【エンジニアが徹底解説】ReFaはどこの国のメーカー？品質は？買うべきかプロが本音でレビュー

2025 9/08

2025年8月17日 2025年9月8日

こんにちは！電気製品の設計と品質保証に10年以上携わっているエンジニアブロガーの「ろぼてく」です。

普段の仕事では、製品を分解して構造を分析したり、数年後の故障率を予測したりと、製品の「中身」と「未来」を技術的な視点で見るのが専門です。そんな僕が、妻が愛用している美容ブランド「ReFa（リファ）」について、多くの人が抱く疑問にエンジニア目線で切り込んでいきたいと思います。

「ReFaって、なんだかオシャレだけど、どこの国の製品なの？」「値段が高いけど、本当にそれだけの価値があるの？品質は大丈夫？」

こんな疑問をお持ちではありませんか？この記事では、ReFaがどこの国のメーカーなのかという基本情報から、製品の設計思想、生産地、そして気になる品質の実態まで、プロの視点で徹底的に解説します。

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この記事を書いた人

電機メーカー勤務
エンジニア歴10年以上
品質担当経験あり

結論：ReFaはどこの国のメーカーか？

早速、結論からお伝えします。

ReFaは、日本の愛知県名古屋市に本社を置く「株式会社MTG」という企業が展開する、正真正銘の日本のブランドです。

海外ブランドのような洗練されたデザインから、外国のメーカーだと勘違いしている方も多いかもしれませんが、企画から開発までを手掛ける日本の企業です。株式会社MTGは、美容ローラーのReFaだけでなく、トレーニング機器の「SIXPAD」なども手掛ける、美容と健康分野で非常に有名なメーカーですね。

ただし、ここで一つ、エンジニアとして補足させてください。現代の製品づくりにおいて「日本のブランド」という言葉は、必ずしも「日本国内の工場で製造されている（メイド・イン・ジャパン）」を意味するわけではありません。この点は、製品の品質を理解する上で非常に重要なポイントになりますので、後の章で詳しく解説していきます。

結論：エンジニアとして買うことをおススメできるか？

次に、皆さんが最も知りたいであろうこの問い。「結局、ReFaは買うべきなのか？」

僕のエンジニアとしての結論は、「条件付きでおススメできる」です。

こんな人には、強くおススメします：

マイクロカレントやセンシング技術など、革新的な美容テクノロジーに価値を感じる人
所有する喜びや、使うたびに気分が上がるような美しいデザインを重視する人
価格に見合うだけの「特別な美容体験」を求めている人

一方で、こんな人には慎重な検討をおススメします：

コストパフォーマンス（費用対効果）を最も重視する人
一つの製品を、故障や修理の心配なく長期間使い続けたいと考える人

私のエンジニアとしての評価を率直に言うと、ReFa製品は「優れたコンセプトと革新的な技術を、必ずしも完璧ではない製造品質で実現しているプレミアム製品」と位置づけられます。後述するマイクロカレント技術やドライヤーのセンシング技術など、その着眼点や設計思想には目を見張るものがあります。しかし、一部の製品で報告されている耐久性の問題は、美しいデザインや軽量化といった利点とのトレードオフの結果である可能性も否めません。

この「光」と「影」の両方を理解した上で、自分の価値観に合うかどうかを判断することが、ReFa製品で後悔しないための鍵となります。

このメーカーのおすすめ製品は？

ReFaの製品ラインナップは、美容ローラーからドライヤー、シャワーヘッドまで非常に多岐にわたります。そこで、美容機器に絞って、僕の視点で「これぞReFa」と言える代表的な製品をエントリー、ミドル、ハイエンドの3つのクラスに分けてご紹介します。

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ティア	製品名	主な特徴・技術	こんな人におすすめ	参考価格（税込）
エントリーモデル	ReFa S CARAT RAY （リファエスカラットレイ）	目元・口元の細かなケアに特化したコンパクト設計。微弱電流「マイクロカレント」を発生させるソーラーパネル搭載。	初めてReFaを試す方、持ち運び用やポイントケアを重視する方。	約¥21,000台
ミドルレンジ	ReFa CARAT RAY （リファカラットレイ）	顔にもボディにも使える万能モデル。ブランドの象徴的な製品で、より多くのマイクロカレントを発生させる。	どれか一つ選ぶならコレ。全身のケアをしたい、最もバランスの取れた一台を求める方。	約¥29,000台
ハイエンド	ReFa FINE BUBBLE U （リファファインバブル U）	美容ローラーではなくシャワーヘッド。2つの微細な泡「ウルトラファインバブル」と「マイクロバブル」で全身を洗浄・保湿。	日々のバスタイムそのものを、全身をケアする美容時間に変えたい方。究極の「ながら美容」を求める方。	¥30,000

このメーカーの製品はよい製品か？（技術的視点）

エンジニアとして「良い製品」を定義するなら、「革新的な技術と、それを支える明確な設計思想があるか」という点が重要になります。その観点からReFaのコア技術を分析してみましょう。

コア技術1：マイクロカレント

ReFaの美容ローラーの多くに搭載されているのが、微弱電流「マイクロカレント」を発生させる技術です。

仕組み： ハンドル部分に埋め込まれたソーラーパネルが光を取り込むことで、人体の生体電流に非常に近い、ごく微弱な電流を発生させます。
技術的洞察： これは単なる飾り（ギミック）ではありません。電気工学的に、マイクロカレントは細胞レベルの活動をサポートする可能性があると研究されています。何より、充電や電池交換が一切不要で、光がある限り半永久的に機能し続けるソーラーパネルを採用した点は、ユーザーの手間を徹底的に省いた、非常に優れたユーザーフレンドリーな設計と言えます。

コア技術2：センシング技術（ドライヤー）

ドライヤーに搭載されている「センシングプログラム」も、ReFaならではの技術です。

仕組み： ドライヤーの先端に搭載された対象物センサーが髪の表面温度をリアルタイムで検知。髪の温度が約60℃以上にならないよう、温風と冷風を自動で巧みに切り替えます。
技術的洞察： 髪のタンパク質は熱によって変性し、ダメージの原因となります。多くのドライヤーが単に高温の風を送り続けるのに対し、ReFaは「温度」という結果をリアルタイムで監視し、出力を制御する「フィードバック制御」の考え方を取り入れています。これは、髪を乾かすという目的のために、熱ダメージという副作用をいかに最小化するかを突き詰めた、非常に合理的なアプローチです。

コア技術3：カーボンレイヤープレート（ヘアアイロン）

ヘアアイロンのプレートにも、独自の工夫が凝らされています。

仕組み： 高密度炭素、ヒーター、低反発コートという特性の異なる素材を重ねた三層構造プレート。これにより、熱をマイルドに伝え、髪の水分が急激に蒸発して起こる「水蒸気爆発」を抑制し、髪を強く圧迫せずにスタイリングすることを目指しています。
技術的洞察： ヘアアイロンによるダメージの三大要因は「熱・水分・圧」です。この三層構造は、これら全てに同時にアプローチしようという非常に意欲的な設計です。特にプレート表面に柔軟性を持たせる「低反発コート」は、髪を潰さずに均一に熱を伝えるという点で、ユニークな発想と言えるでしょう。

このメーカーの生産地（工場）はどこか？

ReFa製品の多くには、「製造元株式会社MTG（日本）」と並んで「原産国：中国」と記載されています。

つまり、製品の企画・開発は日本で行い、実際の製造は主に中国の提携工場に委託している、ということです。

これは「ファブレスメーカー」と呼ばれる、現代では非常に一般的なビジネスモデルです。自社で巨大な工場を持たず、生産は外部の専門工場に委託することで、設備投資などのコストを抑え、製品の企画開発や研究といった最も重要な部分に経営資源を集中させることができます。あのAppleもこの形態を採用していることで有名ですね。

エンジニアの視点から見ると、このモデルの品質管理上の要点は「製造パートナー（提携工場）をいかに厳しく管理・指導できるか」に尽きます。自社の目の届かない場所で製品が作られるため、設計通りの品質が維持されているかをチェックする体制が極めて重要になります。この点は、次の「品質」の章でさらに詳しく掘り下げます。

設計はどこで行っているか？

生産は海外でも、製品の心臓部である設計・研究開発は一貫して日本国内の拠点が中心です。

本社・研究開発センター（愛知県名古屋市）： 株式会社MTGの頭脳であり、ReFaブランドの製品開発の中核を担う場所です。
東京R&Dセンター： 首都圏における開発拠点も存在します。

さらに特筆すべきは、MTGが現在、名古屋市熱田区に約107億円を投じて、建築家の隈研吾氏が設計する新本社・研究開発センターを建設中であることです（2027年竣工予定）。

これは単なる社屋の移転ではありません。製造を中国で行いながら、なぜこれほど巨額の投資を日本の研究開発拠点に行うのか。ここには、MTGの巧みなブランド戦略が隠されています。ReFaというブランドのプレミアムな価値は、その機能性だけでなく、「日本の緻密な研究開発」と「洗練されたデザイン」というイメージに強く支えられています。この新しい研究開発センターは、そのブランドイメージを具現化し、物理的に証明するための強力なシンボルとなります。顧客に対して「私たちの価値の源泉は、この日本の頭脳にあります」と無言で語りかけることで、中国生産という事実を補って余りある信頼性と、プレミアム価格への納得感を醸成する狙いがあるのです。

品質は大丈夫か？

さて、この記事の核心部分です。品質保証のプロとして、ReFaの品質を「メーカーが目指す理想」と「市場で実際に起きている現実」の両面から、忖度なく分析します。

理想：MTGが掲げる品質保証体制

株式会社MTGは、公式サイトでしっかりとした品質保証体制を公開しています。

開発段階： 企画から量産に至るまで、各ステップで社内外の専門家による厳しいチェック（デザインレビュー）を実施し、リスクを洗い出します。
製造段階： 中国などの製造委託先工場へ定期的に足を運び、現場の品質管理レベルが基準を満たしているかを監査・指導しています。
市場投入後： お客様相談室に寄せられた「お客様の声」を開発部門や品質保証部門が毎日共有し、製品の改善や次期モデルの開発に迅速にフィードバックするサイクルを構築しています。
外部認証： シャワーヘッドなど一部の製品では、ファインバブル産業会（FBIA）といった業界団体の規格に適合していることを示す認証を取得しており、客観的な品質基準を満たしていることをアピールしています。

このように、仕組みとしては大手メーカーとして標準的、かつ堅実な品質保証体制を敷いていると言えます。

現実：市場で報告されている品質問題

一方で、理想通りにいかないのがモノづくりの難しいところ。市場ではいくつかの具体的な品質問題が報告されています。

事例1：ReFa BEAUTECH DRYERのファン破損問題
- 事象： 2019年10月から2021年8月に出荷された初期のドライヤーの一部ロットにおいて、使用中に内部のファンが破損し、大きな音や部品の飛散が発生する事象が報告されました。
- エンジニア分析： これは、設計そのものの欠陥というよりは、製造プロセスの管理に起因する問題と考えられます。ヒット商品の急な増産に伴い、成形時の加工条件が不安定になり、部品の強度が想定を下回る個体が一部発生したのでしょう。典型的な初期ロットの品質のばらつきです。
- メーカーの対応： MTGはこの問題を認め、対象製品を後継の上位機種へと無償で交換する対応を行いました。これは企業の責任ある対応として評価できます。
事例2：ヘアアイロンの電源・コードの不具合
- 事象： 口コミサイトなどで、購入後1年～2年という比較的短い期間で「電源が入らなくなった」「コードの付け根を動かすと電源が落ちる」といった報告が数多く見られます。
- エンジニア分析： こちらは設計上の弱点である可能性が高いと推測します。ヘアアイロンのコードの付け根は、使用中に最も頻繁に曲げ伸ばしされ、物理的なストレスが集中する箇所です。断線を防ぐための部品（ブッシュ）の設計や、内部配線の耐久性が、長期的な使用、特にコードを本体にきつく巻き付けて保管するといったユーザーの習慣に耐えきれていない可能性があります。

これらの事例から見えてくるのは、ReFaが抱える「プレミアム製品の品質ジレンマ」です。革新的で、美しく、軽く、スタイリッシュなデザインを追求すると、どうしても堅牢性や耐久性とトレードオフになる部分が出てきます。ドライヤーの件は製造管理の課題、アイロンの件は長期的な耐久性設計の課題と言えるでしょう。メーカーがリコール対応をしっかりと行う姿勢は信頼できますが、購入者としては、こうしたリスクが存在することも理解しておく必要があります。

このメーカーの製品は買っても大丈夫？評判は？

実際に製品を使ったユーザーはどのように感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミを製品カテゴリごとにまとめてみました。

良い口コミ

美容ローラー： 「肌への吸い付き感が絶妙で気持ちいい」「フェイスラインがスッキリして、むくみが取れた気がする」といった、使用感と見た目の変化に対する満足の声が多数ありました。
ドライヤー： 「髪が本当にツヤツヤ、サラサラになる」「自動で温度調整してくれるので熱くなりすぎず、安心して使える」「大風量で乾くのが速い」など、仕上がりの良さと機能性を絶賛する声が目立ちます。
ヘアアイロン： 「髪が傷みにくく、しっとりしたレア髪に仕上がる」「プレートの滑りが非常になめらかで使いやすい」といった、髪へのダメージの少なさと仕上がりの質感を評価する意見が多いです。
シャワーヘッド： 「ミストがとにかく気持ちいい」「毛穴の汚れがスッキリ落ちる感じがする」「肌あたりが柔らかくなった」など、毎日のバスタイムが特別な体験に変わったという喜びの声が寄せられています。

悪い口コミ

価格（全製品共通）： 最も多く見られるのが「とにかく値段が高い」という意見です。品質や機能には満足していても、価格がネックになっているユーザーは少なくありません。
耐久性（ドライヤー、ヘアアイロン）： 前述の通り、「1～2年で壊れた」という報告が散見されます。特にヘアアイロンのコードの付け根の弱さは多くのユーザーが指摘しています。
美容ローラー： 「効果がよく分からなかった」という声もありますが、これは短期間の使用で判断しているケースが多いようです。また、「肉を挟みすぎて痛い」という意見は、当てる角度を調整することで改善できる場合がほとんどです。
ドライヤー： プロモデルに対しては「本体が大きくて重い」「折りたためないので収納に困る」といった、サイズに関する不満が見られます。
ヘアアイロン： コードレスタイプは「充電時間が長い割に使用時間が短い」というバッテリーに関する指摘があります。また、髪が細い方からは「プレートに隙間があって、うまく髪を挟めない」という声も聞かれます。
シャワーヘッド： 「期待したより水圧が弱い」「ミストにすると水温が下がって冬は寒い」「ヘッドが大きくて少し重い」といった、使用環境や好みによる不満点が挙げられています。

【重要】模倣品（ニセモノ）に要注意！

最後に、エンジニアとして最も強く警告したいのが模倣品（ニセモノ）の存在です。ReFaは絶大な人気を誇るため、非常に精巧な偽物が多く出回っています。これらは見た目がそっくりでも、マイクロカレントが発生しなかったり、プレートの品質が悪かったりと、性能は全くの別物です。それだけでなく、安全基準を満たしていない粗悪な電気部品が使われている可能性も高く、

発火や感電といった重大な事故につながる危険性も否定できません。

必ず、公式サイト、公式オンラインショップ、百貨店の正規カウンターなど、信頼できる正規販売店から購入するようにしてください。

まとめ

それでは、今回の調査結果をまとめます。

メーカーはどこ？
- ReFaは日本の株式会社MTGが展開するブランドです。
設計と製造はどこ？
- 設計・研究開発は日本、主な製造は中国を中心とした海外の提携工場で行う、グローバルな生産体制です。
品質は大丈夫？
- マイクロカレントやセンシング技術など、高い技術力と優れた設計思想を持っています。
- 一方で、一部の製品（特にヘアアイロン）には長期的な耐久性に課題が見られます。
- ただし、不具合が発生した際のメーカーのサポート体制（無償交換など）は整っているため、万が一の際も安心感はあります。