【エンジニアが徹底解説】LGのノートパソコンはどこの国?品質・評判とおすすめモデルまで完全ガイド

こんにちは!エンジニアブロガーの「ろぼてく」です。

普段は「おやこプログラミング」というブログで、テクノロジーの楽しさを発信していますが、私の本業は10年以上にわたる電気製品の設計と品質保証です。仕事柄、製品を分解して構造を調べたり、どんな部品が使われているか、どうすれば壊れにくくなるかを考えたりするのが日常です。

そんな私が最近、友人からこんな質問を受けました。 「LGってよく聞くけど、どこの国のメーカー?ノートパソコンの品質って実際どうなの?」

確かに、LGはテレビや家電では有名ですが、ノートパソコンのメーカーとしての実力は、まだ知らない方も多いかもしれません。

そこで今回は、私のエンジニアとしての知識と経験を総動員して、この疑問に徹底的にお答えしようと思います。単に「どこの国か」という事実だけでなく、その製品がどんな思想で設計され、どこで生まれ、品質は信頼できるのか、そして最終的に「買い」なのかどうかまで、深く掘り下げていきます。

この記事を読めば、LGのノートパソコンに関するあなたの疑問がすべて解消されるはずです。それでは、早速見ていきましょう!

この記事を書いた人
  • 電機メーカー勤務
  • エンジニア歴10年以上
  • 品質担当経験あり
ろぼてく
目次

結論:LGはどこの国のメーカー?

まず、一番の疑問からお答えします。

LG(LGエレクトロニクス)は、韓国のメーカーです 。  

本社は韓国のソウル市にあり、サムスン電子に次ぐ韓国第2位の総合電機メーカーとして、世界的に事業を展開しています 。  

LGと聞くと、日本では有機ELテレビのイメージが強いかもしれません。実際にLGは世界で初めて大型有機ELテレビの開発に成功し、自社でパネルを生産して日本のメーカーを含む他社にも供給している、この分野のパイオニアです 。  

しかし、LGグループ全体で見ると、事業は多岐にわたります。テレビやPCモニター、生活家電はもちろんのこと、実は韓国では最大手の化学薬品メーカーとしても知られています 。近年では電気自動車(EV)分野にも力を入れており、車載電池では世界トップクラスのシェアを誇るなど、非常に幅広い技術力を持つ巨大企業グループ(財閥)なのです 。  

このように、LGは単なる家電メーカーではなく、多様な分野で最先端の技術を開発している、世界有数のテクノロジー企業であると理解しておくと、この後の製品評価もより深く理解できると思います。

結論:LGのノートパソコン、買うことをおススメできるか?

次に、皆さんが最も知りたいであろう結論です。「で、結局LGのノートパソコンは買ってもいいの?」という問いに対して、私のエンジニアとしての答えはこうです。

「『特定の目的』を持つ人には、強くおススメできる」

では、その「特定の目的」とは何か。それは、

「大画面と長時間バッテリーを、とにかく軽いボディで持ち運びたい」

というニーズです。

LGのノートパソコンの主力製品である「LG gram」シリーズは、この一点において、他社の追随を許さないほどの強烈な個性を持っています。16インチや17インチといった大画面モデルでありながら、13インチクラスのモバイルノートと変わらない軽さを実現しているのは、まさに驚異的です 。  

もちろん、この強みを実現するためには、いくつかのトレードオフ(何かを得るために何かを犠牲にすること)も存在します。この記事では、そのメリットとデメリットをエンジニアの視点から公平に分析し、あなたがLGのノートパソコンを選ぶべきかどうか、判断するための材料をすべて提供します。

LGノートパソコンは「良い製品」か?エンジニア目線で斬る

製品設計の現場にいると、「良い製品とは何か?」という問いに常に直面します。私の考えでは、「良い製品」とは、**「設定された設計目標を、効果的に達成している製品」**のことです。

この観点からLGのノートパソコン、特に「LG gram」シリーズを見ると、その設計思想は非常に明確です。彼らが目指したのは、「画面サイズやバッテリー駆動時間を犠牲にすることなく、携帯性を極限まで高めること」 。  

製品設計において、すべての要求を100%満たすことは不可能です。例えば、頑丈さを追求すれば重くなり、最高の処理性能を求めれば分厚い冷却機構が必要になり、薄さと軽さを追求すれば剛性や冷却性能がトレードオフになります。

LG gramは、数ある性能項目の中で「軽さ」と「長時間駆動」という2つの目標にリソースを集中投下し、見事にそれを達成しています。17インチのノートパソコンが約1.35kgという、一昔前の13インチモデル並みの重量で実現されていること自体が、その設計思想の潔さと技術力の高さを物語っています 。  

ですから、「LG gramは良い製品か?」と問われれば、私は「『軽さとスタミナを両立した大画面モバイルノート』という設計目標を極めて高いレベルで達成した、非常に優れた製品だ」と答えます。

生産地(工場)はどこ?「Made in どこ」問題に迫る

「LGは韓国のメーカー」と聞くと、「じゃあ、パソコンも韓国製?」と思うかもしれません。しかし、ここは少し複雑です。

結論から言うと、LGのノートパソコン、特に主力であるgramシリーズは、主に中国の工場で生産されています 。  

「え、中国製なの?」と少しがっかりした方もいるかもしれません。しかし、エンジニアの視点から言わせてください。現代の電子機器において、「Made in China」という表記だけで品質を判断するのは、もはや時代遅れです。

実は、LGは自社のノートパソコンの生産を、ODM(Original Design Manufacturer) と呼ばれる外部の専門企業に委託しています。具体的には、台湾のQuanta Computer(クアンタ・コンピュータ)の子会社であるDaifungが、中国・南京の工場で生産を担っていると報じられています 。  

なぜ自社で作らないのか?その理由は、コスト削減と経営効率の改善です。報道によれば、LGが自社で運営していた南京工場は赤字に直面しており、生産を専門性の高い外部企業に委託することは、非常に合理的な経営判断だったのです 。  

ここで重要なのは、「品質を決定するのは工場の国籍ではなく、発注元であるブランド側が設定する『設計仕様』と『品質管理基準』である」 ということです。

製品の心臓部である設計はLGが行い、LGが定めた厳しい品質テストをクリアしなければ、LGのロゴを付けて出荷することは絶対にできません。むしろ、Quantaのような世界的なODMは、AppleのMacBookをはじめ、世界中のトップブランドの製品を手掛ける「製造のプロフェッショナル集団」です。彼らの持つ高度な生産技術やノウハウを活用することは、グローバル市場で戦う上で、品質とコストを両立させるための賢明な戦略と言えるのです。

ですから、「どこで作られているか」よりも「誰が設計し、誰が品質を保証しているか」が本質です。その点で、LGのノートパソコンは紛れもなくLGの製品であり、その品質基準に則って作られています。

設計はどこで行っているか?グローバルな頭脳と日本の拠点

では、その重要な「設計」はどこで行われているのでしょうか。

LG製品の根幹をなす研究開発(R&D)は、世界中に広がる拠点で行われています。その中心となっているのが、韓国ソウルにある巨大な研究開発複合施設**「LGサイエンスパーク」**です 。ここは総面積275エーカー(東京ドーム約24個分)に22,000人以上の研究者が集う、LGグループの頭脳そのものです 。  

LGはこのような大規模なR&D拠点を韓国国内に複数持つだけでなく、ドイツ、アメリカ、中国など、世界中に研究開発センターを設置し、グローバルな視点で技術開発を進めています 。  

一方で、私たち日本のユーザーにとって心強いのは、日本国内にも拠点が置かれていることです。LGは日本に**「LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社」** や**「LG Japan Lab株式会社」** を設立しています。  

これらの日本法人の役割は、主に日本市場向けの販売やマーケティング、そして製品のローカライズ(日本語キーボードの配列や、日本の規格への対応など)です。コア技術はグローバルなR&Dセンターで開発されますが、最終的に日本のユーザーが使いやすい製品として仕上げるための重要な役割を、この日本の拠点が担っているのです。

品質は大丈夫か?設計・品質業務経験者が語る「LG gram」の信頼性

さて、いよいよ品質の話です。エンジニアとして最も気になるこの部分、詳しく見ていきましょう。LG gramの品質を語る上で欠かせないのが、**米国国防総省が定める耐久性基準「MIL-STD-810H(MIL規格)」**への準拠です 。  

これは単なるマーケティング用語ではありません。私の品質保証の経験上、この認証を取得するには、製品に実際にかなり過酷なテストを受けさせる必要があります。LG gramがクリアしているとされる7項目は、私たちの日常で起こりうる様々なトラブルを想定したものです 。  

  • 衝撃・落下 (Shock/Drop): カバンに入れていて満員電車で圧迫されたり、机からうっかり落としてしまったりするような場面を想定したテストです。
  • 振動 (Vibration): 自動車や電車での移動中に発生する継続的な振動に耐えられるかを確認します。これにより、内部の部品の接続不良などを防ぎます。
  • 高温・低温 (High/Low Temperature): 夏の車内に放置されたり、冬の寒い朝に持ち出したりする状況をシミュレートします。
  • 砂塵 (Dust): 細かいホコリや砂が舞う環境でも、内部に侵入して故障の原因とならないかを確認します。
  • 塩水噴霧 (Salt Fog): 沿岸部など、塩分を含んだ空気による金属部品の腐食への耐性をテストします。

これだけのテストをクリアしているという事実は、日々の持ち運びに対する安心感に直結します。「精密機器だから丁寧に扱わなきゃ」という精神的な負担を、大きく軽減してくれるでしょう。

この高い耐久性を、驚異的な軽さと両立させているのが**「マグネシウム合金」**製のボディです 。  

マグネシウム合金は、軽量でありながら高い強度を持つため、航空機のボディなどにも使われる先進的な素材です。一般的なノートパソコンに使われるアルミニウムよりもさらに軽いのが特徴で、LG gramの軽さの秘密はまさにこの素材にあります。

ただし、この素材には一つ特徴があります。それは、アルミニウムに比べて少し「しなる」ように感じられることです。初めて触った方は、その柔らかさに「これで大丈夫?」と不安になるかもしれません 。しかし、これは素材の特性であり、むしろ衝撃を適度にしなって吸収し、内部の基板などを守る「壊れにくさ」にも繋がっています。剛性感の高いガチガチのボディとはまた違ったアプローチでの堅牢性と言えるでしょう。  

LGノートパソコンは買っても大丈夫?リアルな評判を徹底調査

製品の良し悪しは、スペックや設計思想だけでは測れません。実際に使っているユーザーの生の声、つまり「評判」が非常に重要です。ここでは、良い口コミと悪い口コミの両方を公平に見ていきましょう。

良い口コミ・評判

  • 圧倒的な軽さと持ち運びやすさ これは、ほぼすべてのユーザーが絶賛するポイントです。「17インチなのに、中身が入っているか疑うほど軽い」、「1kgを切る軽さは正義」 といった声が多く、毎日の通勤・通学でPCを持ち運ぶ人にとっては、何物にも代えがたいメリットとなっています。購入理由の半数以上が「軽さ」というアンケート結果もあるほどです 。  
  • 驚異的なバッテリー駆動時間 「ACアダプターを持ち歩かずに1日安心して作業できる」、「3日間の出張で充電は1回だけだった」 など、バッテリーの持ちに関しても非常に高い評価が集まっています。モデルによっては10時間以上の動画連続再生が可能で 、電源のないカフェや移動中でもバッテリー残量を気にせず作業に集中できます。  
  • 高精細で美しいディスプレイ 高解像度なWQXGA(2560×1600)液晶や、色の再現性が高いIPSパネルの採用により、「写真や動画が非常に綺麗に見える」と評判です 。特に、一般的な16:9のディスプレイより縦に広い「16:10」のアスペクト比は、Webサイトの閲覧や文書作成で一度に表示できる情報量が多く、作業効率が上がると好評です 。  
  • 薄型なのに打ちやすいキーボード 薄型ノートPCにありがちなペラペラな打鍵感ではなく、「キーストロークが1.65mmと深く、カチッとした感触で長時間タイピングしても疲れにくい」という意見が多数見られます 。テンキー付きモデルが多いのも、数字入力を多用するユーザーには嬉しいポイントです 。  
  • 十分な性能と静音性 最新のCore Ultraプロセッサーなどを搭載し、ビジネス用途や一般的なクリエイティブ作業では十分なパフォーマンスを発揮します 。また、高負荷時でなければファンの音は非常に静かで、図書館のような静かな場所でも周りを気にせず使える点が評価されています 。  

悪い口コミ・評判

  • ディスプレイの映り込みが気になる 最も多く指摘されるデメリットの一つが、光沢(グレア)仕様のディスプレイによる画面の映り込みです 。明るい照明の下や、窓際、屋外などでは自分の顔や背景が反射してしまい、作業に集中しにくいという声があります。ただし、モデルによっては非光沢(ノングレア)パネルを採用しているものもあるため 、購入時には仕様をよく確認することが重要です。  
  • 高負荷をかけると本体が熱くなる 薄型・軽量ボディの宿命とも言えますが、動画のエンコードなど重い処理を長時間続けると、本体がかなり熱を持つという指摘があります 。特にキーボード上部が熱くなりやすいようです。通常の使用で問題になることは少ないですが、常に高いパフォーマンスを要求する使い方をする場合は注意が必要です。  
  • キーボードの配列に少し癖がある 全体的な打鍵感は好評な一方で、「Enterキーの隣のキーが小さい」、「左下のCtrlキーが細い」 など、一部のキー配列に慣れが必要だという意見も見られます。普段使っているキーボードと違うと、最初のうちはタイプミスが増えるかもしれません。  
  • スピーカーの音質は価格なり 「音質は凡庸」「低音が軽い」といった評価があり、音楽や映画を迫力あるサウンドで楽しみたいという用途にはあまり向いていないようです 。Web会議での音声はクリアに聞こえるので実用上は問題ありませんが 、エンタメ用途での過度な期待は禁物です。  
  • 充電ポートの位置 Thunderbolt 4ポートが左側面に集中しているモデルが多く、「右側にコンセントがあるカフェなどで充電ケーブルの取り回しが不便」という声があります 。些細な点ですが、日々の使い勝手に影響する部分です。  

【2024年版】LGのおすすめノートパソコン3選【目的別】

さて、LGのノートパソコンの全体像が見えてきたところで、具体的なおすすめモデルを「エントリー」「ミドルレンジ」「ハイエンド」の3つのクラスに分けてご紹介します。

単なる価格帯ではなく、私のエンジニア目線で「こんな使い方をする人には、このモデルがベストバランスだ」という観点から選びました。まずは比較表で全体像を掴んでください。

スクロールできます
エントリーモデルミドルレンジモデルハイエンドモデル
モデル名LG gram 14Z90RU-GP51JLG gram 16Z90Q-KA78J1LG gram Pro 2in1 16T90SP-MA78J
こんな人におすすめ軽さを最優先する学生・ビジネスパーソン大画面と性能を両立させたいプログラマー・ライトクリエイター妥協なき性能と多様性を求めるプロクリエイター・経営層
CPUIntel Core i5-1334UIntel Core i7-1260PIntel Core Ultra 7 155H
メモリ16GB LPDDR4X16GB LPDDR516GB LPDDR5X
ストレージ512GB NVMe SSD1TB NVMe SSD1TB NVMe SSD
ディスプレイ14インチ WUXGA (1920×1200) IPS液晶16インチ WQXGA (2560×1600) IPS液晶 (非光沢)16インチ WQXGA (2560×1600) IPS液晶 (光沢, タッチ対応, 144Hz)
重量約999g約1,199g約1,399g
バッテリー駆動時間約27時間 (アイドル時)約22時間 (JEITA 2.0)約20.5時間 (アイドル時)
想定価格20万円前後29万円前後34万円前後

エントリーモデル:LG gram 14Z90RU-GP51J

ターゲットユーザー: 軽さを最優先する学生や、外出先での文書作成・Web会議がメインのビジネスパーソン

まずご紹介するのは、LG gramの「らしさ」が最も凝縮された14インチモデルです。

エンジニアの視点: このモデル最大の魅力は、何と言っても約999gという驚異的な軽さです 。カバンに入れていることを忘れるほどの軽さは、毎日の持ち運びのストレスを劇的に軽減してくれます。  

CPUには第13世代の「Core i5-1334U」を搭載 。これは10コア(2つの高性能コア+8つの高効率コア)を持つプロセッサーで、Officeソフトを使った書類作成やブラウジング、ビデオ会議といった日常的なビジネス用途であれば、全くストレスを感じることはないでしょう。メモリも16GB搭載しており、複数のアプリを同時に立ち上げても快適に動作します 。  

ディスプレイは1920×1200ピクセルの解像度で、縦横比が16:10なのも見逃せないポイント 。一般的なフルHD(1920×1080)よりも縦に長いため、WebページやExcelシートをより広く表示でき、スクロールの回数が減って作業が捗ります。  

エンジニアの結論: 「LG gram」というブランドの核心的な価値である「軽さ」と「長時間バッテリー」を、最もピュアな形で体験できる一台です。性能は必要十分、とにかく身軽に、どこへでもPCを持ち出して作業したいという人にとって、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。LG gramの世界への完璧な入り口です。

ミドルレンジモデル:LG gram 16Z90Q-KA78J1

ターゲットユーザー: 広い作業領域とパフォーマンスを両立させたいプログラマーや、クリエイティブな作業の入り口に立つ人

次にご紹介するのは、大画面と高性能を、信じられないほどの軽さで両立させた16インチモデルです。

エンジニアの視点: 16インチという大画面でありながら、重量は約1.2kg 。これは多くの13〜14インチのモバイルノートと同等か、それ以上に軽い数値です。このモデルは「大画面は欲しいけど、重いのは嫌だ」という長年のジレンマを解決してくれます。  

CPUには第12世代の高性能モデル「Core i7-1260P」を搭載 。12コア/16スレッドというパワフルな仕様で、プログラミングのコンパイルや複数の仮想環境の実行、写真編集など、エントリーモデルよりも負荷の高い作業を快適にこなす能力があります。メモリも高速なLPDDR5を16GB、ストレージも1TBの高速SSDを搭載しており、全体的に非常にキビキビとした動作が期待できます 。  

そして、このモデルで特筆すべきはディスプレイです。2560×1600という高解像度(WQXGA)に加え、デジタルシネマ規格の色域である「DCI-P3」を99%カバー 。これにより、非常に正確な色表現が可能となり、写真の現像やデザイン作業にも対応できます。さらに、ユーザーからの不満が多かった  

光沢液晶ではなく、反射の少ない非光沢(ノングレア)パネルを採用している点も、実用性を重視するユーザーにとっては大きなプラスポイントです 。  

エンジニアの結論: このモデルは、LG gramシリーズの「スイートスポット」だと私は考えます。gramの代名詞である「軽さ」を維持しつつ、プログラミングやライトなクリエイティブワークにも十分耐えうるCPU性能と、広大で美しい作業領域を提供してくれます。Microsoft Office Home & Business 2021がプリインストールされているのも、多くのビジネスパーソンにとって実用的なメリットでしょう 。幅広いニーズに応える、最もバランスの取れた一台です。  

ハイエンドモデル:LG gram Pro 2in1 16T90SP-MA78J

ターゲットユーザー: 最高のパフォーマンスと多様な使い方を求める、妥協したくないクリエイターや経営層

最後にご紹介するのは、LGが持つ技術の粋を集めた、まさに「Pro」の名にふさわしいフラッグシップモデルです。

エンジニアの視点: このモデルは、もはや単なる軽量ノートPCではありません。CPUには最新世代の「Intel Core Ultra 7 155H」を搭載 。末尾に「H」が付くこのプロセッサーは、薄型ノート向けの省電力タイプとは一線を画す、高いパフォーマンスを要求する作業向けのモデルです。16コア/22スレッドの強力な処理能力に加え、AI処理を専門に行うNPU(Neural Processing Unit)や、大幅に性能が向上した内蔵GPU「Intel Arc Graphics」を統合しており 、動画編集や軽めの3Dゲームまでこなせるポテンシャルを秘めています 。  

その名の通り、ディスプレイが360度回転する**「2in1」**タイプで、付属のスタイラスペンを使えば、タブレットのように手書きでメモを取ったり、イラストを描いたりすることも可能です 。ディスプレイは144Hzの高リフレッシュレートに対応しており 、マウスカーソルの動きやウィンドウのスクロールが驚くほど滑らかに表示されます。  

これだけの機能を詰め込みながら、重量は約1.4kg、薄さは約12.9mmという、16インチの高性能2in1としては驚異的なスリムさと軽さを実現しているのが、LGの真骨頂です 。  

エンジニアの結論: これはLGが「gram」というコンセプトの限界を押し広げ、何が可能かを示した一台です。他社のハイエンドクリエイター向けノートPCと真っ向から勝負できる性能を持ちながら、「軽さ」というLGならではの強力なアドバンテージを併せ持っています。価格も相応に高価ですが 、場所を選ばずに最高のパフォーマンスと多様な入力方法を求める、妥協を知らないプロフェッショナルにとって、これ以上ない究極のツールとなるでしょう。  

まとめ:LGノートパソコンはこんな人におすすめ!

さて、ここまでLGのノートパソコンについて、どこの国のメーカーかという基本情報から、設計思想、品質、評判、そして具体的なおすすめモデルまで、エンジニアの視点で徹底的に解説してきました。

最後に、これまでの内容をまとめてみましょう。

  • LGはどこの国?韓国のグローバルな総合電機メーカー 。  
  • どこで作ってる? → 主に中国の専門工場(ODM)で、LGの厳格な設計・品質管理のもと生産されている 。  
  • 品質は? → 米国国防総省のMIL規格に準拠した高い耐久性と、マグネシウム合金による軽量化を両立 。  
  • 強みは? → **「大画面・長時間バッテリーなのに、圧倒的に軽い」**こと。

これらの点を踏まえて、LGのノートパソコンは、特に以下のような方に強くおすすめできます。

  • とにかく軽いPCを、何よりも優先して求めている人
  • 通勤・通学・出張などで、毎日PCを持ち運ぶ必要がある人
  • 外出先のカフェやコワーキングスペースでも、広い画面で効率的に作業したい人
  • ACアダプターを持ち歩かず、バッテリー切れの心配から解放されたい人

最終的に、LGのノートパソコンは「移動の負担を限りなくゼロに近づけ、どこでもオフィスや書斎と同じ環境を再現したい」という、現代のモバイルワーカーやノマドワーカーの夢を形にした製品です。

この記事が、あなたのPC選びの確かな一助となれば、エンジニアとしてこれほど嬉しいことはありません。

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この記事を書いた人

現役エンジニア 歴12年。
仕事でプログラミングをやっています。
長女がスクラッチ(学習用プログラミング)にハマったのをきっかけに、スクラッチを一緒に学習開始。
このサイトではスクラッチ/プログラミング学習、エンジニアの生態、エンジニアによる生活改善について全力で解説していきます!

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