こんにちは、ブログ「Oyako Programming」運営者のろぼてくです。
普段は電気製品の設計や品質管理の現場で、エンジニアとして10年以上働いています。そんな職業柄、Amazonや楽天でガジェットを物色するのが日課なのですが、最近ランキングで異彩を放つブランドを見つけました。
「Freeandeasy」
…ご存知でしょうか?Amazonで「ノートパソコン」と検索すると、2〜3万円台という驚異的な安さで表示されるこのブランド。
「2万円台でWindows 11 Pro搭載?詐欺じゃないの?」
「Freeandeasyってどこの国のメーカー?中国製?」
「子供のプログラミング用に買っても大丈夫?」
そんな不安や疑問を持つ読者の方は多いはずです。
結論から言うと、このブランドは**「ただの激安中華PC」ではありません。** 実は、私たち日本人に非常に馴染み深い「ある名機」が正体なのです。
今回は、設計エンジニアの視点で「Freeandeasy」のスペック、製造ルート、そして「買っても大丈夫な人・ダメな人」を技術的に丸裸にします。この1記事で、あなたのモヤモヤを全て解消し、賢い買い物ができるようにガイドします。
- 電機メーカー勤務
- エンジニア歴10年以上
- 品質担当経験あり

どこの国のメーカー 総まとめ
みんなが気になるあのメーカーの国籍と製品レビューがわかります!100社以上を徹底調査しています!

整備済みPCとは?
整備済みPCとは?中古PCとの違いは? コチラの記事で気になることをすべて解説します。

結論:どこの国のメーカーか?

まずは単刀直入に結論をお伝えします。
「Freeandeasy」というパソコン製造メーカーは存在しません。
「えっ、どういうこと?」と思われるかもしれません。
正確に言うと、Freeandeasyは**「日本国内の再生(リファービッシュ)PC販売業者」**のブランド名である可能性が極めて高いです。
ハードウェアの正体は「東芝」
Amazonなどで販売されているFreeandeasy製品の形状、型番(B65など)、ポート配置を確認すると、その正体は100%、日本の東芝(現Dynabook株式会社)が製造したビジネス向けノートPCです。
仕組みの解説
- 製造(過去): 数年前に東芝が設計・製造し、日本の企業にリースされた。
- 回収: リース期間(通常3〜5年)が終了し、回収された。
- 再生(現在): 「Freeandeasy」ブランドを展開する業者(恐らく日本の販売店)が、データを消去し、古い部品を新品のSSDなどに交換して、「再生品」としてAmazonに出品している。
つまり、「どこの国のメーカーか?」という問いへの答えは以下のようになります。
| 項目 | 国・詳細 |
| PC本体の設計・開発 | 日本(東芝/Dynabook) |
| PC本体の製造工場 | 中国・杭州(東芝自社工場)または日本 |
| 再生・販売ブランド | 日本(Amazon等に出店するリユース業者) |
| よくある誤解 | 中国のスマホメーカー「FreeYond」とは無関係 |
Amazonの仕様上、販売者が独自のブランド名を登録できるため、再生業者が自社ブランドとして「Freeandeasy」と名乗っているのです。決して「怪しい国で作られた正体不明のPC」ではありません。むしろ、**中身は信頼性の高い「元・日本企業の戦士」**なのです。
結論:買うことをおススメできるか?

エンジニアとしての私の結論は、
**「条件付きで、おすすめできる」**です。
2〜3万円という価格は、新品のPCでは絶対にあり得ないコストパフォーマンスです。しかし、「中古車」を買うのと同じで、メリットとデメリットを正しく理解していないと後悔します。
以下のチェックリストで、ご自身が対象かどうか確認してください。
買っても良い人(おすすめ!)
- 子供の最初のPCが欲しい人: スクラッチ(Scratch)やマインクラフト(軽設定)、タイピング練習には十分すぎる性能です。壊しても惜しくない価格です。
- 事務作業専用機が欲しい人: Word、Excel、Web閲覧がメインなら、現行の10万円のPCと体感速度は変わりません。
- とにかく安く済ませたい学生: レポート作成やオンライン授業(Zoom)には問題なく使えます。
- 据え置きメインで使う人: バッテリーの劣化を気にせず、電源に繋ぎっぱなしで使うなら最強のコスパです。
買ってはいけない人(要注意!)
- 最新の3Dゲームをしたい人: 『APEX』や『原神』などは動きません(グラフィック性能が低いため)。
- カフェで長時間作業したい人: 中古品のためバッテリー持ちは期待できません(1時間程度の場合も)。
- 完璧な外観を求める人: 企業で使い込まれたPCなので、天板の傷やキーボードのテカリは必ずあります。
このメーカーのおすすめ製品は?

Freeandeasyブランドで販売されているPCは、入荷状況によりますが、基本的に**「東芝 Dynabook B65」**というシリーズ一択です。
その中で、搭載されているCPU(頭脳)によって「松・竹・梅」の3ランクに分かれます。
予算と用途に合わせて選んでください。
1. エントリーモデル(一番のおすすめ!)
- 製品名: Freeandeasy ノートパソコン (Dynabook B65系)
- CPU: Intel Celeron 3855U (第6世代)
- メモリ: 8GB
- ストレージ: SSD 128GB〜256GB
- OS: Windows 11 Pro
- 価格帯: 1万円台後半〜2万円台前半
【ろぼてく解説】
Amazonで最も売れているのがこのモデルです。「Celeron(セレロン)は遅い」というのは昔の話。このモデルはメモリを8GBに増設し、高速なSSDを搭載しているため、起動は10秒台と爆速です。
YouTubeを見たり、子供がプログラミング学習をするならこれで十分。コスパ最強の選択肢です。
2. ミドルレンジ(仕事でガッツリ使うなら)
- 製品名: Freeandeasy ノートパソコン
- CPU: Intel Core i3 または Core i5 (第6世代:6200U/6300Uなど)
- メモリ: 8GB〜16GB
- ストレージ: SSD 256GB〜512GB
- 価格帯: 2万円台後半〜3万円台
【ろぼてく解説】
複数のブラウザタブを開きながらExcel作業をしたり、Zoom会議をするならこちら。Celeronモデルより処理能力が高く、動作のもたつきが減ります。+数千円出せるなら、Core i5モデルを狙うのがエンジニア的には正解です。
3. ハイエンド(在庫があればラッキー)
- 製品名: Freeandeasy ノートパソコン (Dynabook B65系)
- CPU: Intel Core i7 (第6世代:6600Uなど)
- メモリ: 16GB
- ストレージ: SSD 512GB〜1TB
- 価格帯: 3万円台後半〜
【ろぼてく解説】
この価格帯でCore i7が手に入るのはロマンがありますが、正直なところ、事務作業用途ではCore i5と大差ありません。動画編集などを少しでも快適にしたい場合は検討の余地ありですが、重い作業をするなら最新のPCを買う資金に回した方が良いかもしれません。
このメーカーの特徴

Freeandeasy(販売業者)の最大の特徴は、**「古い名車を、最新エンジンに乗せ換えて売る」**というビジネスモデルにあります。
1. SSD換装による劇的な高速化
元々のDynabook B65は、HDD(ハードディスク)という遅い記憶装置を使っていました。これを業者が手作業で**SSD(ソリッドステートドライブ)**という最新の高速部品に入れ替えています。
これにより、新品当時よりも数倍速いレスポンスを実現しています。
2. メモリの倍増
元々は4GBだったメモリを、8GBまたは16GBに増設しています。Windows 11を快適に動かすには8GBが必須ライン。ここをしっかり押さえている点は、技術的に評価できます。
3. Microsoft Office搭載
多くのモデルにOffice(Word, Excel, PowerPoint)が付属しています。通常、Office単体で買うと数万円するため、これだけで元が取れる計算になります。
このメーカーの生産地(工場)はどこか?

この章では、「ハードウェアとしての生産地」と「商品としての加工地」を分けて解説します。
ハードウェアの生産地
ベースとなっている東芝Dynabook B65は、主に**中国・杭州(ハンチョウ)**にある東芝(現Dynabook社)の自社工場で製造されました。
「中国製か…」と落胆する必要はありません。東芝の杭州工場は、日本の徹底した品質管理基準(QC)で運営されており、世界的に見ても非常に高品質な工場として知られています。
再生(リファビッシュ)の拠点
Amazonから届くFreeandeasy製品は、日本国内の倉庫から出荷されています。
中古PCを仕入れ、清掃し、パーツを交換し、Windowsをインストールする作業は、日本国内の作業場で行われていると考えられます。そのため、初期不良時の対応なども国内発送で完結する場合がほとんどです。
設計はどこで行っているか?

ここが最も重要なポイントです。
PCの耐久性や使いやすさを決める「設計」は、**日本(東京都青梅市)**で行われています。
東芝のPC設計拠点は東京の青梅事業所にありました。Dynabook B65は、日本の過酷なビジネス環境を想定して設計されています。
- 満員電車の圧力に耐える筐体構造
- デスクから落としても壊れにくい耐衝撃設計
- キーボードにコーヒーをこぼしてもデータだけは守る防滴構造
FreeandeasyのPCが、製造から5〜8年経っても現役で動くのは、この**「Made in Japan Design」の遺産**があるからです。激安な新品の中華ブランドPC(プラスチックが薄くすぐ割れるもの)とは、根本的な「骨格」の強さが違います。
品質は大丈夫か?

エンジニアの視点で、品質の「光と影」を正直にお伝えします。
肯定的な面:基盤の信頼性
マザーボード(メイン基板)や電源回路は日本メーカー基準の高品質な部品(コンデンサ等)が使われており、非常に壊れにくいです。10年選手でも平気で動く耐久性があります。
否定的な面:再生品の限界
一方で、Freeandeasyとして販売される際の品質にはバラつきがあります。
- 液晶パネル: 経年劣化による「輝度ムラ」や「ドット抜け」がある場合があります。
- キーボード: 文字が消えていたり、表面がツルツルに摩耗していることがあります。
- SSDの質: コストを抑えるため、Samsungなどの有名メーカー製ではなく、安価なブランドのSSDが使われることが多いです(通常使用には問題ありません)。
「新品同様のピカピカ」を期待すると裏切られますが、「実用品としての頑丈さ」は折り紙付きです。
危険はないか?セキュリティは大丈夫?

ここが一番気になるポイントかと思います。技術的なリスクを包み隠さず解説します。
1. バッテリーの劣化リスク
リチウムイオン電池は消耗品です。中古PCの場合、バッテリー性能は新品時の50%〜70%程度に落ちていると考えるべきです。
発火などの危険性は極めて低い(国内メーカーの制御回路が優秀なため)ですが、「充電ケーブルを抜くと10分で切れる」という個体に当たる可能性はゼロではありません。基本はACアダプタ接続での使用を前提にしてください。
2. ACアダプタの安全性
付属してくる充電器(ACアダプタ)が、純正品(TOSHIBAロゴ入り)か、互換品かで安全性が変わります。多くの場合は純正の中古が付属しますが、互換品の場合はPSEマーク(電気用品安全法)がついているか必ず確認しましょう。
3. Windows 11の対応状況(重要!)
ここがエンジニアとして最も伝えたい注意点です。
Freeandeasyで販売されている第6世代CPU(Celeron 3855Uなど)は、Microsoftが定めるWindows 11の正規対応リストに入っていません。
「え?Windows 11搭載って書いてあるけど?」
はい。業者が特殊な方法でチェックを回避してインストールしています。
現時点では問題なく動きますし、セキュリティ更新も届きます。しかし、将来的にMicrosoftの仕様変更で大型アップデートができなくなるリスクがわずかながら存在します。
「数年間使えればOK」と割り切れるなら問題ありませんが、企業の機密データを扱うメイン機にするのは、セキュリティポリシー上、避けたほうが無難です。
このメーカーの製品は買っても大丈夫?評判は?

実際の購入者の声を分析し、エンジニアの視点で通訳します。
良い口コミ(Amazonなどの高評価)
- 「起動が爆速で驚いた」
- 解説: HDD→SSD換装の効果です。これは本物の感想でしょう。
- 「子供のプログラミング用に最適」
- 解説: 頑丈な筐体と十分なスペック。壊れても買い替えやすい価格が親御さんに支持されています。
- 「Officeが入っていてこの値段は神」
- 解説: 家計に優しい最強のポイントです。
悪い口コミ(低評価)
- 「バッテリーが死んでいた」
- 解説: 中古PCの宿命です。持ち運び前提の人は新品を買いましょう。
- 「Wi-Fiが遅い・繋がらない」
- 解説: 古いモデルのため、内蔵Wi-Fiが最新規格(5GHz帯など)に対応していない場合があります。その場合、業者が「USB無線LAN子機」を同梱していることが多いですが、これが出っ張って邪魔だという意見も。
- 「キーボードのテカリが気になる」
- 解説: 清掃はされていますが、物理的な摩耗は直せません。
総評:
「中古であることを理解し、コスパを求める人」からの評価は非常に高く、「新品クオリティを期待した人」からの評価は低いです。あなたは前者であれば、満足度は高いはずです。
まとめ

今回は、謎の激安PCブランド「Freeandeasy」について徹底調査しました。
【Freeandeasyの正体まとめ】
- 正体: 日本国内のリユース業者が販売するブランド名。
- 中身: 日本の東芝(Dynabook)製ビジネスPC。
- 品質: 筐体は頑丈、中身は新品SSDで爆速。ただし外観は中古なり。
- 買いの判断: 「安さ」と「基本性能」を最優先するなら、**間違いなく「買い」**です。
私自身、エンジニアとして多くのPCを見てきましたが、今の半導体不足・円安の時代に、2万円台でまともに動くWindows PCが手に入るのは奇跡に近いです。
「子供にPCを与えたいけど、高いのを買ってすぐに飽きられたら嫌だなぁ…」
「実家の親に、ネットサーフィン専用のPCを送りたい」
そんなニーズには、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。
Freeandeasyは、怪しい中華PCではなく、日本の技術力が生んだ「名機」のリサイクル品です。
その事実を知った上でなら、安心して購入ボタンを押して大丈夫です。あなたのPC選びの参考になれば幸いです!

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