こんにちは、親子でプログラミングを楽しむブログ「おやこプログラミング」のエンジニアブロガー、ろぼてくです。私はこれまで10年以上、電気製品の設計や品質保証の仕事に携わってきました。その経験から、製品のカタログスペックだけでは見えない「本当の価値」や「品質の勘所」を見抜く目には、ちょっと自信があります。
さて、皆さんは「Jabra(ジャブラ)」というブランドのイヤホンを検討する中で、「これって、どこの国のメーカーなんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、そのシンプルな疑問への答えはもちろん、さらに一歩踏み込んで、
- Jabraの製品は本当に「良い製品」なのか?
- 品質や耐久性は信頼できるのか?
- 実際のユーザーからの評判はどうなのか?
- そして、今買うならどのモデルがおすすめなのか?
といった点について、私のエンジニアとしての知見と経験を総動員して、徹底的に解説していきます。
特に、Jabraがコンシューマー向けイヤホン市場から撤退するという驚きのニュースが最近発表されました 。この事実を踏まえると、「今、Jabraのイヤホンを買うべきか?」という判断は、これまで以上に慎重な分析が必要です。この記事を最後まで読めば、あなたがJabra製品を選ぶべきかどうかの、明確な答えが見つかるはずです。
- 電機メーカー勤務
- エンジニア歴10年以上
- 品質担当経験あり

結論:Jabraはどこの国のメーカーか?

早速、結論からお伝えします。
Jabraは、デンマークのメーカーです 。
より正確に言うと、Jabraはデンマークのコペンハーゲンに本社を置く「GN Store Nord A/S(ジーエヌストアノード)」という巨大なコングロマリット(複合企業)の傘下にある、「GN Audio(ジーエヌオーディオ)」という会社が展開するオーディオブランドです 。日本にもGNオーディオジャパン株式会社という法人があります 。
ここで私がエンジニアとして注目してほしいのは、この親会社であるGNグループの背景です。GNグループは、単なる家電メーカーではありません。そのルーツは1869年にまで遡り、なんとヨーロッパとアジア(中国)を結ぶ最初の海底電信ケーブルを敷設した会社なのです 。150年以上にわたり、世界のコミュニケーション技術の最前線を走り続けてきた、まさに「通信のプロフェッショナル」集団と言えます。
そして、GNグループの事業の柱は2つあります 。
- GN Hearing: 「ReSound」や「Beltone」といったブランドで、医療用の補聴器を開発・製造しています。
- GN Audio: 「Jabra」ブランドで、オフィスやコールセンター向けのプロフェッショナル用ヘッドセット、そして私たちが普段目にするコンシューマー向けイヤホンを開発・製造しています。
この事実は非常に重要です。Jabraのイヤホンは、ただ音楽を聴くためだけに作られた製品ではありません。その背景には、医療レベルの精密な聴覚技術と、24時間365日の過酷な業務に耐えうるプロ用音響機器のノウハウが、深く根付いているのです。Jabra製品の通話品質の高さや、堅牢な作りは、この歴史と技術的なバックボーンから生まれていると、私は分析しています。
結論:買うことをおススメできるか?

では、Jabraが素晴らしい背景を持つメーカーであることは分かりましたが、肝心の「今、イヤホンを買うことをおすすめできるか?」という点について、私の結論を述べます。
技術者としての私の結論は、**「特定の条件を満たす方には、今こそ強くおすすめできる」**です。
では、その「特定の条件」とは何か。それは、あなたがイヤホンに以下の価値を優先的に求める場合です。
- 圧倒的にクリアな通話品質: Web会議や電話で、自分の声を相手に確実に届けたい。
- 高い耐久性と外れにくい装着感: スポーツやアクティブな趣味で、汗や衝撃を気にせず使いたい。
- 安定した接続性と便利な機能: 複数のデバイス(PCとスマホなど)をシームレスに切り替えて使いたい。
もしあなたがこれらの点に重きを置くなら、Jabraは最高の選択肢の一つです。
しかし、ここで冒頭に触れた重要な注意点があります。2024年6月、親会社のGNグループは、コンシューマー向けイヤホンである「Elite(エリート)」シリーズと「Talk(トーク)」シリーズの事業から、段階的に撤退することを発表しました 。
これはつまり、現在市場に出回っているモデルが、Jabraのコンシューマー向けイヤホンの集大成となり、今後新しいモデルが開発されることはない、ということです。もちろん、既存製品の保証やサポートは継続されますが、この事実を知った上で購入を判断することが、賢明な消費者としての姿勢と言えるでしょう。この市場撤退の背景については、次の章でさらに詳しく解説します。
このメーカーの製品はよい製品か?【エンジニア視点の分析】

「Jabraは良い製品を作るメーカーか?」という問いに、私は「はい、非常に優れた思想を持つメーカーです」と答えます。その理由は、単に製品のスペックが良いからではありません。その製品開発の裏にある、企業としての「戦略」と「哲学」にあります。
医療技術とのシナジー
まず、先ほども触れたGNグループの成り立ちが重要です。Jabraのイヤホンを開発しているGN Audioは、医療用補聴器を作るGN Hearingと兄弟会社です 。これは、人間の耳の構造や聞こえ方に関する膨大なデータと、それを製品に落とし込む高度なエンジニアリング技術が、社内で共有されている可能性が高いことを意味します。Jabraイヤホンの快適な装着感や、自然なノイズキャンセリング、そして聴力に合わせて音質を最適化する機能などは、この医療分野での知見が応用されているからこそ実現できるのです。
市場撤退は「失敗」ではなく「選択と集中」
そして、ゲーミングデバイスの雄である「SteelSeries(スティールシリーズ)」の買収と、コンシューマー向けイヤホン市場からの撤退 。この2つのニュースは、一見すると矛盾しているように見えるかもしれません。しかし、エンジニアの視点から見ると、これは非常に合理的な「選択と集中」戦略です。
現在のコンシューマー向けイヤホン市場は、低価格帯から高価格帯まで無数のメーカーがひしめき合い、熾烈な価格競争が繰り広げられる「レッドオーシャン(血で血を洗う競争の激しい市場)」です。
一方で、GNグループが得意とする以下の市場はどうでしょうか。
- 医療用補聴器: 高度な認可と専門技術が必要。
- 業務用ヘッドセット: 企業の基幹システムと連携する高い信頼性が求められる。80%以上のフォーチュン500企業がJabraを信頼しているというデータが、その実力を物語っています 。
- プレミアムゲーミングデバイス (SteelSeries): eスポーツのプロが要求する、コンマ1秒の遅延も許されないシビアな性能が求められる。
これらの市場は、参入障壁が高く、専門的な技術力そのものが価値となる「ブルーオーシャン(競争相手のいない未開拓市場)」です。GNグループは、価格競争の激しい市場から敢えて撤退し、自社の150年にわたる技術的遺産が最も活きる、高付加価値な市場に経営資源を集中させるという、極めて戦略的な判断を下したのです。
これは「失敗」ではなく、自社の強みを最大限に活かすための賢明な「ピボット(方向転換)」です。この決断自体が、Jabraというブランドが安易な大量生産品とは一線を画す、品質と技術を重んじるメーカーであることの何よりの証拠だと私は考えています。
このメーカーの生産地(工場)はどこか?

現代の電子製品を理解する上で、「設計国」と「生産国」を分けて考えることは非常に重要です。
- 設計・開発 (Design & Engineering): デンマーク Jabra製品の心臓部である研究開発(R&D)、製品コンセプト、音響設計、そして品質基準の策定は、すべてデンマークの拠点が中心となって行われています。Jabra製品の魂は、間違いなくデンマークで生まれています。
- 生産・製造 (Manufacturing): 主に中国 実際の製品の組み立ては、主に中国にある工場で行われています。これは、AppleのiPhoneをはじめ、世界の多くのトップブランドが採用しているグローバルな分業体制です。一部のフォーラムや輸入データを見ると、マレーシアやベトナムといった他のアジア諸国でも部品製造や組み立てが行われている可能性が示唆されています 。
ここで、「なんだ、結局は中国製か」とがっかりするのは早計です。品質保証の業務に携わってきた私の経験から断言しますが、製品の品質は「どこで作られたか」ではなく、「誰が、どのような基準で管理しているか」で決まります。
例えるなら、世界一のシェフは、どこの国の厨房を使おうとも、最高のレシピ(設計図)、最高の食材(部品)、そして最高の調理工程(品質管理)を徹底すれば、ミシュラン星付きの料理を作ることができるのと同じです。Jabraの場合、デンマークの優秀なエンジニアチームが「シェフ」として、設計から品質管理までの全工程を厳格にコントロールしています。その証拠に、Jabra製品は次章で述べるような極めて厳しい国際基準をクリアしているのです。
品質は大丈夫か?【設計・品質業務の経験から徹底検証】

この章が、私がエンジニアとして皆さんに最もお伝えしたい、この記事の核心部分です。カタログスペックだけでは決して見えてこない、製品の「品質」について、私の経験を元に深掘りします。Jabraの品質は、間違いなくトップクラスです。その理由は、以下の4つの側面にあります。
1. 国際標準規格への準拠:信頼性の客観的な証明
まず、Jabraの親会社であるGN Audioは、品質マネジメントシステムの国際規格である**「ISO 9001:2015」**の認証を取得しています 。
これは、単に「良い製品を作っています」という自己申告ではなく、「研究開発、サプライチェーン管理、アフターサービスに至るまで、製品を生み出す全てのプロセスが国際的な基準に則って標準化され、文書化され、第三者機関によって定期的に監査されている」ことを意味します。これは、組織として品質管理体制が成熟していることの客観的な証拠であり、非常に信頼性が高いと言えます。
2. 過酷な耐久性試験:プロ用機器としてのDNA
Jabraのイヤホン、特に「Active」シリーズの耐久性は驚異的です。
- 高い防水防塵性能 (IP等級): 多くのモデルがIP57(防塵性能に加え、水深1mに30分間沈めても浸水しない防水性能)という高い等級を誇ります 。最上位の「Elite 8 Active」に至っては、イヤホン本体が IP68という、粉塵の侵入を完全に防ぎ、かつ継続的に水没させても耐えられる、防水防塵等級の最高レベルを達成しています 。これは、ゲリラ豪雨や汗まみれのワークアウトはもちろん、万が一水の中に落としても壊れにくいという、圧倒的な安心感につながります。
- 米国国防総省の調達基準 (MIL-STD-810H): これがJabraの品質を象徴する最大のポイントです。「Elite 8 Active」はこの軍事規格に準拠しています 。これはマーケティング用語ではありません。高温、低温、衝撃、湿度、雨、砂塵など、戦場のような過酷な環境での使用を想定した、文字通り拷問のような試験をクリアした証です。私が製品開発に携わっていた頃、このMIL規格をクリアすることがどれほど大変か身をもって知っています。一般的な民生品でこの規格をクリアしている製品は、極めて稀です。
3. ソフトウェアとセキュリティ:見えない部分の品質
優れた製品は、ハードウェアだけでは成り立ちません。
- 継続的なソフトウェアアップデート: Jabraは「Jabra Sound+」や「Jabra Direct」といった専用アプリを通じて、定期的にファームウェアのアップデートを提供しています 。これにより、発売後もバグの修正、パフォーマンスの向上、新機能の追加などが行われ、製品の価値が維持・向上します。公開されている詳細なリリースノートを見ても 、継続的な製品改善への真摯な姿勢がうかがえます。
- セキュリティへの配慮: 業務用ヘッドセットでは、軍事レベルの暗号化技術であるAES 256ビット暗号化を採用するなど 、通信のセキュリティにも高い意識を持っています。こうしたセキュリティに対する考え方は、コンシューマー製品にも反映されていると考えられます。
4. サステナビリティへの取り組み:高品質なモノづくりの証
一見、品質と関係ないように思えるかもしれませんが、企業のサステナビリティ(持続可能性)への取り組みは、その製造品質を測る重要な指標となります。安く、早く、粗悪なモノづくりをする企業は、環境やサプライチェーンにまで配慮する余裕はありません。
Jabraは、製品のライフサイクル全体での環境負荷を評価する**「ライフサイクルアセスメント(LCA)」を実施し、その結果を公開しています 。また、環境や社会に配慮したIT製品の国際的な認証である
「TCO認証」**を多くの製品で取得 、FSC認証紙を利用したサステナブルなパッケージングへの移行 など、非常に先進的な取り組みを行っています。
これらの活動は、自社の製品と製造プロセスに責任を持つという、品質志向の企業文化がなければ不可能です。
以上の4点から、Jabraの製品は、目に見える部分から見えない部分まで、極めて高い品質基準に基づいて作られていると結論付けられます。
このメーカーの製品は買っても大丈夫?評判は?

エンジニアの視点では高品質だと分かりましたが、実際に使っているユーザーはどのように感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミの両方を分析し、客観的な評判を探ってみましょう。
良い口コミ
多くのレビューサイトやユーザーの声から、共通して評価されているポイントは以下の通りです。
- 圧倒的な通話品質: 「さすがはヘッドセットの巨人」「Web会議で相手から『声がクリアで聞きやすい』と言われた」といった声が非常に多いです 。これは、複数のマイクと高度なノイズ除去アルゴリズムによるもので、GNグループのプロ用機器のDNAが最も色濃く出ている部分です。
- 抜群のフィット感と安定性: 特に「Elite」シリーズや「Active」シリーズは、「ランニングしても全くズレない」「耳に吸い付くようなフィット感」と高く評価されています 。数多くの耳の形状をスキャンして設計されたというエルゴノミクスデザインの賜物です。
- 堅実な基本性能と操作性: 「Bluetooth接続が非常に安定していて、人混みでも途切れない」「物理ボタンなので誤操作がなくて快適」といった、日常使いでのストレスのなさを評価する声も目立ちます 。派手さはありませんが、道具としての基本がしっかりしている証拠です。
悪い口コミ
一方で、もちろんネガティブな意見もあります。これらも正直に見ていきましょう。
- 音質は好みが分かれる: 「低音の迫力が物足りない」「SONYやBOSEと比べると、音楽に没入する感じは薄い」という意見が見られます 。Jabraの音作りは、特定の音域を強調するのではなく、全体的にバランスの取れたクリアなサウンドが特徴です。そのため、重低音を重視する「ドンシャリ」好きのユーザーには、少し物足りなく感じられる可能性があります。
- iPhoneユーザーはコーデックに注意?: 一部のモデル(特にElite 3やConnect 5tなど)は、iPhoneに最適な高音質コーデックである**「AAC」に対応していません** 。iPhoneと接続した場合、標準的な「SBC」というコーデックで接続されるため、理論上は音質が若干劣る可能性があります。Androidユーザーであれば高音質な「aptX」に対応しているため、この点はAndroidユーザーに有利と言えるかもしれません。
- 価格設定: 機能や品質を考えれば妥当ですが、絶対的な価格としてはプレミアムセグメントに位置するため、「もう少し安ければ」という声もあります 。ただし、市場撤退に伴い、現在は価格が下がっている傾向にあります。
これらの評判を総合すると、Jabraは**「音楽鑑賞を最高に楽しむ」というよりは、「通話、スポーツ、日常使いといった様々なシーンで、ストレスなく快適に使える高品質な道具」**として評価されていることが分かります。
このメーカーのおすすめ製品は?

さて、いよいよJabraのおすすめイヤホンを、エントリー、ミドルレンジ、ハイエンドの3つのカテゴリーに分けてご紹介します。市場からの撤退が発表された今、これらのモデルはJabraのコンシューマー向け技術の集大成であり、その「本物の品質」を体験する最後のチャンスとも言えます。
どのモデルを選ぶべきか一目でわかるように、比較表を作成しました。
Jabra Eliteシリーズ 用途別スペック比較
| モデル (Model) | 主な特徴 (Key Feature) | こんな人におすすめ (Recommended For) | 防水防塵性能 (IP Rating) | ANC技術 (ANC Tech) |
| Elite 4 Active | 高いフィット感と耐久性、コスパ◎ | スポーツ・フィットネス入門、初めてのJabra | IP57 | 標準ANC |
| Jabra Connect 5t | バランス型、マルチポイント対応 | テレワーク、PCとスマホを両方使う人 | IP55 | ハイブリッドANC |
| Elite 8 Active | 米軍規格準拠の究極のタフネス | 過酷な環境のアスリート、アウトドア愛好家 | IP68 (イヤホン) / IP54 (ケース) | アダプティブハイブリッドANC |
| Elite 10 | 最高の快適性と空間オーディオ | 通勤、映画・音楽鑑賞、最高の音質と通話品質 | IP57 | Jabra アドバンストANC |
エントリーモデル:Jabra Elite 4 Active
【こんな人におすすめ】
- 初めてJabraのイヤホンを試してみたい人
- スポーツやジムで使う、フィット感と耐久性の高いイヤホンが欲しい人
- 1万円前後で高品質なノイキャンイヤホンを探している人
「Elite 4 Active」は、Jabraのエッセンスを凝縮した、コストパフォーマンスが非常に高いモデルです 。”Active”の名前の通り、IP57の優れた防水防塵性能と、激しい動きでも外れにくいセキュアなフィット感が最大の特徴 。
音質はJabraらしいバランスの取れたクリアなサウンドで、アクティブノイズキャンセリング(ANC)の性能も十分。物理ボタンによる確実な操作性も魅力です。Jabraの世界への入り口として、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。
ミドルレンジモデル:Jabra Connect 5t (Elite 5)
【こんな人におすすめ】
- テレワークやWeb会議での使用がメインの人
- PCとスマートフォンの2台に同時に接続して、シームレスに切り替えたい人
- 機能と価格のバランスを重視する人
「Connect 5t」は、特にハイブリッドワーカーにとって「かゆいところに手が届く」機能が詰まったモデルです(性能はElite 5とほぼ同等)。
最大の特徴は、この価格帯でありながら**「マルチポイント接続」**に対応している点です 。これにより、会社のPCでWeb会議をしながら、個人のスマートフォンにかかってきた電話にイヤホンを外さずに応答する、といった芸当が可能になります。一度この便利さを体験すると、もう戻れません。
また、より高度な「ハイブリッドANC」を搭載し、ノイズキャンセリング性能もエントリーモデルから一段向上しています 。仕事の生産性を高めるための「投資」として考えれば、非常に価値のある一台です。
ハイエンドモデル:Jabra Elite 10 & Elite 8 Active
Jabraが最後に世に送り出した、2つのフラッグシップモデルです。それぞれに明確な個性があり、あなたのライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
Jabra Elite 10 (プレミアム・オールラウンダー)
【こんな人におすすめ】
- 最高の音質と、臨場感あふれるオーディオ体験を求める人
- 長時間の装着でも疲れない、究極の快適性を求める人
- ビジネスでもプライベートでも、一切妥協したくない人
「Elite 10」は、Jabra史上最高の快適性と音質を追求した、まさにプレミアムなモデルです 。
最大の特徴は、**「Jabra コンフォートフィットテクノロジー」**と呼ばれる、ユニークなセミオープンデザインです 。これにより、従来のカナル型イヤホンのような耳への圧迫感が劇的に軽減され、一日中着けていても疲れません。
音響面では、Dolbyと協業した**「Dolby Atmos空間サウンド」と「ヘッドトラッキング機能」**に対応 。まるで映画館にいるかのような、臨場感あふれるサウンドが楽しめます。ANC性能も「Jabra アドバンストANC」へと進化し、強力なノイズ除去と快適な装着感を両立しています。通話品質、音質、快適性、そのすべてを最高レベルで求めるなら、選ぶべきはElite 10です。
Jabra Elite 8 Active (究極のタフネス・パフォーマー)
【こんな人におすすめ】
- トレイルランニング、登山、クロスフィットなど、極めて過酷な環境でスポーツをする人
- とにかく壊れない、絶対に信頼できるイヤホンが欲しい人
- 「世界で最もタフなイヤホン」という言葉に惹かれる人
「Elite 8 Active」は、一言で言えば**「イヤホン界のG-SHOCK」**です。その称号は伊達ではありません。
前述の通り、米国国防総省のMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠し、イヤホン本体はIP68、充電ケースですらIP54の防塵防滴性能を誇ります 。塩水噴霧試験や腐食試験もクリアしており、汗や海水にも強い設計です 。
液体シリコンラバーでコーティングされた「Jabra シェークグリップ」により、どんなに激しい動きでも耳から外れる心配はありません 。それでいて、Dolby Audioによる迫力あるサウンドや、強力なアダプティブハイブリッドANC、優れた通話品質もしっかりと備えています 。耐久性に一切の妥協をしたくない、究極のアスリートやアウトドア愛好家のための唯一無二の選択肢です。
まとめ
最後に、この記事の要点をまとめます。
- Jabraはどこの国? → デンマークのブランドです。150年以上の歴史を持つ通信技術のプロ集団「GNグループ」が親会社で、その背景には医療用補聴器や業務用ヘッドセットで培われた高度な技術力があります。
- 品質は信頼できる? → トップクラスに信頼できます。設計はデンマーク、生産は主に中国ですが、ISO 9001に基づく厳格な品質管理体制が敷かれています。IP68や米軍MIL規格といった過酷な耐久性試験をクリアするモデルもあり、その品質は折り紙付きです。
- 評判は? → **「圧倒的な通話品質」と「抜群のフィット感」**が高く評価されています。一方で、音質はバランス重視で、低音の迫力を求める人には好みが分かれる可能性があります。
- なぜ市場から撤退するの? → 製品の品質が低かったからでは決してありません。競争の激しいコンシューマー市場よりも、自社の技術力が活きる専門的で高付加価値な市場(業務用、医療用、ゲーミング)に集中するという、賢明な経営戦略です。
Jabraのイヤホンは、その背景にある「プロの道具」としての思想が色濃く反映された、非常に信頼性の高い製品です。市場からの撤退は一人のファンとして残念ですが、それはJabraが品質をないがしろにした結果ではなく、むしろその高い品質を維持し、さらに得意な分野で輝くための戦略的な決断と言えるでしょう。
現在、市場に残っている在庫は、Jabraが長年培ってきた技術の結晶です。その「本物の品質」を、もしかしたらお得な価格で手に入れられる最後のチャンスかもしれません。
特に、クリアな通話品質、タフな耐久性、安定した使い心地をイヤホンに求めるあなたにとって、Jabraは今でも、そしてこれからも、これ以上ない選択肢の一つであり続けるはずです。

コメント