
こんにちは!二児の父でエンジニアブロガーの「ろぼてく」です。いつも小学生の子供たちと一緒に、プログラミングでいろんなゲームを作って遊んでいます!
さて、みなさんは「トゥーンブラスト(Toon Blast)」というスマホゲームを知っていますか?同じ色のブロックをタップして、ドカン!と消していくのが超楽しい、世界中で大人気のパズルゲームですよね 。かわいいキャラクターたちと一緒に、たくさんのステージをクリアしていくのは、大人も子供も夢中になってしまいます。
でも、人気のスマホゲームって、ついついお金を使いたくなっちゃったり、クリアするのがすごく難しくなってきたりすることもありますよね 。
そこで今回は、そんな悩みを解決してくれる「Scratch(スクラッチ)」の世界に注目します!スクラッチなら、トゥーンブラストみたいに面白いゲームを、お金をかけずに遊べるだけじゃなく、なんと自分で作ることだってできちゃうんです!
この記事では、「面白さ」を一番の基準に、僕が厳選したスクラッチ製のトゥーンブラスト風ゲームTOP5を、ランキング形式で紹介します。ただ遊ぶだけじゃなく、「どうやって作られているんだろう?」というプログラミングの視点からも、小学生にも分かりやすく解説していきますよ。
ちなみに、この「となり合った同じ色のブロックをまとめて消す」というゲームのルール、実は1985年に生まれた『さめがめ(SameGame)』という日本のゲームが元祖なんです。すごいですよね! 。だから今回は、「トゥーンブラスト」というキーワードだけでなく、この「さめがめ」もヒントに、最高の5作品を探してきました!
- 現役エンジニア
- スクラッチ歴4年
- 二児パパ

100種類以上のスクラッチゲームをあいうえお順で紹介

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スクラッチ版「トゥーンブラスト」面白さランキングTOP5!

それでは、さっそく見ていきましょう!それぞれのゲームについて、面白さや完成度などを星5つで評価したテーブルも用意しました。親子でワイワイ言いながら、ぜひ遊んでみてくださいね。
【第5位】基本の「き」が全部詰まってる!さめがめの教科書
プロジェクト名: SameGame
制作者: pandakun さん
プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/359379155
まず最初に紹介するのは、まさに「さめがめ」の教科書とも言える作品です。派手な演出はありませんが、ゲームの基本ルールがしっかりと作られていて、何度でも遊びたくなります。そして何より、プログラムの中身(コード)がとても綺麗で分かりやすい!「こういうゲームってどうやって作るの?」という最初の疑問に、完璧に答えてくれる作品です。
ろぼてく評価
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★☆☆ |
| 完成度 | ★★★★☆ |
| 再現度 | ★★★★★ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ |
このゲームの面白さと学べること
このゲームの楽しさは、純粋なパズルとしての面白さにあります。「どうすれば、もっとたくさんのブロックを一度に消せるかな?」と考え、大きな連鎖で一気に消せた時のスッキリ感は格別です 。
そして、プログラミングの勉強という視点で見ると、このゲームは宝の山です。特に注目したいのが**「リスト」**という機能の使い方。
たくさんのブロックの色や位置をどうやって覚えているんだろう?と不思議に思いますよね。このゲームでは、[赤, 青, 青, 黄,...]というように、画面にあるすべてのブロックの情報を、一本の長いリストに順番に記録しています。そして、プレイヤーがブロックをクリックすると、プログラムがそのリストの中身を見て、「クリックされた場所の右、左、上、下にあるブロックは同じ色かな?」と賢くチェックしているのです 。この「リスト」を使いこなせるようになると、パズルゲームだけでなく、RPGのアイテム管理や対戦ゲームのキャラクター情報など、作れるゲームの幅がぐーんと広がりますよ!
【第4位】爽快感がたまらない!連鎖が気持ちいいカラーキューブ
プロジェクト名: Colour-Link 制作者: TheLogFather さん プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/1070289/
次にご紹介するのは、遊んでいて「気持ちいい!」と感じる工夫が満載の作品です。基本的なルールは「さめがめ」ですが、ブロックを消した時の「ポン!」という音や、パッと弾けるようなエフェクトが、ゲームの楽しさを何倍にもしています。こういう細かい演出が、プレイヤーを夢中にさせる秘訣なんですね。
ろぼてく評価
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★☆ |
| 再現度 | ★★★★☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
このゲームの面白さと学べること
このゲームの魅力は、なんといってもその爽快感。クリックするたびに心地よい効果音とアニメーションが返ってくるので、ついつい次のブロックを探してしまいます。これは、トゥーンブラストが持つ「コンボを決めた時の楽しさ」にも通じるものがありますね 。
プログラミングの観点から見ると、この気持ちよさは**「クローン」**機能の応用で作られています。
ブロックが消える瞬間、実は元のスプライト(キャラクター)はすっと隠れて、代わりに「弾けるかけら」の分身(クローン)をいくつか作り出しているのです。そして、その分身たちが、それぞれランダムな方向に少しだけ飛んで、だんだん透明になって消えていく…。この一手間が、ゲームをプロっぽく、面白く見せるための重要なテクニックです 。この技はどんなゲームにも応用できるので、ぜひ中身を覗いてみてください。
【第3位】ただ消すだけじゃない!ミッションクリアを目指せ!
プロジェクト名: Toon Blast 制作者: legobouwer さん プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/353773161
この作品は、まさに「トゥーンブラスト」そのものを作ろうという意欲作!ただハイスコアを目指すだけでなく、「青いブロックを20個消そう」とか「アヒルを一番下まで落とそう」といった、ステージごとのミッションがあるのが特徴です。これにより、一手一手の戦略性が増し、より深くゲームにのめり込めます。
ろぼてく評価
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★☆ |
| 完成度 | ★★★★★ |
| 再現度 | ★★★★★ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
このゲームの面白さと学べること
「あとアヒルを1羽落とせばクリア!」そんな風に具体的な目標があると、パズルを解くのがもっと楽しくなりますよね。このゲームは、そんなトゥーンブラストのレベル制の面白さを見事に再現しています 。
この「ミッション」機能を実現しているのが、プログラミングにおける**「変数(へんすう)」**という魔法の箱です。
ゲームが始まるときに、「アヒルの数」という名前の変数(箱)に「3」という数字を入れておきます。そして、アヒルを1羽落とすたびに、その箱から1ずつ数字を引いていく。箱の中身が0になったら、「レベルクリア!」の合図を出す、という仕組みです 。変数を使えば、スコアや残り時間、キャラクターのHP、集めたアイテムの数など、ゲームに必要なあらゆる情報を記録し、ゲームの進行を管理することができる、超重要なツールなのです。
【第2位】見た目がすごい!ペンだけで描かれた3D風パズル
プロジェクト名: CUBES 制作者: griffpatch さん プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/948573479
第2位は、技術的に「なんだこれは!?」と驚かされる作品です。これは「さめがめ」とは少しルールが違いますが、パズルゲームとしての面白さと、その作り方のすごさからランクインさせました。なんとこのゲーム、ブロックの一つ一つがスプライトではなく、**「ペン」**機能だけで描かれているんです。それによって、スクラッチとは思えないような立体的でスムーズな動きが実現されています。
ろぼてく評価
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★★ |
| 再現度 | ★★★☆☆ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
このゲームの面白さと学べること
このゲームは、とにかく見て、触っているだけで楽しいです。独特のビジュアルと滑らかなアニメーションは、まさに芸術作品。スクラッチの限界を押し広げるような、クリエイティビティの塊です 。
この神業を支えているのが、「ペン」機能と**「画面を再描画せずに実行する」**オプションを付けたカスタムブロック(自作ブロック)です。
普通に考えると、たくさんのブロックを動かすにはたくさんのスプライトが必要で、ゲームが重くなってしまいます。しかしこのゲームでは、たった1つのスプライトが、設計図(リスト)を元に超高速で動き回り、「ここに四角を描いて、次はこっち…」と、ステージ全体を一瞬で描き上げています。そして、「画面を再描画せずに実行する」という魔法のチェックを入れることで、その描画過程がプレイヤーに見えることなく、一瞬で完成したように見えるのです 。これは上級者向けのテクニックですが、知っておくと「スクラッチってこんなことまで出来るんだ!」と可能性が無限に広がりますよ。
【第1位】面白さが進化する!特殊ブロックとレベルエディタ搭載の「DOTS」
プロジェクト名: DOTS – A simple match 3 game + Level editor 制作者: Henry_da_Cat さん プロジェクトリンク: https://scratch.mit.edu/projects/546773192
そして、栄えある第1位は、面白さ、完成度、そしてプログラミングの学び、そのすべてを兼ね備えたこの作品です!このゲームは、同じ色のドット(点)のグループをクリックして消していく「マッチ3」スタイルのパズルですが、トゥーンブラストの面白さの核である**「特殊ブロック」**の仕組みを学ぶのに、これ以上ないほど最適な教材です。たくさん繋げて消すと爆弾などのアイテムが登場し、それを使うと広範囲のブロックをド派手に消すことができます。この戦略性と爽快感がたまりません!さらに、自分でステージを作れる「レベルエディタ」機能まで付いている、まさに究極の作品です。
ろぼてく評価
| 観点 | レーティング |
| 面白さ | ★★★★★ |
| 完成度 | ★★★★★ |
| 再現度 | ★★★★★ |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ |
このゲームの面白さと学べること
このゲームの一番の魅力は、やはり特殊ブロックによる大連鎖です。「ここで爆弾を作って、あっちのブロックを消せば、一気にクリアできるかも…!」と戦略を練るのが最高に楽しい。トゥーンブラストのロケットやミラーボールのコンボの快感そのものです 。この戦略性と予測不能な展開が、何度でも遊びたくなる中毒性を生んでいます。
この複雑な連鎖反応をプログラミングする鍵は、**「放送(ほうそう)」**機能にあります。
例えば、爆弾ブロックが使われたら、「爆発だ!」というメッセージ(信号)をゲーム全体に放送します。他のすべてのブロックたちは、その放送を常に聞いていて、「爆発だ!」という信号を受け取ったら、「自分は爆弾の近くにいるかな?」と距離を確認し、もし近ければ自分で消える、という処理を実行します。このようにスプライト同士が「会話」するようにプログラムを組むことで、直接的で複雑な命令を書かなくても、面白い連鎖反応を作り出すことができるのです 。これは非常に強力で、どんな複雑なゲームを作る上でも役立つ超重要なテクニックです。
まとめ:さあ、君も自分だけのパズルゲームを作ってみよう!
ここまで、スクラッチで作られた5つの素晴らしいパズルゲームを見てきました。シンプルなルールの再現から、気持ちのいい演出、ミッションの追加、ペンによる神業、そして特殊ブロックを使った複雑な仕組みまで、スクラッチで本当に色々なことができると分かってもらえたと思います。
見てきたように、スクラッチを使えば、みんなが普段遊んでいるような面白いゲームを、自分たちの手で作り出すことができるんです。
もし気に入ったゲームがあったら、ぜひプロジェクトページの**「リミックス」**ボタンを押してみてください。他の人のプログラムを参考にしながら、自分なりに改造してみるのが、プログラミングが一番うまくなる近道ですよ! 。
最後に、君が自分だけの「トゥーンブラスト風ゲーム」を作るための最初のステップをまとめておきます。
- グリッドを作ろう: まずは「リスト」機能を使って、ブロックたちの色や位置を記録する設計図の元を作りましょう。
- ブロックを並べよう: 「クローン」機能を使って、設計図通りに画面へブロックをたくさん並べてみましょう。
- クリックで消えるようにしよう: クリックしたブロックの周りを調べて、同じ色だったら消えるプログラムに挑戦!第5位のゲームが参考になります。
- ブロックを落とそう: ブロックが消えたら、その上にあったブロックが下に落ちてくる「重力」のプログラムを追加してみましょう。
- 君だけのアイデアを加えよう: 新しい色のブロック?制限時間?クリア条件?君だけのオリジナルルールを考えて、世界に一つだけのゲームを完成させてください!
プログラミングは、難しい計算や暗記だけではありません。自分の「面白い!」というアイデアを形にする、最高の遊びです。ぜひ、お父さんやお母さんと一緒に、自分だけのゲーム作りに挑戦してみてくださいね!
このブログ「おやこプログラミング」では、これからもみんなの「作りたい!」を応援する記事をたくさん書いていきます。またぜひ、遊びに来てください!

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