AI時代にプログラミングはもう不要？子どもに習わせる意味、専門家じゃないママ・パパ向けに解説します！

はじめに：「AIが何でもしてくれる時代」の素朴なギモン

「今日の夕飯の献立、考えて！」「この絵、もっと素敵にして！」

最近のAIって、本当にすごいですよね。まるで魔法のように、私たちの頼みごとをパパッと解決してくれます。そんな中、AIが「プログラミング」まで自動でやってくれるという話を聞いて、こんな風に思ったことはありませんか？

「それなら、うちの子にプログラミングを習わせる意味って、もうないんじゃない？」

実際に、AI開発の最前線にいるNVIDIAという会社の社長さんも「これからはプログラミングを学ぶ必要はない」と発言して、世界中で大きな話題になりました 。  

一方で、「いやいや、AIの時代だからこそプログラミングは重要だ！」と主張する専門家もたくさんいます 。  

一体、どっちが本当なのでしょう？

この記事では、専門的な難しい話は一旦わきに置いて、「AI時代に、子どもがプログラミングを学ぶ本当の価値」について、ママ・パパ目線で、できるだけ分かりやすく、一緒に考えていきたいと思います。

なぜ？「プログラミングはもういらないかも」と思ってしまう理由

「プログラミング不要論」が出てくるのには、ちゃんとした理由があります。

まず、AIが本当にコードを書いてくれるからです。例えば、AIに「この会議の内容をまとめて」「売上のグラフを作って」とお願いするだけで、以前なら専門家がプログラムを組んで行っていた作業が一瞬で終わってしまいます 。  

また、子ども向けのプログラミング学習も、昔ながらの黒い画面に英語を打ち込むような難しいものばかりではありません。

• Scratch（スクラッチ）：まるで積み木のように、カラフルなブロックを組み合わせるだけで、ゲームやアニメが作れます 。  
• GLICODE（グリコ）：なんとお菓子のポッキーを並べるだけで、キャラクターを動かすプログラミングの基本が学べるアプリまであるんです 。  

こんなに簡単なら、わざわざスクールに通ってまで本格的に学ぶ必要はないかも…と感じるのも、自然なことかもしれませんね。

それでもプログラミングを学ぶ「本当の価値」とは？

では、なぜ多くの専門家は「それでもプログラミングは学ぶべき」と言うのでしょうか。それは、プログラミング学習の目的が、単に**「コンピューターに命令する技術（コーディング）を覚えること」だけではない**からです 。  

AI時代にプログラミングを学ぶことには、これからの社会で不可欠となる、3つの大きな価値があります。

価値①：AIを使いこなすための「考える力」が育つ

プログラミング学習で得られる一番の宝物は、**物事を順序立てて考える力（論理的思考力）**です 。  

これは、何かを成し遂げたいときに、「ゴールは何か？」「そのためには、何を、どの順番でやればいいか？」を考える力のこと。実はこれ、私たちの日常生活にあふれています。

• 料理：「カレーを作る」ために、材料を切り、炒め、煮込む…という手順を考えますよね 。  
• お片付け：「部屋をきれいにする」ために、まず床のものを拾って、掃除機をかけて、最後に拭き掃除をする、といった段取りを考えます 。  

プログラミングは、この「手順を考える」作業の連続です。うまくいかないときは、「どこで順番を間違えたかな？」「何が足りなかったかな？」と原因を探し、解決策を考えます。この試行錯誤のプロセスが、自然と問題解決能力を鍛えてくれるのです 。  

そしてこの「考える力」こそが、賢いAIを上手に使いこなすための「操縦桿」になります。AIは魔法の箱ではなく、あくまで道具 。曖昧な指示では、期待通りのものは作ってくれません。「こうして、ああして、その次はこうして」と的確な指示を出す能力は、プログラミング的思考を通じて最も効果的に養われるのです 。  

価値②：アイデアを「かたち」にする創造力が伸びる

プログラミングは、子どもたちの「こうだったらいいな」「こんなものがあったら面白いな」というアイデアを、自分の手でかたちにできる魔法の杖です 。  

AIは、お手本通りの「そこそこ良いもの」を作るのは得意ですが、まだ誰も見たことのないような、ユニークで心躍るものをゼロから生み出すのは苦手です 。真の創造性は、人間の頭の中にあります 。  

プログラミングを学ぶことで、子どもたちは自分のアイデアを実現する手段を手に入れます。自分で考えたゲームが動き出した時の感動、作ったアニメーションを友達に見せて「すごい！」と言われた時の喜び。こうした成功体験は、「自分にもできる！」という自己肯定感を育み、さらに新しいことに挑戦する意欲を引き出してくれるでしょう 。  

価値③：テクノロジーの「中身」を理解できる

私たちの周りにあるスマートフォンやゲーム機、家電は、すべてプログラムで動いています。プログラミングを学ぶと、これらのものが「どういう仕組みで動いているのか」を、漠然とですが理解できるようになります 。  

これは、AIが作ったプログラムを鵜呑みにしないためにも重要です。AIも完璧ではなく、時には間違いを犯したり、セキュリティ的に危ないコードを提案したりすることがあります 。  

プログラミングの知識が少しでもあれば、「あれ、この動きはちょっとおかしいな？」と気づき、AIに質問し直したり、修正を指示したりできます。これは、料理の基本を知っている人が、シェフのレシピを見て「うちのオーブンなら、焼き時間を少し短くしよう」とアレンジできるのに似ています 。テクノロジーをただ使うだけでなく、その中身を理解し、賢く付き合っていく力が身につくのです。  

家庭でできる！プログラミング学習の始め方

「プログラミングの価値はわかったけど、何から始めたらいいの？」

ご安心ください。いきなり高価なパソコンを買ったり、難しい教室に通ったりする必要はありません。お家で遊びながら始められる方法がたくさんあります。

ステップ1：遊びやお手伝いで「考える力」を育てよう

プログラミング的思考は、実は普段の生活の中で鍛えることができます 。  

• お手伝い：料理や掃除の手順を一緒に考えたり、「どうすればもっと早く終わるかな？」と工夫したりする会話は、立派な思考トレーニングです 。  
• おつかい：「スーパーまでの一番近い道はどこかな？」と一緒に地図を見て考えるのも良いでしょう 。  
• ボードゲームやカードゲーム：どうすれば勝てるか戦略を練る中で、自然と論理的に考える力が養われます 。  

ステップ2：無料ツールで「つくる体験」に触れてみよう

お子さんがパソコンやタブレットに興味を持ち始めたら、ゲーム感覚で楽しめる無料のツールを試してみるのがおすすめです。

• Scratch（スクラッチ）：世界中の子どもたちが使っている、ブロックを組み合わせるプログラミングツール。日本語にも対応しており、直感的に操作できます 。  
• Viscuit（ビスケット）：自分で描いた絵を動かせる、もっと小さなお子さんでも楽しめるツールです 。  

大切なのは「勉強」と構えるのではなく、「面白いおもちゃ」として親子で一緒に楽しむことです 。  

ステップ3：もっとやりたい！に応えるプログラミング教室

もしお子さんがプログラミングに夢中になり、「もっとすごいものを作りたい！」と言い出したら、その時がプログラミング教室を検討する良いタイミングかもしれません。

最近では、ゲーム作りやロボット製作など、子どもたちの興味に合わせて様々なコースが用意されています 。同じ興味を持つ仲間と一緒に学ぶことで、コミュニケーション能力が育つというメリットもあります 。  

まとめ：AI時代を生き抜くための「新しい習い事」

AI時代にプログラミングを学ぶことは、全員がプロのプログラマーになるためではありません。

それは、これからますます賢くなるAIという道具を**「使われる」のではなく、賢く「使いこなす」**ための土台作りです 。  

プログラミングを通じて育まれる、論理的に考える力、問題を解決する力、そして自由に創造する力は、どんな未来になっても、お子さんが自分らしく、力強く生きていくための大きな財産になるはずです。

まずは、親子で一緒に楽しめる簡単なことから、未来への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

おススメのスクラッチ参考書

私も参考にしているスクラッチ参考書を紹介します。どちらもとてもわかりやすいです。

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私が最もおススメするプログラミング教室は、「QUREOプログラミング教室」です。

「QUREO」の特徴は、以下にあげる点です。

• 教室型であり、直接先生からプログラミングを学ぶことができる。
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