【2025年版】ORIONのテレビはどこの国?元エンジニアが品質と評判を徹底解剖!

こんにちは、「おやこプログラミング」のろぼてくです。エンジニアとして10年以上、様々な電気製品の設計や品質保証という仕事に携わってきました。その経験から痛感しているのは、製品の「本当の価値」は、スペック表の数字だけでは決して見えない部分…つまり、その製品がどんな思想で作られているかにある、ということです。

最近、家電量販店やインターネットで、ひときわ目を引く価格で販売されている「ORION」のテレビ。「この値段でこのサイズは魅力的だけど、実際どうなんだろう?」「そもそも、ORIONってどこの国のメーカー?」と、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなあなたの疑問に、長年モノづくりの現場にいたエンジニアの視点から、徹底的にお答えします。ORIONの少し複雑な歴史から、設計のこだわり、生産の実態、そして実際に使っているユーザーのリアルな評判まで、ネット上の情報を網羅的に調査し、深掘りしました。この記事を最後まで読めば、あなたがORIONのテレビを買うべきかどうか、自信を持って最終的な判断ができるようになるはずです。

この記事を書いた人
  • 電機メーカー勤務
  • エンジニア歴10年以上
  • 品質担当経験あり
ろぼてく

どこの国のメーカー 総まとめ

みんなが気になるあのメーカーの国籍と製品レビューがわかります!100社以上を徹底調査しています!

目次

結論:ORIONはどこの国のメーカーか?複雑な歴史と現在の姿

まず、皆さんが一番知りたい結論からお話しします。現在のORIONは**「日本の商社『ドウシシャ』が展開する、日本の技術と思想を受け継いだブランド」**です。

ただ、一言で「日本のメーカーです」と言い切るには、少し複雑な背景があります。この背景を知ることが、ORIONというブランドを正しく理解する上で非常に重要なので、少し詳しく解説させてください。

ルーツは福井県の老舗メーカー「オリオン電機」

ORIONブランドの源流は、1958年に福井県で創業した日本の老舗電機メーカー「オリオン電機株式会社」にあります 。オリオン電機は、自社ブランドのテレビやビデオデッキを製造するだけでなく、国内外の数多くの大手メーカーの製品を設計・製造する「OEM(相手先ブランドによる生産)」を手がける、技術力に定評のある企業でした 。  

私のような設計者の視点から見ても、様々なメーカーの厳しい要求に応えて製品を製造できる技術力は、本物であったと言えます。まさに、日本のモノづくりを支えてきた企業の一つでした。

時代の波と、ドウシシャによる事業継承

しかし、ご存知の通り、世界の電機業界の競争は激化します。残念ながら、オリオン電機もその時代の大きな波には抗えず、経営状況が悪化し、2019年には事実上の経営破綻に至りました 。これは、日本の多くの電機メーカーが辿った、非常に厳しい道のりでもあります。  

このオリオン電機が長年培ってきた技術やブランド、その魂を受け継ぐ形で手を差し伸べたのが、大阪に本社を置く東証プライム上場の日本の総合商社「株式会社ドウシシャ」だったのです 。  

現在のORION:ドウシシャのもとで生まれ変わったブランド

ドウシシャは2018年、オリオン電機の事業を譲り受ける形で、100%出資の子会社として「オリオン株式会社」を、オリオン電機創業の地である福井県越前市に新たに設立しました 。  

つまり、現在の私たちが目にするORIONのテレビは、ドウシシャがブランドの権利と、旧オリオン電機が培った開発・設計のノウハウを正しく継承し、ドウシシャの持つ商品企画力や販売力を融合させて企画・販売している製品、ということになります 。  

まとめると、ORIONの出自は以下のようになります。

  • 血統(ルーツ): 日本(福井県越前市)
  • 現在の所有者・運営者: 日本(株式会社ドウシシャ)

これは単なるブランド名の買収ではありません。ドウシシャは、商社としての巧みなマーケティング力と、日本の製造業が持つ技術力(モノづくり力)を融合させるという、非常に戦略的な選択をしました。あえて創業の地である福井県に拠点を置き続けることで、「ORION」という名前に宿る日本のモノづくりへの信頼と歴史を、新しい製品に吹き込もうとしているのです。これは、価格だけで勝負してくる他の海外ブランドとの明確な差別化戦略と言えるでしょう。

結論:ORIONのテレビ、買うことをおススメできるか?【エンジニアの視点】

では、次に最も重要な問い、「結局、ORIONのテレビは“買い”なのか?」について、エンジニアとしての私の結論をお伝えします。

私の結論は**「条件付きで、非常におススメできる」**です。

なぜ「条件付き」なのか。それは、ORIONの製品が「何を最も重視し、何を戦略的に割り切って」作られているかを理解することが、購入後の満足度に直結するからです。

こんな人には自信を持っておススメします!

  • コストを最優先する方: とにかく安く、でも最低限しっかり映るまともな画質のテレビが欲しいと考えている方。
  • 2台目、3台目のサブ機を探している方: 寝室や子供部屋、書斎など、メインではない場所で気軽に使うテレビを探している方。
  • ネット動画専用機として使いたい方: 地上波はほとんど見ず、YouTubeやNetflix、Amazonプライム・ビデオなどを大画面で楽しみたい方(特に後述するチューナーレスモデルは最適です)。
  • 画質には少しこだわりたいが、予算は限られている方: 全く知らない海外の無名ブランドの製品は品質が不安だが、国内大手メーカーの価格には手が出ないと悩んでいる方。

こういう人には、正直あまりおススメできません…

  • 最高の画質・音質を求める方: 有機ELやMini LEDといった最新技術、あるいは映画館のような高品位な内蔵スピーカーなど、価格よりも絶対的な性能を求める方。
  • リビングで大人数での視聴がメインの方: モデルによっては視野角が狭い傾向があり、斜めから見ると画面が白っぽく見えることがあります。家族みんなでソファのいろいろな場所から見るような使い方には、不向きな場合があります 。  
  • リモコンの反応速度や操作性にストレスを感じたくない方: 口コミでも指摘されていますが、一部のモデルでは操作に対する反応に「もっさり感」があるようです。サクサクとした快適な操作性を最優先する方には、少し気になるかもしれません 。  

私の総括:これは「賢いトレードオフ」の産物

ORIONのテレビを貫く思想は、ずばり「選択と集中」です。彼らは、テレビという製品においてユーザーが最も価値を感じるであろう「映像の美しさ」に開発リソースを集中させています。その証拠に、後述する「越前設計」の映像エンジンを大々的にアピールしています 。  

その一方で、価格を抑えるために、音質やリモコンの応答性といった部分では、ある程度の割り切りが見られます。これは決して「手抜き」や「欠陥」ではなく、目標とする価格を実現するための、極めて合理的な「エンジニアリング上のトレードオフ(何かを得るために何かを犠牲にすること)」なのです。

ORIONのテレビは、この「メーカーの割り切り」と「自分の使い方」が合致したときに、最高のコストパフォーマンスを発揮する製品と言えるでしょう。

このメーカーのおすすめ製品は?【2024年モデル】

ORIONは、ユーザーの多様なニーズに応えるため、大きく4つの製品ラインナップを展開しています 。ここでは、それぞれのカテゴリから「もし私が今買うならこれを選ぶ」という視点で、具体的なおすすめモデルをピックアップします。  

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カテゴリモデル例解像度スマート機能特徴こんな人におススメ!
エントリーモデルOL32CD500 (BASIC ROOM series)HD (1366×768)なし地上波視聴とUSB-HDD録画に特化した超シンプルモデル。直感的に使えます。とにかくシンプルで安いテレビが欲しい方。寝室や、高齢のご両親へのプレゼントにも最適です。
ミドルレンジOLS50RD10 (SMART TV series)4K (3840×2160)Google TV搭載4K放送もネット動画もこれ一台で楽しめる万能モデル。ORIONの中で最もコスパが高いゾーンです。リビングのメインテレビを安価に4Kスマートテレビ化したい方。地上波もネット動画も楽しむファミリーに。
ハイエンドGL751U (SMART TV -Tunerless-)4K (3840×2160)Google TV搭載75インチの圧倒的な大画面。NHK受信料の支払いが不要なチューナーレス仕様。動画配信サービスへの没入感を最大化します。映画やライブ鑑賞が趣味で、大画面とコストを両立させたい方。地上波を一切見ない現代の視聴スタイルに完全にマッチします。

モデル選定の理由(エンジニアの視点)

  • エントリー (OL32CD500): このモデルは「テレビは放送を見るための道具」という原点に立ち返っています。スマート機能などを潔く削ぎ落とすことで、驚異的な低価格を実現しています 。余計な機能はごちゃごちゃして分からない、というユーザーにはこれ以上ない選択です。  
  • ミドルレンジ (OLS50RD10): まさに現在のテレビ市場の“ど真ん中”を行くモデル。4K解像度と最新のGoogle TV (Android TV) を搭載し、現代の視聴体験に必要な要素をすべて満たしています 。ORIONの強みである「越前設計」の映像エンジンも搭載されており、画質、機能、そして価格のバランスが最も優れている一台です。  
  • ハイエンド (GL751U): このモデルにはORIONの巧みな戦略が見て取れます。テレビチューナーを物理的に排除することで、コストを削減しつつ、「NHK受信料を支払う必要がない」という、ユーザーにとって非常に明確な金銭的メリットを提示しています。さらに98インチの超大画面モデル(GL981U)までラインナップしており 、大画面・ネット動画特化という新しい市場を本気で開拓しようという強い意志を感じます。  

このメーカーの製品は「よい製品」か?【品質を技術的に深掘り】

価格の安さから、つい「安かろう悪かろう」という言葉が頭をよぎるかもしれません。しかし、その技術的な中身を紐解いていくと、ORIONが決して安易な製品作りをしていないこと、そして「どこにコストをかけているか」が明確に見えてきます。

A. 心臓部は日本製へのこだわり:「越前設計」の真実

ORIONテレビの最大の武器であり、品質の根幹をなすのが「越前設計」です。これは、製品の頭脳であるメインボードと、画質の要である映像エンジンを、福井県越前市にあるドウシシャのR&Dセンターで自社設計していることを指します 。  

さらに、単に設計しているだけでなく、製品全体の品質管理や評価もすべて日本の技術者が責任を持って行っている「日本品質設計」を謳っています 。これは、安価なテレビにありがちな「海外メーカーの設計をそのまま持ってきただけ」の製品とは一線を画す、非常に重要なポイントです。  

B. 高画質の秘密:「4K 美・彩・細(び・さい・さい)エンジン」とは?

この「越前設計」のボードに搭載されているのが、ORION独自の映像処理IC「4K 美・彩・細エンジン」です 。これは3つの高度な映像処理技術から成り立っています。  

  • 【美:コントラストリマスター】 HDRという高画質技術に対応した映像はもちろん、従来のテレビ放送のような通常の映像(SDR)でも、リアルタイムで映像を解析。白飛びや黒つぶれを抑え、まるでHDR映像かのような、メリハリと立体感のある映像に引き上げる技術です 。  
  • 【彩:ビビットクロマアジャスター】 色を12の軸で細かく補正する技術と、3D-LUT(3次元カラーマネジメントシステム)というプロ用のモニターにも使われる高度な色管理技術を組み合わせています。これにより、「抜けるような空の青はより鮮やかに、人の肌の色は不自然にならないように、より自然な温かみのある色へ」といった、私たち日本人の感性にフィットする繊細な色調整を実現しています 。  
  • 【細:4Kハイディテールコンバーター】 地上波放送などの2K映像を4Kテレビで表示する際に、映像を解析して精細感を向上させる超解像技術です。同時に映像のノイズを効果的に除去し、輪郭部分のギザギザ(ジャギー)を滑らかにすることで、細部(ディテール)までくっきりとした映像を描き出します 。  

これらの技術は、ただスペックを追い求めるだけでなく、「心地よい映像」を追求する日本のモノづくりの思想が色濃く反映されていると言えるでしょう。

C. パネル性能の考察:VA方式 vs IPS方式

テレビの画質を最終的に決定づけるのが液晶パネルです。ORIONのテレビの仕様を詳しく見ると、VA(Vertical Alignment)方式のパネルを採用しているモデルが多いようです。これは、過去の価格.comの掲示板でのやり取りからも推察できます 。  

  • VAパネルの特徴:
    • 長所: コントラスト比が非常に高く、深く沈んだ「黒」の表現が得意です。このため、暗いシーンが多い映画やドラマなどを観るのに非常に適しています 。  
    • 短所: 視野角が狭く、テレビを斜めから見ると画面全体が白っぽく見えてしまう傾向があります 。これは、一部のユーザーレビューで見られる「斜めから見ると白くなる」という指摘 とも一致します。  
  • IPSパネルの特徴:
    • 長所: 視野角が広く、どの角度から見ても色の変化が少ないのが最大の特徴です。リビングで家族がそれぞれの場所から見るような使い方に向いています 。  
    • 短所: VAパネルに比べると、コントラスト比で劣るため、「黒」の締まりがやや甘く感じられることがあります。

【エンジニアの視点】 パネルの選択は、そのテレビがどのような視聴体験を目指しているかを示す重要な指標です。ORIONがVAパネルを多用しているとすれば、それは「正面からの視聴」を主なターゲットとし、映画鑑賞などで重要となるコントラスト性能を優先した結果と考えられます。また、一般的にIPSパネルよりもVAパネルの方がコストを抑えやすいという側面も、価格戦略上、大きな理由となっているでしょう。購入を検討する際は、ご自身の視聴スタイル(一人でじっくり見るか、家族でワイワイ見るか)を一度考えてみることが重要です。

生産地(工場)はどこか?

「越前設計」と聞くと、「じゃあ、組み立て(生産)も日本なの?」と思うかもしれませんが、そこは現代のグローバルなモノづくりの実態に合わせています。

設計・開発という製品の根幹は日本の越前市で行われていますが、実際の製品の組み立ては、コスト競争力に優れた海外の工場で行われています。例えば、Yahoo!ショッピングで販売されているポータブルテレビの商品ページには、生産国として「中国」と明記されている例がありました 。これは、旧オリオン電機がタイに生産拠点を持っていたこととも通じます 。  

しかし、ここで誤解してはいけません。これは決して品質が低いことを意味するわけではないのです。今や、AppleのiPhoneをはじめ、世界中のほとんどの家電製品がこの「Design in ○○, Assembled in China」という方式を採用しています。品質を決定づける上でより重要なのは、「どこで組み立てたか」ということよりも、「誰が、どのような基準で設計し、品質を管理しているか」ということです。ORIONの「日本品質設計」という言葉は、まさにこの品質管理の部分を日本基準で厳しく行っていることの表明なのです。

設計はどこで行っているか?

この点は、これまでの説明で繰り返し触れてきましたが、改めて明確にしておきます。

ORIONテレビの頭脳であるメインボードの設計、画質を司る映像エンジンの開発、そして製品全体の最終的な評価は、すべて福井県越前市にある「ドウシシャR&Dセンター」で行われています 。  

この拠点は、ドウシシャの100%子会社である「オリオン株式会社」の本社所在地でもあります 。これは、旧オリオン電機が福井の地で長年にわたって培ってきたAV機器開発の技術とノウハウ、そして人材という貴重な資産を、ドウシシャが正しく継承し、現在の製品開発に活かしている何よりの証拠と言えるでしょう。  

品質は大丈夫か?【10年選手のエンジニアがチェック】

さて、品質について、もう少し踏み込んでみましょう。私が考える「品質」には、二つの側面があります。一つは「信頼性」(つまり、壊れにくさ)、もう一つは「性能」(スペックの高さや使用感)です。

信頼性(壊れにくさ)について

この点については、ORIONは安心できるレベルにあると私は評価します。その理由は、ドウシシャが「製品の品質管理や評価は全て日本の技術者で行った」と明確に宣言しているからです 。これは、海外の生産ラインで定められた品質基準をクリアしているか、落下試験や温度試験などの耐久試験はパスしているか、といった厳しいチェックが、日本のエンジニアの目で行われていることを意味します。  

さらに、国内(福井県越前市)にしっかりとカスタマーセンターを構え 、1年間のメーカー保証も提供しています 。これは、メーカーが自社製品の信頼性に自信を持っていることの表れであり、万が一トラブルが発生した際にも日本語で迅速に対応してもらえるという、大きな安心感に繋がります。価格の安さだけで勝負する一部の海外ブランドとの、決定的な違いがここにあります。  

性能(使用感)とトレードオフについて

ここが、ORIONの品質を評価する上で最も重要で、そして面白いポイントです。前述の通り、ORIONは映像処理という「ユーザーが最も価値を感じ、満足度に直結する部分」に、開発リソースを集中投下しています。

【私の体験談:エンジニアの“予算配分”思考】 少し私の経験をお話しさせてください。家電製品の設計というのは、常に「コストの壁」との戦いです。例えば、あるテレビの目標販売価格が5万円だとします。その中で、ユーザーが最も気にするであろう高性能な液晶パネルと映像エンジンに3万円のコストをかけたとしましょう。すると、残りの2万円で、電源回路、筐体(ボディ)、スピーカー、リモコン、OSを動かす頭脳(SoC)など、その他すべての部品を賄わなければなりません。

この「予算配分」の仕方にこそ、メーカーの「思想」や「哲学」が表れるのです。ORIONの製品から私に聞こえてくるのは、「画質だけは絶対に譲れない。でも、音質は本格的なサウンドバーを繋ぐ人も多いし、リモコンの反応速度もコンマ数秒の違いなら多くのユーザーは許容してくれるだろう」という、非常に合理的で戦略的な“声”です。

したがって、後述するユーザーレビューで見られる「音が悪い」「リモコンの反応が遅い」といった不満点は、単なる「品質不良」や「欠陥」というよりは、この魅力的な低価格を実現するための「設計上の仕様」と捉えるのが、エンジニアとしては最も適切な見方だと考えています。このトレードオフを理解し、納得できるかどうかが、あなたがORIONの製品に満足できるかどうかの、大きな分かれ道になるのです。

このメーカーの製品は買っても大丈夫?評判は?

最後に、実際に製品を使ったユーザーの皆さんの声を見ていきましょう。良い点、悪い点、両方のリアルな声を公平に見ることで、製品の本当の姿が浮かび上がってきます。

A. 良い口コミ:驚きのコスパ!画質も十分!

  • 価格と画質のバランスへの称賛 「この価格でこのクオリティは満足!」「安い割に画質良過ぎ!」といった、価格を大きく上回る画質性能に驚き、満足している声が非常に多く見られます 。また、「2Kの地上波放送も、以前使っていた2Kテレビより綺麗に見える」という声もあり 、映像エンジンの性能の高さが伺えます。  
  • シンプルさと軽さ 「本体も軽くて、壁掛けにするのが楽でした」「思ったよりも軽いので男性1人で設置が可能」など、設置のしやすさを評価する声も目立ちます 。余計なものがついていない分、取り回しが楽なのは嬉しいポイントです。  
  • 現代的な機能 「Google TV搭載で、たくさんの動画配信サービスを楽しめるのが良い」「外付けのハードディスクを繋ぐだけで簡単に録画できるのも便利」など、現代のテレビとして求められる基本的な機能はしっかりと押さえている点が評価されています 。  

B. 悪い口コミ:価格なりの弱点も…

  • 音質への不満 これは、最も多く指摘されている弱点です。「まるで100円ショップのスピーカーみたいな音質」「音質は普通レベルなので、別途サウンドバーを買い足そうと思います」など、音質には全く期待できないという意見が支配的です 。  
  • リモコン・操作性 「リモコンの反応がとても悪く、おもちゃ以下」「ホームボタンを押してからホーム画面が出てくるまでに10秒ほどかかることがある」など、動作の遅さ、もっさり感に関する指摘が目立ちます 。  
  • 視野角の狭さ 「斜めから見ると映像が白っぽくなります」「視野角は想像以上に狭い」といった、VAパネルの特性と思われる弱点を指摘する声も散見されます 。  
  • 細かな不具合や個体差 「スタンドを取り付けるネジが太すぎて入らなかった」「たまにリモコンに全く反応しなくなることがある」「夜中に勝手にテレビがついて音だけ鳴り出す(画面は消えたまま)」など、初期不良や個体差と思われる報告もゼロではありません 。  

C. サポート体制:いざという時の安心感

悪い口コミを見ると不安になるかもしれませんが、ORIONの強みは、その後のサポート体制にあります。ドウシシャは東証プライム上場の総合商社として、しっかりとしたサポート体制を国内に築いています 。前述の通り、福井県越前市にカスタマーセンターがあり、電話やWEBフォームからの問い合わせに迅速に対応してくれます 。  

実際にユーザーレビューの中にも、「購入後すぐに不具合が出たが、メーカーに問い合わせて製品を送ったら、超速攻で修理して戻ってきた」という報告があり 、サポートの対応自体は高く評価できるようです。これは、何かあっても問い合わせ先すら見つけにくい安価な海外ブランドにはない、非常に大きなメリットと言えるでしょう。  

まとめ:ORIONテレビは「賢い選択肢」となりうるか

さて、ここまでORIONのテレビについて、どこの国のメーカーかという出自から、その技術的な中身、そしてユーザーの評判まで、徹底的に見てきました。最後に、この記事の要点をまとめて、あなたの最終判断の材料として提供したいと思います。

ORIONの正体: それは、日本の老舗電機メーカーの魂と技術を受け継ぎ、日本の大手商社ドウシシャが現代的なビジネスモデルで再生させた、**「ハイブリッドな日本ブランド」**です。

製品の本質: その製品は、**「映像美への一点集中」という明確な設計思想のもと、合理的なコスト配分によって生み出された「戦略的コストパフォーマンスモデル」**です。

あなたへの最終アドバイス: もし、あなたがテレビに求める最優先事項が「手頃な価格で、できるだけ綺麗な映像を楽しむこと」であるならば、ORIONは非常に賢い選択肢となります。特に、音質は外部のサウンドバーで補う、操作の多少の遅さは許容するといった「割り切り」ができる方にとっては、これ以上ないほどの満足感を提供してくれる可能性を秘めています。

一方で、画質、音質、操作性、所有する喜び、そのすべてにおいて一切の妥協をしたくないのであれば、やはり素直に国内大手メーカーの上位モデルを選ぶべきです。

この記事が、あなたのテレビ選びの羅針盤となれば、エンジニアとしてこれほど嬉しいことはありません。製品の背景にある物語や思想を知ることで、きっとスペック表だけでは見えてこなかった、あなたにぴったりの一台が見つかるはずです。

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この記事を書いた人

現役エンジニア 歴12年。
仕事でプログラミングをやっています。
長女がスクラッチ(学習用プログラミング)にハマったのをきっかけに、スクラッチを一緒に学習開始。
このサイトではスクラッチ/プログラミング学習、エンジニアの生態、エンジニアによる生活改善について全力で解説していきます!

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