【徹底レビュー】PLUESTの美顔器はどこの国製?10年目エンジニアが品質と安全性を本音で解説

こんにちは、ブログ「おやこプログラミング」のろぼてくです。

僕は普段、電気製品の設計や品質管理の仕事に10年以上携わっています。そんな職業柄、新しいガジェット、特に肌に直接触れる美容家電を見ると、つい「この製品の技術的な仕組みはどうなってるんだろう?」「品質や安全性は本当に大丈夫なのかな?」と、中身が気になって仕方なくなります。

最近、SNSやネット広告でよく見かける「PLUEST(プルエスト)」というブランド。特に、一台で何役もこなすという美顔器が人気のようですね。

そこで今回は、多くの人が抱いているであろう「PLUESTって、どこの国のメーカーなの?」「エンジニアから見て、この美顔器って本当に“買い”なの?」という疑問に、僕の技術者としての視点と、実際に調べ上げた情報、そしてユーザーとしての体験談を交えながら、徹底的に切り込んでいきたいと思います。

この記事を書いた人
  • 電機メーカー勤務
  • エンジニア歴10年以上
  • 品質担当経験あり
ろぼてく
目次

【結論】PLUESTはどこの国のメーカーか?

まず、皆さんが一番気になっているであろう結論からお伝えします。

PLUESTは、日本のメーカーです。

より正確に言うと、PLUESTというブランドを運営しているのは「Beautick株式会社」という日本の企業で、本社は東京の渋谷区恵比寿にあります 。  

公式サイトの会社概要を調べてみると、もともとは「PLUEST株式会社」という名前でしたが、2022年1月20日に現在の「Beautick株式会社」へ社名を変更したようです 。社名が変わっても、住所や電話番号は変わっていません。  

Beautick社は化粧品の企画・販売を主な事業としており、PLUESTの他にもヘアケアブランド「fuettarich(フエッタリッチ)」などを展開しています 。単一のブランドだけでなく、複数のブランドを運営している点からも、企業としての安定性や成長性がうかがえますね。  

というわけで、「PLUESTはどこの国の製品?」という疑問への答えは、**「日本の企業が企画・販売しているブランド」**というのが正解です。

【結論】エンジニア目線で見て、買うことをおススメできるか?

次に、僕がエンジニアとしてこの製品を分析した上での結論です。

PLUESTの美顔器「Multi Facial Spa」は、「初めて本格的な多機能美顔器を試してみたい」という方に、自信を持っておすすめできる一台です。

その最大の理由は、なんと言っても圧倒的なコストパフォーマンスにあります。

通常、これだけの機能を搭載した美顔器は3万円から5万円、あるいはそれ以上することが珍しくありません。しかし、PLUESTの「Multi Facial Spa」は、16,500円(税込)という価格で、以下の6つもの本格的な機能を搭載しています 。  

  1. 超音波ピーリング
  2. イオンクレンジング
  3. EMS(電気刺激)
  4. RF(ラジオ波・高周波)
  5. 赤色LED
  6. 超音波浸透(モイスチャーモード)

この価格でこれだけの機能が手に入るのは、正直言って「価格破壊」に近いレベルです。多くの口コミでも、このコストパフォーマンスを絶賛する声が見られました 。  

ただし、ここでエンジニアとして一つ補足しておきたいことがあります。それは「設計上のトレードオフ」という考え方です。どんな製品でも、価格という制約の中で性能を最大化しようとします。この製品の場合、一つの機能(例えばEMS)の性能を極限まで高めるのではなく、限られたコストの中で「多機能性」という価値を最大化するという設計思想が見て取れます。

つまり、専門的なハイエンド機と比べて「EMSの刺激がもっと強ければ…」と感じる部分があるかもしれませんが、それは欠陥ではなく、多機能と価格のバランスを取った結果なのです。この点を理解した上で選ぶのであれば、この製品がもたらす満足度は非常に高いものになるでしょう。

このメーカーのおすすめ製品は?(エントリー、ミドル、ハイエンド)

PLUESTの美容機器のラインナップを調査したところ、2024年現在、「Multi Facial Spa」の1モデルのみの展開のようです 。  

そこで、この製品が美顔器市場全体でどのような位置づけにあるのか、僕なりにエントリー・ミドル・ハイエンドの3つのカテゴリーに分類し、比較分析してみました。  

ミドルレンジ(相場:15,000円~30,000円)

ここがPLUESTの主戦場です。ピーリング、EMS、RF、LEDといった複数の機能を一台に搭載し、総合的なホームケアを目指す製品がひしめき合っています。パナソニックやヤーマンもこの価格帯に製品を投入していますが、機能数で見るとPLUESTに軍配が上がることが多いです 。PLUESTの「Multi Facial Spa」は、このミドルレンジ市場の中でも、  

特に機能数と価格のバランスに優れた代表格と言えます。

この市場全体像を分かりやすく表にまとめてみました。

項目エントリーモデル (例: ANLAN)ミドルレンジ (PLUEST Multi Facial Spa)ハイエンドモデル (例: YA-MAN)
価格帯~10,000円16,500円30,000円~100,000円+
主な機能1~3種類 (ピーリング, イオン導入など)6種類 (ピーリング, イオン, EMS, RF, LEDなど)専門性の高いRF, EMS, 独自の導入技術など
ターゲット特定の悩みをピンポイントでケアしたい初心者一台で幅広くケアしたい、コスパ重視の方本格的なエイジングケアを求める方

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こうして見ると、PLUESTがいかに戦略的な価格と機能で、ミドルレンジ市場の「ど真ん中」を狙っているかがよく分かりますね。

このメーカーの製品は「よい製品」か?エンジニアが分解思考で分析

製品の良し悪しを判断するとき、僕はまず「機能」を一つひとつ分解して、その技術的な裏付けと考え方を分析します。「Multi Facial Spa」に搭載されている6つの機能は、それぞれどんな技術で、どんな役割を担っているのでしょうか。

  • 超音波ピーリング: 毎秒25,000回という超音波振動で水をミスト化し、その力で古い角質や毛穴の汚れを吹き飛ばす技術です 。これは家庭用ピーリング機器としては標準的かつ十分なスペックです。  
  • イオンクレンジング: 通常の洗顔では落ちにくい毛穴の奥の汚れは、マイナスの電気を帯びています。そこにプラスの電気を流すことで、磁石のように汚れを引きつけ、除去するのがイオンクレンジングの原理です 。  
  • EMS (Electrical Muscle Stimulation): 微弱な電流を流して、普段あまり使わない表情筋を直接刺激し、トレーニングする技術。リフトアップ感や引き締まった印象を目指します 。  
  • RF (Radio Frequency / ラジオ波): 高周波数の電磁波を肌に流すことで、ジュール熱という摩擦熱を発生させ、肌の深部(角質層まで)をじんわりと温める技術です。エステでも人気の施術で、ハリ感アップが期待できます 。  
  • LED SPAモード: 特定の波長の光(この製品では赤色LED)を肌に照射することで、肌環境をサポートし、ハリや弾力を与える光エステ機能です 。  
  • 超音波浸透(モイスチャーモード): 超音波の微細な振動(タッピング)によって、化粧水や美容液の美容成分が角質層へ浸透するのをサポートします 。  

僕が特に感心したのは、これらの機能がただ闇雲に詰め込まれているのではなく、「①汚れを落とす→②美容成分を届ける→③肌を内側からケアする」という一連のスキンケアプロセスを、一台で完結できるように論理的に設計されている点です。

例えば、まずピーリングやイオンクレンジングで肌をクリアな状態にし、その後にモイスチャーモードを使えば、美容成分の浸透(角質層まで)がより期待できる。そして仕上げにEMSやRFで肌を引き締める。この流れは非常に合理的で、よく考えられた製品だと感じます。

さらに、設計者として見逃せないのが、本体重量が約133gと非常に軽いこと 。美顔器は継続してこそ意味があるもの。この「軽さ」と「コードレス」という仕様は、日々の使いやすさに直結する、非常に重要な品質の一部です。  

このメーカーの生産地(工場)はどこか?

公式サイトや関連資料をくまなく調査しましたが、具体的な生産工場がどこにあるのか、という情報は残念ながら見当たりませんでした。

ここで、僕の品質業務の経験から少し推測を交えてお話しします。 Beautick社は日本の企業ですが、この1万円台半ばという価格で、これだけ多機能な電子機器を日本国内で製造するのは、コスト的にほぼ不可能です。そのため、おそらく製造は品質管理の行き届いた中国などの海外工場に委託している可能性が非常に高いと考えられます。

「え、日本製じゃないの?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、これはAppleのiPhoneをはじめ、現代の優れた電気製品ではごく一般的な手法です。重要なのは「どこで作ったか(Made in Where)」よりも**「どこの国の基準で品質管理されているか(Controlled by Whom)」**です。

日本のメーカーが責任を持って設計と品質基準を定め、それをクリアできる工場を厳選して製造を委託する。このプロセスがしっかりしていれば、たとえ製造が海外であっても、品質は十分に担保されます。この点については、次の「品質」の項目でさらに詳しく見ていきましょう。

設計はどこで行っているか?

生産地と同様に、設計の具体的な場所も明記されていません。

しかし、運営会社であるBeautick社が日本の企業であり、日本国内で「美容商材の企画・マーケティング」の人材を募集していることから 、  

製品のコンセプト設計、機能の仕様決定、デザイン、そして最も重要な品質基準の策定といった、製品の根幹をなす設計プロセスは日本国内で行われていると考えて間違いないでしょう。

つまり、「どんな機能を持たせ、どんな品質をクリアし、どんなユーザー体験を提供するのか」という製品の魂は、日本の本社で生まれているということです。

品質は大丈夫か?安全性を徹底チェック

エンジニアとして、僕が最も重視するのが「品質」と「安全性」です。特に、肌に直接触れ、電気を使う製品は、ここが命綱。取扱説明書を読み込み、サポート体制をチェックして、その実力に迫ります。

まず、取扱説明書 を隅々まで確認したところ、安全に関する注意喚起が非常に詳細に記載されていました。  

  • ペースメーカーなど医療機器との併用禁止  
  • 妊娠中や体調がすぐれない方の使用制限
  • 金属アレルギーや皮膚疾患のある方の使用制限
  • まぶたや眼球、のどなど、使用してはいけない部位の明記
  • 浴室での使用禁止  

これだけ多くの禁止事項や注意点が書かれていると、逆に不安になるかもしれませんが、品質管理の観点から見ればむしろ高評価です。これは、メーカーが製品のリスクを事前にしっかりと洗い出し、ユーザーに正しく伝える責任を果たしている証拠と言えます。ずさんなメーカーほど、こうした注意書きは曖昧で少ない傾向にあります。

また、サポート体制も充実しています。

  • カスタマーサポート: 電話(フリーダイヤル)とメールでの問い合わせ窓口が明記されています 。  
  • 交換保証制度: 取扱説明書に沿った通常の使用で故障した場合、保証期間内であれば無償で交換してもらえます 。  
  • 初回返金保証制度: 初めて購入した方に限り、万が一肌に合わなかった場合、商品到着から10日以内であれば返金してもらえる制度があります 。  

売りっぱなしにせず、購入後のサポート体制をしっかりと構築している点も、品質に対する自信の表れと見てよいでしょう。

一点だけ、エンジニアとして気になったのは、製品資料にPSEマークの表示が見当たらなかったことです。PSEマークは、日本の電気用品安全法に基づき、安全性が確認された電気製品に表示が義務付けられている認証マークです。 ただし、この製品はACコンセントに直接つなぐのではなく、USBケーブル(DC-5V)経由で充電する低電圧機器です 。この場合、法律上、ACアダプター側にPSEマークの表示が義務付けられていることが多く、美顔器本体に表示がなくても直ちに問題があるわけではありません。もし付属のACアダプターがあれば、そちらを確認してみると安心できるでしょう。  

このメーカーの製品は買っても大丈夫?リアルな評判を調査

技術的なスペックも大事ですが、最後はやっぱり「実際に使った人の声」が気になりますよね。良い口コミ、そして気になる悪い口コミの両方を集めて、リアルな評判を分析しました。

良い口コミ

口コミサイトやECサイトのレビューを調査して、特に多く見られたポジティブな意見は以下の通りです。

  • 圧倒的なコスパ: 「この値段で6役はすごい」「2万円でお釣りがくるのはお得すぎる」といった、価格と機能のバランスを絶賛する声が最も多く見られました 。  
  • 多機能で便利: 「これ一台でトータルケアができて満足」「エステに行かなくてもいいかも」など、一台で様々な悩みにアプローチできる点を評価する声が多数ありました 。  
  • 使いやすさ: 「操作がシンプルで機械音痴でも簡単」「本体が軽くて手が疲れない」「コードレスでどこでも使えるのが良い」といった、日々の使い勝手の良さを評価する声も目立ちました 。  
  • 効果を実感: 「ピーリングモードで肌がツルツルになった」「イオンクレンジングでコットンが汚れて驚いた」「化粧水の浸透が良くなった気がする」「使い続けたら毛穴が目立たなくなった」など、具体的な効果を実感しているレビューも多く確認できました 。  

悪い口コミ

信頼できる情報をお届けするため、僕が調査で見つけた「気になる点」や「悪い口コミ」も正直にお伝えします。一部のサイトでは「悪い口コミはない」と断言しているものもありましたが 、それは少し不自然ですよね。どんな製品にも長所と短所があるはずです。  

  • EMSの刺激が弱い: 「EMSの刺激が少し物足りない」「ピリピリ感が弱い気がする」という意見が散見されました 。これは、強力な刺激を求める方にとってはデメリットかもしれません。ただ、裏を返せば「刺激がマイルドで、EMS初心者でも安心して使える」とも言えます。  
  • イオンクレンジングの効果が分かりにくい: 「イオンクレンジングを試したけど、コットンに汚れがつかなかった」という声もありました 。これは肌質やその日の汚れ具合にもよるため、効果の可視化には個人差があるようです。  
  • 細かな使い勝手の問題: 「厚手のコットンを使うと、固定用のマグネットが外れやすい」という、物理的な設計に関する指摘がありました 。これは特定の条件下での問題ですが、改善が期待されるポイントですね。  
  • 肌への摩擦の懸念: ウォーターピーリングやイオンクレンジングの際に、「肌への摩擦が気になる」という敏感肌の方からの意見もありました 。使用する際は、肌を十分に濡らしたり、ジェルを使ったりする工夫が必要かもしれません。  
  • ブランドに対する意見: 美顔器そのものではありませんが、PLUESTのスキンケア製品の定期購入に関して「解約手続きが面倒だった」という口コミも見られました 。製品購入の際は、購入方法や条件をしっかり確認することが大切です。  

これらの口コミから分かるのは、製品が壊れているといった致命的な欠陥ではなく、「個人の期待するレベル」や「使い方」によって評価が分かれるポイントがある、ということです。

まとめ

さて、ここまでエンジニア目線でPLUESTの美顔器を徹底的に分析してきましたが、最後に要点をまとめて締めくくりたいと思います。

  • 国籍・メーカー: PLUESTは、**日本の「Beautick株式会社」**が運営する信頼できるブランドです。
  • 製品の立ち位置: 美顔器「Multi Facial Spa」は、1万円台で6つの機能を備えた、ミドルレンジ市場で非常にコストパフォーマンスが高いモデルです。
  • 品質・設計: 製品のコンセプトや品質基準といった設計のコアは日本で行われ、製造は海外工場へ委託している可能性が高いです。詳細な安全マニュアルや充実したサポート体制から、品質管理への意識は高いと推測できます。
  • 評判: コスパの高さと多機能性で高評価が多い一方、EMSの刺激の強さなど、個人の期待値や使い方によって評価が分かれる点もあります。

総じて、PLUESTの「Multi Facial Spa」は、**「美顔器入門の決定版」**とも言える一台です。

「一台で様々なケアを試してみたい」 「難しい操作は苦手」 「でも、安かろう悪かろうは絶対に嫌だ」

そんな、少しワガママなニーズに、エンジニアの僕から見ても非常によく応えている、賢い製品だと感じました。

この記事が、あなたの美顔器選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

現役エンジニア 歴12年。
仕事でプログラミングをやっています。
長女がスクラッチ(学習用プログラミング)にハマったのをきっかけに、スクラッチを一緒に学習開始。
このサイトではスクラッチ/プログラミング学習、エンジニアの生態、エンジニアによる生活改善について全力で解説していきます!

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