本記事のポイント
2児パパ・現役エンジニアが、子どもがプログラミングを学ぶメリット・デメリットを解説します。
最近のプログラミングへの注目度
2020年に小学校でのプログラミング教育必修化が決定され、プログラミング教育がついに義務教育の仲間入りしたことにより、子どものプログラミング学習への関心がとても高まっています。
国もプログラミングの重要性を認識し始めたということですね!
また、進研ゼミ小学講座調べの「小学生がなりたい職業ランキング2022【男子】」において、野球選手(3位)、サッカー選手(4位)を抑えて、プログラマーが2位にランクインしています。
私が小学生のころ(25年前)には考えられなかった世界です。。。
でも実際プログラミングを学ぶことのメリットって何があるのかわからない、という皆さんのために、現役エンジニアの私が実際に自分・自分の子どもを見て感じるメリット・デメリットを解説していきます。
この記事を見てプログラミング学習のメリット・デメリットを把握して、ぜひお子さんの将来の可能性を広げる選択肢をしてあげて頂きたいです。
あと、このブログを通して、小学生のなりたい職業ランキングでプログラマー・エンジニアを1位に上昇させるのが、私の裏野望です。
プログラミングを学ぶメリット 6選
プログラミングを学ぶメリットは大きく6つあると考えています。一つずつ解説していきたいと思います。
- 論理的思考能力が養える。
- 小さな成功体験を積み重ねやすい。
- 楽しく学べるので継続しやすい。
- 作り手の気持ちがわかる。世の中の仕組みがわかる。
- 世界の共通言語を学べる。
- 学習コストが安い。
論理的思考能力が養える。特にプログラミング特有の理由アリ
プログラミングを学ぶと、論理的思考能力を養うことができます。論理的思考能力とは、簡単に言うと、「物事を整理して、筋道の通った考え方」ができる能力です。小学校のプログラミング教育導入の大きな目的の一つもこの「論理的思考能力」を養うためなのです。単にパソコンに強くなるということではないのです。
皆さんも社会人になって論理的に話てくださいと言われてことがあるかもしれませんが、プログラミングができるようになると、自然と論理的思考法ができるようになります。むしろ、論理的思考力がないと思い通りにプログラミングができないためです。
プログラムを行うときには、まず目標となる作りたいもの(ゴール)があり、その作りたいもの(ゴール)を作成するためにどのようにすればよいかということを筋道立てて考える必要があるためです。
プログラミングが特に論理的思考能力の向上に役立つ理由
【結論】プログラミングは、論理的思考を超高速で試すことができるからです。
ハードウェア設計(電気回路設計)もプログラミングも行う私の経験から言うと、プログラミング以外でも論理的思考能力を養うことは可能です。
ただし、プログラミングはこの論理的思考を行うサイクルが圧倒的に高速です。
その理由は、プログラミングは簡単にすぐにトライアンドエラーできるからです。プログラムを組んで、試してみて、間違ったところがある場合はすぐに直して、また試して・・・ということを何度も簡単に行えるからです。しかも、パソコンさえあればよいのです。
これが例えば、ハードウェア設計であれば、1回の試作をするためには、以下の流れを半年以上かけて行うことになります。
- 図面を書いて、
- 部品を集めて、
- 工場に試作を発注して、
- 評価機材をたくさん集めて評価する。
これでは、論理的思考能力の成長スピードに差が出てくるのは当然です。
私も会社でハードウェア設計者とプログラマーをそれぞれたくさん見てきましたが、プログラマーの方が論理的思考能力は高いように感じています。
小さな成功体験を積み重ねやすい。
プログラミングでは、パソコンさえあれば取り組めて、書いたプログラムもすぐ実行して結果を見ることができるため、小さな成功体験を感じやすいです。学習では、この小さな成功体験を多く積むことがとても大事になります。例えば、大人気のプログラミング言語「Python」でも、パソコンとインターネット環境さえあれば、画面に「Hello World」と表示させるプログラムはたったの1分でできてしまいます。
ちょっと試してみたい人は以下の記事もトライしてみてください。
楽しく学べるので継続しやすい。
プログラミングはゲームやレゴブロックに似た側面があるため、とても楽しく学ぶことができます。
自分で作ったプログラムを友達や親に遊んでもらうこともできるので、フィードバックももらいやすく子どものやる気はさらに増していきます。
さらに、スクラッチ(Scratch)では自分の作ったプログラムを全世界に向けて配信することも簡単にできます。なので、思いもよらない国際交流ができたりしてお子さんの活動の場がドンドン増えていきます。
作り手側の気持ちがわかる。世の中の仕組みがわかる。
今までゲームで遊ぶ側であった子どもが、ゲームを作る側を体験することができます。
例えば、キャラクターを画面上で歩かせるためには、実は「歩いているように見える」ようにプログラムを組んでいるんだということが理解できます。
子どものころから作り手側の気持ちを理解して物事を観察できるようになり、いつの間にか世の中の仕組みを自然と理解できるようになっていけます。
世界の共通言語を学べる。
プログラミング言語は、実は英語以上の世界共通言語です。
私の仕事でも、ドイツ人、アメリカ人、インド人の人と一緒に1つのプログラミングを完成させていくということもあります。
プログラミングができることでお子さまの活躍の場は世界に広げることもできます。
実際アメリカの労働ビザの発給もエンジニアがダントツで多いのです。世界的にエンジニアは、需要が高いんですね!
学習コストが安い
なんといっても、上記のメリットがありつつ、それをパソコン1台あれば得られてしまう学習コストの安さがプログラミング学習の特徴です。
実際、私の知り合いでも、子どものころにおもちゃやゲームを買ってもらえず、家の古いパソコンを親からもらってそれで自作のゲームを作って遊んでプログラミングを覚えたという人もいました。
厚切りジェイソンさんもこのパターンで、小さい頃にプログラミング学習していたらしいですよ。
【小ネタ】子どものころからプログラミングを行っていた有名人
子どものころにプログラミングを行っていた有名な起業家はたくさんいます。一例でもこれだけの有名人がいます。
- ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
- イーロン・マスク(TESLA、Space X、Twitte CEO)
- セルゲイ・ブリン(Google創業者)
- ラリー・ペイジ(Google創業者)
- マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)
- マーク・ベニオフ(Salesforce,com創業者)
- 堀江貴文(実業家)
子どもにプログラミングを学んでもらって、世の中に偉大な影響を与えられるような人物になってもらいたいですね!
プログラミングを学ぶデメリット(誤解?) 3選
このようにメリットだらけのプログラミング学習ですが、デメリットもあると思います。ただしこのデメリットは対策可能や誤解だったりするものなので、うまく付き合っていけば問題ありません!
- のめり込みすぎる?
- 姿勢、視力が悪くなる?
- 人と接するのが苦手になる?
ひとつずつ解説していきます。
のめり込みすぎる?
【結論】プログラミングは時間の消費ではなく、生産的活動です。熱中しても問題ないです。
メリットである「楽しい」「ゲームみたい」「小さな成功体験」により、お子さんによってはかなりのめり込んでしまうこともあると思います。
ただしプログラミングは、以下のように
- 「消費する」行動ではなく「生産する」行動。
- 論理的思考能力が身に付く。
- 数学にも強くなる。
時間の消費ではないので、のめり込んで無駄な時間を過ごしているわけではありません。
もし万が一ですが、プログラミングばかりして、他の勉強をしなくなったとしても、正直プログラミングができれば食べていく分には問題ない稼ぎはほぼ確実に得られると思います。
お子さんが何か一つに熱中することはとてもいいことだと思いますので、温かく見守ってあげましょう。
姿勢、視力が悪くなる?
【結論】【対策可】姿勢、視力が悪くなる可能性はあります。従って、正しいパソコン環境を整えてあげましょう。
パソコンをしていると姿勢、視力が悪くなると言われますが、これは可能性は少なくないです。
ずっと座っての作業になるので腰を痛めやすくなり、猫背になりがちです。さらにプログラミングは文字が小さいことも多く、明るい画面をずっと見ているので目が疲れてきます。私自身、30歳を超えてから腰痛が本当にひどくなりました。。。
実際の開発現場では、とんでもない姿勢で仕事をしている人が多数います。まさにこの画像。仙骨座りと言うらしい。
ときどき首だけで体を支えているのではないかと思うような体制で仕事をしている人もいます。その人曰くこれが一番快適だと。。。
我が家では、以下の環境をそろえてプログラミング学習を行っています。
- 画面のサイズが大きいパソコン(姿勢悪化防止、視力低下防止)
- 高さの調整ができるイス(姿勢悪化防止)
- ノートパソコンスタンド(姿勢悪化防止)
- ダークモード設定(視力低下防止)
- ブルーライトカット眼鏡(視力低下防止)
簡単に揃えることができるものなので、このあたりの投資は惜しまないでいきましょう。
人と接するのが下手になってしまう?
【結論】逆です。人と接するのが苦手な人でもできる仕事なのです。
プログラミングばかりやっていると人と接するのが苦手になるのでは?と心配される親御さんもいらっしゃると思います。ただし、これは逆だと思います。今までのプログラミングの現場では、人と接するのが苦手な人が、人と接する頻度が少なくて済むプログラマーという職業を選択してきた傾向があると思います。
人と接するのが苦手な人があえて営業や接客業という職業を選択するのはやはりハードルが高いですよね。
実際、私もあまり人と接するのが得意な方ではないので、エンジニアという職業を選んだという側面は少しあります。
ただし最近では、とてもコミュニケーション能力に長けた人が、将来性のあるプログラマーという職業を選択するようになってきているという傾向もあります。
まとめ プログラミング学習は論理的思考力も養えて、コスパ最強の学習です!
これだけのメリットを備えたプログラミング学習をやらない手はありません。
ぜひお子様の学習の一つにプログラミングを追加してみてはどうでしょうか?
このブログでは、プログラミング(スクラッチ)を簡単に始められる記事も用意していますので、ぜひプログラミングの世界に一歩踏み出してみてください。
【もう少しチャレンジ】超簡単に超人気言語Pythonを始める方法
スクラッチは学校や習い事で取り組んでおり、もう少し本格的なプログラミングを体験してみていたい!というお子様には、超人気言語「Python」を簡単に始める方法を解説します。以下リンクからぜひ挑戦してみてください。
プログラミング教室 まったくの独学は難しそうなお子様に
【結論】プログラミング教室へ通うことをおススメします!
私自身プログラミング学習をしていて、正直に言います。
何度も止めそうになりました。
プログラミング学習を止めてしまう大きな原因のひとつは、わからないことを解決することができないもどかしさです。私の場合、仕事上すぐに聞くことができる同僚、先輩がいたので何とか続けられました。
その経験から、聞ける環境があればプログラミング上達は早くなると確信しています。
そしてプログラミングの勘所がわかると、そこからの成長は加速度的になり、できることが増える→楽しくなる→さらに学ぶ→できることが増える→・・・という良い成長スパイラルに入ることができます。これは間違いないです。
ただ、このプログラミングの勘所がわかるところまでに到達できずに辞めてしまう人がとても多いです。
従って、はじめのうちこそプログラミング教室を活用し、成長スパイラルに入る一歩手前まで連れていってもらうことがおススメとなります。
私のおススメのプログラミング教室は「QUREO」さんになります。
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