ゲームで頭が良くなる?親子で楽しむスクラッチ「脳トレ」の世界へようこそ!

こんにちは!二児の父親でエンジニアブロガーの、ろぼてくです。
うちの子どもたちも大好きなスクラッチ、皆さんは楽しんでいますか?
「ゲームばっかりして!」なんて、ついつい言いがちですよね。でも、もしそのゲームが、遊べば遊ぶほど子どもの「考える力」をぐんぐん伸ばしてくれるとしたら…、ちょっと見方が変わりませんか?
この記事で紹介するのは、そんな「脳トレ」にピッタリなスクラッチのゲームたちです。
ここで一つ、大切な注意点があります。「スクラッチ 脳トレ」と検索すると、黒いシートを専用のペンで削って絵を描く「スクラッチアート」という商品がたくさん出てきます 。東北大学の川島教授が監修しているものもあり、こちらも素晴らしい脳トレですが、この記事で扱うのはそちらではありません。
ここで紹介するのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボが開発した、カラフルなブロックを組み合わせて直感的にプログラミングができる、無料の教育ツール「Scratch」のことです 。
スクラッチを使った「脳トレ」には、2つのレベルがあります。
- ゲームを遊んで、脳を鍛える! ロジックパズルや計算ゲームをクリアすることで、論理的思考力や記憶力、戦略を立てる力などが自然と身につきます 。
- ゲームの「中身」を見て、もっと賢くなる! スクラッチの本当にすごいところは、すべてのゲームのプログラム(中身)を自由に見られることです 。これが、未来のクリエイターを育む本当の「脳トレ」になります。「どうしてこのキャラクターはこう動くんだろう?」と考えることが、プログラミング的思考の第一歩になるんです。
今回は、「面白さ」を一番の基準に、この2つのレベルで楽しめる脳トレゲームを、エンジニアパパの目線で厳選しました。それでは、TOP5をランキング形式で発表します!
- 現役エンジニア
- スクラッチ歴4年
- 二児パパ

100種類以上のスクラッチゲームをあいうえお順で紹介

スクラッチのおススメゲームをジャンル別で紹介

スクラッチの神ゲーTOP10を紹介

発表!面白くて勉強になるスクラッチ「脳トレ」ゲームTOP5

【第5位】終わりなき挑戦!遊ぶたびに変化する無限迷路
ゲーム名:終わらない迷路
まず第5位は、シンプルながらも無限に遊べる奥深さが魅力の迷路ゲームです。
キーボードの矢印キーでキャラクターを操作してゴールを目指す、という非常に分かりやすいルール。このゲームのすごいところは、一つの迷路をクリアすると、すぐに新しい迷路が自動で生成される点です 。そのため、何度プレイしても飽きることがなく、常に新鮮な気持ちで挑戦できます。
次にどんな形の迷路が出てくるのか分からないワクワク感と、ゴールまでの最短ルートを頭の中で組み立てる思考力が同時に試される、優れた脳トレゲームです。
ろぼてくの「エンジニアパパ」目線
- プレイヤーの脳トレポイント 刻々と変わる状況に対応し、ゴールまでの道筋を考えることで、空間認識能力と問題解決能力が鍛えられます。行き止まりを予測したり、効率的なルートを探したりする過程は、論理的思考の良い訓練になります。
- クリエイターの脳トレポイント(コードの中身) このゲームの最大の学びは「アルゴリズム」、つまり迷路を自動で作る「手順」です。「中を見る」と、おそらく「乱数」や壁の「クローン」といった機能を駆使して、毎回異なるパターンの迷路を作り出すプログラムが組まれているはずです。ルールに基づいて何かを自動で作り出すという、プログラミングのパワフルさと面白さを実感できる素晴らしい教材です。
総合評価
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★☆ |
| 完成度 | ★★★★☆ |
| 再現度 | N/A |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ |
プロジェクト情報
- 制作者: 不明
- プロジェクトへ飛ぶ: 終わらない迷路
【第4位】たったそれだけ?なのに奥深い!記憶力と集中力の勝負
ゲーム名:リンゴはどこ? / Where is the apple?
第4位は、ルールはとてもシンプルなのに、思わず熱くなる記憶力ゲームです。
3つのカップのうちの1つにリンゴが隠され、カップがシャッフルされます。最後に「リンゴはどこ?」と聞かれるので、正しいカップを当てる、いわゆる「シェルゲーム」です 。
「なんだ、簡単じゃないか」と思うかもしれませんが、ステージが進むにつれてシャッフルのスピードと複雑さがどんどん増していき、大人でも本気で集中しないと見失ってしまいます。純粋に集中力と短期記憶が試される、優れた脳のウォーミングアップになります。
ろぼてくの「エンジニアパパ」目線
- プレイヤーの脳トレポイント 動くものを目で追い続ける視覚追跡能力と、一つのことに意識を向け続ける注意力をダイレクトに鍛えます。他の情報に惑わされず、一つの対象を追い続ける訓練は、勉強やスポーツにも役立つ大切な力です。
- クリエイターの脳トレポイント(コードの中身) このゲームの面白いところは、コンピューターが私たちのように「目で見て」リンゴの場所を覚えているわけではない、という点です。「中を見る」と分かりますが、プログラムは
正解の場所のような「変数」を使っています 。最初にリンゴを隠したカップの番号をこの変数に保存しておけば、どんなに複雑にシャッフル(アニメーション)させても、最後にもし(プレイヤーがクリックした場所)=(変数「正解の場所」の値)なら、正解!とチェックするだけでいいのです。情報を一時的に保管しておく「変数」の役割が、非常によくわかる好例です。
総合評価
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★☆☆ |
| 完成度 | ★★★☆☆ |
| 再現度 | ★★★★★ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ |
プロジェクト情報
- 制作者: pandakun さん
- プロジェクトへ飛ぶ:(https://scratch.mit.edu/projects/23212835/)
【第3位】解けたら天才!?大人の頭も悩ませる超本格派ロジックパズル
ゲーム名:53手でできるかな?車を脱出させるゲーム
第3位は、子どもから大人まで、本気で頭を悩ませる超本格的なロジックパズルです。
駐車場にぎっしり詰まった車を上下左右にスライドさせて、自分の赤い車を出口まで導く、いわゆる「スライディングブロックパズル」です。このゲームが秀逸なのは、「全10ステージを合計53手以内でクリアする」という目標設定 。ただクリアするだけでなく、いかに無駄なく、最短の手数でクリアできるかという
最適化の視点が求められます。
一手間違えると手数がかさんだり、詰んでしまったり…。じっくり腰を据えて、ああでもないこうでもないと試行錯誤する時間は、最高の脳トレになります。
ろぼてくの「エンジニアパパ」目線
- プレイヤーの脳トレポイント このゲームは、論理的思考力、問題解決能力、そして計画性の塊です。やみくもに車を動かすのではなく、「赤い車を出すには、まずこのトラックをどかして、そのためにはあの青い車を…」というように、ゴールから逆算して手順を組み立てる思考が自然と身につきます。
- クリエイターの脳トレポイント(コードの中身) たくさんの車が登場しますが、実はスプライト(キャラクター)は数種類しか使われていないかもしれません。「中を見る」と、おそらく「クローン」という機能が使われているはずです。これは、一つのスプライトを設計図として、そのコピーをたくさん作り出す機能。そして、車がクリックされたら「メッセージ」を送って、どのクローンが動くべきかを指示します。このように、効率的にたくさんのモノを管理するテクニックは、実際のゲーム開発でも必須のスキルです。
総合評価
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★☆ |
| 完成度 | ★★★★★ |
| 再現度 | ★★★★★ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
プロジェクト情報
- 制作者: tomo2323 さん
- プロジェクトへ飛ぶ: 53手でできるかな?車を脱出させるゲーム
【第2位】世界中のライバルと対戦!白熱のオンライン計算バトル
ゲーム名:計算バトル ONLINE 2
第2位は、一人で黙々と解く計算ドリルを、白熱のオンライン対戦ゲームへと昇華させた画期的な作品です。
世界中のプレイヤーやコンピュータを相手に、出題される計算問題をいかに速く、正確に解けるかを競います 。正解すると相手のHPを削ることができ、先に相手のHPをゼロにした方が勝ち。WAVEが進むごとに問題が難しくなっていくのも、挑戦心をくすぐります。
「誰かに勝ちたい!」という気持ちが、計算への集中力とスピードを極限まで高めてくれます。これは、一人で勉強している時には決して味わえない感覚。まさに、eスポーツのように算数を楽しめるゲームです。
ろぼてくの「エンジニアパパ」目線
- プレイヤーの脳トレポイント プレッシャーの中での計算速度と正確性が鍛えられます。オンライン対戦という形式が、良い意味での緊張感を生み出し、脳を活性化させます。タイムリミットや相手の存在を意識することで、驚くほどの集中力が引き出されます。
- クリエイターの脳トレポイント(コードの中身) このゲームの最大の学びは、「クラウド変数」にあります。なぜ遠く離れたプレイヤーと対戦できるのか?それは、スクラッチのサーバー上に保存される特別な変数、「クラウド変数」を使っているからです。自分のスコアやHPの情報をこのクラウド変数に書き込むことで、相手の画面にもその情報が反映される仕組みです。プログラミングで「世界とつながる」感覚を体験できる、非常に教育的価値の高い作品と言えるでしょう。
総合評価
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★☆ |
| 再現度 | N/A |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
プロジェクト情報
- 制作者: RKproject さん
- プロジェクトへ飛ぶ: 計算バトル ONLINE 2
【第1位】スクラッチの神様が作った、究極の思考型パズル!
ゲーム名:Level EATEN! – v0.12
そして、栄えある第1位は…!スクラッチ界のレジェンド、griffpatchさんが制作した、シンプルながら究極の思考型パズルゲームです。
プレイヤーは数字が書かれたブロック。自分より数字が小さいブロックを食べることができ、食べるとそのブロックの数字が自分のレベルに加算されます。例えば、レベル2のブロックがレベル1のブロックを食べると、レベル3のブロックに変化します。こうして、ステージ上の全てのブロックを食べきればクリアです 。
このゲームの肝は「食べる順番」。どのブロックから食べるか、そのたった一つの選択が、次の自分の状態、そして次に食べられるブロックを決定します。一手でも間違えると手詰まりになってしまう、まるでチェスのような奥深さ。アクション性は皆無で、純粋な論理と先読みの力が試されます。
ろぼてくの「エンジニアパパ」目線
- プレイヤーの脳トレポイント このゲームは、先読み能力と論理的思考の最高のトレーニングです。「もしこれを食べたら、次はレベルがこうなって、あれが食べられるようになるな…いや、そうするとあっちが食べられなくなって詰むか?」と、常に数手先の結果を予測し、最適な手順を導き出す必要があります。
- クリエイターの脳トレポイント(コードの中身) 制作者のgriffpatchさんは、そのプログラムの美しさでも有名です 。『中を見る』と、コードが巨大な一つの塊ではなく、「自作ブロック」(My Blocks)を使って、機能ごとにきれいに整理整頓されているのが分かります。例えば、「衝突をチェックする」「プレイヤーのレベルを更新する」といった処理が、それぞれ一つのカスタムブロックとしてまとめられているのです。複雑な問題を小さな部品に分けて考える。これは、プロのエンジニアが最も大切にする考え方の一つであり、このゲームから学べる最大の教訓かもしれません。
総合評価
| 評価項目 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★★ |
| 再現度 | N/A |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
プロジェクト情報
- 制作者: griffpatch さん
- プロジェクトへ飛ぶ:(https://scratch.mit.edu/projects/704676520)
ランキングの選び方について

今回のランキングを作成するにあたり、いくつかの基準を設けました。
- 最優先指標は「面白さ」 何よりもまず、子どもたちが「楽しい!」と感じ、夢中になれることを一番に考えました。どんなに教育的でも、つまらなければ続きませんからね。
- エンジニア目線の「学び」 ゲームを遊ぶだけでなく、「中を見る」ことでプログラミングの重要な概念(変数、条件分岐、クローン、クラウド変数、自作ブロックなど)に触れられる作品を高く評価しました 。
- 多様性 記憶力、計算、論理パズル、戦略など、様々な角度から脳を刺激できるよう、タイプの異なるゲームを選ぶように心がけました。
- 完成度とアクセスの確実性 ご指摘を受け、改めて全てのリンクを確認し、現在アクセスできなくなっているプロジェクトを差し替えるなど、確実に安心して遊べるものだけを厳選し直しました。この記事で紹介するすべてのゲームは、僕自身が実際にプレイし、リンク先が有効で、制作者のお名前とプロジェクトが一致していることをチェックしています。
まとめ:遊ぶだけじゃない!「中を見る」で君もゲームクリエイターに!
今回は、スクラッチで遊べる面白い「脳トレ」ゲームTOP5をご紹介しました。計算、記憶、論理、戦略…スクラッチの世界には、君の頭を賢くしてくれる楽しいゲームが無限に広がっています。
今日紹介したゲームで、一番面白いと思ったものはどれでしたか?
でも、一番大事なのはここからです。そのゲームのページにある緑の旗の隣の、**『中を見る』**ボタンを押してみてください。
そこには、ゲームを動かしている魔法の呪文(プログラム)が広がっています。最初は意味が分からなくても大丈夫。ブロックをじっと眺めているうちに、「なるほど、こうやって動いていたのか!」「この数字を変えたらどうなるんだろう?」と発見する瞬間が必ず来ます。
それが、君がゲームプレイヤーからゲームクリエイターになる、記念すべき第一歩です。
ぜひ親子で、ただ遊ぶだけでなく、その「仕組み」をのぞき見る冒険に出てみてください。プログラミングの世界は、知れば知るほど面白いですよ!
みんなのおすすめの脳トレゲームがあったら、ぜひコメントで教えてくださいね!
おススメのスクラッチ参考書
私も参考にしているスクラッチ参考書を紹介します。どちらもとてもわかりやすいです。
ろぼてく私の場合は、図書館で借りて試し読みして、分かりやすかったものを購入しています。試し読みは必須です。
手元にずっと置いておき、いつでも参照できるようにすることも重要です。
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私が最もおススメするプログラミング教室は、「QUREOプログラミング教室」です。
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- 月謝が比較的安い。



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