こんにちは、ブログ「oyako-programming.com」を運営しているエンジニアブロガーの「ろぼてく」です。
普段は電気製品の設計や品質保証(QA)の現場で、10年以上にわたり「製品がなぜ壊れるのか」「どうすれば安全か」という技術的な課題と向き合っています。職業柄、家電量販店やAmazonのガジェットコーナーを見ると、つい「この筐体の金型はどうなっているんだ?」「このスペックでこの価格、裏にどんなカラクリが?」と、分解したくてウズウズしてしまうのが私の悪い癖でもあります。
さて、最近読者の方や周囲のパパ友から、こんな相談を受けることが急増しました。
「Amazonで『Skyink』っていうメーカーのノートパソコンが激安で売ってるんだけど、これどこの国の会社?買っても大丈夫?」
「子供のプログラミング学習用に安いPCを探していたら、Panasonicや東芝のPCなのに『Skyink』って書いてあって混乱している」
確かに、Amazonで「ノートパソコン 整備済み」や「中古 PC」と検索すると、検索結果の上位に**「Skyink」**という聞き慣れないブランド名が躍っています。
「【整備済み品】Skyink ThinkPad…」「SkyinkのWIFI…」といった表記が並び、詳しくない方からすれば、「Skyinkという新興メーカーが、ThinkPadという名前のPCを出しているの?」と誤解してしまうのも無理はありません。
一見すると怪しさ満点のこの「Skyink」。
しかし、エンジニアの視点でスペック表と流通経路、そして関連製品を詳細に分析していくと、そこには**「現代のPCリユース市場の巧みな生存戦略」と「意外なコスパの正体」**が見えてきました。
結論から先に言ってしまうと、Skyinkはパソコンメーカーではありません。
しかし、だからといって「詐欺だ!買うな!」と切り捨てるのは早計です。実は、用途さえ間違えなければ、これほどお買い得な選択肢は他にない可能性すらあるのです。
本記事では、謎多きブランド「Skyink」について、私のエンジニアとしての知見と、膨大なリサーチデータを元に徹底的に調査しました。
その正体はインク屋さんなのか? Wi-Fiアダプタ屋なのか? それとも中国の巨大工場なのか?
そして、肝心のPCの品質やセキュリティリスクはどうなのか?
15,000文字を超える詳細なレポートとなりますが、これを読めば「Amazonの激安整備済みPC」の裏側が完全に理解でき、失敗のないPC選びができるようになることをお約束します。それでは、禁断の「Skyink」解剖を始めましょう。
どこの国のメーカー 総まとめ
みんなが気になるあのメーカーの国籍と製品レビューがわかります!100社以上を徹底調査しています!

整備済みPCとは?
整備済みPCとは?中古PCとの違いは? コチラの記事で気になることをすべて解説します。

結論:どこの国のメーカーか?
結論:Skyink(スカイインク)は、主に中国(深セン・東莞エリア)で製造されたPC周辺機器を取り扱う「ブランド名」であり、パソコン本体の製造メーカーではありません。
この結論に至った技術的・状況的証拠を、エンジニアの視点で詳しく解説します。
1. “Skyink” の正体は「インク」と「無線アダプタ」
まず、Amazonやその他のECサイトで「Skyink」というブランドが他にどのような製品を展開しているかを調査しました。すると、驚くべき事実が判明しました。
Skyinkの主力製品は、実は**「プリンターの互換インクカートリッジ」**なのです。
- HP用 61XL / 63XL 互換インク
- Canon用 245XL / 246XL 互換インク
これらの製品パッケージや販売ページを確認すると、”Remanufactured Ink Cartridge”(再生インクカートリッジ)として、Skyinkブランドで大量に販売されています。ブランド名の「Ink(インク)」が示す通り、本来は消耗品サプライヤーとしての側面が強いブランドです。
2. なぜノートPCに名前がついているのか?
では、なぜノートPCの商品名に「Skyink」がついているのでしょうか?
Amazonで販売されている「Skyink ノートパソコン」の実態を確認すると、その構成は以下のようになっています。
| 構成要素 | 実際のメーカー | 役割 |
| PC本体 | Panasonic, Toshiba, Dell, Lenovo, Fujitsu | ベースとなるハードウェア(中古・整備品) |
| OS | Microsoft (Windows 10/11 Pro) | ソフトウェア基盤 |
| Wi-Fi機能 | Skyink (USBアダプタ) | 無線通信機能の追加 |
| インク? | なし | 無関係 |
つまり、「Skyinkのノートパソコン」という商品は存在せず、**「SkyinkブランドのUSB Wi-Fiアダプタ(無線LAN子機)がオマケで付属している、有名メーカー製の整備済み中古ノートパソコン」**というのが技術的に正しい定義です。
Amazonの検索アルゴリズム対策(SEO)として、また「Wi-Fi対応」という付加価値をブランド化するために、セットにするWi-Fiアダプタのブランド名を商品タイトルの冒頭に持ってきているのです。これはAmazonマーケットプレイス特有の販売手法と言えます。
3. 生産国は「中国」である理由
Skyinkブランドの製品(インク、Wi-Fiアダプタ、スタイラスペン)の供給元を辿ると、中国の電子機器産業の中心地である**広東省(特に深セン市や東莞市)**に行き着きます。
- Wi-Fiアダプタの製造: 数百円〜千円程度で流通するUSB Wi-Fiドングルの9割以上は中国製です。内部にはRealtek社(台湾)やMediaTek社(台湾)の通信チップが搭載されていますが、基板への実装とプラスチック筐体の成形、組み立ては中国のOEM工場で行われています。Skyinkもこれらの工場に発注し、自社ロゴを印字したOEM製品(相手先ブランド製造品)です。
- 名前の由来: 「Sky(空・無線)」と「Ink(インク)」を組み合わせた造語と推測されますが、日本の商標データベースには大手PCメーカーとしての登録はありません。ロシアの通信会社「Sky Link」や、日本のドローン企業「SkyLink Japan」とは全くの無関係です。これらと混同しないよう注意が必要です。
まとめ:
Skyinkは「中国製のPCアクセサリーブランド」であり、ノートPCそのものは「かつて日本や世界の一流メーカーが製造した高品質な製品」です。この区別をつけることが、賢い買い物の第一歩です。
結論:買うことをおススメできるか?
エンジニアとして、品質、コスト、リスクを総合的に判断した結果をお伝えします。
結論:コストパフォーマンスを最優先するなら「強くおすすめ」できます。ただし、PC本体が「Skyink製」だとは絶対に思わないでください。
この判定には、明確な技術的根拠があります。
1. 【おすすめできる理由】ベースマシンの品質が異常に高い
販売されているPCのベースモデルを見て、私は正直驚きました。
- Panasonic Let’s note (レッツノート)
- Lenovo ThinkPad X1 Carbon
- Dell Latitude 7000シリーズ
これらは全て、新品当時は20万円〜30万円もした、各メーカーのフラッグシップ(最上位)法人モデルです。企業のリースアップ(3〜5年のリース契約終了)品が大量に市場に流れ込み、それを整備業者が買い取って再生しています。
元々の設計品質(耐久性、放熱設計、部品選定)が民生用(家庭用)の安価なPCとは桁違いに良いため、中古であっても、ドン・キホーテなどで売られている数万円の「新品格安PC」より遥かに高性能で長持ちします。
2. 【割り切りが必要な点】Skyink製アダプタはおまけ
付属する「SkyinkのWIFI」は、技術的に言えば**「応急処置」**です。
古い法人向けPCの中には、Wi-Fiが内蔵されていないモデルや、内蔵Wi-Fiカードの規格が古すぎる(Wi-Fi 4以前など)場合があります。それを分解してカードを差し替えるコストを省くために、数百円のUSBアダプタを同梱しています。
このアダプタは出っ張りますし、通信速度もそこそこです。しかし、「とりあえずネットに繋がる」という目的は果たせます。
3. エンジニアの判定
- 買いの対象者:
- 子供のプログラミング学習用(ScratchやMinecraftなど)
- 大学生のレポート作成・Web講義用
- 家庭での事務作業・動画視聴用
- 「壊れても惜しくない」サブ機が欲しいエンジニア
- 見送るべき人:
- 最新の3Dゲームを高画質で遊びたい人(GPU性能が足りません)
- メーカーの正規サポートや新品保証書が必要な人
- 「USBポートが1つ埋まるのが絶対に許せない」人
総評:
「Skyink」というブランド名に惑わされず、**「SSD換装済み」「メモリ増設済み」「Windows 11 Pro搭載」**というスペック上のメリットに目を向ければ、これほどコストパフォーマンスが高い製品群は現代において稀有です。
数万円で手に入る「元・高級車」のようなものだと考えてください。エンジン(CPU)や足回り(筐体)は一流ですから、タイヤ(Wi-Fi)が少し安物でも、走りは快適そのものです。
このメーカーのおすすめ製品は?
「Skyink」の名前で販売されている整備済みPCの中から、エンジニア視点で**「これは設計が良い」「長く使える」**と断言できるモデルを厳選しました。
Amazonの在庫状況によって具体的な型番は変動しますが、狙うべきシリーズは決まっています。
【エントリーモデル】事務・ネットサーフィン・動画視聴向け
東芝 (TOSHIBA) dynabook Bシリーズ / Satelliteシリーズ
(例:dynabook B55, B65)
- スペック目安:
- CPU: Intel Core i3 または i5(第6世代〜第7世代)
- メモリ: 8GB
- ストレージ: SSD 256GB
- 画面: 15.6インチ
- エンジニアのおすすめポイント:「日本の事務室の主」とも言えるド定番モデルです。設計の勘所は**「余裕のある筐体サイズ」**です。15.6インチの大型ボディは内部のエアフロー(空気の流れ)に余裕があり、熱がこもりにくいため、故障率が非常に低いです。キーボードのピッチもフルサイズで打ちやすく、テンキーがついているモデルも多いため、家計簿入力やExcel作業には最適です。持ち運びには重い(約2.3kg前後)ですが、据え置き用としてなら最強の安定感を誇ります。SkyinkのWi-Fiアダプタが側面に突き刺さる形になりますが、据え置きなら気になりません。
【ミドルレンジ】学習・プログラミング・持ち運び向け ★イチオシ
Panasonic Let’s note (レッツノート) SZ5 / SZ6 / SVシリーズ
(例:CF-SZ6, CF-SV7)
- スペック目安:
- CPU: Intel Core i5(第7世代 i5-7300U / 第8世代 i5-8350U)
- メモリ: 8GB
- ストレージ: SSD 256GB 〜 512GB
- 画面: 12.1インチ WUXGA (1920×1200)
- エンジニアのおすすめポイント:もし迷ったらこれを選んでください。エンジニア界隈では**「実用性の塊」**として崇められている名機です。
- 軽量性: 約840g〜900gという驚異的な軽さ。子供でも片手で持てます。
- 堅牢性: 天板の独特なボンネット構造は、満員電車の圧力や、机からの落下に耐えるために計算され尽くした設計です。
- 画面: 縦方向の解像度が1200ドットあり、Webサイトやプログラムコードを表示した際の情報量が多いのが特徴です。Amazonの整備済み品では、このLet’s noteにSkyinkアダプタがついたセットが最も人気があります。第7世代CPUでも普段使いには十分すぎるほど高速です。
【ハイエンド】高負荷作業・メインマシン・動画編集入門向け
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(第5世代〜第7世代)
(例:X1 Carbon Gen 5, Gen 6)
- スペック目安:
- CPU: Intel Core i7(第6世代〜第8世代)
- メモリ: 16GB(※重要:X1 Carbonはメモリ増設不可なモデルが多いので、最初から16GBを選ぶのが鉄則)
- ストレージ: SSD 512GB NVMe
- 画面: 14.0インチ FHD (1920×1080)
- エンジニアのおすすめポイント:「ビジネスマンの憧れ」であるX1 Carbon。新品なら25万円コースですが、整備済みなら5〜7万円台で狙えます。
- 素材: カーボンファイバーを使用した筐体は、薄く、軽く、そして強いです。質感もマットな黒で高級感があります。
- 入力装置: 「トラックポイント(赤ポチ)」と絶妙なキーストロークを持つキーボードは、長時間のタイピングでも指が疲れません。
- 注意点: 第8世代Core i5/i7(4コアモデル)搭載機を選ぶと、Windows 11への正式対応も含めてパフォーマンスが跳ね上がります。Skyinkセットの場合、Wi-Fiは内蔵されていることが多いですが、予備としてドングルがついているケースもあります。
このメーカーの特徴
「Skyink」が付随する製品群には、明確な市場的な特徴があります。これを理解すると、なぜ安いのかが見えてきます。
1. Amazon整備済み品(Amazon Renewed)との共生関係
SkyinkブランドのPC製品は、単独で流通しているわけではありません。Amazonの認定出品者(リファービッシュ業者)が、**「再生PCを商品化するためのパッケージパーツ」**としてSkyinkを採用しています。
- 課題: リースアップされた古いPCは、Wi-Fi非搭載だったり、付属品(マウスなど)が欠品している。
- 解決策: Skyinkブランドの「新品Wi-Fiアダプタ」「新品マウス」「新品Webカメラ」をセットにする。
- 結果: 商品タイトルに「WIFI / カメラ / マウス付属」と書けるようになり、見栄えが良くなる。
つまり、Skyinkは**「中古PCを現代のスペック基準に引き上げるための補完キット」**としての役割を担っています。
2. コストダウンの徹底
特徴的なのは、その徹底した汎用性です。
SkyinkのWi-Fiアダプタは、特定のPC専用に設計されたものではなく、どのメーカーのPCのUSBポートにも挿せる汎用品です。
また、ドライバ(制御ソフト)もWindows標準のもので動作するタイプ(Realtekチップなど)を採用しており、ユーザーサポートのコストを極限まで下げています。これにより、PCセット全体の価格を低く抑えることに成功しています。
3. 「整備済み」の定義
AmazonでSkyinkの名を冠して売られているPCは、「Amazon整備済み品」の基準を満たしています。
- バッテリー: 新品の80%以上の容量があることを保証(※出品者による)。
- 外観: 30cm離れた距離から見て、表面的なキズや損傷が見当たらないこと。
- 保証: Amazon認定出品者による最低180日間の返品保証。この「180日保証」こそが最大の特徴であり、ジャンク品やフリマアプリでの個人売買とは決定的に異なる安心材料です。
このメーカーの生産地(工場)はどこか?
エンジニアとしてサプライチェーンを分析します。
Skyink製品(Wi-Fiアダプタ等)の生産地
生産地:中国(China)
具体的には、広東省 深セン市(Shenzhen) または 東莞市(Dongguan) の電子機器製造クラスターにある工場です。
これらの地域には、世界のPCアクセサリーの8割以上を製造する巨大なサプライチェーンが存在します。
USBコネクタ、無線チップ、プラスチックケース、パッケージ印刷などの工程が半径数十キロ圏内で完結するため、Skyinkのような「安価なアクセサリーブランド」にとっては最適な製造拠点です。
おそらく、Skyink自身は工場を持たない「ファブレスメーカー」あるいは「ブランドオーナー」であり、現地のOEM工場にカタログ製品を発注し、ロゴを入れて輸入している形態でしょう。
ノートPC本体の生産地(参考)
セットになっているPC本体の生産地は、ベースとなるメーカーによって異なります。
- Panasonic (Let’s note): 多くのモデルが**日本国内(兵庫県神戸工場)**で生産されています。「Made in Japan」の品質管理は世界屈指です。
- Lenovo (ThinkPad): かつてはIBM(大和研究所)が開発し、現在は主に中国の自社工場(合肥など)で生産されていますが、設計と品質基準は日本の大和研究所が主導しており、品質は極めて高いです。
- Dell / HP: 主に中国の提携工場(ODM)で生産されています。
つまり、「SkyinkノートPC」を買うということは、**「神戸や大和で作られた名車に、深セン製のカーナビを後付けした状態」**を買うようなものです。
設計はどこで行っているか?
ここでも「Skyinkアダプタ」と「PC本体」を分けて考える必要があります。
Skyinkアダプタの設計
設計:台湾または中国のチップベンダーによる「リファレンスデザイン」
Skyinkのような安価なWi-Fiアダプタは、独自に回路を一から設計しているわけではありません。
Wi-Fiチップの大手メーカーである**Realtek(台湾)やMediaTek(台湾)が、「このチップを使って製品を作るなら、こういう回路とアンテナ設計にしてください」という標準設計図(リファレンスデザイン)**をメーカーに提供しています。
Skyink製品は、この標準設計をほぼそのまま採用しているため、開発コストがかかっていません。
- メリット: 設計ミスによる不具合が起きにくい(枯れた技術を使っている)。
- デメリット: 独自機能や、極限までの小型化・高性能化といった工夫はない。
PC本体の設計
設計:世界トップクラスのエンジニア集団
- Panasonic: 大阪と神戸の技術者が、「76cm落下試験」や「100kgf加圧振動試験」をクリアするために、0.1mm単位でマグネシウム合金の厚みを調整しています。ボンネット構造の凹凸は、薄い金属で強度を出すための高度な構造力学の結晶です。
- ThinkPad: 日本の「大和研究所(Yamato Lab)」が設計の中枢を担っています。「拷問テスト」と呼ばれる過酷な耐久試験(米軍調達基準 MIL-STD-810G等)をクリアする設計は、まさに質実剛健です。
この「世界最高峰の設計」で作られたPCが、数万円で手に入る。これこそが整備済みPCの最大の魅力です。
品質は大丈夫か?
「安かろう悪かろう」ではないか? エンジニア視点で品質をジャッジします。
PC本体の品質判定:【Sランク 〜 Aランク】
ベースマシンが「法人向けモデル」である点が鍵です。
家庭向けPC(量販店モデル)は、コストダウンのためにプラスチック筐体や安価なコンデンサを使うことが多いですが、法人向けPCは「業務を止めないこと」が最優先されるため、内部の電子部品に高耐久なグレードのものが使われています。
- マザーボード: 長時間稼働に耐える設計。
- 冷却ファン: 異音が出にくく、寿命が長いベアリングを採用。
- 整備プロセスでSSD(ストレージ)が新品に交換されている場合、故障リスクの最も高い部品が新品になっているため、信頼性は飛躍的に向上しています。
Skyinkアダプタの品質判定:【Cランク(実用レベル)】
付属のWi-Fiアダプタは、価格相応の品質です。
- 通信速度: 多くのSkyinkアダプタは、IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)または 802.11n(Wi-Fi 4)対応です。最新のWi-Fi 6(ax)ではありません。YouTubeの4K動画再生やZoom会議には十分ですが、数百MBのファイルを頻繁に転送するような用途では遅さを感じるかもしれません。
- 熱設計: 小型のUSBドングルは放熱面積が小さいため、長時間大量の通信を行うと熱を持ち、一時的に速度が低下する(サーマルスロットリング)可能性があります。
- 耐久性: USBポートから出っ張るため、物理的にぶつけて破損するリスクがあります。ここはユーザー側で注意が必要です。
結論: PC本体は頑丈そのもの。アダプタは消耗品と割り切れば、トータルの品質は価格以上です。
危険はないか?セキュリティは大丈夫?
「謎のメーカーの部品をつけると、情報を抜かれるのでは?」というセキュリティ上の懸念について、技術的に解説します。
1. ハードウェア・トロイの木馬のリスク
「中国製のアダプタにスパイチップが…」という都市伝説がありますが、Skyinkのような低価格な汎用Wi-Fiドングルにおいて、そのリスクは極めて低いと判断します。
理由はコストです。数百円で販売する製品に、高度なハッキング機能を持つチップを追加実装し、それを制御するカスタムファームウェアを開発・維持するのは、経済的に割に合いません。単なる通信機能を提供するだけの汎用チップ(Realtek等)がそのまま使われていると考えるのが妥当です。
2. ドライバとマルウェアのリスク
USB Wi-Fiアダプタを動作させるには「ドライバ」が必要です。
- 安全性: Skyinkのアダプタは、Windows 10/11が標準で持っているドライバで動作する(プラグ・アンド・プレイ)ケースがほとんどです。この場合、怪しいソフトをインストールする必要がないため、安全です。
- 注意点: もし万が一、付属のCD-ROMからドライバを入れるように指示された場合や、不明なURLからダウンロードを求められた場合は、インストールせずにWindowsの標準機能で認識するか試してください。認識しなければ、AmazonでTP-LinkやBuffaloなどの有名メーカー製アダプタ(1,000円〜2,000円)に買い替えてしまうのが、セキュリティ担当者としての推奨策です。
3. 中古PCとしてのリスク(残留データなど)
Amazon整備済み品は、Microsoft認定再生業者(MAR)やAmazon認定業者が、データ消去(サニタイズ)とOSのクリーンインストールを行っています。
前の持ち主のデータが残っていたり、ウイルスが残留している可能性は限りなくゼロに近いです。
むしろ、個人が出品しているフリマアプリのPCの方が、リカバリが不完全でマルウェアが潜んでいるリスクが高いです。Amazon整備済み品はその点で、業者による品質管理のフィルターを通っているため安全と言えます。
このメーカーの製品は買っても大丈夫?評判は?
結論:買っても大丈夫です。ただし、「期待値の調整」が重要です。
ネット上の評判やレビューを分析すると、評価は**「大絶賛」と「がっかり」**に二極化しています。この差は、購入者が「何を期待していたか」に依存しています。
評判の傾向
- 満足している層: 「3万円でこんなに速いPCが買えるなんて!」「Wi-Fiアダプタが出っ張ってるけど、家で使う分には問題ない」と、コスパを理解している人たち。
- 不満を持つ層: 「新品同様のピカピカなPCが届くと思っていた」「Wi-Fiが内蔵じゃないなんて聞いてない」「SkyinkというメーカーのPCだと思っていた」と、誤解して購入した人たち。
良い口コミ
実際の購入者の声を、技術的な裏付けと共に紹介します。
「子供のマイクラ用に購入。起動が爆速で驚いた。」
【エンジニア解説】
これは**「SSD換装」**の効果です。古いPCでもHDD(ハードディスク)からSSDに変えるだけで、体感速度は劇的に向上します。第6世代Core i5 + SSDの組み合わせは、今のCeleron搭載の格安新品PCよりも処理能力が高いケースが多く、プログラミング学習やマイクラ程度ならサクサク動きます。
「仕事のサブ機としてLet’s noteを購入。キーボードの使用感が少なく当たりだった。」
【エンジニア解説】
法人リースのPCは、ドッキングステーションに繋いでデスクトップのように使われていた個体もあり、キーボードやパームレストが新品同様に綺麗な「当たり個体」が混ざっています。これに当たると、定価20万円超えの品質を数万円で享受できるため、満足度は非常に高くなります。
「Skyinkの設定はUSBに挿すだけだった。機械音痴でも使えた。」
【エンジニア解説】
Windows 10以降のOSの優秀さのおかげです。複雑な設定不要で、挿せば右下のWi-Fiマークが使えるようになる。この手軽さが、エントリー層に支持されている理由です。
悪い口コミ
ネガティブな意見もしっかり確認しておきましょう。
「Wi-Fiが外付け(USB)で邪魔。カバンに入れる時に引っかかる。」
【エンジニア解説】
これが最大のデメリットです。「Skyink WIFI」という表記を見逃すと、内蔵だと思ってしまいます。
対策: 気になる場合は、Amazonで「ナノサイズ USB Wi-Fi」などで検索し、出っ張りが数ミリしかない極小サイズのアダプタ(TP-Link Archer T2U Nanoなど)に買い替えることで解決できます。
「Bluetooth接続が不安定で、イヤホンの音が途切れる。」
【エンジニア解説】
Skyinkのアダプタには、Wi-FiとBluetoothの両方の機能を持つコンボチップが使われている場合がありますが、安価な製品はアンテナの分離が甘く、電波干渉を起こしやすいです。これも別売りの専用アダプタを使うことで改善可能です。
「バッテリーの持ちが新品ほど良くない。」
【エンジニア解説】
Amazon整備済み品の基準は「新品の80%以上」ですが、消耗品であるバッテリーはどうしても個体差が出ます。特に中古PCは数年前のモデルなので、省電力性能も現代のPCには劣ります。「モバイルバッテリーを持ち歩く」か「ACアダプタ必須」と割り切るのが賢明です。
まとめ
今回は、Amazonで話題の「Skyink」ノートパソコンについて、エンジニアの視点から徹底解剖しました。
調査結果のまとめ:
- Skyinkの正体: 中国製のインク&Wi-Fiアダプタのブランド。PCメーカーではない。
- PC本体の正体: PanasonicやThinkPadなど、世界最高峰の品質を持つ日本の法人向けモデル(中古)。
- 製造国: アダプタは中国・深セン製。PC本体はモデルにより日本(神戸)や中国工場製。
- 品質: PC本体はSランク(高耐久)。付属アダプタはCランク(実用レベル)。
- 安全性: ハードウェア的な危険性は低い。セキュリティソフトを入れれば問題なく使える。
【エンジニアからの最終アドバイス】
SkyinkのノートPCは、**「宝の山」です。
ただし、それは「Skyinkというブランド」に価値があるからではなく、「本来なら高価な名機が、Wi-Fi後付けという些細な理由で投げ売りされているから」**です。
もしあなたが、「ブランド名よりも実質的な性能を重視する」「少しの傷やUSBの出っ張りは気にしない」「子供や事務用に、壊れにくくて速いPCが安く欲しい」と考えているなら、Skyinkセットは最高の選択肢になります。
逆に、USBポートを一つ占有されるのが嫌な方は、購入後にアダプタだけTP-Linkなどの有名メーカー製極小モデル(1,000円〜2,000円)に交換してしまえば良いのです。それでも、新品のPCを買うより数万円はお得です。
この記事が、あなたの賢いPC選びの助けになれば幸いです。
Amazonの整備済み品ページは在庫の回転が速いので、狙っている機種(特にLet’s noteやThinkPad)があれば、早めにチェックすることをおすすめします!
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