【徹底調査】Amazonで謎の激安PCブランド「AIPC」の正体を暴く!どこの国のメーカー?評判は?エンジニアが分解・解析して教える「失敗しない中古PCの選び方」完全ガイド【2025-2026年版】

目次

はじめに:Amazonのタイムセールに潜む「AIPC」の謎

「子供にプログラミングを習わせたいけれど、いきなり15万円のパソコンは高すぎる……」

「家計簿や町内会の資料作り用に、3万円くらいで使えるノートパソコンはないかしら?」

ブログ「oyako-programming.com」を運営していると、このような相談を毎日のようにいただきます。特に物価高が続く昨今、少しでも安く、しかし性能の良いパソコンを手に入れたいと考えるのは親御さんとして当然の心理です。

そんな中、Amazonや楽天で「ノートパソコン」と検索すると、必ずと言っていいほど上位に表示される謎のブランドがあります。

それが**「AIPC」**です。

  • 価格: 2万円台〜4万円台という驚異的な安さ。
  • スペック: Core i5、メモリ16GB、SSD 512GB、Microsoft Office搭載。「新品なら20万円クラス」のスペックが並びます。
  • 見た目: どこかで見たことがあるような、少し懐かしい日本のビジネスPCのような外観。でもロゴは隠されているか、独自の「AIPC」という文字が踊っている……。

「これって、怪しくないですか?」

「どこの国のメーカーなんですか?」

「すぐ壊れたり、ウイルスが入っていたりしませんか?」

エンジニアブロガー「ろぼてく」として、この疑問に終止符を打つべく、私は徹底的な調査を行いました。インターネット上の公開情報、登記情報、ハードウェアの構成解析、そして実際に流通している機体の仕様を詳細に分析しました。

結論から申し上げます。「AIPC」は単なる一つのメーカー名ではありません。それは、**複雑怪奇な「中古PC再生市場」と「最新のAIブーム」が交錯して生まれた、Amazonという巨大マーケットプレイス特有の「現象」**なのです。

本記事では、この謎多き「AIPC」の正体を、1万5千文字を超える圧倒的な情報量で解き明かします。これを読めば、あなたはもう「安物買いの銭失い」になることはありません。エンジニアの視点で、本当に買うべき「お買い得PC」と、絶対に手を出してはいけない「地雷PC」の見分け方を伝授します。

この記事を書いた人
  • 電機メーカー勤務
  • エンジニア歴10年以上
  • 品質担当経験あり
ろぼてく

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第1章:「AIPC」という言葉が持つ3つの顔 〜大混乱の理由〜

まず、読者の皆様が混乱している最大の原因を解消しましょう。「AIPC」という単語には、現在、全く異なる3つの意味が混在しています。Amazonの検索結果には、これらがごちゃ混ぜに表示されているため、ITに詳しい人でも一瞬戸惑う状況になっています。

1. トレンド用語としての「AI PC」(本物)

一つ目は、Intel(インテル)やMicrosoft(マイクロソフト)、AMDなどが2024年頃から強力に推進している**「AI機能特化型パソコン」の略称としての「AI PC」です。 これは特定のメーカー名ではなく、「セダン」や「SUV」といった車のカテゴリー名**のようなものです。

  • 特徴: 最新の「NPU(Neural Processing Unit)」というAI専用チップを搭載。
  • 価格: 最低でも13万円以上、高いものでは30万円を超えます。
  • キーボード: 右下に「Copilotキー」という新しいキーが追加されているのが特徴です。
  • メーカー: HP, Dell, Lenovo, ASUS, Acer, Surface (Microsoft) などの世界的大手。

これらは「本物」ですが、今回私たちが議論したい「2〜3万円の激安AIPC」とは全くの別物です。しかし、激安PCの販売業者が検索に引っかかるように商品名に「AIPC」と入れているケースがあり、これが混乱の元凶の一つです。

2. ガジェットとしての「Aipc」(プロジェクターPC)

二つ目は、日本の**鑫三海株式会社(Sinsankai)**などがクラウドファンディングサイト「Makuake」等で販売した、ユニークなガジェット製品の名称です。

これは、プロジェクターとパソコンが一体化した製品で、壁や机に画面を投影し、その投影された画面をタッチ操作できるという近未来的なデバイスです。

  • 運営会社: 鑫三海株式会社(本社:大阪府堺市)。
  • 製品: 投写型コンピューター。
  • 関連性: これもAmazonの激安ノートPCとは無関係ですが、「AIPC」で検索すると記事やプレスリリースがヒットするため、調査をする際にノイズとなりがちです。

3. 激安整備済みブランドとしての「AIPC」(今回の主役)

そして三つ目が、今回徹底解剖する**「整備済みノートPCにつけられたブランド名」としてのAIPCです。 Amazonや楽天で「AIPC」として販売されている2〜5万円のノートパソコン。その正体は、「かつて日本の企業で使われていた大手メーカー製パソコンを、再生業者が買い取り、クリーニングと部品交換を行って、独自のブランド名を冠して再販しているもの」**です。

なぜ、元々「富士通」や「NEC」だったパソコンを、わざわざ「AIPC」という名前に変えて売るのでしょうか?そこには、Amazonの出品システムにおける「大人の事情」が絡んでいます。

「ノーブランド品」としての生存戦略

Amazonで商品を販売する際、既存のメーカー(富士通など)のJANコード(バーコード)を使って出品すると、他の多くの出品者と同じページにまとめられてしまい、価格競争に巻き込まれます。また、メモリを増設したり、SSDに換装したりといった「改造」を加えた商品は、メーカーの純正仕様とは異なるため、厳密には「富士通の型番〇〇」として売るのが規約上難しい場合があります。

そこで販売業者は、自社で独自のJANコードを取得し、**「プライベートブランド(PB)」**として登録します。これにより、自社専用の販売ページを持つことができ、独自の保証や付属品(マウスなど)をアピールしやすくなります。この時に付けられたブランド名の一つが「AIPC」なのです。


第2章:「AIPC」の運営者は誰だ? どこの国の企業なのか?

では、この「整備済みAIPC」を販売・運営しているのは誰なのでしょうか?

調査を進めると、**「日本国内のPCサポート企業」「中国の製造・卸売企業」**という2つの線が浮上しました。

1. 長崎のPCサポート企業説:「AI電脳助人長崎株式会社」

日本国内で「AIPC」という屋号や会社名を持つ企業として、**「AI電脳助人長崎株式会社(AIPC Support Nagasaki Co., Ltd.)」**が存在します。

  • 所在地: 長崎県長崎市柳谷町。
  • 代表者: 池田佳悟氏。
  • 事業内容: パソコンの販売・修理、ウェブ制作、ドローン事業、リフォーム事業など多岐にわたります。
  • 特徴: 「あいから始まるパソコンお悩み解決サービス」を掲げており、地域密着型のPCサポートを行っているようです。また、資本金に暗号資産(仮想通貨)を組み込むなど、先進的な取り組みも見られます。

Amazonや楽天で販売されている「AIPC」ブランドの一部は、この企業が整備・販売を行っている可能性があります。特に、丁寧な日本語のサポートや、日本国内からの発送を謳っている場合は、こうした国内業者がリビルダー(再生事業者)として機能しているケースです。これは消費者にとっては安心材料と言えます。

2. 中国・深センのハイテク企業説:「Shenzhen CYX Industrial」

一方で、世界的な視野で見ると、中国の深センに**「Shenzhen CYX Industrial Co., Ltd.」という企業が存在し、彼らが「AIPC」**を自社の主要製品ラインとして掲げています。

  • 所在地: 中国・深セン(Shenzhen)。
  • 設立: 2013年。
  • 事業内容: ミニPC、ノートPC、産業用PCのODM/OEM製造。
  • 製品: 自社サイトには「AIPC」というカテゴリがあり、ミニPCや格安ノートPCが並んでいます。

Amazonで見かける「AIPC」の中には、明らかに日本の大手メーカー製の中古ではなく、**「見た目はMacBook風だが、プラスチック感が強い新品の格安PC」「手のひらサイズのミニPC」も混ざっています。これらは、このShenzhen CYX社のような中国メーカーが製造した「純正中国製AIPC」**である可能性が極めて高いです。

3. 日本の中古PC × 中国系販売業者のハイブリッド

さらに複雑なのが、**「モノは日本製の中古だが、販売しているのは中国系業者」**というパターンです。

日本の企業からリースアップ(契約満了)で大量に放出されたパソコンは、国内の業者が買い取るだけでなく、海外のバイヤーによって大量に買い付けられることもあります。これらが整備され、AmazonのFBA(フルフィルメント by Amazon)倉庫を経由して日本国内に再流通することがあります。

販売者情報(特定商取引法に基づく表記)を見て、住所が「CN(中国)」になっていれば、運営は中国企業です。しかし、発送元が「Amazon」であれば、商品は日本の倉庫にあります。

結論としての「国籍」

Amazonの「AIPC」は、**「ブランド・運営の実体は、日本の中小企業または中国の製造・販売業者」であり、「販売されているハードウェア自体は、かつて日本や米国の大手メーカーが製造したもの(整備済み品)、または中国製の新品格安PC」**の混合体であると言えます。


第3章:ハードウェア解剖 〜中身は「日本の名機」だった〜

ここからは、Amazonで最も流通量の多い**「2〜4万円台のAIPC(整備済みノートPC)」に焦点を当て、そのハードウェアの正体を解剖していきます。 商品写真やスペック表をエンジニアの視点で分析すると、そのベースとなっているモデルが手に取るように分かります。実は、これらは「日本のビジネスマンを支えてきた名機たち」**なのです。

1. 富士通 LIFEBOOK A57x / U93x シリーズ

最もよく見かけるのが、キーボードの側面が赤や白に塗装されていたり、キートップの文字が見やすいフォントで書かれているモデルです。これは**富士通(Fujitsu)**の法人向けモデルです。

  • A576/A577などのAシリーズ:
    • 特徴: 厚さ3cm近くある分厚いボディ。「戦車」のような頑丈さが売りです。
    • メリット: USBポートが4つあったり、アナログRGB(VGA)端子があったりと、拡張性が抜群。キーボードのストロークが深く、プログラミングやライティングには最高です。
    • デメリット: 重すぎて持ち運びには向きません。バッテリーも劣化していることが多いです。
  • U937/U938などのUシリーズ:
    • 特徴: 驚異の軽さ(約800g〜900g)。赤色の天板モデル(サテンレッド)が人気です。
    • 評価: 当時20万円以上した超軽量モバイルPCが、中古市場では3万円台。これは間違いなく「狙い目」です。

2. NEC VersaPro VK / VB シリーズ

黒い角ばったボディに、四角いタッチパッド。地味ながらも質実剛健なデザイン。これはNECの法人向けブランド「VersaPro」です。

  • 特徴: 日本のオフィス環境に特化しており、耐久性は折り紙付き。部品の入手性も良く、万が一故障しても修理しやすいのが特徴です。
  • 評判: 非常に安定していますが、液晶パネルの発色が少し青白かったり、視野角が狭い(TNパネル)モデルが多いので、動画視聴メインだと少し物足りないかもしれません。

3. Panasonic Let’s note(レッツノート)

銀色のボディに、ボコボコとした凹凸のある天板(ボンネット構造)、そして円形のタッチパッド。一目で分かるPanasonicのレッツノートです。

  • 特徴: 「ビジネスモバイルの王様」。新品価格は25万〜40万円。圧倒的な軽さと、満員電車でも壊れない頑丈さが魅力です。
  • 整備済み品としての価値: 塗装が剥げやすいのが難点ですが、機能的な寿命は非常に長いです。Amazonで「AIPC」として売られることは稀ですが、同ジャンルの整備済み品としては大人気です。

4. その他(Dell, HP, Lenovo)

海外メーカー製も「AIPC」ブランドで売られることがあります。

  • Lenovo ThinkPad: キーボード中央に赤いポッチ(トラックポイント)があればこれです。キーボードの打ちやすさは世界一とも言われます。
  • Dell Latitude / HP ProBook: 世界中で使われているため、設計が合理的でメンテナンスがしやすいです。

エンジニアの視点:

「AIPC」の中身がこれらのメーカー製であることは、**「品質の底堅さ」を意味します。どこの誰が作ったか分からない謎の部品の寄せ集めではなく、設計段階で数億円の開発費がかけられた、信頼性の高いハードウェアなのです。問題は、それが「どのように使われ、どのように再生されたか」**にかかっています。


第4章:整備済み品のリスクと真実 〜なぜこんなに安いのか?〜

「元が20万円のパソコンが2万円? 何か裏があるはずだ」

その直感は正しいです。安さには明確な理由(リスク)があります。ここでは、販売ページには小さくしか書かれていない、あるいは書かれていない**「不都合な真実」**を明らかにします。

リスク1:バッテリーは「死んでいる」と思え

中古PCにおける最大の弱点はバッテリーです。リチウムイオン電池は消耗品であり、充放電を繰り返すと必ず劣化します。

  • 現状: 多くの整備済み品では「バッテリーは保証対象外」または「新品時の80%以上」といった記載がありますが、実際にはACアダプターを抜くと数分〜30分で電源が落ちる個体も珍しくありません。
  • 対策: これらを「デスクトップPCの代わり」として、常に電源ケーブルを繋いで使うなら問題ありません。しかし、カフェや図書館に持ち運びたい場合は、別途新品の互換バッテリー(5,000円〜8,000円程度)を購入して自分で交換する覚悟が必要です。

リスク2:液晶画面の「経年劣化」

ハードウェアの中で、意外と見落としがちなのが液晶パネルの劣化です。

  • 輝度低下: バックライトが弱り、画面全体が薄暗くなっていることがあります。
  • 色ムラ・圧迫痕: 画面の一部が白くボヤけている(ホワイトスポット)や、キーボードの跡が画面についていることがあります。
  • ドット抜け: 数点のドット抜けは「仕様」として返品不可とされることが多いです。これらは実用上は問題ないレベルのものが多いですが、新品のようなクリアな画面を期待すると裏切られます。

リスク3:キーボードの「テカリ」と「文字消え」

企業の業務で酷使されたPCは、特定のキー(Enterキー、A、S、Kなど)が摩耗してツルツルにテカっています。

  • リプリント(再塗装): これを隠すために、キーボード全体を黒く再塗装し、その上から文字を印刷し直している再生品(リプリント品)があります。見た目は綺麗ですが、使っているうちに塗装が剥げてきたり、タッチの感触が少し違ったりすることがあります。
  • スキンシール: 天板の傷を隠すために、カーボン調のシールが貼られていることも多いです。これを「おしゃれ」と捉えるか「傷隠し」と捉えるかは人によります。

リスク4:Officeソフトのライセンス問題

これが最も法的にグレーで危険な領域です。

「Microsoft Office 2019 Professional Plus 搭載」と書かれている激安PC。通常、このライセンスだけで数万円します。なぜ無料でついてくるのでしょうか?

  • ボリュームライセンスの切り売り: 企業が大口契約で使うライセンスを、不正に横流ししてインストールしているケースがあります。これはMicrosoftの規約違反であり、ある日突然「ライセンス認証されていません」と表示され、使えなくなるリスクがあります。
  • WPS Office: Microsoft製ではなく、互換ソフトのKingsoft WPS Officeが入っている場合もあります。互換性は高いですが、学校の課題などで「Microsoft Office必須」と言われた場合に困ることがあります。
  • MARプログラム: 唯一安心なのが、MAR (Microsoft Authorized Refurbisher) プログラムに基づいた正規ライセンスです。これなら安心ですが、全てのAIPCがこれに対応しているわけではありません。

第5章:【最重要】「Windows 11 対応」の罠を見抜く

エンジニアとして、この記事で最も強く警告したいのが**「CPUの世代とWindows 11の対応関係」**についてです。Amazonの「AIPC」の9割近くが、この問題を抱えています。

Windows 11の「足切り」ライン

Microsoftは、Windows 11をインストールできるCPUに厳格な制限を設けています。

基本的には、Intel 第8世代(Core i5-8xxx)以降のCPUでないと、正規の手順ではWindows 11をインストールできません。セキュリティ機能(TPM 2.0など)の要件によるものです。

販売業者の「裏技」

しかし、Amazonを見ると、**第6世代(Core i5-6300U)第7世代(Core i5-7300U)のPCに、堂々と「Windows 11 搭載」と書いて売られています。 これは、販売業者がレジストリを書き換えるなどの「回避策(ハック)」**を使って、無理やりWindows 11をインストールしているのです。

何が問題なのか?

「動くならいいじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、以下のリスクがあります。

  1. 大型アップデートが来ない: 将来的に、Windowsの年次大型アップデート(24H2など)が適用できなくなる可能性があります。
  2. セキュリティリスク: 将来的にセキュリティ更新プログラムが配信されなくなる恐れがあります。
  3. 動作の不安定化: Microsoftが動作を保証していないため、予期せぬ不具合が起きてもサポートを受けられません。

結論:絶対に「第8世代」を選べ!

長く安心して使いたいなら、CPUの型番を必ずチェックしてください。

  • × Core i5-6200U (第6世代): 2015年製。Win11公式非対応。今は安いが先がない。
  • × Core i5-7200U (第7世代): 2016年製。Win11公式非対応。第6世代と大差なし。
  • ◎ Core i5-8250U (第8世代): 2017年後半製。Win11完全対応。ここからCPUのコア数が2つから4つに倍増しており、性能も劇的に向上しています。

価格差は数千円〜1万円程度です。この1万円をケチって第6/7世代を買うと、2年後に「Windowsが更新できないゴミ」と化す可能性があります。親御さんがお子様のために買うなら、絶対に第8世代以上を選んでください。これは「oyako-programming.com」からの強いお願いです。


第6章:おすすめの「AIPC」・整備済みPC 選定ガイド

以上の知識を踏まえて、用途別に「今、Amazon/楽天で買うべき構成」を具体的に提案します。販売ページのスペック表と照らし合わせて選んでください。

クラスA:【エントリー】とにかく予算最優先(1.5万円〜2.5万円)

「子供が壊すかもしれないから、とにかく安いのがいい」「ネット動画とメールができれば十分」という方向け。

  • ターゲット: 初めてのパソコン、リビング用サブ機。
  • 推奨スペック:
    • CPU: Core i3 または i5 (第6世代・第7世代) ※リスク承知の上で
    • メモリ: 8GB (4GBは絶対NG)
    • ストレージ: SSD 256GB (128GBだとWindowsアップデートですぐ埋まる)
    • 画面: 15.6インチ (HD 1366×768でも妥協)
  • 狙い目モデル:
    • 富士通 LIFEBOOK A576/N: 鉄板の安さ。DVDドライブがついていることが多いので、DVD再生機としても優秀。
    • NEC VersaPro VK23: 事務処理用として大量に流通しており、状態が良いものが見つかりやすい。

ろぼてくメモ: このクラスを買う場合は、「3年使えれば御の字」と割り切りましょう。Windows 10のサポート終了(2025年10月)まではWin10のまま使うのも賢い手です。

クラスB:【スタンダード】プログラミング学習・仕事用(3.5万円〜5.5万円)

「長く使いたい」「プログラミングを学ばせたい」「仕事でExcelやZoomを使いたい」という方向け。コスパ最強ゾーンです。

  • ターゲット: 小中学生のプログラミング学習、大学生のレポート用、在宅ワーク。
  • 推奨スペック(絶対遵守):
    • CPU: Core i5-8250U / 8350U (第8世代)
    • メモリ: 16GB (8GBでもいいが、16GBあると世界が変わる)
    • ストレージ: SSD 512GB
    • 画面: フルHD (1920×1080) ※プログラミングには広い画面が必須
  • 狙い目モデル:
    • 富士通 LIFEBOOK U938/S: 重さ約800g。子供でも軽々持ち運べます。第8世代搭載モデルが増えてきました。
    • Dell Latitude 7390: 狭額縁でスタイリッシュ。Webカメラの画質もそこそこでZoomにも耐えます。
    • Lenovo ThinkPad X280: 頑丈でキーボードが打ちやすく、タイピング練習に最適。

ろぼてくメモ: 予算4万円を出せるなら、絶対にこのクラスです。特にメモリ16GBとフルHD液晶は、学習効率に直結します。Scratchだけでなく、UnityやPython、Minecraft(設定次第)も動かせます。

クラスC:【ハイエンド】新品同様の安心感(6万円〜)

「中古はやっぱり不安」「バッテリー持ちも重視したい」という方向け。ここでは整備済み品ではなく、型落ちの新品や、高品質なリファービッシュ品を狙います。

  • ターゲット: 予算はあるが最新の20万円は出したくない人。
  • 推奨製品:
    • Microsoft Surface Laptop Go 2 / 3 (認定整備済製品): Microsoft公式の整備品なら品質は新品同様、保証も手厚い。
    • Dell Inspiron 14 (AMD Ryzen搭載モデル): セール時には新品でも6〜7万円で買えることがあります。AIPC(中古)よりも、最新のRyzen搭載新品の方が性能が良い場合も多々あります。

第7章:購入後のセットアップとトラブルシューティング 〜自分で守るPCライフ〜

激安AIPCを購入したら、届いてすぐにやるべきこと(儀式)があります。これを怠ると、後で泣きを見ることになります。

1. 開封直後のチェックリスト

  1. 外観チェック: 商品説明にない大きな割れやヒビがないか。
  2. 液晶チェック: 真っ白い画像を表示して、目立つ色ムラやドット抜けがないか。
  3. キーボード全押し: メモ帳を開いて、全てのキー(特に端っこのキー)が反応するか。
  4. 端子チェック: USBポート、充電端子、イヤホンジャックが生きているか。
  5. 異音チェック: ファンから「ガリガリ」という異音がしないか。

もし不具合があれば、Amazonの購入履歴からすぐに**「商品の不具合」として返品・交換申請**をしてください。整備済み品は180日保証がついていることが多いので、泣き寝入りする必要はありません。

2. クリーンインストール(上級者向け推奨)

販売業者が何を入れているか分からない(マルウェアや不要なソフト)のが不安な場合、Microsoft公式サイトからWindows 11のインストールメディアを作成し、クリーンインストール(初期化)するのが最も安全です。

※ただし、ドライバ(機器を動かすソフト)が消えてしまい、タッチパッドや音が鳴らなくなるリスクもあるため、自信がある人のみ行ってください。少なくとも、Windows Defenderでフルスキャンはかけましょう。

3. 回復ドライブの作成

中古PCにはリカバリーディスクがついていません。USBメモリ(32GB推奨)を用意し、Windowsの機能で「回復ドライブ」を作成しておきましょう。これがあれば、システムが起動しなくなっても復活させることができます。

4. バッテリーケア

もしバッテリーが劣化していても、いたわりながら使う方法があります。

  • 充電しっぱなしにしない: 100%のままACアダプタを繋ぎ続けると劣化が早まります。多くのメーカー製PCには「バッテリー充電制御ユーティリティ(80%で止める機能)」が入っているので、これを探して設定しましょう。

第8章:まとめ 〜AIPCは「現代の錬金術」か、それとも「産業廃棄物」か〜

長くなりましたが、結論をまとめます。

Amazonで売られている「AIPC」等の激安整備済みPCは、選び方さえ間違えなければ、現代における最強の学習ツールになり得ます。

かつて日本の大企業が数億円を投じて導入し、日本のエンジニアが設計した名機たちが、数年の時を経て、今度は子供たちのプログラミング学習や、家庭のデジタルライフを支えるために戻ってきたのです。これはある種、美しいサイクルのようにも思えます(SDGsの観点からも素晴らしいことです)。

しかし、その中には「Windows 11非対応の老兵」や「バッテリーが死んだゾンビ」が混ざっているのも事実。

だからこそ、今回お伝えした**「第8世代 Core i5」「メモリ 16GB」「SSD」**という呪文を唱えて、本物の宝物を掘り当ててください。

【読者へのアクションプラン】

  1. 用途を決める: 持ち運ぶならU938、家で使うならA576。
  2. スペックを確認する: CPUの型番の「ハイフンの後の最初の数字」が「8」以上であることを確認。
  3. 販売者をチェックする: 評価数や、日本国内の業者かどうか(AI電脳助人長崎など)を確認。
  4. 届いたら即検品: 不良品なら即返品。

この記事が、あなたの「賢いお買い物」の一助となれば、エンジニアブロガー「ろぼてく」としてこれ以上の喜びはありません。

プログラミングの世界は楽しいですよ。まずはその第一歩を、お得な相棒(AIPC)と共に踏み出しましょう!


付録:データで見るAIPC

最後に、より詳細な比較検討を行いたい方のために、CPU性能の比較表と、主要な整備済みPCベースモデルのスペック一覧表を掲載します。

表1:CPU世代別性能比較(PassMarkスコア目安)

世代CPU型番例スコア目安コア/スレッドWin11対応コメント
第4世代i5-4300U2,5002 / 4×ネットサーフィンすら重い場合あり。
第6世代i5-6300U3,2002 / 4×まだ動くが、重い処理は厳しい。
第7世代i5-7300U3,7002 / 4×第6世代と大差なし。
第8世代i5-8250U5,9004 / 8ここで性能が約1.6倍に急上昇。現役レベル。
第10世代i5-10210U6,4004 / 8第8世代の改良版。価格が高い。
第12世代i5-1235U13,00010 / 12最新に近い性能。別次元の速さ。

表2:主要ベースモデルの特徴比較

モデル名メーカー重量キーボード拡張性おすすめ度
LIFEBOOK U938/S富士通◎ (約800g)○ (浅めだが良好)○ (有線LANあり)S (持ち運び最強)
LIFEBOOK A576/7富士通× (約2.3kg)◎ (深くて打ちやすい)◎ (ポート多数)A (据え置き最強)
VersaPro VK23NEC△ (約2.0kg)○ (標準的)○ (標準的)B (無難な選択)
Let’s note SZ6Panasonic○ (約850g)◎ (独特だが慣れると速い)◎ (全部入り)B (Win11非対応が多い)
ThinkPad X280Lenovo○ (約1.1kg)S (打鍵感最高)△ (LANアダプタ必要)A (文字入力重視)

※スコアや重量は構成により異なります。

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この記事を書いた人

現役エンジニア 歴12年。
仕事でプログラミングをやっています。
長女がスクラッチ(学習用プログラミング)にハマったのをきっかけに、スクラッチを一緒に学習開始。
このサイトではスクラッチ/プログラミング学習、エンジニアの生態、エンジニアによる生活改善について全力で解説していきます!

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