Zenfoneはどこの国のメーカー?品質は?10年勤務のエンジニアが技術的に徹底解説!

こんにちは!電気製品の設計と品質保証に10年以上携わっているエンジニアブロガーの「ろぼてく」です。

「Zenfoneって、なんか性能良さそうだけど、どこの国のメーカーなの?」 「ASUSっていう名前は聞くけど、品質って実際どうなの?」

そんな疑問をお持ちではありませんか?

私自身、仕事で様々な電子機器の内部構造や品質管理の現場を見てきた経験から、スマートフォンの「見えない部分」の品質には特にこだわっています。カタログスペックだけではわからない、設計思想や製造の背景、そして過去の失敗から何を学んだのか。そういった部分こそ、製品の本当の実力を物語っているからです。

この記事では、Zenfoneがどこの国のメーカーなのかという基本的な情報から、エンジニアの視点でその品質、設計、そして「本当に買って大丈夫なのか?」という核心に迫る部分まで、徹底的に掘り下げていきます。私の体験談も交えながら、技術的な裏付けを持って解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

この記事を書いた人
  • 電機メーカー勤務
  • エンジニア歴10年以上
  • 品質担当経験あり
ろぼてく

どこの国のメーカー 総まとめ

みんなが気になるあのメーカーの国籍と製品レビューがわかります!100社以上を徹底調査しています!

目次

結論:Zenfoneはどこの国のメーカーか?

早速、結論からお伝えします。

Zenfoneは、台湾のメーカー「ASUS(エイスース)」が製造・販売しているスマートフォンです 。  

正式な会社名は「ASUSTeK Computer Inc.」で、1989年に台湾の台北市で設立されました 。もともとはパソコンのマザーボードメーカーとしてスタートした会社で、今では世界有数のPCおよび関連部品メーカーとして知られています。  

この「PCパーツメーカーが原点」という事実は、Zenfoneの製品特性を理解する上で非常に重要なポイントです。彼らのものづくりの根底には、常にパフォーマンスと技術仕様を重視する、ハードウェアエンジニアリングのDNAが流れています。これが、ZenFoneが常に最新鋭のCPUを搭載し、尖った性能を持つ理由の一つと言えるでしょう。

ちなみに、「Zenfone」の「Zen」は、日本語の「禅」に由来しています。「心に平和をもたらす、無駄のない美しさ」というコンセプトが込められており、ブランド名にもこだわりが感じられますね 。  

結論:で、結局Zenfoneは買うことをおススメできるか?

次に、皆さんが最も知りたいであろう「結局、Zenfoneは買いなのか?」という問いにお答えします。

エンジニアとしての私の総合的な評価は、**「非常に尖った魅力を持つが、過去の品質問題を理解した上で選ぶべきスマートフォン」**です。手放しで誰にでもおススメできる製品ではありませんが、特定のニーズを持つユーザーにとっては、最高の選択肢になり得ます。

こんな人にはZenfoneをおススメします

  • 最新の処理性能を求める人:Zenfoneは常にQualcomm社の最新ハイエンドCPU「Snapdragon」を搭載しており、ゲームや重いアプリもサクサク動きます。カメラ性能よりも純粋なパワーを重視するテック好きにはたまりません 。  
  • コンパクトな高性能スマホを探している人:Zenfone 9やZenfone 10は、今では絶滅危惧種ともいえる「片手で操作できるコンパクトなハイエンドAndroid」という貴重な存在です。このサイズ感に価値を見出すなら、他に選択肢はほぼありません 。  
  • さりげなくゲームを楽しみたい人:ASUSには「ROG Phone」という最強のゲーミングスマホがありますが、Zenfoneはその技術的知見を受け継ぎつつ、普段使いしやすいデザインに落とし込んでいます。ゴテゴテしたデザインは好まないけれど、高いゲーム性能は欲しいという方に最適です 。  

こんな人は他の選択肢を検討すべきです

  • カメラの画質を最優先する人:Zenfoneのカメラも決して悪くはありませんが、ユーザーレビューを見ると、iPhoneやGoogle Pixelといった競合製品の画像処理ソフトウェアには一歩及ばないという評価が目立ちます。特に暗所撮影やズーム性能で差が出やすいようです 。  
  • 絶対的な信頼性と長期的な安心感を求める人:後述しますが、過去モデルのZenfone 8で「ramdump」と呼ばれる深刻なハードウェア故障が多発した歴史があります。この一件は、ブランドの信頼性に影を落としており、万が一のリスクを避けたい方にはおススメしにくい側面があります 。  

Zenfoneは、万人受けするバランス型の優等生ではなく、特定の分野で突出した才能を持つ個性派のスペシャリストです。その長所と短所をしっかり理解することが、購入後に後悔しないための鍵となります。

このメーカーのおすすめ製品は?【2025年版】

現在、新品で購入を検討できるZenfoneの中から、エンジニアの視点で「これは!」と思うモデルをクラス別に3つご紹介します。

ハイエンドモデル:Zenfone 11 Ultra

2024年のフラッグシップモデルが、この「Zenfone 11 Ultra」です。これまでのコンパクト路線から一転し、6.78インチの大型有機ELディスプレイを搭載した、全部入りのハイエンド機として登場しました 。  

特徴:

  • 最新・最強のCPU:心臓部には「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載。あらゆる操作が驚くほどスムーズです 。  
  • 大画面と高リフレッシュレート:最大144Hz駆動の滑らかなディスプレイで、動画視聴やゲーム体験は格別です 。  
  • AI機能の強化:AIによる通話中のノイズキャンセリングや、リアルタイム翻訳など、実用的なAI機能が多数搭載されています 。  

このモデルは、ASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone 8」と内部の基本設計を共有する兄弟機です 。これは、開発コストを効率化し、ROG Phoneで培われた高いパフォーマンスや冷却技術をZenfoneに流用するという、非常に合理的な戦略の現れです。ただし、これによりZenfone独自の「コンパクト」という個性が失われたことを残念に思う長年のファンも少なくありません 。  

ミドルレンジ(コンパクト・ハイエンド):Zenfone 10

「ミドルレンジ」としましたが、性能的には紛れもないハイエンド機です。2023年モデルですが、「コンパクトな高性能スマホ」を求めるなら、今なお最高の選択肢と言えるでしょう 。  

特徴:

  • 絶妙なサイズ感:5.9インチのディスプレイと172gの軽量ボディは、片手での操作性に優れています 。  
  • 妥協なき性能:「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載し、当時の最高性能をこの小さな筐体に詰め込んでいます 。  
  • 優れたバッテリー持ちとイヤホンジャック:小型ながらバッテリー持ちの評価は非常に高く、有線イヤホン派に嬉しい3.5mmイヤホンジャックも健在です 。  

市場から小型ハイエンド機が消えつつある今、Zenfone 10の価値はむしろ高まっています。最新モデルにこだわらず、このサイズ感に魅力を感じるなら、積極的に選ぶ価値のある「現代の名機」です。

エントリーモデル(中古市場向け):Zenfone Max Pro (M2)

現在、ASUSはエントリークラスのZenfoneを新品で販売していません。2018年頃からの方針転換で、高価格帯のフラッグシップ機とゲーミングスマホに注力する戦略をとっているためです 。  

そこで、あえて中古市場で探す価値のあるモデルとして「Zenfone Max Pro (M2)」を挙げます。

特徴:

  • 大容量バッテリー:5000mAhという、当時としては破格のバッテリーを搭載し、「電池が持つスマホ」として人気を博しました 。  
  • ピュアAndroidに近い体験:余計なカスタマイズが少ない「素のAndroid」に近いUIを採用しており、シンプルで軽快な動作が魅力でした 。  
  • コストパフォーマンス:Snapdragon 660を搭載し、日常使いには十分な性能を持ちながら、手頃な価格で提供されていました 。  

なぜASUSがこの成功したシリーズをやめてしまったのか。それは、スマートフォンの「血みどろの戦場(bloody battlefield)」と評されるほどの激しい価格競争から撤退し、自社の強みである「高性能」を活かせる高付加価値市場に集中する戦略を選んだからです。この背景を知ることで、現在のZenfoneのラインナップがより深く理解できます。  

おすすめZenfoneモデル スペック比較表

スクロールできます
項目Zenfone 11 UltraZenfone 10ROG Phone 8
CPUSnapdragon 8 Gen 3Snapdragon 8 Gen 2Snapdragon 8 Gen 3
ディスプレイ6.78インチ / 最大144Hz5.9インチ / 最大144Hz6.78インチ / 最大165Hz
メインカメラ50MP広角 + 13MP超広角 + 32MP望遠50MP広角 + 13MP超広角50MP広角 + 13MP超広角 + 32MP望遠
バッテリー5500mAh / 65W急速充電4300mAh / 30W急速充電5500mAh / 65W急速充電
主な特徴AI機能、大画面、望遠カメラコンパクト設計、イヤホンジャックゲーミング機能、AirTrigger
価格帯(新品)139,800円~99,800円~159,800円~

この表を見ると、Zenfone 11 UltraとROG Phone 8がいかに近い存在であるかが一目瞭然ですね。最新スペックの大画面を選ぶか(11 Ultra)、唯一無二のコンパクトさを選ぶか(10)、究極のゲーム体験を選ぶか(ROG 8)、あなたの使い方に合わせて最適な一台を見つけてください。

このメーカーの製品はよい製品か?【設計思想とモノづくり】

ここからは、製品の「魂」とも言える設計と製造の現場に、エンジニアの視点で切り込んでいきます。

設計はどこで行っているか?

Zenfoneの頭脳、つまり研究開発(R&D)の拠点は、台湾の台北市にあるASUS本社です 。特に、近年は「ASUS Robotics & AI Center」を設立し、次世代技術の開発に力を入れています 。  

彼らの設計思想は「プラグマティック・パフォーマンス(実用的な性能追求)」と表現できるでしょう。前述の通り、Zenfone 11 UltraはゲーミングスマホROG Phone 8とプラットフォームを共有しています 。これは、最も過酷な条件下で性能を求められるゲーミング分野で開発された、最先端の冷却技術やパフォーマンスチューニングの恩恵を、一般ユーザー向けのZenfoneが受けられることを意味します。  

これは非常に賢い戦略ですが、一方でZenfoneならではの独自性が薄れ、派生モデルのように感じられてしまうという側面も持ち合わせています 。  

このメーカーの生産地(工場)はどこか?

設計が台湾で行われる一方、実際の組み立て(最終組立)は、主に中国本土にある工場で行われています 。  

皆さんが日本で購入するZenfoneの箱にも、おそらく「Made in China」と記載されているはずです。これはASUSが自社で巨大な工場を持っているわけではなく、Pegatron(ペガトロン)やFoxconn(フォックスコン)といった、台湾系のEMS(電子機器受託製造サービス)企業に生産を委託しているためです 。これらのEMSパートナーが、中国に巨大な生産拠点を構えているのです。  

しかし、ここには非常に重要な変化が起きています。米中間の貿易摩擦といった地政学的リスクや、中国国内の人件費高騰を背景に、ASUSは生産拠点を中国からインドやインドネシア、ベトナムなどへ分散させる動きを加速させているのです 。  

これは単に「どこで作られているか」という話に留まりません。新しい工場での生産立ち上げには、品質管理の徹底やサプライチェーンの再構築など、多くの課題が伴います。この生産拠点の多様化という戦略的な動きは、将来のZenfoneの価格、供給安定性、そして品質にまで影響を与える可能性のある、注目すべきトレンドです。

品質は大丈夫か?【エンジニアが最も気になるポイント】

さて、いよいよ本題の「品質」についてです。製品の品質は、大きく分けて「部品の品質」「組み立ての品質」「設計上の品質(信頼性)」の3つの要素で決まります。

部品の品質:一流のサプライヤーが集結

まず部品レベルで見ると、Zenfoneは非常に高品質なものを採用しています。

  • カメラセンサー:ソニー製の高性能センサー「IMX890」など  
  • ディスプレイ:サムスン製のフレキシブル有機EL(AMOLED)パネル  
  • CPU:Qualcomm製の最新Snapdragon  
  • 保護ガラス:Corning社の強化ガラス「Gorilla Glass Victus」  

これらは、他社のハイエンドスマートフォンにも採用されている、業界トップクラスの部品です。この点から、ASUSが部品選定で妥協していないことがわかります。

組み立て品質と耐久性:高密度実装の光と影

次に組み立て品質です。海外の修理専門家による分解レポート(Teardown)を見ると、Zenfoneの内部構造は非常に高密度に部品が実装されていることがわかります 。  

特にZenfone 9や10のようなコンパクトモデルでこれを実現しているのは、ASUSの優れた設計技術の証です。しかし、この高密度実装は、技術者から見ると2つの大きな課題を抱えています。

  1. 修理の難しさ:部品がぎっしりと詰まり、接着剤も多用されているため、分解・修理が非常に困難です 。バッテリー交換一つとっても、専門家でなければ難しいでしょう。これは、製品の長期的な持続可能性という観点ではマイナスです。  
  2. 熱問題のリスク:高性能なCPUは大量の熱を発生します。狭いスペースに部品が密集していると、熱の逃げ場がなくなり、パフォーマンスの低下(サーマルスロットリング)や、部品の劣化を早める原因になり得ます。実際に、高負荷時に本体が熱くなるというレビューは少なくありません 。  

過去の重大な品質問題:「ramdump」とは何だったのか

そして、ASUSの品質を語る上で避けて通れないのが、Zenfone 8で多発した「ramdump」問題です。

これは、ある日突然スマートフォンが起動しなくなり、「Waiting for flashing full ramdump」というエラーメッセージが表示されたまま、一切の操作を受け付けなくなるという致命的なハードウェア故障です 。日本では「文鎮化」とも呼ばれ、多くのユーザーを悩ませました 。  

ASUS自身もこの問題を認め、「特定の期間に製造された一部部品の不具合」が原因であると公式に発表しています 。これはソフトウェアの問題ではなく、明らかにハードウェアに起因する故障でした。  

原因の憶測は様々ですが、当時搭載されていたCPU「Snapdragon 888」がかなりの発熱を持つことで知られており、Zenfone 8のコンパクトで高密度な設計が、熱によるマザーボードやCPUへのストレスを増大させ、最終的に故障に至ったのではないか、と多くのユーザーや専門家は見ています 。  

品質保証に携わるエンジニアとして、これは非常に深刻な問題です。サプライヤーから納入された部品の品質管理に問題があったのか、あるいは製品開発段階での長期的な熱耐久性テストが不十分だったのか。いずれにせよ、この一件がASUS製スマートフォンの信頼性に大きな傷をつけたことは事実です。

現在のモデルで同様の問題が報告されているわけではありませんが、この過去の失敗は、ブランドに対するユーザーの信頼という「見えない品質」に、今も影響を与え続けています。

このメーカーの製品は買っても大丈夫?評判は?

では、実際のユーザーはZenfoneをどのように評価しているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミをまとめ、その評判を分析してみましょう。

良い口コミ・評判

  • 圧倒的なパフォーマンス:ほぼ全てのレビューで「ヌルヌルサクサク」という言葉が見られます。最新CPUと高リフレッシュレートディスプレイの組み合わせは、非常に快適な操作感を提供しているようです 。  
  • 驚異的なバッテリー持ち:特にコンパクトモデルであるZenfone 10ですら、「バッテリー持ちが非常に良い」という評価が目立ちます。朝から晩まで使っても余裕があるという声が多く、これは大きな魅力です 。  
  • 素に近いAndroid体験 (ZenUI):ASUS独自のUI「ZenUI」は、余計なアプリ(ブロートウェア)が少なく、素のAndroidに近い感覚で使える点が好評です。電源ボタンに機能を割り当てる「スマートキー」や、ゲーム用の「Game Genie」など、便利な独自機能も評価されています 。  
  • ユニークな価値:コンパクトなサイズ感(Zenfone 9/10)や、今では珍しくなったイヤホンジャックの搭載、パワフルなステレオスピーカーなど、他のメーカーが捨ててしまった部分に価値を見出すユーザーからの強い支持があります 。  

悪い口コミ・評判

  • カメラ性能への不満:最も多く指摘されるのがカメラです。日中の明るい場所では綺麗に撮れるものの、競合のハイエンド機と比較すると、ソフトウェアによる画像処理に見劣りするという意見が多数あります。不自然なシャープネス、暗部の表現力不足、そしてシャッターを押してから撮影されるまでのタイムラグ(シャッターラグ)が特に問題視されています 。  
  • 高負荷時の発熱:ゲームなど重い処理を続けると、本体がかなり熱を持つという報告が散見されます。これは高性能CPUを搭載する宿命とも言えますが、気になる人には大きなデメリットです 。  
  • 信頼性への不安:前述のZenfone 8のramdump問題の記憶から、「長期的に安心して使えるか」という不安を抱くユーザーが一定数存在します 。  
  • 路線の変更:Zenfone 11 Ultraで突然大画面化したことに対し、コンパクト路線を支持していたファンからは失望の声が上がっています 。  

これらの評判を総合すると、Zenfoneは**「エンジン(性能とバッテリー)は最高だが、足回りや内外装の仕上げ(カメラと信頼性)に課題を残す、玄人好みのマシン」**と言えるでしょう。ASUSの得意なハードウェア性能では高い評価を得ていますが、ソフトウェアの作り込みが重要となるカメラ体験や、長期的な信頼性の証明という点では、まだ改善の余地があるようです。

Zenfoneシリーズの長所と短所まとめ

スクロールできます
長所(Pros)短所(Cons)
✅ 最新鋭のCPUによる圧倒的な処理性能❌ 競合ハイエンド機に劣るカメラ性能(特に画像処理)
✅ 小型モデルでも驚くほど優れたバッテリー持ち❌ 過去の品質問題(ramdump)による信頼性への不安
✅ 素のAndroidに近く、動作が軽快なZenUI❌ ゲームなど高負荷時に本体が熱くなりやすい
✅ コンパクト設計(Zenfone 9/10)やイヤホンジャック搭載❌ Zenfone 11 Ultraでの大画面化による個性喪失
✅ 高品質なステレオスピーカー❌ シャッターラグなど、カメラアプリの使い勝手

まとめ

この記事では、「Zenfoneはどこの国のメーカーか?」という疑問を起点に、その製品の品質や評判をエンジニアの視点から徹底的に解説してきました。

最後に、これまでの内容をまとめます。

Zenfoneは、台湾のPC部品メーカーをルーツに持つASUSが作るスマートフォンです。その出自を色濃く反映し、ハードウェア性能を最優先する設計思想が一貫しています。

その結果、Zenfoneは常に最新鋭のCPUを搭載し、クラス最高レベルのパフォーマンスと優れたバッテリーライフを実現しています。特にZenfone 10のようなコンパクト・ハイエンド機は、市場で他に類を見ないユニークな価値を提供してきました。

しかしその一方で、ソフトウェアのチューニングが鍵となるカメラ性能では、iPhoneやPixelといったトップランナーに一歩及ばず、過去にはZenfone 8で深刻なハードウェア故障を経験したことで、長期的な信頼性に課題を残しています。

Zenfoneは、まさに「光と影」を併せ持つ、非常に個性的なスマートフォンです。購入を検討している方は、以下のチェックリストでご自身の使い方と照らし合わせてみてください。

【Zenfone購入前 最終チェックリスト】

  1. あなたは、カメラ画質よりも、ゲームやアプリの動作速度、バッテリー持ちを重視しますか?
  2. あなたは、過去の品質問題の歴史を理解した上で、そのブランドを選べますか?
  3. あなたは、他社が提供していない「コンパクトさ」や「イヤホンジャック」といった特徴に強い魅力を感じますか?

もし、この3つの質問すべてに「はい」と答えられるなら、Zenfoneはあなたにとって、他のどのスマートフォンよりも満足度の高い、最高の相棒になる可能性を秘めています。

ASUSは現在、生産拠点の多様化や、ROG Phoneとのプラットフォーム共通化など、厳しい市場を生き抜くための戦略的な変革を進めています。一人のエンジニアとして、彼らが今後、弱点であるカメラソフトウェアを磨き上げ、そして何よりも品質への揺るぎないコミットメントによってユーザーの信頼を完全に勝ち取ることを、心から期待しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現役エンジニア 歴12年。
仕事でプログラミングをやっています。
長女がスクラッチ(学習用プログラミング)にハマったのをきっかけに、スクラッチを一緒に学習開始。
このサイトではスクラッチ/プログラミング学習、エンジニアの生態、エンジニアによる生活改善について全力で解説していきます!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • Zenfoneを10台以上購入してずっと使ってきている無類のASUS好きなんですが、記事の中で機種名以外の『ZenFone』でFを大文字にしているのは何か意図があるのでしょうか?

    • ご指摘ありがとうございます。zenfoneが正しいようなので修正させていただきました。今後も是非よろしくお願いいたします。

ろぼてく へ返信する コメントをキャンセル

CAPTCHA


目次