【徹底解説】Logicool(ロジクール)はどこの国のメーカー?品質は?エンジニアが評判とおすすめ製品をレビュー

こんにちは!PC周辺機器や自作PCの情報を発信するブログ「おやこプログラミング」の、エンジニアブロガー「ろぼてく」です。

私はエンジニアとして10年以上、電気製品の設計や品質保証の業務に携わってきました。その経験から、製品の「どこを見れば品質がわかるか」という勘所を技術的に理解しています。

さて、皆さんがPCで作業をしたり、ゲームをしたりするとき、必ずと言っていいほど目にするメーカーがあります。そう、「Logicool(ロジクール)」です。

「このマウス、使いやすいな」「このキーボード、打ち心地がいいな」と感じた製品が、実はロジクール製だった、という経験は多いのではないでしょうか。しかし、これだけ身近なメーカーでありながら、

  • 「結局、ロジクールってどこの国の会社なの?」
  • 「製品の品質って、技術的に見て本当に大丈夫?」
  • 「評判は良いけど、悪い話も聞く。実際のところどうなの?」

といった疑問をお持ちの方も少なくないはずです。

この記事では、そんな皆さんの疑問に、**エンジニアとしての知見と実際の使用経験(体験談)**を交えながら、徹底的にお答えしていきます。会社の成り立ちから、設計思想、生産体制、そして具体的なおすすめ製品まで、どこよりも詳しく、そして深く掘り下げていきます。

この記事を読めば、あなたが次に選ぶべきLogicool製品が明確になるはずです。ぜひ最後までお付き合いください!

この記事を書いた人
  • 電機メーカー勤務
  • エンジニア歴10年以上
  • 品質担当経験あり
ろぼてく

どこの国のメーカー 総まとめ

みんなが気になるあのメーカーの国籍と製品レビューがわかります!100社以上を徹底調査しています!

目次

結論:Logicool(ロジクール)はどこの国のメーカー?

スイスにルーツを持つグローバル企業

結論から申し上げます。Logicoolは、スイスの会社です 。  

1981年にスイスのアップルという小さな村で設立されたのがその始まりです 。正式な社名は「Logitech International S.A.」で、現在もスイスのローザンヌに本社を構えています 。  

ただし、単に「スイスの会社」と片付けるには少し早計です。同社は設立後すぐに、テクノロジーの中心地であるアメリカのシリコンバレーにも拠点を拡大しました 。この「スイスの精密なモノづくり精神」と「シリコンバレーの革新的な技術力」の融合こそが、Logicoolの強さの源泉と言えるでしょう。現在では世界中にオフィスを構える、真のグローバル企業です 。  

なぜ日本では「Logicool」なのか?「Logitec」との関係

海外では「Logitech(ロジテック)」というブランド名で製品が販売されていますが、日本では「Logicool(ロジクール)」という名前で展開されています 。  

なぜ名前が違うのか?それは、日本に**「Logitec(ロジテック株式会社)」という、全く別の会社が既に存在していた**ためです 。この日本のLogitec社は、PC周辺機器メーカーであるエレコムの子会社で、主に外付けHDDや光学ドライブなどを扱っています 。  

もしスイスのLogitech社がそのまま日本市場に参入していたら、消費者はおそらく大混乱していたでしょう。この混乱を避けるため、意図的に日本でのブランド名を「Logicool」に変更したのです 。  

この判断は、単なる名前の変更以上の意味を持ちます。これは、グローバル企業が特定の市場に進出する際に、現地の商標や文化を尊重し、顧客の混乱を未然に防ぐという、非常に洗練されたブランド戦略の一例です。法的なトラブルを回避するだけでなく、顧客体験を第一に考える成熟した企業姿勢の表れと言えるでしょう。

両社の違いを明確にするために、以下の表にまとめました。

スクロールできます
項目Logicool(ロジクール)Logitec(ロジテック)
会社名Logitech International S.A.ロジテック株式会社
設立国スイス日本
親会社なしエレコム株式会社
主な製品マウス、キーボード、Webカメラなど外付けHDD、光学ドライブなど

このように、LogicoolとLogitecは全くの別会社であると、はっきりと認識しておきましょう。

結論:買うことをおススメできるか?

エンジニアとしての最終判断

これも結論から。エンジニアとしての私の答えは、「はい、強くおススメできます」です。

ただし、誰にでも、どの製品でも手放しでおススメできるわけではありません。ユーザーの目的や製品ラインによって、いくつかの重要な注意点があります。

私自身、仕事では長年「MX Master」シリーズのマウスを愛用しており、その生産性の向上効果を日々実感しています。ハードウェアの革新性や人間工学に基づいた設計思想には、同じエンジニアとして感心させられる部分が多々あります。

どんな人におススメできるか?

  • 一般ユーザー・オフィスワーカーの方々
    • 絶対的におススメです。特に「MXシリーズ」のマウスやキーボードは、仕事の効率と快適性を劇的に向上させるための「投資」として最適です 。  
  • ゲーマーの方々
    • はい、おススメできます。「Logicool G」ブランドは、プロゲーマーも愛用するトップクラスの性能を誇ります 。ただし、後述する専用ソフトウェア「G HUB」の評判には注意が必要です 。  
  • クリエイター・配信者の方々
    • 間違いなくおススメです。同社のWebカメラは業界の標準的な地位を確立しており 、ハイエンドなマウスやキーボードは、細かなカスタマイズが可能でクリエイティブ作業を力強くサポートします 。  

購入前に考慮すべきこと

  1. ソフトウェアの品質:特にゲーミング製品の管理ソフト「G HUB」は、不安定さで悪名高いです。ハードウェアの性能を最大限に引き出すためには、ソフトウェアとの付き合い方が鍵になります。
  2. 価格:最高の体験を提供してくれる製品は、やはり高価です。これは単なる出費ではなく、日々のPC作業を快適にするための「投資」と考えるべきでしょう 。  
  3. モデルごとの耐久性:全体的に品質は高いですが、一部のモデルでは特定の不具合(マウスのクリックチャタリングなど)が報告されています。購入前には、狙っているモデルの長期的な評判を調べておくと安心です。

このメーカーの製品はよい製品か?

設計思想とイノベーションの歴史

Logicoolの製品が良いかどうかを判断するには、その根底にある設計思想を知る必要があります。彼らは一貫して「イノベーション(革新)と品質」を重視し、人々をデジタル世界とつなぐための製品をデザインしてきました 。  

その歴史は、業界初の製品の連続です。赤外線コードレスマウス、親指操作のトラックボール、そしてレーザーマウスなど、今では当たり前になった技術の多くを他社に先駆けて製品化してきました 。これは、同社に確固たる研究開発(R&D)の文化が根付いている証拠です。  

また、数々のデザイン賞を受賞していることからもわかるように、単に機能的なだけでなく、「ユニークで意義のある体験」を提供することを製品デザインの中心に据えています 。人間工学を追求した「MX Vertical」のようなマウスは、その思想が形になった好例です 。  

技術的優位性:独自技術を分析する

エンジニアとして特に注目するのは、他社にはない独自の技術です。これこそがLogicool製品の「良さ」を支える核心部分です。

  • HEROセンサー
    • ワイヤレスゲーミングマウスの常識を変えた革新的なセンサーです。従来のセンサーと比較して約10倍という驚異的な電力効率を実現しながら、最大25,600DPI(最新のHERO 2では44,000DPI)という超高精度を両立させています 。これにより、充電を気にすることなく、最高のパフォーマンスで長時間のゲームプレイが可能になりました。これは、省電力技術における大きな技術的ブレークスルーです。  
  • LIGHTSPEEDワイヤレステクノロジー
    • 有線接続を超えるほどの応答速度(レポートレート1ms)を実現した、独自のワイヤレス技術です 。かつてワイヤレス製品の弱点だった「遅延」を完全に克服し、プロのeスポーツシーンでも当たり前に使われるようになりました。  
  • MagSpeed™電磁気スクロール
    • 「MX Master」シリーズに搭載されている、魔法のようなスクロールホイールです。電磁石の力で、1ピクセル単位で正確に停止する「ラチェットモード」と、1秒間に1,000行をスクロールできるフリースピンの「高速モード」を自動または手動で切り替えられます 。これは機械工学と電子工学が見事に融合した傑作で、長い文書やコード、Webページを扱う際の生産性を劇的に向上させます。  
  • Darkfield™レーザートラッキング
    • 通常のマウスが苦手とするガラスや光沢のある机の上でも、正確にカーソルを追従させることができるハイエンドセンサー技術です 。場所を選ばずに作業できる安定感は、特にノートPCと一緒に持ち運ぶユーザーにとって大きなメリットとなります。  

分解レビューから見る内部構造の品質

製品の真の品質は、その内部構造に表れます。私自身も趣味でマウスを分解することがありますが、ユーザーによる分解レビューを見ると、Logicoolの技術的なこだわりが見て取れます。

例えば、一部のハイエンドマウスでは、物理的な接触で摩耗しやすいロータリーエンコーダーの代わりに、磁石を使った非接触式のスクロール機構を採用しています 。これは摩耗による故障リスクを減らす、非常にクレバーな設計です。  

一方で、弱点も見えてきます。長年使ったマウスで発生する「クリックが反応しない」という不具合は、マイクロスイッチ自体の故障ではなく、スイッチを押すためのプラスチック部品が摩耗して凹んでしまうことが原因の場合があります 。これはコストと耐久性のバランスを考えた上での設計判断でしょう。  

また、分解を防ぐために特殊なネジ(トルクスネジ)を使ったり、ネジをマウスソール(滑りを良くするシート)の下に隠したりする手法は業界では一般的ですが、ユーザーによる修理を想定していないことの表れでもあります 。エンジニアの視点から見ると、これは滑らかで美しい外観を実現するためのトレードオフと言えます。  

Logicool製品の「良さ」は、どの価格帯の製品を見るかによって変わってきます。その評価は、革新的な独自技術が投入されたプレミアムライン(MXシリーズやG PROシリーズ)に集中しています。これらの製品は、バッテリー寿命、遅延、生産性といったユーザーの具体的な課題を、自社開発の独自技術で見事に解決しているため、価格以上の価値を提供してくれます。一方で、安価なモデルは「価格の割に良い」という評価であり、Logicoolの革新性を体感できる製品とは少し異なります。この価格帯による価値の違いを理解することが、製品選びで失敗しないための鍵となります。

このメーカーの生産地(工場)はどこか?

主な生産拠点は中国・蘇州

現在、Logicool製品の**主要な生産拠点は中国の蘇州(そしゅう)**にあります 。  

同社は蘇州に巨大な自社工場を保有しており、長年にわたって拡張を続けてきました 。2005年の時点で、製品の約半分がこの自社工場で生産され、残りはアジアの他の協力工場に製造を委託していました 。  

グローバルサプライチェーンの変遷

これは、同社の歴史における大きな戦略転換の結果です。1980年代には、アメリカのカリフォルニアやアイルランド、台湾に自社工場を持っていました 。  

しかし、1990年代半ばに経営の再編成を行い、コスト削減のためにアメリカとアイルランドの工場を閉鎖。大量生産の拠点を、当時すでに進出していた中国と台湾に集約したのです 。  

現在では、中国をはじめとするアジアで生産された製品が、船便でアメリカ(メンフィス)やヨーロッパ(オランダ)にある地域の物流拠点へ輸送され、そこから世界中に出荷されています 。  

この中国への生産集約は、単なるコスト削減以上の、極めて重要な経営判断でした。製造コストを劇的に下げることで、スイスやシリコンバレーで行う研究開発(R&D)に、より多くの資金を投じることが可能になったのです。この戦略的な転換があったからこそ、Logicoolは革新的な技術を搭載した製品を、世界中の誰もが手に取れる価格で提供し続けることができるのです。今日のMXシリーズやGシリーズの成功は、この生産体制の変革なくしてはあり得なかったでしょう。

設計はどこで行っているか?

グローバルに広がる研究開発(R&D)ネットワーク

Logicoolの製品設計は、一つの場所で行われているわけではありません。それは世界中に広がるグローバルな共同作業です 。  

スイス(ローザンヌ)、アメリカ(カリフォルニア、ワシントン州など)、アイルランド、台湾、中国、インドなど、世界各地に研究開発の拠点が置かれています 。  

スイス本社とシリコンバレーの役割

特に重要なのが、会社のルーツであるスイスと、テクノロジーの最前線であるシリコンバレーの二つの拠点です。設立当初から「スイスで生まれ、シリコンバレーに拡大した」という二重のアイデンティティが、同社の根幹をなしています 。  

スイスのローザンヌ本社が会社の心臓部であり続ける一方で、アメリカのカリフォルニア州サンノゼにあるオフィスは、シリコンバレーの才能と情報が集まるもう一つの重要な拠点となっています 。  

最近行われたサンノゼオフィスの改装プロジェクトは、非常に象徴的です。この改装は、スイスのローザンヌとアイルランドのコークにあるオフィスの利用状況データを分析し、そこから得られた知見を基に進められました 。これは、世界中の拠点が連携し、学びを共有しながらイノベーションを生み出している証拠です。  

この構造から見えてくるのは、Logicoolの製品哲学と企業文化が密接にリンクしているという事実です。複数のPCやデバイスをシームレスにつなぐ「Flow」や「Unifying」といった機能は、同社の製品の大きな魅力です 。そして、その製品を生み出す彼ら自身が、まさに大陸をまたいで連携するグローバルなチームなのです。彼らは、世界中に分散したチームで働く現代のワーカーが何を必要としているかを、自らの経験として深く理解しています。だからこそ、現代のハイブリッドな働き方に最適なツールをデザインできるのです。  

品質は大丈夫か?

エンジニアの視点:耐久性とサポート体制

エンジニアの視点から見ると、特にハイエンド製品の基本的な作り(ビルドクオリティ)は非常に良好です。「MX Master」シリーズなどで使われているアルミニウムや高品質なプラスチックの質感は、手に取った瞬間に「良いモノだ」と感じさせます 。  

しかし、どんな製品も完璧ではありません。私自身、長年愛用していたゲーミングマウスで、数年後にクリックが一度の操作で二度入力されてしまう「チャタリング(ダブルクリック)」現象を経験したことがあります。これはマウスの心臓部であるマイクロスイッチの物理的な摩耗が原因で、あらゆるマウスに起こりうる宿命的な故障です。

重要なのは、その後のサポート体制です。私の体験では、保証期間内だったためサポートに連絡したところ、非常にスムーズに新品交換の対応をしてもらえました。これは多くのユーザーレビューでも報告されており、Logicoolのサポート体制は手厚いと評判です 。  

価格帯による品質の違い

  • プレミアム製品(MXシリーズ, G PROなど)
    • 初期品質は非常に高く、革新的な機能が満載です。しかし、長期間の使用で特定の弱点が現れることもあります。例えば、前述のスイッチの摩耗や、マウス表面のコーティングの剥がれなどです 。高い価格設定だからこそ、ユーザーの長寿命への期待も高くなります。  
  • 廉価製品(Mシリーズ, Kシリーズなど)
    • 価格を考えれば十分な信頼性がありますが、より基本的な部品で作られています。ユーザーからは「1~2年で不具合が出た」という声もありますが、その価格帯では許容範囲と考える人も多いようです 。これらは長期的な投資というより、コストパフォーマンスに優れた「消耗品」と捉えるのが適切かもしれません。  

アキレス腱:ソフトウェアの品質

ここが、Logicoolの品質を語る上で最大かつ最も根深い問題点です。

  • Logicool G HUB
    • ゲーミング製品用のソフトウェア「G HUB」は、バグが多いことで悪名高いです。ユーザーからは、「起動しない」「クラッシュする」「メモリを異常に消費する」「設定したプロファイルが勝手に変わる」といった報告が後を絶ちません 。これにより、せっかくの高性能なハードウェアの機能が台無しになってしまうことがあります。  
  • Logi Options+
    • オフィス・クリエイター向け製品用の「Logi Options+」は、G HUBよりは安定していますが、それでも完璧ではありません。しかし、ボタンのカスタマイズなど、製品のポテンシャルを100%引き出すためには必須のソフトウェアです 。  

この状況は、Logicoolが「ハードウェア主体の企業」であり、現代の製品に不可欠な「ソフトウェアとの融合」に苦慮していることを示唆しています。彼らは機械工学や電子工学の達人ですが、ソフトウェアを製品体験の核としてではなく、ハードウェアの付属品のように捉えているフシがあります。ハードウェアがいくら素晴らしくても、それを制御するソフトウェアが不安定では、ユーザーの満足度は大きく損なわれます。この点が、同社の最大の課題と言えるでしょう。

このメーカーの製品は買っても大丈夫?評判は?

良い口コミ:なぜLogicoolは広く愛されるのか

  • 高いパフォーマンスと豊富な機能性
    • ユーザーはHEROセンサーの正確さ、LIGHTSPEEDの速さ、そしてMagSpeedホイールやFlow機能がもたらす生産性の向上を絶賛しています 。ボタンを自由にカスタマイズできる点も、高く評価されています 。  
  • 優れたデザインとエルゴノミクス(人間工学)
    • マウスの快適な握り心地は、多くのレビューで称賛されています。特に「MX Master 3S」や「MX Vertical」のようなエルゴノミクスデザインのモデルは、手首への負担を軽減してくれると好評です 。  
  • 信頼できるカスタマーサポート
    • 保証期間内の不具合に対して、迅速かつ寛大な対応(故障品を返送せずに新品を送ってくれるなど)をしてもらえたという経験談が多数あり、これが高いブランドロイヤリティにつながっています 。  

悪い口コミ:購入前に知っておくべきこと

  • 耐久性への懸念
    • 最も多いハードウェアの不満は、1~2年のヘビーユースで発生するマウスクリックのチャタリングや、スクロールホイールの不具合です 。一部のキーボードでも、キーが反応しなくなる問題が報告されています 。  
  • 悪名高き「G HUB」ソフトウェア
    • これは最大の不満点です。バグが多く、重く、不安定で、高価なゲーミングデバイスの価値を損なっていると感じるユーザーが非常に多いです 。ゲーマーにとっては、購入をためらう大きな要因になり得ます。  
  • 価格設定への批判
    • ハイエンド製品は高価なため、ユーザーはそれに見合った長寿命を期待します。そのため、高価なマウスが2年程度で故障すると、がっかり感も大きくなります 。  

これらの評判を総合すると、Logicoolのユーザー体験は「喜びと不満の二面性」を抱えていると言えます。購入直後は、その高級感あふれる作りや革新的な機能に誰もが感動します。しかし、長期間使っていく中で、ハードウェアの耐久性の問題や、ソフトウェアの根深い不具合に直面し、不満へと変わる可能性があります。手厚いサポートがその不満を解消してくれることもありますが、購入を検討する際は、この「輝かしい第一印象」と「長期使用で起こりうる問題」の両方を天秤にかける必要があるでしょう。

このメーカーのおすすめ製品は?

数あるLogicool製品の中から、様々な用途に合わせて「これを買っておけば間違いない」とエンジニアの私が自信を持っておススメできるモデルを厳選しました。

仕事・普段使い向け

マウス:M650 – Logicoolの王道

Logicoolの代名詞と言える「静音性」を体現しているマウスです。オフィスや家で他の人に不快なクリック音やホイール音を与えずにパソコン作業ができます。

マウス:MX Master 3S – 生産性の王様

仕事の効率を本気で上げたいなら、これ以外の選択肢は考えにくいほどの決定版マウスです 。  

  • なぜおススメか?
    • 人間工学に基づいた絶妙な形状が、長時間の作業でも手首の疲れを軽減します 。  
    • 電磁気の力で制御される「MagSpeedスクロールホイール」は、長いWebページやExcelシートを一瞬で移動でき、作業効率が劇的に向上します 。  
    • Excelや動画編集で威力を発揮する「水平スクロール用のサムホイール」を搭載 。  
    • ガラスの上でも使える「Darkfieldセンサー」により、場所を選ばず使用可能です 。  
    • クリック音が非常に静かで、オフィスやカフェなど、周りに人がいる環境でも気兼ねなく使えます 。  

価格は高いですが、日々の作業時間を短縮してくれることを考えれば、十分に元が取れる「投資」と言えるでしょう。

キーボード:MX Keys S – 至高のタイピング体験

「MX Master 3S」と最高のコンビを組むのが、この「MX Keys S」です。一度使うと他のキーボードに戻れなくなるほどの、快適なタイピング体験を提供してくれます 。  

  • なぜおススメか?
    • 指先の形に合わせて中央が球状にくぼんだキーは、吸い付くようにフィットし、タイピングミスを減らしてくれます 。  
    • ノートPCのような浅いキーストロークでありながら、しっかりとした打鍵感があり、高速かつ静かなタイピングが可能です。
    • 手が近づくと点灯し、離れると消灯する「スマートイルミネーション」は、バッテリーを節約しつつ、必要な時だけ手元を照らしてくれる賢い機能です。
    • MX Master 3Sと組み合わせることで、一台のキーボードとマウスで最大3台のPCをシームレスに行き来できる「Flow機能」が使え、作業環境が劇的にスマートになります。

ゲーミング向け

マウス:G PRO X SUPERLIGHT 2 – プロの選択

eスポーツのプロ選手たちの間で、まさに「標準機」として使われている超軽量ワイヤレスマウスです 。  

  • なぜおススメか?
    • 約60gという驚異的な軽さで、長時間のプレイでも疲れにくく、素早いマウス操作を可能にします 。  
    • 左右対称のクセのない形状で、かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちなど、あらゆる握り方にフィットします 。  
    • 最新の「HERO 2センサー」と遅延のない「LIGHTSPEEDワイヤレス」を搭載し、最高のAIM精度を実現します 。  

「どのゲーミングマウスを買うか迷ったら、まずこれを試すべき」と言える、信頼と実績のモデルです。

キーボード:PRO X TKL LIGHTSPEED – カスタマイズ可能な怪物

マウスを動かすスペースを広く確保できるテンキーレス(TKL)デザインの、競技用キーボードです 。  

  • なぜおススメか?
    • 最大の特徴は、ユーザー自身がキースイッチを交換できる点です(対応モデルのみ)。これにより、自分の好みに合わせた打鍵感にカスタマイズできます。  
    • プロの意見を取り入れて設計されており、信頼性の高い「LIGHTSPEEDワイヤレス」接続に対応しています。
    • 打鍵感の異なる3種類の「GXメカニカルスイッチ」から選べるため、プレイスタイルに最適な一台を見つけられます。

ゲーマーにとって、キーボードの打鍵感は非常に重要です。Logicool Gが提供する主要なメカニカルスイッチの特徴を以下の表にまとめましたので、選ぶ際の参考にしてください。

スクロールできます
スイッチの種類打鍵感の特徴おすすめのゲームジャンル
GX Red (リニア)スムーズで引っかかりがない。静音性が高い。高速なキー連打が求められるMMOやアクションゲーム。
GX Brown (タクタイル)押した瞬間に「カクッ」とした確かな感触(フィードバック)がある。打鍵音は控えめ。確実なキー入力を求めるFPSや、あらゆるジャンルに対応するバランス型。
GX Blue (クリッキー)「カチッ」という大きなクリック音と、しっかりとした打鍵感が特徴。タイピングの爽快感を重視するユーザーや、RTS(リアルタイムストラテジー)など。

Web会議・配信向け

Webカメラ:C920n / C920s – コスパのゴールドスタンダード

長年にわたり、Webカメラの「定番」として君臨し続けるモデルです。ほとんどの人にとって、これで十分以上の性能を持っています 。  

  • なぜおススメか?
    • ノートPC内蔵のカメラとは比較にならないほど鮮明な、フルHD(1080p)の映像を提供します。
    • オートフォーカスや自動光補正機能が優秀で、特別な設定なしでも顔を明るくクリアに映してくれます。
    • 非常にリーズナブルな価格で、コストパフォーマンスが抜群に高いです。C920sはレンズを物理的に覆うプライバシーシャッター付きです。

Webカメラ:MX Brio – 究極の4K画質を求めるなら

画質に一切妥協したくないクリエイターやビジネスパーソンのための、最新フラッグシップモデルです 。  

  • なぜおススメか?
    • 圧倒的な情報量を持つ4K Ultra HD解像度に対応し、細部まで鮮明な映像を映し出します。
    • 高級感のあるアルミニウム製の筐体で、ビルドクオリティが非常に高いです。
    • レンズを回転させるだけで開閉する、独創的でスマートなプライバシーシャッターを内蔵しています。
    • カメラを下に傾けて、手元の資料や製品を鮮明に映し出す「ショーモード」は、プレゼンや製品レビューで絶大な威力を発揮します。

価格は張りますが、最高の映像品質を求めるなら、これ以上の選択肢はないでしょう。

まとめ

今回は、PC周辺機器の巨人「Logicool(ロジクール)」について、エンジニアの視点から徹底的に掘り下げてきました。

最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • Logicoolはどこの国?
    • スイスで設立されたグローバル企業です。海外では「Logitech」として知られています。
  • 品質は大丈夫?
    • ハードウェアの品質は非常に高いです。特にハイエンドモデルの革新性や設計思想は素晴らしく、エンジニアから見ても感心します。
    • 一方で、ソフトウェア(特にG HUB)には課題があり、これが最大のウィークポイントです。
  • 買うべきか?
    • 強くおススメします。特に、仕事の効率を上げたいなら「MXシリーズ」、最高のゲーム体験を求めるなら「Gシリーズ」は、価格以上の価値を提供してくれるでしょう。

完璧なメーカーではありません。しかし、常に技術の限界を押し広げ、私たちのデジタルライフをより豊かにしようとするその姿勢は、高く評価できます。

この記事が、あなたのPC周辺機器選びの一助となれば幸いです。あなたのデジタルツールへのこだわりに、Logicoolはきっと応えてくれるはずです。

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この記事を書いた人

現役エンジニア 歴12年。
仕事でプログラミングをやっています。
長女がスクラッチ(学習用プログラミング)にハマったのをきっかけに、スクラッチを一緒に学習開始。
このサイトではスクラッチ/プログラミング学習、エンジニアの生態、エンジニアによる生活改善について全力で解説していきます!

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