを楽しみたいお子さん向けに、プログラミング不要のキットもご紹介します。

  • タミヤ 楽しい工作シリーズ:モーターとギアの仕組みを学ぶのに最適な、昔ながらの工作キット。リモコンボックスで操作するロボットや、プログラムバーを差し替えて動きを制御する「チェーンプログラムロボット」など、機械の仕組みそのものを学べます 。  
  • ソーラー工作キット:太陽光の力で動くロボット。恐竜や昆虫など、1つのキットで何種類ものロボットに変形できるものも多く、エネルギー変換の仕組みを学べます 。  
  • 水圧式ロボットアーム:電池もモーターも使わず、水の力(水圧)だけで動くロボットアーム。パスカルの原理など、物理の法則を遊びながら体感できる、非常に面白いキットです 。  

親子で取り組む!自由研究を「最高の作品」に仕上げるまとめ方ガイド

ロボットが完成したら、いよいよ自由研究のレポート作成です。ただ「作りました、動きました」で終わらせてはもったいない!以下のステップで記録を残せば、先生も驚くような「最高の作品」に仕上がります。

  1. テーマと目標を決めよう
    • なぜこのロボットを作ろうと思ったのか?(きっかけ)
    • このロボットで、どんなことを実現したかったのか?(目標)
    • 例:「お掃除ロボットを作って、お母さんを助けたい!」「自動で走る車を作って、未来の自動車の仕組みを調べたい!」
  2. 制作日記をつけよう(写真付きで!)
    • 写真が命! 組み立ての各工程、特に苦労した部分や工夫した部分の写真をたくさん撮っておきましょう。
    • 記録すること
      • 組み立てで難しかったところ、間違えやすかったところ。
      • うまく動かなかったことと、その原因(ネジの締め忘れ、ギアの向き間違いなど)。
      • 説明書にはない、自分で工夫したポイント(飾り付け、部品の追加など)。
  3. プログラミングの記録を残そう
    • 画面のスクリーンショットを活用!
    • 記録すること
      • 最初に作った簡単なプログラム。
      • エラーが出て、どうやって直したか(デバッグ)。「最初は右にしか曲がらなかったけど、モーターの回転を逆にするブロックを入れたら左にも曲がるようになった」など、具体的な改善プロセスが重要です。
      • 目標を達成するために、どんな命令を組み合わせたか。プログラムの全体像も載せましょう。
  4. 考察と感想を書こう
    • ここが一番大事!
    • 書くこと
      • 作ってみてわかったこと(モーターの仕組み、センサーの役割、プログラミングの面白さなど)。
      • 一番楽しかったこと、一番大変だったこと。
      • 完成したロボットを動かしてみて、どう感じたか。
      • もっとこうしたい!という今後のアイデア(「次は〇〇センサーを追加して、もっと賢くしたい」など)。

この4つのステップを踏むことで、単なる工作の記録が、「仮説→実験→結果→考察」という科学的な探求の記録へと進化します。

まとめ:最高の夏は、キミの手で作り出せる!

今回は、夏休みの自由研究に最適なロボット制作キットを5つ、厳選してご紹介しました。

どのキットを選んでも、そこには「プログラミング的思考」「問題解決能力」「創造力」といった、これからの時代に不可欠な学びが詰まっています。しかし、僕が一番大切だと思うのは、そういったスキル以上に、親子で一つの目標に向かって試行錯誤する時間そのものです。

うまくいかずに親子で頭を抱える夜も、小さな成功にハイタッチして喜ぶ瞬間も、すべてがかけがえのない財産になります。完成したロボットは、その夏のがんばりの結晶であり、親子の絆の証です。

この夏が、皆さん親子にとって忘れられない「ものづくりの夏」になることを、心から応援しています!

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現役エンジニア 歴12年。
仕事でプログラミングをやっています。
長女がスクラッチ(学習用プログラミング)にハマったのをきっかけに、スクラッチを一緒に学習開始。
このサイトではスクラッチ/プログラミング学習、エンジニアの生態、エンジニアによる生活改善について全力で解説していきます!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次