こんにちは!二児の父親で、現役エンジニアブロガーの「ろぼてく」です 。
僕の家では、長女が学習用プログラミングのScratchにハマったのをきっかけに、親子でプログラミングの世界にどっぷり浸かっています。最初は「子供の習い事にプログラミングなんて、本当に意味があるのかな?」なんて思っていたのですが、今ではその教育的価値を身をもって感じています 。
この記事を読んでくださっているあなたも、きっと同じような悩みを抱えているのではないでしょうか?
「プログラミング教育が必修化されたけど、何から始めればいいの?」 「オンラインと通学、うちの子にはどっちが合っているんだろう?」 「教室がたくさんありすぎて、違いが分からない!」
その気持ち、痛いほどよく分かります。僕もエンジニアでありながら、一人の親として同じ壁にぶつかりました 。だからこそ、今回は僕自身のエンジニアとしての専門知識と、二児の父親としての実体験を総動員して、この複雑な問題を徹底的に解き明かしていきたいと思います 。
この記事では、オンラインと通学の根本的な違いから、主要なプログラミング教室5社の詳細な比較、そしてお子さんのタイプに合わせた選び方まで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。膨大な情報の中から、あなたとお子さんにとって「最高の選択」ができるよう、全力でサポートしますので、ぜひ最後までお付き合いください!
- 現役エンジニア
- スクラッチ歴4年
- 2児パパ

オンライン vs 通学:まず知っておきたい「学び方」の大きな違い

プログラミング教室選びの最初の大きな分かれ道は、「オンライン」か「通学」かです。これは単なる「場所」の違いだけではなく、学び方のスタイルそのものが大きく異なります。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解することが、失敗しない教室選びの第一歩です。
オンライン教室のメリット・デメリット
オンライン教室は、ここ数年で急速に普及し、プログラミング学習の主流になりつつあります 。その最大の魅力は、やはり「自由度の高さ」です。
メリット
- 場所を選ばない地理的な制約からの解放 「近所に良いプログラミング教室がない…」これは地方にお住まいの方にとって切実な悩みです。オンラインなら、都市部に集中しがちな質の高い教育を、全国どこにいても受けることができます。転勤の可能性があるご家庭にとっても、学習環境を変えずに続けられるのは大きな安心材料です 。
- 時間の柔軟性と親の負担軽減 オンライン最大のメリットは、教室への送迎が不要なこと 。往復にかかる時間と労力がゼロになるだけで、親子の時間はもっと豊かになります。空いた時間を他の習い事や家族の時間に充てられるのは、忙しい現代の家庭にとって非常に大きな利点です 。
- コストパフォーマンスの高さ 一般的に、オンライン教室は通学型に比べて月謝が安く設定されています。教室の維持費や交通費がかからない分、家計に優しい選択肢と言えるでしょう 。
- 自分のペースで繰り返し学べる 対面授業では全体のペースに合わせる必要がありますが、オンラインなら分からない部分を何度も見返したり、得意な分野はどんどん先に進めたりと、自分のペースで学習を進められます 。周りを気にせず集中したい子や、じっくり考えたいタイプの子には最適な環境です。
- 自主性と問題解決能力が育つ オンライン学習では、ある程度自分で学習計画を立て、主体的に取り組む必要があります。うまくいかない時に自分で調べる、試行錯誤するといった経験を通じて、自然と自主性や自律性、そして問題解決能力が育まれていきます 。
デメリット
- モチベーションの維持が難しい 隣で頑張る友達の姿や、先生からの直接的な励ましがないため、一人で学習を続けるモチベーションを保つのが難しい場合があります 。特に、自分から進んでやるタイプではないお子さんにとっては、大きな課題となる可能性があります。
- 親のサポートが一定量必要 特に学習開始時には、パソコンの基本操作やソフトウェアのインストール、学習環境の設定などで親の助けが必要になることがあります 。もちろん、多くのスクールではサポート体制が整っていますが 、「スマホ世代の子どもは意外とパソコンが苦手」という声も多く、ある程度の親の関与は覚悟しておいた方が良いでしょう。
- 学習環境に左右される 快適な学習体験は、安定したインターネット回線と、ある程度のスペックを持つパソコンに依存します 。ご家庭の環境によっては、これらを整えるための初期コストが発生する可能性があります。
- 健康面への配慮が必要 学習中はパソコン画面を見続けることになるため、目の疲れや視力低下、肩こりなどの健康リスクが懸念されます 。親が意識して休憩時間を設けたり、学習時間を管理したりする配慮が不可欠です。
- コミュニケーションの質と量 オンラインでは、対面のようなリアルタイムでの円滑なコミュニケーションが取りにくく、先生やクラスメイトとの人間関係を築きにくい側面があります 。チャットでの質問が苦手な子にとっては、疑問をすぐに解消できないストレスを感じるかもしれません。
通学教室のメリット・デメリット
昔ながらの通学スタイルにも、オンラインにはない確かな価値があります。特に、直接的なコミュニケーションを重視するなら、通学教室は非常に魅力的な選択肢です。
メリット
- 直接的な指導と手厚いサポート 通学型の最大の強みは、先生がすぐそばにいることです。子どもがつまずいている様子をすぐに察知し、その場で的確なアドバイスをもらえます。「質問への返答が早く的確だった」という点は、通学経験者から高く評価されています 。この即時性と手厚いサポートが、学習効率を大きく高めます。
- 仲間との協働学習と切磋琢磨 同じ目標を持つ仲間と一緒に学ぶことで、健全な競争心が芽生え、モチベーションが高まります。ペアやチームで課題に取り組む教室では、プログラミングスキルだけでなく、コミュニケーション能力や協調性も育まれます。
- 集中できる学習環境 自宅にはゲームやおもちゃなど誘惑が多いですが、教室という「学ぶための空間」に身を置くことで、自然と学習モードに切り替わり、集中しやすくなります 。
- 高い満足度と推奨度 ある調査では、プログラミングスクールの受講方法としてオンラインが83%と主流である一方、「おすすめできる」と回答した割合は通学型が78%と、オンラインの63%を上回っています 。これは、通学を選んだ人々の満足度が非常に高いことを示しています。
デメリット
- 通学の手間と時間 通学型の最大のデメリットは、やはり「通学時間が必要」であること。アンケートでも67%の人がデメリットとして挙げています 。親の送迎負担は大きく、子どもの自由な時間もその分少なくなります。
- 費用が高めになる傾向 一般的に、教室の家賃や設備費が価格に反映されるため、オンラインに比べて月謝は高くなる傾向があります 。また、交通費も別途必要です。
- 場所の制約と地域格差 当然ながら、通える範囲に教室がなければ選択肢にすらなりません。特に都市部以外では、教室の数が限られてしまうのが現状です 。
- クラス全体のペースに合わせる必要性 授業はクラス全体の理解度に合わせて進むため、自分のペースでじっくり学びたい子や、逆にもっと先に進みたい子にとっては、ペースが合わないと感じることがあります 。
エンジニアパパの視点:結局、どっちのタイプが向いている?
ここまでメリット・デメリットを見てきましたが、結局のところ「どちらが優れている」という話ではありません。**「どちらがお子さんの学習スタイルと、ご家庭のライフスタイルに合っているか」**が全てです。
この選択は、単なる利便性の問題ではなく、**お子さんの性格や学習の癖、そしてご家庭がどれだけサポートできるかを見極めるための「診断ツール」**だと僕は考えています。
以下のチェックリストで、あなたのご家庭に合うタイプを診断してみてください。
【オンラインが向いているかも?】
- [ ] お子さんは、好きなことに対しては自分でどんどん調べて進めるタイプだ
- [ ] お子さんは、集団行動よりも一人で黙々と作業するのが好きだ
- [ ] 親がパソコンの基本的な設定やトラブルシューティングを手伝える
- [ ] 送迎の時間を確保するのが難しい、または他の習い事で忙しい
- [ ] なるべく費用を抑えたい
- [ ] 近くに通いたいと思える教室がない
【通学が向いているかも?】
- [ ] お子さんは、分からないことがあるとすぐに諦めてしまう、または質問したいタイプだ
- [ ] お子さんは、友達と一緒だとやる気が出る、負けず嫌いな一面がある
- [ ] 自宅ではゲームなどの誘惑が多く、集中しにくい環境だ
- [ ] 親が学習の進捗を細かく管理するのが難しい
- [ ] プログラミングだけでなく、コミュニケーション能力や協調性も身につけてほしい
- [ ] 費用や送迎の負担よりも、直接的なサポートの手厚さを重視したい
Aのチェックが多いならオンライン、Bのチェックが多いなら通学が、現時点でのベストな選択に近いと言えるでしょう。この診断を元に、次の具体的なスクール比較に進んでいきましょう。
【5大スクール徹底比較】料金・内容・口コミから見える「本当にオススメの教室」

さて、ここからが本題です。数あるプログラミング教室の中から、特に人気と実績のある5つのスクールをピックアップし、エンジニアパパの視点で徹底的に比較・分析していきます。それぞれの教室が持つ「個性」を理解し、お子さんにぴったりの場所を見つけましょう。
LITALICOワンダー (リタリコワンダー)
概要:「好き」をとことん追求する、オーダーメイドの探求型教室
LITALICOワンダーは、一言で言えば**「ブティック型のオーダーメイド教室」**です。決まったカリキュラムはなく、子どもの「これが作りたい!」という情熱を起点に、先生がマンツーマンに近い形で伴走してくれます。創造性を最大限に伸ばしたい、というご家庭に最適な、質の高い教育サービスです。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
| 授業形式 | 通学 (首都圏)・オンライン |
| 入会金 | 16,500円 |
| 月謝 (目安) | オンライン (月4回): 22,000円~ 通学 (月4回): 29,700円~ |
| 教材費 | ゲーム・アプリコースは無料。 ロボットコースはキット購入 (61,050円~) またはレンタル (1,980円/月) が必要。 |
| 対象年齢 | 年長~高校生 |
プログラムの質
LITALICOワンダー最大の特徴は、徹底したオーダーメイドカリキュラムです 。入塾するとまず行われるのが、子ども自身の興味や関心を引き出すヒアリング。そこから「どんなものを作りたいか」を先生と一緒に考え、実現までの道のりを設計します。Scratchでのゲーム制作から、レゴを使ったロボットプログラミング、Unityでの本格的な3Dゲーム開発、3DCG制作まで、学べる範囲は非常に広いのが魅力です 。
このアプローチは、子どもの自主性と創造性を爆発的に伸ばす可能性がある一方で、「決まった道筋がないと不安」「体系的に知識を学びたい」という保護者にとっては、デメリットと感じられることもあります 。
先生・教室の質
LITALICOワンダーの料金は、他の教室と比較して高額です 。では、その価格差はどこから来るのでしょうか?僕の分析では、それは**「先生の質と教育哲学への投資」**に他なりません。
LITALICOワンダーは、教室の質を均一に保つため、あえてフランチャイズ展開をせず、全ての教室を直営で運営しています 。講師は正社員や、工学などを専門とする優秀な学生が多く 、採用後には500時間以上にも及ぶ研修プログラムを受けます。さらに、独自の「メンター等級制度」を導入し、講師の質を常に高く保つ仕組みが整っているのです 。
生徒2人に対して先生が1人付くような少人数制 で、子どもの個性や発達段階に合わせたきめ細やかなサポートが受けられます。口コミでも、「先生がフレンドリーで子どものやる気を引き出すのが上手い」「どんな時も子どもの考えを肯定してくれる」といった、講師の質の高さを絶賛する声が多数見られます 。
一方で、悪い口コミはやはり「料金の高さ」に集中しています 。また、「先生が毎回変わることがある」という点を気にする声もありましたが 、これは多様な視点からサポートするという意図もあるようです。
実績
その教育の質の高さは、コンテスト実績にも表れています。ロボット製作の世界大会であるWRO (World Robot Olympiad) で世界8位に入賞するなど、国内外で高い評価を獲得 。また、キッズデザイン賞の受賞歴もあり 、卒業生の中には美術系の高校や大学に進学したり、LITALICOワンダーのメンターとして活躍したりするケースもあるなど 、子どもの未来につながる実績を数多く生み出しています。
無料体験
無料体験では、実際の授業に参加し、オーダーメイドの「ものづくり」を体験できます 。体験後には、先生から子どもの得意なことや興味関心について、専門的な視点からのフィードバックをもらえるのが大きな特長です 。僕の息子も体験しましたが、目をキラキラさせながらロボット作りに熱中し、親の僕も驚くほどの集中力を見せてくれました 。
エンジニアパパの結論
LITALICOワンダーは、創造性や探求心を何よりも重視し、子どもの「好き」を原動力に学びを深めさせたいと考えるご家庭にとって、最高の環境です。 予算に余裕があり、画一的なカリキュラムではなく、我が子だけのための学びを提供したいと願うなら、これ以上の選択肢はないでしょう。
デジタネ (旧 D-SCHOOLオンライン)
概要:マイクラ・ロブロックスで学ぶ!コスパ最強のオンライン教材
デジタネは、**「圧倒的なコストパフォーマンスと、ゲームを使った楽しさ」**が魅力のオンラインスクールです。子どもたちに大人気の「マインクラフト」や「Roblox」を教材に、月額制で100以上のコンテンツが学び放題という、まさに現代の子どものための学習スタイルを提供しています。
基本情報
| 項目 | 詳細 | 出典 |
| 授業形式 | オンライン | |
| 入会金 | 0円 | |
| 月謝 (目安) | 年間プラン: 3,980円/月 月々プラン: 4,980円/月 | |
| 教材費 | 基本無料。 マインクラフトJava版 (3,960円) の購入が一部コースで推奨されるが、キャンペーンで実質無料になることも。 | |
| 対象年齢 | 小学生~高校生 |
プログラムの質
デジタネの強みは、100以上の豊富なコンテンツが定額で見放題という点です 。Scratchの基礎から、マインクラフトでプログラミングを学ぶ「マイクラッチ」、Robloxでのゲーム制作、さらにはプロも使うJavaScriptやHTML/CSSといったWeb制作の基礎まで、幅広い分野をカバーしています 。
学習は基本的に、分かりやすい解説動画を見ながら自分のペースで進める自習形式です 。このモデルは、
「学びたい」という意欲がある子にとっては、最高のコストパフォーマンスを発揮します。 しかし、これは裏を返せば、子どもの自主性に大きく依存するということでもあります。口コミでも「いくらでもさぼれる」という声があるように 、親がある程度スケジュールを管理し、モチベーションを維持するサポート役になる必要があるかもしれません。
先生・教室の質
デジタネの低価格は、講師を直接的な指導者としてではなく、サポート役として配置することで実現されています。メインの「先生」は、YouTube動画のように親しみやすい「マイクラキング」などのキャラクターが登場する、作り込まれた動画教材です 。
もちろん、分からないことがあった場合もサポート体制は整っています。月に数回開催されるZoomでの「学習応援タイム」で講師に直接質問したり、チャットサポートを利用したりすることができます 。この仕組みは、自分で調べる力を養う良い機会にもなりますが、対面のように「すぐに」「手取り足取り」教えてほしい子には、少し物足りないかもしれません。
口コミを見ると、その評価は二分されます。肯定的な意見は「低価格で始めやすい」「ゲーム感覚で子どもが夢中になる」という点に集中しています 。一方で、「簡単すぎて物足りない」「親が手伝わないと進められない場面がある」「子どものやる気次第」といった声も見られました 。
実績
デジタネは、独自のプログラミングコンテストを毎年開催しており、全国の受講生が腕を競い合っています 。最優秀賞に選ばれた作品は、小学生が作ったとは思えないほど創造性豊かで、子どもたちのモチベーションを大いに高めるイベントとなっています 。
無料体験
クレジットカード登録不要で14日間、主要なコースを無料で体験できます 。これは非常に良心的で、オンライン学習のスタイルがお子さんに合うかどうかを、全くリスクなく試せる絶好の機会です。体験期間中に、動画の見やすさや教材の楽しさ、そしてお子さんが一人で進められそうかをじっくり見極めましょう 。
エンジニアパパの結論
デジタネは、「プログラミングに興味があるか、まず試してみたい」「とにかく費用を抑えたい」「子どもがマイクラやロブロックスが大好き」というご家庭にとって、最高の入り口です。 自主的に動画を見て学べる子であれば、驚くほどのスピードで知識を吸収していくでしょう。まずは無料体験で、お子さんの反応を見てみることを強くお勧めします。
Tech Kids School (テックキッズスクール)
概要:IT大手運営の本格派。未来のクリエイターを育てるエリート教室
Tech Kids Schoolは、AmebaブログやABEMAで知られるIT企業のサイバーエージェントが運営する、本格的なプログラミングスクールです 。その最大の特長は、明確なゴール設定と体系的なカリキュラム、そして自分の作品を発表する「プレゼンテーション能力」の育成までを視野に入れた、質の高い教育にあります。
基本情報
| 項目 | 詳細 | 出典 |
| 授業形式 | 通学 (渋谷など)・オンライン | |
| 入会金 | 0円 | |
| 月謝 (目安) | 23,100円 (授業料 20,900円 + 教材費 2,200円) | |
| 教材費 | 月額 2,200円。PCレンタルは別途月額 4,400円。 | |
| 対象年齢 | 小学生~中学生 |
プログラムの質
Tech Kids Schoolのカリキュラムは、ゴールから逆算して設計された非常に体系的なものです。1年目はScratchでプログラミングの基礎を固め、2年目以降はiPhoneアプリ開発(Swift)や3Dゲーム開発(C#)など、プロが使う本格的な言語へとステップアップしていきます 。
そして特筆すべきは、プレゼンテーション教育への注力です 。作った作品を人前で発表する機会が豊富に用意されており、これは「技術」だけでなく「伝える力」も重視するエンジニアの視点から見て、非常に価値が高いと感じます。ただし、カリキュラムはゲーム・アプリ開発に特化しており、ロボットプログラミングは学べない点には注意が必要です 。
先生・教室の質
講師は「メンター」と呼ばれ、子どもたちと年齢の近い大学生が中心です 。これにより、子どもたちは「先生」というより「お兄さん・お姉さん」のような感覚で、気軽に質問したり相談したりできます 。生徒3人に対してメンター1人という手厚い体制で 、一人ひとりの進捗をしっかり見てくれると評判です。
口コミでは、「メンターが親しみやすく、子どもが楽しそうに通っている」「サイバーエージェントのオフィスが教室なので、最新の設備で学べるのが良い」といった肯定的な意見が多く見られます 。一方で、「料金が高い」という声はやはり多く 、「集団授業なのでペースが合わない子もいるかもしれない」という指摘もありました 。
実績
Tech Kids Schoolの最も輝かしい実績は、主催する**「Tech Kids Grand Prix」**です。これは国内最大級の小学生向けプログラミングコンテストで、毎年全国からハイレベルな作品が集まります 。2024年の優勝作品は、食品ロスと貧困を結びつけるアプリ『お結び』 。2023年のQUREO賞受賞作品には、タスク管理を冒険ゲームにした『TODO QUEST』などがあり 、その発想力と技術力の高さは、このスクールの教育レベルを雄弁に物語っています。
無料体験
渋谷の教室またはオンラインで無料体験会を実施しています 。子どもが実際にプログラミングを体験している間、保護者向けの説明会も開催され、カリキュラムや教育方針について詳しく聞くことができます 。
エンジニアパパの結論
Tech Kids Schoolは、明確な目標を持って本格的なスキルを身につけさせたい、将来のITクリエイターとしての素養を育てたい、と考えるご家庭に最適です。 料金は高めですが、IT企業のノウハウが詰まったカリキュラムと、プレゼン能力まで含めた総合的な教育内容は、それに見合う価値があると言えるでしょう。構造化された学びが得意なお子さんに向いています。
QUREOプログラミング教室 (キュレオ)
概要:教室数No.1!身近な塾で始められる、ゲーム感覚の入門教室
QUREOは、**「圧倒的な教室数と、始めやすい価格設定」**が最大の武器です。全国に3,000以上ある教室の多くは、地域の学習塾内に併設されており 、「うちの子が通っている塾にもあった!」というケースも少なくありません。サイバーエージェントグループが開発した、ゲームのように楽しい教材で、プログラミングへの第一歩を安心して踏み出せます。
基本情報
| 項目 | 詳細 | 出典 |
| 授業形式 | 通学 (全国)・一部オンライン | |
| 入会金 | 教室により異なる (多くは無料) | |
| 月謝 (目安) | 9,900円~ (月4回) | |
| 教材費 | 無料。教室のPCを利用できる場合が多い。 | |
| 対象年齢 | 小学2年生~ |
プログラムの質
QUREOのカリキュラムは、子どもたちを飽きさせない工夫に満ちています。初級コースではマインクラフトの世界観でプログラミングの概念を学び、その後は魅力的なキャラクターが登場するオリジナル教材で、ゲームのミッションをクリアするように学習を進めていきます 。
また、「プログラミング能力検定」に準拠しているのも大きな特徴です 。学習の成果が「級」という分かりやすい形で示されるため、子どもも目標を立てやすく、モチベーションを維持しやすいです。さらに、プログラミングに必須の
タイピング練習もカリキュラムに組み込まれており、基礎からしっかりとスキルを積み上げることができます 。
先生・教室の質
QUREOの強みである「教室数の多さ」は、既存の学習塾が加盟するフランチャイズモデルによって支えられています。これは、保護者にとっては通いやすさという大きなメリットになります。しかし、その一方で、先生の質や教室の雰囲気が、運営する塾によってばらつきがあるという点は理解しておく必要があります。
口コミを分析すると、この傾向は明らかです。「先生が子どもの目線で一緒に考えてくれる」「優しく丁寧で質問しやすい」といった高評価がある一方で 、「マニュアル通りに教えているだけ」「先生によって対応が違う」といった不満の声も見られます 。
つまり、QUREOを選ぶ際は、「QUREO」というブランドだけでなく、**「どの塾が運営している、どの教室か」**という視点が非常に重要になります。その教室の普段の評判や、体験授業での先生との相性をしっかり見極めることが、成功の鍵です。
実績
QUREO自体がコンテストを主催しているわけではありませんが、多くの生徒が「プログラミング能力検定」に合格しており、学習の成果を客観的に証明しています。また、Tech Kids Grand Prixでは、特に優れた生徒を輩出した教室に贈られる「QUREO AWARD」を設けており、教室間の質の向上にも努めています 。
無料体験
全国の多くの教室で無料体験が可能です。体験授業では、実際にマインクラフトを使った教材に触れることができ、子どもがプログラミングを「楽しい!」と感じられるかを直接確認できます 。保護者向けの説明会も同時に開催され、料金体系やカリキュラムについて質問できます 。
エンジニアパパの結論
QUREOは、プログラミング初心者のお子さんにとって、最もハードルが低く、始めやすい通学型の教室です。 手頃な価格と、ゲーム感覚で学べる楽しいカリキュラムは、最初の習い事として最適。成功の秘訣は、無料体験を通じて、お子さんが通うことになる「特定の教室の先生と雰囲気」をしっかりと見極めることです。
ヒューマンアカデミージュニア
概要:ロボットも学べる!STEAM教育を実践する、総合力の高い教室
ヒューマンアカデミージュニアは、資格取得や社会人教育で有名なヒューマンアカデミーが運営する子ども向けスクールです。全国に広がる教室網を持ち、特にロボットクリエイターの高橋智隆氏が監修するロボット教室は、国内トップクラスの人気と実績を誇ります 。プログラミングだけでなく、ものづくりを通じた総合的な「STEAM教育」を実践したいご家庭におすすめです。
基本情報
| 項目 | 詳細 | 出典 |
| 授業形式 | 通学 (全国) | |
| 入会金 | 11,000円 | |
| 月謝 (目安) | プログラミング: 9,900円 ロボット: 11,550円 | |
| 教材費 | プログラミング: 660円/月 ロボット: 初期キット代 33,000円~ | |
| 対象年齢 | 年長~ |
プログラムの質
プログラミング教室では、Scratchを使いながら「謎解き→作成→改造→発表」という4ステップの学習サイクルを繰り返す、体系的なカリキュラムが特徴です 。初心者でも着実にステップアップできる設計になっており、70種類以上のゲーム制作などを通じて、プログラミングの概念を自然に学べます 。
しかし、ヒューマンアカデミージュニアの真骨頂は、やはりロボット教室にあります。ブロックを組み立て、自分でプログラミングして動かすという体験は、子どもの探求心を強く刺激します。プログラミングというデジタルの世界と、ロボットというリアルの世界を結びつけることで、総合的なSTEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学)を体現しているのが最大の強みです 。
先生・教室の質
ヒューマンアカデミージュニアもQUREOと同様、全国の塾などが加盟するフランチャイズ方式で展開しています。そのため、教室によって先生の質や指導スタイルに差がある可能性は考慮すべき点です 。
口コミを見ると、「先生が優しくて、子どものペースに合わせてくれる」「褒めて伸ばしてくれるので、子どもが自信を持った」といった肯定的な声が非常に多いです 。特にロボット教室では、ものづくりが好きな先生が多く、子どもと一緒に楽しんでくれる雰囲気が好評です 。
一方で、「料金が高いと感じる」「課題が早く終わってしまうことがある」「先生によっては物足りない」といったネガティブな意見も散見されます 。ここでもやはり、入会前にお子さんを連れて実際の教室を訪れ、雰囲気を確認することが重要です。
実績
ロボット教室の実績は目覚ましく、毎年、東京大学などで大規模な全国大会を開催しています 。全国27,000人以上の生徒の中から予選を勝ち抜いた子どもたちが集い、ハイレベルな技術とアイデアを競い合います。愛知県の教室からも、最優秀賞や特別賞を受賞する生徒が多数輩出されており 、その指導力の高さがうかがえます。
無料体験
全国の教室で無料体験会が実施されています 。プログラミング教室ではScratchを使った簡単なゲーム作りを、ロボット教室では実際にブロックを組み立ててロボットを動かす体験ができます 。子どもがどちらに興味を示すかを見極める良い機会になります。
エンジニアパパの結論
ヒューマンアカデミージュニアは、画面の中だけで完結するプログラミングよりも、実際に手で触ってものを作るのが好きなお子さんに、特におすすめです。 ロボットという具体的な目標があることで、プログラミングを学ぶ目的がより明確になります。STEAM教育という幅広い視点でお子さんの能力を伸ばしたいと考えるなら、非常にバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
比較表で一目瞭然!あなたのお子さんにピッタリの教室を見つけよう
ここまで5つのスクールを詳しく見てきましたが、情報量が多かったかもしれませんね。そこで、各スクールの特徴を一覧できる比較表を作成しました。これを見れば、ご家庭の優先順位と、お子さんの性格に合った教室がきっと見つかります!
【5大プログラミングスクール 徹底比較表】
| スクール名 | 形式 | 月謝目安 | 特長 | 学べること | こんな子におすすめ | 無料体験 |
| LITALICOワンダー | 通学・オンライン | 22,000円~ | オーダーメイド指導で創造性を伸ばす | Scratch, Unity, ロボット, 3DCG | 自分の「好き」をとことん追求したい子、創造性を伸ばしたい子 | 公式サイトへ |
| デジタネ | オンライン | 3,980円~ | ゲームで学ぶサブスク。圧倒的コスパ | Scratch, マイクラ, Roblox, Web制作 | マイクラやゲームが大好きで、自分のペースで学びたい子 | 公式サイトへ |
| Tech Kids School | 通学・オンライン | 23,100円 | IT大手運営の体系的カリキュラム | Scratch, Swift, C#, プレゼン | 本格的なアプリ開発を目指したい子、目標に向かって頑張れる子 | 公式サイトへ |
| QUREO | 通学 | 9,900円~ | 全国の塾で学べる。検定準拠で目標が明確 | マイクラ, Scratch, タイピング | プログラミングが初めての子、ゲーム感覚で楽しく始めたい子 | 公式サイトへ |
| ヒューマンアカデミージュニア | 通学 | 9,900円~ | ロボット教室が有名。STEAM教育を実践 | Scratch, ロボット製作 | ものづくりやブロック遊びが好きな子、理科や科学に興味がある子 | 公式サイトへ |
この表を眺めながら、ご家庭で話し合ってみてください。
- 「とにかく費用を抑えて、まずは試したい」 → デジタネが最有力候補です。
- 「費用はかかってもいいから、最高の個別指導を受けさせたい」 → LITALICOワンダーがぴったりです。
- 「家の近くの教室で、友達と楽しく学んでほしい」 → QUREOかヒューマンアカデミージュニアの教室を探してみましょう。
- 「将来を見据えて、本格的なスキルとプレゼン力を身につけてほしい」 → Tech Kids Schoolがその期待に応えてくれるでしょう。
- 「プログラミングもいいけど、ロボットにも興味がありそう」 → ヒューマンアカデミージュニアやLITALICOワンダーのロボットコースを検討してみてください。
このように、優先順位を決めることで、選択肢はぐっと絞られてきます。
【地域別情報】通学を考える名古屋・愛知のパパママへ
僕の住む愛知県、特に名古屋市近郊で通学型の教室を探している方のために、地域に特化した情報をお届けします。
愛知県内で通学教室を探す場合、最も見つけやすいのは**「QUREOプログラミング教室」と「ヒューマンアカデミージュニア」の2つです。なぜなら、これらのスクールは、「野田塾」「明光義塾」「京進」**といった、地域で広く展開している大手学習塾と提携しているケースが非常に多いからです 。
もしかしたら、お子さんがすでに通っている塾や、ご近所のよく知っている塾で、質の高いプログラミング教育が始まっているかもしれません。
例えば、名古屋市内だけでも、
- QUREOプログラミング教室は、千種区、中村区、緑区など、市内全域の学習塾で開講されています 。
- ヒューマンアカデミージュニアも、中川区の春田駅前教室や千種区の東山公園教室など、多くの拠点を構えています 。
- その他にも、栄には「Switch 名古屋栄校」 、高辻にはロボット教室の「ロボ団」 など、特色ある教室が存在します。
まずは、お住まいの地域でどんな教室があるか、公式サイトの検索ページで調べてみるのがおすすめです。
- QUREOプログラミング教室 教室検索: https://qureo.jp/class/search
- ヒューマンアカデミージュニア 教室検索: https://kids.athuman.com/search/
プログラミング学習がもたらす、子どもの未来への投資効果

ここまで具体的な教室選びの話をしてきましたが、最後に少しだけ、僕がエンジニアとして、そして親として感じる「プログラミング学習の本当の価値」についてお話しさせてください。
「うちの子はエンジニアになるわけじゃないし、プログラミングなんて習っても無駄にならない?」
そう心配される方もいるかもしれません 。しかし、断言します。プログラミング学習の最大の価値は、コードを書く技術そのものではなく、その過程で身につく**「プログラミング的思考」**にあります 。
これは、
- 目的を達成するために、何をすべきか要素を分解して考える力(論理的思考力)
- うまくいかない原因を見つけ出し、修正する力(問題解決能力)
- エラーを恐れず、何度も試行錯誤する力(忍耐力)
といった、普遍的な能力のことです。これは僕が日々エンジニアとして仕事をする上で、まさに中核となっているスキルです。そして、この力はプログラミングの世界だけでなく、学校の勉強、スポーツ、そして将来どんな仕事に就いたとしても、必ず子どもたちの人生を支える強力な武器になります 。
パソコンやインターネットに触れる機会が増えることで、ネットリテラシーを学ぶ良い機会にもなります。情報の正しさを見極める力や、著作権、個人情報保護といった情報モラルを、親子で一緒に考えるきっかけにもなるでしょう 。
まとめ:最高の教室選びは、親子で「楽しむ」ことから始まる

長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。
オンラインと通学、それぞれのメリット・デメリットから、5大スクールの徹底比較まで、プログラミング教室選びの全体像が見えてきたのではないでしょうか。
- オンラインは、時間と場所の自由度が高く、コストを抑えたいご家庭や、自分のペースで学びたいお子さんに最適です。
- 通学は、手厚いサポートと仲間との交流が魅力で、直接的な指導で着実に力をつけたいお子さんに向いています。
そして、LITALICOワンダー、デジタネ、Tech Kids School、QUREO、ヒューマンアカデミージュニア、それぞれに素晴らしい個性と哲学があります。
しかし、僕が最後に一番伝えたいことは、**「どんな情報も、お子さん自身の『楽しい!』という気持ちには敵わない」**ということです。
この記事で選択肢を絞り込んだら、ぜひ、気になった教室の無料体験に、親子で参加してみてください 。テキストを読んでいるだけでは分からなかった教室の雰囲気、先生との相性、そして何より、プログラミングに触れた時のお子さんの目の輝き。それこそが、最高の教室を選ぶための最も重要な判断材料です。
プログラミングは、これからの時代を生きる子どもたちにとって、間違いなく強力なツールになります。でも、その第一歩は「勉強」である必要はありません。「楽しい遊び」の延長線上でいいんです。
この記事が、あなたとあなたのお子さんにとって、最高の学びの入り口を見つける一助となれば、エンジニアパパとして、これほど嬉しいことはありません。さあ、親子で一緒に、未来をつくる冒険に出かけましょう!

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