
こんにちは!親子でプログラミングを楽しむブログ「おやこプログラミング」の運営者で、二児の父でもあるエンジニアブロガーの「ろぼてく」です。
「カキーン!」というバットの快音、手に汗にぎる試合展開…。野球って、本当に面白いですよね!
でも、もしパソコンで野球ゲームをプレイするだけでなく、そのゲームが「どうやって動いているのか」を親子で覗いて、改造までできちゃうとしたら、もっと面白そうだと思いませんか?
それを叶えてくれるのが、子ども向けプログラミング言語の「Scratch(スクラッチ)」です。
僕も子どもたちと一緒に、これまでたくさんのスクラッチ作品で遊んできました。その中でも、特に「これは面白い!」「よくできてる!」と親子で夢中になった野球ゲームがいくつかあります。
そこで今回は、面白さを最優先基準として、僕たち親子が本気で選んだ「スクラッチ野球ゲームおすすめTOP5」をランキング形式でご紹介します!
ただ面白いだけでなく、それぞれのゲームが**「プログラミングのどんな工夫でできているのか?」**というエンジニア目線のひみつも、小学生のお子さんにも分かるように解説していきます。
この記事を読み終える頃には、きっとお子さんと一緒に「このゲームで遊びたい!」「自分でも作ってみたい!」とワクワクしているはずですよ!
- 現役エンジニア
- スクラッチ歴4年
- 二児パパ

100種類以上のスクラッチゲームをあいうえお順で紹介

スクラッチのおススメゲームをジャンル別で紹介

スクラッチの神ゲーTOP10を紹介

【決定版】スクラッチ野球ゲーム おすすめTOP5ランキング

それでは、さっそくランキングの発表です!
今回は数ある野球ゲームの中から、「今すぐ親子で遊べて、しっかり面白い」という基準で選びました。有名な作品の中には、パソコンによっては重くて動かなかったり、現在非公開になっていたりするものもあります。このランキングで紹介するゲームは、僕がすべて動作確認済みなので安心してくださいね!
第5位:【野球ゲーム(2人プレイ)】 by Gumball098
対戦がアツい!親子で遊ぶなら、まずコレ!
まず第5位は、親子や友達との対戦が最高に盛り上がる、シンプルな2人プレイの野球ゲームです。複雑なルールは一切なし!ピッチャーとバッターに分かれて、タイミングの読み合いだけで勝負が決まります。
【遊び方】
- ピッチャー:「1」キーを押してボールを投げる
- バッター:「←(左矢印)」キーでバットを振る
たったこれだけです!シンプルだからこそ、お互いのクセを読んだり、タイミングをずらしたりする心理戦がめちゃくちゃ面白いんです 。
ろぼてくの「面白さ」チェック! このゲームの魅力は、なんといってもその手軽さと対戦の面白さです 。リアルな野球というよりは、昔ながらのアーケードゲームのような感覚で、「もう一回!」と何度も勝負したくなります。僕も息子と遊んでみましたが、どっちが先にフェイントに引っかかるかで大笑いしながらプレイしました。初めてスクラッチのゲームで遊ぶお子さんでも、すぐにルールを覚えて楽しめるはずです。
プログラムのひみつを覗いてみよう!:ゲームの基本「キー入力」 このゲームはどうやって「キーが押された」と判断しているのでしょうか?ここには、スクラッチのプログラミングで最も基本的なブロックの一つが使われています。
それは**「〇〇キーが押された」**というブロックです 。
プログラムは常に「1キーは押されてる?」「←キーは押されてる?」と、ものすごい速さでチェックし続けています。そして、キーが押された瞬間に「ボールを投げる」「バットを振る」という命令を実行するのです。このシンプルな仕組みが、あらゆるゲームの基本になっているんですね。
ろぼてく親子のおすすめ度評価
| 観点 | レーティング | ろぼてくのコメント |
| 面白さ | ★★★★☆ | 2人対戦の読み合いが最高に面白い!シンプルだからこそ盛り上がる! |
| 完成度 | ★★★☆☆ | グラフィックはシンプルだけど、対戦ゲームとしてしっかり成立している。 |
| 再現度 | ★★☆☆☆ | リアルさより、アーケードゲームとしての楽しさを追求した作り。 |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ | 「キー入力」と「タイミング」というゲームの基本が学べる最高の教材。 |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ | 親子でプログラミングを始める第一歩として、遊んで学ぶのに最適! |
▼ゲームをプレイする! 野球ゲーム by cs475078743
第4位:【広島 対 巨人】 by matuoka123
打球の行方はキミ次第!リアルな物理演算が面白い!
第4位は、バッティングの奥深さを体験できる、本格派の野球ゲームです。このゲームの最大の特徴は、なんとバットに当たった場所によって打球の方向が変わる「Hit Angle」システムを搭載していること 。
【遊び方】
- バッターの移動:W・A・S・D キー
- バットを振る:スペースキー
バッターを少し動かして、ボールがバットのどこに当たるかを調整してみましょう。センター返しを狙ったり、わざと流し打ちをしてみたりと、本物のバッターのような戦略的なプレイが楽しめます。
ろぼてくの「面白さ」チェック! ただタイミングを合わせるだけでなく、「どう打つか」を考えられるのがこのゲームのすごいところ。狙い通りにヒットを打てた時の「やった!」という感覚は格別です。子どもにとっては、「自分の操作が、ちゃんと物理的な結果につながる」ということを直感的に理解できる、素晴らしい体験になるはずです 。
プログラムのひみつを覗いてみよう!:「変数」と「計算」の魔法 なぜ、打球の角度が変わるのでしょうか?その秘密は**「変数」と「計算」**にあります。
変数は、数字や文字を入れておける「箱」のようなものです。このゲームでは、ボールがバットに当たった瞬間の「ボールの場所(座標)」と「バットの場所(座標)」をチェックしています。そして、その位置のわずかなズレを計算して、「ボールが進むべき角度」を決めているのです 。
「もしバットの上の方に当たったら、ボールは高い角度で飛んでいけ」「もし真ん中に当たったら、まっすぐ飛んでいけ」という命令を、計算を使って自動で作り出しているんですね。プログラミングで物理現象を再現する、面白さの一端がここにあります。
ろぼてく親子のおすすめ度評価
| 観点 | レーティング | ろぼてくのコメント |
| 面白さ | ★★★★☆ | 打球をコントロールする戦略性が奥深い。狙い通りに打てた時が快感! |
| 完成度 | ★★★★☆ | 特定の球団をテーマにしていて、作り込みが感じられる。 |
| 再現度 | ★★★★★ | バットとボールの当たり方で打球が変わる物理演算はスクラッチ最高レベル! |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ | 「座標」「変数」「角度」を使った物理シミュレーションの作り方が学べる。 |
| 総合おススメ度 | ★★★★☆ | 「なんで?」を「なるほど!」に変える、科学の面白さが詰まったゲーム。 |
▼ゲームをプレイする! 広島 対 巨人 by matuoka123
第3位:【! Realistic! Baseball 野球ゲーム】 by katakanakana
魔球がうなる!ピッチャーのリアルな投球に挑戦!
第3位は、その名の通り、超リアルなピッチングに度肝を抜かれる野球ゲームです。「神ゲー」と評価する人も多い、非常にクオリティの高い作品です 。
このゲームのすごさは、なんといってもピッチャーが投げてくるボールのリアルな動き!ただまっすぐ飛んでくるだけではありません。グニャリと曲がるカーブや、ストンと落ちるフォークボールなど、本物のプロ野球選手が投げるような「魔球」がバッターを襲います 。
【遊び方】
- マウスを動かしてバットを構え、クリックでスイング!
3Dの視点で、まるで本当にバッターボックスに立っているかのような臨場感が味わえます。ボールの回転や軌道をよーく見て、どの球種が来るか予測しながら振る必要があり、まさに「バッターの目」が試されます。
ろぼてくの「面白さ」チェック! 最初は、あまりのリアルな変化球に空振りしてしまうかもしれません。でも、だからこそ面白い!何度も挑戦して、ついに難しいカーブを捉えてヒットにした時の達成感は、他のゲームでは味わえません。このゲームをきっかけに、僕の娘は「フォークボールってどうして落ちるの?」と興味津々。一緒に本物の野球選手の投球動画を見て、「ゲームと同じだ!」と大興奮でした。ゲームから本物のスポーツへの興味を引き出す、素晴らしいきっかけになります 。
プログラムのひみつを覗いてみよう!:「小さな動きの繰り返し」でカーブを作る あんなに滑らかなボールのカーブは、どうやって作られているのでしょうか?実は、**「すごく速いパラパラ漫画」**のような方法が使われています。
プログラムは、ボールを一気に動かしているわけではありません。「少し動かしては、ほんの少しだけ向きを変える」という命令を、1秒間に何十回も繰り返しているのです 。
例えば、「右に1、下に2動かす」→「右に1、下に1.9動かす」→「右に1、下に1.8動かす」…というように、動きを微妙に変化させ続けることで、全体として滑らかな曲線を描いているのです。単純な命令の組み合わせで、こんなにも複雑でリアルな動きが作れるなんて、プログラミングって本当に奥が深いですね!
ろぼてく親子のおすすめ度評価
| 観点 | レーティング | ろぼてくのコメント |
| 面白さ | ★★★★☆ | リアルな魔球を打ち返すのが難しいけど、だからこそ燃える! |
| 完成度 | ★★★★★ | 3Dの視点やボールの動きなど、個人制作とは思えないクオリティ。 |
| 再現度 | ★★★★★ | 変化球の軌道はピカイチ!本物のピッチャーと対戦している気分。 |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ | 複雑な動きを「小さな動きの繰り返し」で表現する方法は超参考になる。 |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ | ゲームのリアルさを追求したい、挑戦好きな子に絶対おすすめ! |
▼ゲームをプレイする! (https://scratch.mit.edu/projects/907937745)
第2位:【v2.2 Home Run Derby Baseball】 by Sticks_1458
狙え場外!爽快ホームラン競争!
いよいよ第2位!シンプルながら中毒性が高く、ただひたすらにホームランを打つ爽快感を追求した名作、「ホームランダービー・ベースボール」です。
このゲームの目的はただ一つ。10回アウトになる前に、どれだけ多くのホームランを打てるか 。ハイスコアを目指して、ついつい「もう一回だけ!」とプレイしてしまうこと間違いなしです。
【遊び方】
- マウスでバットを操作し、グレーの点に合わせてクリックでスイング
- スイングの種類を「コンタクトスイング(当たりやすい)」と「パワースイング(ホームランを狙えるが難しい)」から選べる
この**「コンタクト」と「パワー」の使い分け**が、このゲームの面白さのキモ!安全にヒットを狙うか、リスクを冒してでも一発長打を狙うか…この戦略的な駆け引きが、ゲームを何倍も面白くしています 。
ろぼてくの「面白さ」チェック! パワースイングでボールの芯を捉え、完璧なホームランを打った時の「カキーン!」という音と演出は、スクラッチのゲームの中でも最高の爽快感です!親子でハイスコアを競い合えば、盛り上がること間違いなし。シンプルなルールなので、誰でもすぐに楽しめます。
プログラムのひみつを覗いてみよう!:「もし〜でなければ」で選択肢を作る 「コンタクト」と「パワー」、ゲームはどうやってこの2つのスイングを切り替えているのでしょうか?ここで使われているのが**「もし〜なら、でなければ」**という、プログラミングの重要な考え方です。
ゲームの中には、「スイングモード」という名前の変数(箱)があると想像してください。プレイヤーがキーを押すと、この箱の中身が「コンタクト」から「パワー」に切り替わります。
そして、バットを振った瞬間にプログラムはこう考えます。 「もし『スイングモード』が『パワー』なら、バットを少し小さくして(難易度アップ)、ボールの飛ぶ距離をすごく大きくする。でなければ(つまり『コンタクト』なら)、バットは普通の大きさで、飛ぶ距離も普通にする」
このように条件によって処理を分ける「もし〜でなければ」の仕組みがあるからこそ、プレイヤーは戦略的な選択ができるようになるのです 。
ろぼてく親子のおすすめ度評価
| 観点 | レーティング | ろぼてくのコメント |
| 面白さ | ★★★★★ | ホームランを打つ爽快感がすごい!ハイスコアを目指すのがとにかく楽しい。 |
| 完成度 | ★★★★★ | 操作性、グラフィック、ゲームモード、すべてが高レベルでまとまっている。 |
| 再現度 | ★★★★☆ | ホームランダービーの雰囲気をうまく再現。パワーかミートかの駆け引きがリアル。 |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★☆ | 「変数」と「もし〜でなければ」でゲームモードを切り替える方法が学べる。 |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ | 誰でもすぐに楽しめて、奥が深い。面白さ、完成度ともに文句なし! |
▼ゲームをプレイする! (https://scratch.mit.edu/projects/10742673)
第1位:【スクラッチプロ野球】 by susaki_5678
面白さ、分かりやすさ、かわいさ、全てが神レベル!
そして、栄えある第1位は…面白さ、完成度、そしてプログラミングの教材としての分かりやすさ、その全てを兼ね備えた、まさに「キング・オブ・スクラッチ野球ゲーム」!【スクラッチプロ野球】です!
このゲームがなぜ最高なのか?理由はたくさんありますが、一番のポイントはバッターが狙う場所をグリッド(マス目)で表示してくれる、革新的な分かりやすさです 。
【遊び方】
- マウスで照準(グリッド)を動かして、ボールが来るところを予測
- タイミングよくクリックでスイング!
ピッチャーが投げたボールがどのコースに来るか、そして自分のバットがどこを振っているのかが一目瞭然。だから、小さなお子さんでも「ここにボールが来るから、ここを振れば当たるんだ!」と直感的に理解できます。
さらに、バッターやピッチャーとして登場するスクラッチキャットの動きが、とっても可愛らしいのも魅力。作者の愛情がたっぷり詰まっているのが伝わってきます 。
ろぼてくの「面白さ」チェック! このゲームは、簡単すぎず、難しすぎない、絶妙なゲームバランスが本当に見事です。初心者でもすぐにヒットを打つ楽しさを味わえ、慣れてくるとピッチャーとの駆け引きに夢中になります。当たった時も外れた時も、その理由が視覚的にすぐ分かるので、子どもがストレスを感じにくく、純粋に「もっと上手くなりたい!」と思える作りになっています。まさに親子で遊ぶのに理想的なゲームです。
プログラムのひみつを覗いてみよう!:「メッセージ」で仲間と連携! このゲームでは、ピッチャーとバッターは別々のキャラクター(スプライト)です。では、どうやってお互いの動きを合わせているのでしょうか?
その秘密は**「メッセージを送る」**という機能にあります。これは、スプライト同士が会話するためのトランシーバーのようなものです 。
ピッチャーのプログラムは、ボールを投げる瞬間に「投げるよ!」というメッセージを“放送”します。一方、バッターのプログラムはずっとそのメッセージを待っています。そして、「投げるよ!」というメッセージを“受信”した瞬間に、「よし、構えるぞ!」とバットを振る準備を始めるのです。
この「送る」と「受け取る」の仕組みがあるから、たくさんのキャラクターが、まるでチームのように連携して動くことができるんですね。
ろぼてく親子のおすすめ度評価
| 観点 | レーティング | ろぼてくのコメント |
| 面白さ | ★★★★★ | 簡単すぎず難しすぎない絶妙なバランス。駆け引きが楽しくて何度も遊んでしまう。 |
| 完成度 | ★★★★★ | 分かりやすいUI、可愛いキャラクター、スムーズなゲーム進行。非の打ち所がない。 |
| 再現度 | ★★★★☆ | リアルさよりも「野球ゲームとしての楽しさ」を最大限に引き出している。 |
| ゲームづくりの勉強になる | ★★★★★ | 「メッセージ」機能を使ったスプライト間の連携は、あらゆるゲーム作りの基本。 |
| 総合おススメ度 | ★★★★★ | 親子で遊ぶスクラッチ野球ゲームの決定版。面白さと学びの最高のバランス! |
▼ゲームをプレイする! スクラッチプロ野球 by susaki_5678
まとめ:さあ、君もバッターボックスに立とう!

今回は、親子で絶対に楽しめるスクラッチの野球ゲームTOP5をご紹介しました。
シンプルな対戦ゲームから、リアルな物理演算を使ったもの、爽快なホームラン競争まで、スクラッチの世界にはクリエイターたちの素晴らしいアイデアと工夫が詰まっています。
でも、これらのゲームの本当の面白さは、ただ遊ぶだけでは終わりません。
次に遊ぶ時は、ぜひゲーム画面の上にある**「中を見る」**というボタンをクリックしてみてください。そこには、この記事で紹介したような、ゲームを動かしているプログラムの「ひみつ」が広がっています。
「ボールの速さを変えてみたらどうなるだろう?」 「バットを大きくしたら、もっと簡単に打てるかな?」
そんな風に、親子で話しながらプログラムを少しだけ改造してみる。それこそが、スクラッチが提供してくれる最高の学びと楽しみです。今日紹介したゲームが、あなたのお子さんにとって、未来の「神ゲー」クリエイターになるための一歩になるかもしれません。
さあ、まずはバッターボックスに立って、思いっきりプレイボール!
皆さんが遊んでみた感想や、たたき出したハイスコア、もしくはお子さんが作った改造版など、ぜひコメントで教えてくださいね!
おススメのスクラッチ参考書
私も参考にしているスクラッチ参考書を紹介します。どちらもとてもわかりやすいです。
ろぼてく私の場合は、図書館で借りて試し読みして、分かりやすかったものを購入しています。試し読みは必須です。
手元にずっと置いておき、いつでも参照できるようにすることも重要です。
【無料体験】【全国に教室多数】おススメのプログラミング教室
私が最もおススメするプログラミング教室は、「QUREOプログラミング教室」です。
「QUREO」の特徴は、以下にあげる点です。
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